その力で人の身を焼く“悪魔”の聖女にしか、第三王子は救えない

カズヤ

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15.お前が生きていてよかった

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「ひっ」

 シリルの短刀が首元に迫ってる。
 リディアは恐怖に凍りつき、短く引きつった声を上げた。叫び声も上げられないほどの恐怖だった。

「やめろっ!!!」

 シリルの後ろからクライヴが血相を変えて叫ぶ。
 先ほどの余裕の声とは違う、必死の叫びである。
 だがそんな静止など虚しく、シリルの短刀は振り下ろされる。
 
 それはあまりに鋭く、声も出せぬまま絶命する――というイメージが脳裏を駆け巡るほどだった。

「待てシリル! その女は捕えてこっちへ連れてこい!」

 だが、意外なところから助け舟が出された。
 クライヴを今まさに殺そうとしている男が、シリルを止めた。
 シリルはそれを聞き入れ短刀を止めた。
 ぴたりとリディアの喉元の薄皮一枚のところで短刀が止まる。

「な……クッ、中に入りなさい! 叫ぶと刺すわよ!」

 シリルがヒステリックに叫び、喉元の刃物をちらつかせながら命令してくる。
 リディアは従うしか無く、病室に連れ込まれる。
 為す術もない無力さにリディアは唇を噛み締める。そしてそのまま病室に押し込まれた。
 入るとすぐにドアが閉められる。

「なぜ来たんだリディア! お前だけは巻き込みたくなかったから!」

 クライヴが苦虫を噛み潰したような表情でリディアを見た。
 その声は弱々しい。
 なぜならクライヴは刺客の男に、喉元を握られて大声を封じられていた。
 これでは助けを呼ぶこともままならない。

「く、クライヴ様……ごめんなさい私……」

 リディアは、力なくうなだれた。
 自分を危険な目に合わせないとしたクライヴの配慮を台無しにしてしまったのだ。
 その罪悪感に押しつぶされそうだった。

「シリル。その女の両手を縛って、猿ぐつわを噛ませておけ」

 そんなリディアの口に、シーツで作られたロープと猿轡が噛まされた。
 同時に後ろ手に縛られ、身動きがとれないようにされる。
 動けない身で、首元に短刀を突きつけられたクライヴを見たリディアは唇を噛んだ。
 穴があったら入りたい心境だった。
 自分を遠ざけたクライヴの深慮を理解できなかった。
 それはリディアの心をさいなんだ。

「やめろ! リディアは関係ない! 俺の命ならくれてやる! 解放しろ!」

「さっきとは打って変わって良く喋るじゃないか」

 クライヴの狼狽した様子に刺客の男は、満足したように笑う。
 そのまま男は低い声でクライヴへと語気を強めて命令する。

「いいかクライヴ王子! この部屋には回復結界があるが、回復しても苦痛はあるんだ! この女が大切なら罠を作動させるな!」

「罠など最初からありはしない……!」

 クライヴは苦悶の表情でそう告げた。
 
「ふん、どうだか……。しかし、その表情でわかるよ。お前はこの人質を見捨てられまい」

 この世の何も信じていないような声音で刺客の男はクライヴを見下ろした。
 リディアは改めて刺客の男を見た。
 線の細い、鋭利な印象を持った男である。ぞっとするような濁った――冷たい目をしていた。
 人を殺すことをなんとも思っていなさそうな、そんな雰囲気だ。

「……動くなよ。おれも、『おれの女』も、人を殺すことに躊躇は無いぜ」

 アステルは聖女シリルをちらりと見て、酷薄な笑みを浮かべた。
 公爵令嬢を恋人と呼ぶ刺客に、シリルもそれに流し目を返す。
 刺客は聖女シリルを『俺の女』と呼んだ。
 となればやはりこの二人はそういう関係なのだろう。
 そんな刺客の男に、クライヴは唇の端を歪め口を開いた。

「アステルと言ったな……貴様の正体がわかってきたぞ」

 ぴくりと刺客の眉尻が動いた。
 クライヴは喉を抑えられ、もがきながらも言葉を続ける。

「……高位貴族を誑かし、手引させる誘惑反転(ハニートラップ)要員がいると聞くが、貴様がそれか」

「王族相手に機密もあったものではないな」

 刺客は呆れたようにつぶやいた。
 そのままクライヴは視線を聖女シリルの方へと向けた。
 そして侮蔑するように顎を突き出し声を絞り出した。

「……はんっ、見事に公爵家が釣られたものだな、シリル・ガーヴェイ。四大公爵家の名が泣くぞ?」

 その挑発的な声音にシリルは目を見開いて劇的な反応を見せた。
 シリルの身体がわなわなと震えだした。
 そしてクライヴの方を睨む。

「っ……何が王族よ、何が公爵家よ」

 シリルは、リディアを放置して立ち上がった。
 そしてクライヴへと指先を向ける。

(クライヴ様! だめっ……怒らせては危ない!?)

 足元で倒れ伏すリディアは聖女シリルの表情を見た。
 これまでとは比に成らないほど怒りをみなぎらせていた。
 リディアはなんとかシリルを遮ろうとする。
 しかし猿轡をかまされ両腕を縛られた状態では身動きできない。

「シリル、時間稼ぎだ。乗るな!」

 刺客の男がシリルを静止した。
 だがシリルはその手を乱暴に払い除けた。
 そのまま噛みつくようにクライヴへと近づく。

「言わせなさいアステル! 王族……お前たちが……この国が、私から自由を奪ったんだ……!」

 シリルの勝手な行動に刺客の男は舌打ちする。
 だが止めはせず黙り込む。
 シリルの声が徐々にヒートアップしていく。

「私の人生は、ガーヴェイ家の道具として使い捨てられた!」

 リディアは呆然とシリルを見た。
 
(この人も……家族を恨んで……!?)

 その表情は今にも泣き出しそうだった。
 それは父のことを語るクライヴと重なって見えた。
 リディアは猿轡の下で息を呑んだ。
 
「物心ついてすぐ、毎日寝る間も惜しんで稽古ごとばかり! あの家は私の時間をすべて奪った!」

 四大公爵家ともなれば子供にかけられる期待も高いだろう。
 一挙手一投足注目される立場であれば、教育に厳しいのもうなずける。

「なのに霊力があるとわかれば、令嬢としての生き方を捨てさせられ、聖女をやれという!」

 シリルの感情は苛烈だった。感情を抑えきれず髪の毛を掴み言葉を続ける。
 聖女の権益は絶大だ。
 権力を極めた人間が求めるのは健康だ。治療の力を使う聖女は各界に顔が利く。
 高位貴族であればあるほど聖女の血を取り入れ、家族から聖女を排出したがる。

「公爵令嬢? 聖女? 私はなんなの! 家のための道具でしか無いの!」

 その都合により振り回された結果、彼女は歪んだようだった。
 その行き着く先は。

「私のありのままを見てくれたのは彼だけだった! だから全てを捨ててこの人と駆け落ちする!」

 シリルはアステルを見つめ、陶酔したようにそう告げた。
 依存しきった目であった。
 様々な鬱屈を利用し、この男はシリルを骨抜きにしたのだろう。
 恐るべき手練手管だった。

「私の幸せの為に死んでもらうよ……!」

 シリルの目が殺意を帯びた。
 俺の女も、人を殺すことをためらわない――。
 刺客が告げたその言葉が説得力を帯びて反芻される。
 シリルは狂っていた。
 愛に、狂っていた。
 そんな堕ちた聖女を真っ向から見据え、クライヴを口の端を歪めた。

「くく……くくく……」

 次の瞬間、笑い声がクライヴの口から漏れた。

「何を笑っているの?」

 シリルは驚いてぽかんと口を開けた。
 予想外の反応だったのだろう。
 リディアもまた戸惑っていた。圧倒されるようなシリルの過去を聞いたリアクションにしては想定外のものだった。
 クライヴは含み笑いを続ける。
 そしてシリルの視線を真っ向から睨み返し告げた。

「そうか、お前は逃げたいのか。両親から……家から……」

 クライヴの言葉にシリルの顔が硬直した。 

「経験者として言っておく……無駄だ。逃げたところで同じだよ」

 ミシミシ、とクライヴの喉にさらに強い力がかかる。
 だがそんなものなどまるで無いようにクライヴは微笑む。
 経験者……クライヴもまた、逃れたくてもがいていた過去があるのだろうか。
 
「問題はどこまでも追いかけてくるぞ。向き合わなければ……その先に安らぎはない」
 
 クライヴは暗い瞳でシリルを睨めつけるようにして、笑みを濃くした。

「……そんな無様なお前にいってやるよ。――逃げるな弱虫、め」

 泰然とした態度で、クライヴはささやくようにシリルにそう告げた。
 それを聞いたシリルは口をかっと見開いた。
 そして口をぱくぱくさせ――言葉にならない感情を数度、咀嚼し。

「ッッッッッッッッッ! このぉっ………!!!! お前――っっっ!!!」

 爆発した。
 極大のヒステリーだ。
 それを聞いたリディアははっとした。

(我を失ったこの女が叫べば、この状況が外に知れる!?)

 自分は猿轡を、クライヴは喉を抑えれているこの状況で、外に異常を伝えることは出来ない。
 ならば――犯人に叫ばせればいい。
 だがこのまま我を失ったシリルが叫べば、異常が外に伝わるのではないか。
 その思惑は功を奏して、シリルは感情を暴走させようとしている。

(このままなら確実に、怒声を上げる……! クライヴ様はそれを狙って……!)

 リディアはくぐもった声で快哉を上げた。
 だが次の瞬間だった。

「シリル、落ち着け」

「アステル!? んっ……」

 今にも爆発しそうな声がかき消された。

(なっ……どうして……声を上げないの!? あっ!?)

 刺客の男がシリルに唇を重ねていた。
 男は口づけをしてシリルの言葉を遮ったのだ。
 呆然と――しかしどこか桃然としたシリルはキスを受け入れる。

(口づけで!? やられた、そんな方法で口を塞ぐなんて……」

 リディアは呆然とした。
 そして唇が離れ、シリルは全く大人しくなってしまっていた。

「あなた……アステル?」

 熱に浮かされたような口調で話すシリルは完全に落ち着き払っている。
 クライヴは失敗を悟り閉口した。
 だが、次の瞬間。

「いま、私に、何を飲ませたの?」

 シリルが呆然と声を上げた。
 そして――。
 身体がどさりと地面に顔から倒れ込んだ。
 そのままぴくりとも動かなくなる。
 ぞっとするような沈黙が部屋を支配する。

「馬鹿だねシリル。クライヴは君を挑発して叫ばせようとしたんだ」

 そんなシリルを、刺客の男は冷たく見下ろし侮蔑した。

「その責任を取らないとね……」

「な、何をした? 仲間を殺したのか?」

 さしものクライヴも血の気の引いた声を上げた。
 震える声で刺客の男に問う。
 そんなクライヴに全く視線を返そうともせず、男はシリルを見下ろす。
 ぞっと底冷えする声で刺客の男は言葉を返した。

「何を驚いてる? 駆け落ちなんて戯言をあんたも信じたのか?」

 嘲笑するようにクライヴの言葉を遮り、刺客の男は倒れ伏したシリルを見下すように見る。
 そして冷淡にどこか憐れむように告げた。

「本当に馬鹿だね……国にとって不都合なモノを知りすぎた俺が、この程度の功績で自由になれるわけがないだろ、シリル……」

 そんな風に述懐する暗殺者を見て、リディアは背筋を粟立たせた。

「くっ、そもそも、ここでどうやってシリルを殺した!?」

(確かに、傷をすぐ癒やす回復結界の下なのに!)

 クライヴの狼狽にリディアも異常さに気づいた。
 ここはシスター・ヴィエラの回復結界の下なのだ。
 どのような異常でも治す結界の下で人が死んだ。異常なことであった。

「毒だよ。回復結界の下で暗殺する方法の一つだ」
 
 暗殺者は懐から小瓶を取り出しそれをクライヴに見せた。
 その小瓶の中には真っ白い錠剤が数粒入っている。
 恐るべき毒物とにわかに信じられない華奢な薬だ。
 
「そんなものがっ……!?」
 
「回復する方法が発達するなら、それ前提で殺す方法も発達するものだ」
 
 リディアはその説明に顔面を蒼白にした。
 重篤な病気のような症状を発させる毒があるという話を聞いたことがある。
 聖女の力が及ぶのは怪我のみである。
 だからリディアの母は病気によって亡くなった。

「クライヴ王子……あんたの死因は、このシリルが仕組んだ無理心中という筋書きになる」

 刺客の男はシリルの毒が回るのを冷静に観察している。
 そして片方の目でぞっとするような殺意をクライヴに向けている。
 
「ストーリーはこうだ。シリルはあんたを愛したが、ソデにされた。だから逆恨みして毒を盛り、愛しいクライヴ殿下と心中を図った……」

 男の冷徹な口調は、人の心を折るような凄みがある。
 クライヴに計画を話すのも心を折って抵抗を減らすためだろう。
 説明している間に痙攣をしていたシリルが動かなくなる。
 それを確認し、刺客の男は自分の懐をまさぐり何かを取り出した。

「これがシリルの遺書になる。俺に当てた恋文に手を加えたお古で悪いがね」

 取り出されたのは一通の便箋だった。
 それを刺客の男はシリルの手に握らせる。
 ちらりと見えたその紙にはびっしりと文字が書かれている。

「な……!? だとするとシリルは最初から……」

 クライヴは何かに気づいたように目を見開いた。

「ああ。どちらにしろシリルはここで死ぬ予定だったのさ。不測の事態など何一つない」

 これは用意周到に仕組まれた計画だ。
 閉ざされた病室で、足が不自由な人が服毒自殺を測る。
 その理由は痴情のもつれで、遺書まである。
 内実を知らなければ信じてしまいそうな筋書きである。
 
「余計な女の死体が一人増えるが、事後処理班がなんとかするだろう」

 刺客の男はリディアを目の端で見てそうぼそりと告げた。
 リディアは寒気を覚えた。
 この刺客の男には組織的なバックがいる。
 公爵令嬢を誑かすということは、公爵家に謁見できる「格」の後楯があるということだ。
 それは、その背後に関わる人数の多さを示している。

(だめだ、このまま本当にみんな殺されてしまう……!)

 この刺客の男は言ったことは必ずやり遂げるだろう。
 絶望的な状況だった。

(嫌だ。私は……まだクライヴ様に、ごめんなさいも言えてない)

 リディアは身体を捩って、なんとか立ち上がろうとした。
 だがいましめが固く、身体を起こすことは出来ない。
 悔しかった。
 ここにいるのに何も出来ない自分の弱さが。

(……勝手に失望して、勝手に幻滅してしまった。それを謝れずに死ぬのは嫌だ!)

 このまま殺されたなら、自分に危険から守るために突き放したクライヴの、その意思さえ無駄になってしまう。
 猿轡でくぐもった声しかできない口で精一杯叫びながら、リディアは念じた。
 
「さあクライヴ……この世にお別れをする時間だ」

 刺客の男の手にはいつの間にかビンの中の極小の錠剤が握られていた。
 それをクライヴの口に近づける。
 クライヴは必死でもがき抵抗する。
 しかし不利な体勢で抗い切れず、その薬を口に押し込まれ――ようとしたその時だった。
 
「だめ――――っっっ!!!!」

 後ろから突き飛ばされた刺客の男の身体がつんのめった。
 クライヴの口に入る前に、手からカプセルが落ちる。

「な……!? 女ッ!? 貴様、なぜ動ける!?」

 慌てて後ろを見た刺客の男がぎょっとした顔をした。
 拘束を解き放たれたリディアが体当りしていた。
 リディアの身体を縛っていたシーツが腐食して、ぼろぼろになっていた。
 先程、破れかぶれで霊力を発動した時、シルクの――天然素材を使ったシーツに聖女の力が作用した。
 リディアの霊力は生命を焼き、腐食させる。シーツの拘束がこれで溶けたのだ。

「つ、角……人ではないのか……っ!?」

 それでも玄人の男は対応した。だがリディアの異貌を見た瞬間、驚愕で硬直した。
 
「クライヴ様から離れなさい――!」

 その隙をついてリディアは刺客の男の体を掴み、そこに霊力を発動させた。
 激痛と腐食を起こす、悪魔の霊力だ。
 刺客の男の手が瞬く間に焼けた。
 
「があああああああっ!?」

 回復結界はこの部屋にいるもの全てに作用するため、刺客の男の腐敗も治っていく。
 しかしその激痛は刺客の動きを完全に止めた。

「今だ!」

 クライヴの軍人としての経験がその隙を逃さない。
 男を羽交い締めにし、首に腕をかけた。
 病床の身であれ、鍛えたクライヴは完全に男を取り押さえることに成功する。
 足はまだだが、両手は万全なのだから。
 
「リディア! こいつは俺が抑える! 外に連絡を!」

 リディアは立ち上がり、震えながら封をされたナースコールに向かう。
 封を剥がし、リディアはナースコールにあらん限りの声で叫んだ。

「はいっ! シスター・ヴィエラ! 聞こえますか! クライヴ様の居室に不審な男がっ!」

 伝声管の向こうが蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
 リディアは連絡が通じたことに安堵し、クライヴの方へ振り向いた。
 同時にクライヴの腕が刺客の男を絞め落とし、その意識を失わせた。
 回復結界の中でも、絞め落とされて失った意識は戻らない。
 
「やったぞ。気絶した。リディアに手を直してもらってなければ出来なかったな」

 部屋が静かになる。
 恐る恐るリディアはクライヴにつめよった。
 二人の視線が絡み合う。
 リディアは、ついに我慢できなくなってクライヴにすがりついた。

「クライヴ様……無事ですか? お怪我は?」

 そんなリディアをクライヴは抱きしめた。
 
「心配するな……お前が来たから死ねなくなった……」

 その耳元でクライヴは辛そうな声を上げる。

「それよりお前のことだ。馬鹿……リディア……死ぬところだったんだぞ……」

 ぽたりと、リディアの肩に、熱いものがふれた。
 ――涙だ。
 クライヴは泣いていた。

「お前が生きてくれて良かった……」

 その言葉にリディアも涙腺が決壊した。
 今まで張り詰めていたものが一気に崩れ、リディアはクライヴの膝に倒れ込むように抱きついた。

「死のうとしていた人がそういうこと言うほうが……馬鹿です……」

 リディアはクライヴの膝に顔を押し付けながら涙を流した。
 クライヴはそれを無言で受け止めた。
 
「クライヴ様ご無事ですか……っ!!!」

 数分後、血相を変えたシスター・ヴィエラが警備の人間を引き連れ病室に駆け込んできた。


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