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2.“角付き聖女”の日常
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ずきんと、右のこめかみが疼き、リディア・フェスティアはその額を手で抑えた。
硬質な宝石のような感触が手に伝わる。
リディアにとってよくある頭痛だが、これがたまらない。
「ねえ、リディアお姉さま。授業を聞いていて?」
そうやって痛みを抑え込むことに意識を割いていたリディアは不意に、横からの声に現実に引き戻された。
「え、ああ……ミズリー。ごめんぼーっとしてて……」
はっとリディアが気づいて現実に意識を戻すと、木造りの教室が目に飛び込んできた。
そして目の前に、髪をサイドでまとめた少女がこちらを覗き込んでいる。
見慣れた『義妹』の姿にリディアは慌てて自分の置かれた状況を思い出す。
ここはヴァルヘルム王国の聖女を育成する修道院。
いつの間にか数十名の聖女候補の視線が全てリディアに集中していた。
頭痛により意識が一瞬飛んでいたリディアは状況を理解できない。
「この花を聖女の力で癒せって、ヴィエラ院長は仰られてるわよ」
妹ミズリーはそんなリディアに向けて机の上を指差した。
その机の上に、艶を失った花束が一輪あった。
リディアは説明する妹が、善意から言葉を口にしているわけではないと知っていた。
ミズリーは口の端を吊り上げ、小馬鹿にするように笑っている。
嫌な笑みだ。
リディアが聖女の力を使えば、何が起こるか見通していると言いたげな目。
「ミス・リディア。聞こえていますか?」
リディアが呆然と花を見つめていると、教壇を背にした初老の修道女が話しかけてきた。
この修道院の院長でもあり、指導教員でもあるシスター・ヴィエラだ。
落ち着いた雰囲気を纏う初老の淑女である。
「さあ聖女の力で花を癒やしてみせなさい。出来てないのは貴女とミズリーだけよ」
ミズリーは先を促すヴィエラ院長の言葉を食い気味に、花を手にとった。
「はぁい、シスター・ヴィエラ。ミズリーは今すぐやりますわ」
ミズリーが花を握った瞬間、その手から光がもれた。
柔らかい光は、枯れかけた花へと伝わっていく。
その光に触れた花は見る間に生気を取り戻していく。
おお――と教室中がそんなミズリーの手腕に感嘆の声を上げた。
「凄い……あんなに早く花に生気が戻ってる」
「こんな正確に霊力を巡らせるなんて!」
光が収まったとき、その薄桃色の花弁には見事に活力が戻っていた。
「素晴らしいわミズリー。さすが飛び級で主席をとった才媛ね」
周囲から拍手が起こる。
見事な聖女の力――霊力の行使だった。
取り残されたリディアはますます肩身が狭くしながらうつむいていると、シスター・ヴィエラに先を促された。
「さあリディア、貴女も早く霊力を巡らせて」
「は、はい」
その言葉に逆らえず、リディアは意を決して、手をかざした。
ミズリーと同じようにその手に光が灯り、花へと向かっていく。
花は同じように彩りを取り戻し始める。
しかし。
「あっ……」
リディアはその後に起こる結末を予期して、悲鳴を抑えられなかった。
次の瞬間、花に明らかな異変が起こった。
花から光が収まらない。瑞々しい花は凄まじい勢いで身をしおれさせ――。
花はその一生を早回しにするように……茶色に枯れていった。
「きゃあ見て! 癒やしの力で、花を枯らすどころじゃない、腐らせているわ」
「おぞましい。あれを人に向ければ、肌を焼いて骨身を腐らせるのでしょう?」
周囲の聖女候補の女性徒たちがざわつき、リディアに視線が集中する。
そんな彼女たちの意見を象徴するように、ミズリーがこれみよがしに声を張り上げる。
「やだ枯れないでよ……あっ!?」
慌てたリディアは居たたまれなくなって身を縮こまらせたその瞬間。
手元から注意が離れ花を取り落す。
花は地面に墜落してその枯れた体を粉々に散らせた。
そんな結果を見てミズリーが大仰に肩をすくめた。
「リディアお姉さま……私より1年も長く修行しているのに、また枯らしたのね!」
聖女とは、特別な癒やしの力である『霊力』を行使する役職だ。
そんな『霊力』を使いこなすことが出来る人間を聖女といい、ここはそんな聖女を養成する学院だった。
「ねえ、お姉さま。あなたの霊力って、本当に私達と同じように、女神様からいただいた力なの?」
霊力は、この世界を創生した男女一組の神のうちの片割れである女神が、女性にあたえた力である。
そのため女性にしか使用することが出来ない。
最悪の教室の雰囲気の中でミズリーが口を開いた。
「毎度思うわ――人を焼く力なんて、邪悪な者から授かったんじゃない?」
ミズリーは教室中の雰囲気を代弁するように舌を振るう。
教室すべてがミズリーの言葉にうなずく気配があった。
「そうよ見て、リディア様の額の角……」
ひそひそと教室中に陰口が溢れ始める。
「角が生えているなど、まるでおとぎ話に出てくる悪魔のようですわね」
そして、誰かが――その名をつぶやいた。
『悪魔』とは、おとぎ話や戯曲でいつも主人公に倒される悪者だ。
そして悪魔は大体が角を持っている。リディアはそれになぞらえたあだ名をつけられていた。
反論のすべなく、リディアは顔を真っ赤にして硬直してしまう。
言い返したい気持ちがあるが反論できない。これがリディアの毎日だった。
「静かになさい! 人の容姿を悪く言うなど、聖女として相応しくありませんよ!」
流石に見かねたシスター・ヴィエラがそう告げた。
その一喝で教室がおとなしくなった。
良家淑女が集まるのがこの教室だ。教員に逆らうようなことはしない。
だがそれは口に出されなくなっただけで、決して消えるわけではない差別意識だ。
教室の雰囲気を見たシスター・ヴィエラは小さく嘆息して、教壇の上で居住まいを正した。
「今日の授業はここまで。リディア、補習です。落とした花を片付けて礼拝堂にきなさい」
「はい……」
シスター・ヴィエラはリディアに目配せして、授業の終了を宣言した。
その合図ととともに、終了の号令と礼が行われ休憩時間が訪れる。
リディアは言われた通り、とぼとぼと自分が枯らせた花をたった一人で片付ける。
それを手伝おうという淑女は一人もいない。
手を動かしていると、遠い場所で人垣が出来ておりそこから歓声が上がった。
「聞きましたわよ、ミズリー様! 第二王子様の主催する夜会に誘われたんですってね!」
その人垣の中心にいるのはミズリーだった。聖女候補のクラスメイトが、尊敬の眼差しでミズリーを見ている。
ミズリーのもとにはクラスメイトが長蛇の列を作る。
聖女候補主席である優秀な妹に友人が絶えることはない。
盛り上がるのは夜会の話だった。
「高位貴族のご令息がたくさん来られるわよね!」
彼女たちの言う夜会とは、貴族社会における結婚相手探しの場である。
文字通りそれは夜に行われ、男女が交流する。夜会の話はこの修道院の華だ。
夜会に呼ばれるということはアプローチを受けているということである。
「ミズリー様は主席だから、素晴らしいご縁が選り取り見取りでしょう」
「ああ私も王子さまと恋がしたいわ……!」
彼女たちの言葉通り、優秀な聖女はより大きな縁談がある。
産まれた子供が聖女として優秀な場合、親の名誉にもなる。
第二王子がミズリーを見初めたのはまさにその聖女の才能を見てのことだろう。
自分には遠い世界のことだ、と諦めまじりにリディアは聞き流そうとした。
しかし次の言葉に思わず掃除の手を止めた。
「夜会はお父様からもよく紹介してもらうのよ。今回もお父様からのお手紙」
――がぁん、と後頭部を殴られた
衝撃を受けリディアは放心した。
(えっ? お父様の……? なにそれ。私知らない)
父の手紙。
覚えのないそれにリディアは後頭部を殴られたかのような衝撃を受けた。
一言たりとも父からそんなこと聞かされてもいなかったのだ。
父のミズリーへの贔屓は最近さらに激しくなっている。
角が生えた日から父は自分への興味を一切なくしてしまったようだった。
「あら、では……リディア様も夜会へ?」
「さあ? 姉妹と言えど、血も繋がっていないし、寮の部屋も遠いから」
リディアとミズリーは血の繋がりがない。
ミズリーは、父の後妻の連れ子である。
だがもう、ミズリー親子がフェスティア家の中心に鎮座していた。
「聞いてみようかしら。ねえ。お姉さま。今夜ご一緒に夜会に行くの?」
次にミズリーはそう問うてくる。
姉妹の視線が絡み合う。妹のその顔には勝ち誇ったような笑みが浮かんでいた。
露骨な嫌味に、流石にリディアの平静でいようという気持ちが揺れた。
わざと、あてつけて――?
思考が怒りに染まる。
だがその瞬間、ずきり――と角の付け根が痛んだ。
(そりゃ、私なんて呼ばれるはずもない……)
額の痛みにより冷静になったリディアは返す言葉が無く黙りこくった。
角つきで醜い、自分のような女など夜会に出たらそれこそ良い恥だ。
対して妹は聖女候補として有能で、そして美しい。
リディアは聞こえないふりをして、花びらを乱暴にポケットに入れて立ち上がった。
そしてミズリーに背を向け。教室を足早に出る。
「あら、行っちゃった。聞こえなかったのかしらねえ?」
その背にミズリーとその取り巻きの笑い声が刺さる。
(補習に礼拝堂まで行かないと……)
そう言い聞かせながらリディアは教室を出た。
虚しい気持ちでいっぱいだった。
硬質な宝石のような感触が手に伝わる。
リディアにとってよくある頭痛だが、これがたまらない。
「ねえ、リディアお姉さま。授業を聞いていて?」
そうやって痛みを抑え込むことに意識を割いていたリディアは不意に、横からの声に現実に引き戻された。
「え、ああ……ミズリー。ごめんぼーっとしてて……」
はっとリディアが気づいて現実に意識を戻すと、木造りの教室が目に飛び込んできた。
そして目の前に、髪をサイドでまとめた少女がこちらを覗き込んでいる。
見慣れた『義妹』の姿にリディアは慌てて自分の置かれた状況を思い出す。
ここはヴァルヘルム王国の聖女を育成する修道院。
いつの間にか数十名の聖女候補の視線が全てリディアに集中していた。
頭痛により意識が一瞬飛んでいたリディアは状況を理解できない。
「この花を聖女の力で癒せって、ヴィエラ院長は仰られてるわよ」
妹ミズリーはそんなリディアに向けて机の上を指差した。
その机の上に、艶を失った花束が一輪あった。
リディアは説明する妹が、善意から言葉を口にしているわけではないと知っていた。
ミズリーは口の端を吊り上げ、小馬鹿にするように笑っている。
嫌な笑みだ。
リディアが聖女の力を使えば、何が起こるか見通していると言いたげな目。
「ミス・リディア。聞こえていますか?」
リディアが呆然と花を見つめていると、教壇を背にした初老の修道女が話しかけてきた。
この修道院の院長でもあり、指導教員でもあるシスター・ヴィエラだ。
落ち着いた雰囲気を纏う初老の淑女である。
「さあ聖女の力で花を癒やしてみせなさい。出来てないのは貴女とミズリーだけよ」
ミズリーは先を促すヴィエラ院長の言葉を食い気味に、花を手にとった。
「はぁい、シスター・ヴィエラ。ミズリーは今すぐやりますわ」
ミズリーが花を握った瞬間、その手から光がもれた。
柔らかい光は、枯れかけた花へと伝わっていく。
その光に触れた花は見る間に生気を取り戻していく。
おお――と教室中がそんなミズリーの手腕に感嘆の声を上げた。
「凄い……あんなに早く花に生気が戻ってる」
「こんな正確に霊力を巡らせるなんて!」
光が収まったとき、その薄桃色の花弁には見事に活力が戻っていた。
「素晴らしいわミズリー。さすが飛び級で主席をとった才媛ね」
周囲から拍手が起こる。
見事な聖女の力――霊力の行使だった。
取り残されたリディアはますます肩身が狭くしながらうつむいていると、シスター・ヴィエラに先を促された。
「さあリディア、貴女も早く霊力を巡らせて」
「は、はい」
その言葉に逆らえず、リディアは意を決して、手をかざした。
ミズリーと同じようにその手に光が灯り、花へと向かっていく。
花は同じように彩りを取り戻し始める。
しかし。
「あっ……」
リディアはその後に起こる結末を予期して、悲鳴を抑えられなかった。
次の瞬間、花に明らかな異変が起こった。
花から光が収まらない。瑞々しい花は凄まじい勢いで身をしおれさせ――。
花はその一生を早回しにするように……茶色に枯れていった。
「きゃあ見て! 癒やしの力で、花を枯らすどころじゃない、腐らせているわ」
「おぞましい。あれを人に向ければ、肌を焼いて骨身を腐らせるのでしょう?」
周囲の聖女候補の女性徒たちがざわつき、リディアに視線が集中する。
そんな彼女たちの意見を象徴するように、ミズリーがこれみよがしに声を張り上げる。
「やだ枯れないでよ……あっ!?」
慌てたリディアは居たたまれなくなって身を縮こまらせたその瞬間。
手元から注意が離れ花を取り落す。
花は地面に墜落してその枯れた体を粉々に散らせた。
そんな結果を見てミズリーが大仰に肩をすくめた。
「リディアお姉さま……私より1年も長く修行しているのに、また枯らしたのね!」
聖女とは、特別な癒やしの力である『霊力』を行使する役職だ。
そんな『霊力』を使いこなすことが出来る人間を聖女といい、ここはそんな聖女を養成する学院だった。
「ねえ、お姉さま。あなたの霊力って、本当に私達と同じように、女神様からいただいた力なの?」
霊力は、この世界を創生した男女一組の神のうちの片割れである女神が、女性にあたえた力である。
そのため女性にしか使用することが出来ない。
最悪の教室の雰囲気の中でミズリーが口を開いた。
「毎度思うわ――人を焼く力なんて、邪悪な者から授かったんじゃない?」
ミズリーは教室中の雰囲気を代弁するように舌を振るう。
教室すべてがミズリーの言葉にうなずく気配があった。
「そうよ見て、リディア様の額の角……」
ひそひそと教室中に陰口が溢れ始める。
「角が生えているなど、まるでおとぎ話に出てくる悪魔のようですわね」
そして、誰かが――その名をつぶやいた。
『悪魔』とは、おとぎ話や戯曲でいつも主人公に倒される悪者だ。
そして悪魔は大体が角を持っている。リディアはそれになぞらえたあだ名をつけられていた。
反論のすべなく、リディアは顔を真っ赤にして硬直してしまう。
言い返したい気持ちがあるが反論できない。これがリディアの毎日だった。
「静かになさい! 人の容姿を悪く言うなど、聖女として相応しくありませんよ!」
流石に見かねたシスター・ヴィエラがそう告げた。
その一喝で教室がおとなしくなった。
良家淑女が集まるのがこの教室だ。教員に逆らうようなことはしない。
だがそれは口に出されなくなっただけで、決して消えるわけではない差別意識だ。
教室の雰囲気を見たシスター・ヴィエラは小さく嘆息して、教壇の上で居住まいを正した。
「今日の授業はここまで。リディア、補習です。落とした花を片付けて礼拝堂にきなさい」
「はい……」
シスター・ヴィエラはリディアに目配せして、授業の終了を宣言した。
その合図ととともに、終了の号令と礼が行われ休憩時間が訪れる。
リディアは言われた通り、とぼとぼと自分が枯らせた花をたった一人で片付ける。
それを手伝おうという淑女は一人もいない。
手を動かしていると、遠い場所で人垣が出来ておりそこから歓声が上がった。
「聞きましたわよ、ミズリー様! 第二王子様の主催する夜会に誘われたんですってね!」
その人垣の中心にいるのはミズリーだった。聖女候補のクラスメイトが、尊敬の眼差しでミズリーを見ている。
ミズリーのもとにはクラスメイトが長蛇の列を作る。
聖女候補主席である優秀な妹に友人が絶えることはない。
盛り上がるのは夜会の話だった。
「高位貴族のご令息がたくさん来られるわよね!」
彼女たちの言う夜会とは、貴族社会における結婚相手探しの場である。
文字通りそれは夜に行われ、男女が交流する。夜会の話はこの修道院の華だ。
夜会に呼ばれるということはアプローチを受けているということである。
「ミズリー様は主席だから、素晴らしいご縁が選り取り見取りでしょう」
「ああ私も王子さまと恋がしたいわ……!」
彼女たちの言葉通り、優秀な聖女はより大きな縁談がある。
産まれた子供が聖女として優秀な場合、親の名誉にもなる。
第二王子がミズリーを見初めたのはまさにその聖女の才能を見てのことだろう。
自分には遠い世界のことだ、と諦めまじりにリディアは聞き流そうとした。
しかし次の言葉に思わず掃除の手を止めた。
「夜会はお父様からもよく紹介してもらうのよ。今回もお父様からのお手紙」
――がぁん、と後頭部を殴られた
衝撃を受けリディアは放心した。
(えっ? お父様の……? なにそれ。私知らない)
父の手紙。
覚えのないそれにリディアは後頭部を殴られたかのような衝撃を受けた。
一言たりとも父からそんなこと聞かされてもいなかったのだ。
父のミズリーへの贔屓は最近さらに激しくなっている。
角が生えた日から父は自分への興味を一切なくしてしまったようだった。
「あら、では……リディア様も夜会へ?」
「さあ? 姉妹と言えど、血も繋がっていないし、寮の部屋も遠いから」
リディアとミズリーは血の繋がりがない。
ミズリーは、父の後妻の連れ子である。
だがもう、ミズリー親子がフェスティア家の中心に鎮座していた。
「聞いてみようかしら。ねえ。お姉さま。今夜ご一緒に夜会に行くの?」
次にミズリーはそう問うてくる。
姉妹の視線が絡み合う。妹のその顔には勝ち誇ったような笑みが浮かんでいた。
露骨な嫌味に、流石にリディアの平静でいようという気持ちが揺れた。
わざと、あてつけて――?
思考が怒りに染まる。
だがその瞬間、ずきり――と角の付け根が痛んだ。
(そりゃ、私なんて呼ばれるはずもない……)
額の痛みにより冷静になったリディアは返す言葉が無く黙りこくった。
角つきで醜い、自分のような女など夜会に出たらそれこそ良い恥だ。
対して妹は聖女候補として有能で、そして美しい。
リディアは聞こえないふりをして、花びらを乱暴にポケットに入れて立ち上がった。
そしてミズリーに背を向け。教室を足早に出る。
「あら、行っちゃった。聞こえなかったのかしらねえ?」
その背にミズリーとその取り巻きの笑い声が刺さる。
(補習に礼拝堂まで行かないと……)
そう言い聞かせながらリディアは教室を出た。
虚しい気持ちでいっぱいだった。
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