10 / 15
来なくなった宇佐美さん
しおりを挟む
気がつくと溜息をついとる。もう何日も。
この溜息の理由は一つやなかった。
まずは、宇佐美と気まずくなってもうたこと。表向きは普通に仕事しとるように見えんねんけど。明らかに宇佐美が俺を避けとった。
それから、時間がまたできたので、心機一転、女の子との出会いを求め紹介してもらって会っても。全然心が乗らへんくなってもうた。宇佐美の押しの強い我が儘にずっと付き合っとっせいか、物足りひんいうか、女の子たちとの会話になんの刺激も感じへんかった。
その時点で、すでに面倒なことになってもうたとな思うてたけど。それ以上に、困り果てたことがあってん。
それは。
「あかん……」
部屋に響く、女の子の喘ぎ声。テレビ画面には悩ましいポーズで声を上げる女の子の姿がある。俺の好みの清楚系の女の子をセレクトして、シチュエーションも俺の雄の部分を刺激する凌辱もんにしたんやけど。
どんだけ観ても、どんだけ観て弄っても。俺のアソコ、ウンともスンとも言わへんくなってん。
いや、少しは興奮すんねんで。で、よっしゃ、チャンスや思うて自分でやってみるんやけど。途中でなんか萎えんねん。なんかちゃうなって。そう思ったらもうそこでタイムアップ。試合終了やった。
宇佐美ん時は、あんなちょっと触られただけでえらいことなっとったのに。
そこで、宇佐美と最後に二人きりで会うた時のことを思い出すと。
……なんでやねん。
俺のアソコはこの上なく元気になった。
俺は宇佐美を恨んだ。どうしてくれんねん、俺のこの体。宇佐美と変なことしとったせいで。俺はもうこの先、他とはセックスできへんのちゃうやろか。
そう思うと、段々腹も立ってきた。
大体、全部宇佐美のせいやんか。確かに、俺が言い出しっぺなんは認めるで(証拠動画があったし)。やけど、酔っ払って言うた戯言やし。覚えてへんし。それを、宇佐美が半ば利用した形で、俺が脅されて奉仕しとったんやで。なのに、ちょっと、『嫌や』言うただけで。あっちが拗ねてそれっきりってどういうことやねん。
俺は……あんな、なあなあな形でセックスしたくなかっただけやねん。
そこまで考えてはっとなる。
なんやこの、セフレ(いや、乳フレか?)から始まったのに、関係が終わって初めて相手しかあかんって分かるみたいな感情は。こんなんまるで。
俺が宇佐美に惚れとるみたいやんか。
「……いやいや、それはない」
いや、でも。宇佐美しかあかんくなってんのって。そういうことなんかな。今まで、もちろん男なんて好きになったこともなかった。やから、ピンとこうへん。
もしもやで。もしもほんまに宇佐美に惚れてもうてんのやったら。セックスしたら分かるやろうか。宇佐美への気持ちが。はっきりと。
そこで俺にある考えが浮かんだ。これを実行するにはかなり勇気が要る。やけど、このままやとほんま、不能になってまうかもしれへん。言うても俺、まだぎりぎり二十代やし。そんなん辛過ぎる。
とりあえず、自分の気持ちをはっきりさせたいわ。それに。この前、中途半端にしてもうたから(しかもかなり気持ちよかったしな)メンタル的にも身体的にもモヤモヤしとんのかもしれんし。ちゃんと一回最後までしたら、また他でも復活できるかもしれへん。
ヤってみてほんまに宇佐美しかダメやって分かったら。そん時は潔く今後の性生活を諦めるしかない。だって。俺は、情のないセックスはしたないし。宇佐美が俺に対して情があるなんありえへんし。そしたらもう、諦めるしかないやんか。
いつかまた、復活できる日があるかもしれんし。それをよぼよぼになって性欲がなくなるまで待つしかないやんな。
そうと決めたら、行動あるのみや。
俺はスマホをひっつかむと、すぐさま同期の一人に連絡した。相手が出た途端、手短に用件を話した。
「宇佐美の直近のスケジュール知らへん?」
この溜息の理由は一つやなかった。
まずは、宇佐美と気まずくなってもうたこと。表向きは普通に仕事しとるように見えんねんけど。明らかに宇佐美が俺を避けとった。
それから、時間がまたできたので、心機一転、女の子との出会いを求め紹介してもらって会っても。全然心が乗らへんくなってもうた。宇佐美の押しの強い我が儘にずっと付き合っとっせいか、物足りひんいうか、女の子たちとの会話になんの刺激も感じへんかった。
その時点で、すでに面倒なことになってもうたとな思うてたけど。それ以上に、困り果てたことがあってん。
それは。
「あかん……」
部屋に響く、女の子の喘ぎ声。テレビ画面には悩ましいポーズで声を上げる女の子の姿がある。俺の好みの清楚系の女の子をセレクトして、シチュエーションも俺の雄の部分を刺激する凌辱もんにしたんやけど。
どんだけ観ても、どんだけ観て弄っても。俺のアソコ、ウンともスンとも言わへんくなってん。
いや、少しは興奮すんねんで。で、よっしゃ、チャンスや思うて自分でやってみるんやけど。途中でなんか萎えんねん。なんかちゃうなって。そう思ったらもうそこでタイムアップ。試合終了やった。
宇佐美ん時は、あんなちょっと触られただけでえらいことなっとったのに。
そこで、宇佐美と最後に二人きりで会うた時のことを思い出すと。
……なんでやねん。
俺のアソコはこの上なく元気になった。
俺は宇佐美を恨んだ。どうしてくれんねん、俺のこの体。宇佐美と変なことしとったせいで。俺はもうこの先、他とはセックスできへんのちゃうやろか。
そう思うと、段々腹も立ってきた。
大体、全部宇佐美のせいやんか。確かに、俺が言い出しっぺなんは認めるで(証拠動画があったし)。やけど、酔っ払って言うた戯言やし。覚えてへんし。それを、宇佐美が半ば利用した形で、俺が脅されて奉仕しとったんやで。なのに、ちょっと、『嫌や』言うただけで。あっちが拗ねてそれっきりってどういうことやねん。
俺は……あんな、なあなあな形でセックスしたくなかっただけやねん。
そこまで考えてはっとなる。
なんやこの、セフレ(いや、乳フレか?)から始まったのに、関係が終わって初めて相手しかあかんって分かるみたいな感情は。こんなんまるで。
俺が宇佐美に惚れとるみたいやんか。
「……いやいや、それはない」
いや、でも。宇佐美しかあかんくなってんのって。そういうことなんかな。今まで、もちろん男なんて好きになったこともなかった。やから、ピンとこうへん。
もしもやで。もしもほんまに宇佐美に惚れてもうてんのやったら。セックスしたら分かるやろうか。宇佐美への気持ちが。はっきりと。
そこで俺にある考えが浮かんだ。これを実行するにはかなり勇気が要る。やけど、このままやとほんま、不能になってまうかもしれへん。言うても俺、まだぎりぎり二十代やし。そんなん辛過ぎる。
とりあえず、自分の気持ちをはっきりさせたいわ。それに。この前、中途半端にしてもうたから(しかもかなり気持ちよかったしな)メンタル的にも身体的にもモヤモヤしとんのかもしれんし。ちゃんと一回最後までしたら、また他でも復活できるかもしれへん。
ヤってみてほんまに宇佐美しかダメやって分かったら。そん時は潔く今後の性生活を諦めるしかない。だって。俺は、情のないセックスはしたないし。宇佐美が俺に対して情があるなんありえへんし。そしたらもう、諦めるしかないやんか。
いつかまた、復活できる日があるかもしれんし。それをよぼよぼになって性欲がなくなるまで待つしかないやんな。
そうと決めたら、行動あるのみや。
俺はスマホをひっつかむと、すぐさま同期の一人に連絡した。相手が出た途端、手短に用件を話した。
「宇佐美の直近のスケジュール知らへん?」
6
あなたにおすすめの小説
素直じゃない人
うりぼう
BL
平社員×会長の孫
社会人同士
年下攻め
ある日突然異動を命じられた昭仁。
異動先は社内でも特に厳しいと言われている会長の孫である千草の補佐。
厳しいだけならまだしも、千草には『男が好き』という噂があり、次の犠牲者の昭仁も好奇の目で見られるようになる。
しかし一緒に働いてみると噂とは違う千草に昭仁は戸惑うばかり。
そんなある日、うっかりあられもない姿を千草に見られてしまった事から二人の関係が始まり……
というMLものです。
えろは少なめ。
デコボコな僕ら
天渡清華
BL
スター文具入社2年目の宮本樹は、小柄・顔に自信がない・交際経験なしでコンプレックスだらけ。高身長・イケメン・実家がセレブ(?)でその上優しい同期の大沼清文に内定式で一目惚れしたが、コンプレックスゆえに仲のいい同期以上になれずにいた。
そんな2人がグズグズしながらもくっつくまでのお話です。
孤毒の解毒薬
紫月ゆえ
BL
友人なし、家族仲悪、自分の居場所に疑問を感じてる大学生が、同大学に在籍する真逆の陽キャ学生に出会い、彼の止まっていた時が動き始める―。
中学時代の出来事から人に心を閉ざしてしまい、常に一線をひくようになってしまった西条雪。そんな彼に話しかけてきたのは、いつも周りに人がいる人気者のような、いわゆる陽キャだ。雪とは一生交わることのない人だと思っていたが、彼はどこか違うような…。
不思議にももっと話してみたいと、あわよくば友達になってみたいと思うようになるのだが―。
【登場人物】
西条雪:ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。
白銀奏斗:勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
ファントムペイン
粒豆
BL
事故で手足を失ってから、恋人・夜鷹は人が変わってしまった。
理不尽に怒鳴り、暴言を吐くようになった。
主人公の燕は、そんな夜鷹と共に暮らし、世話を焼く。
手足を失い、攻撃的になった夜鷹の世話をするのは決して楽ではなかった……
手足を失った恋人との生活。鬱系BL。
※四肢欠損などの特殊な表現を含みます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる