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遠征編
160 遠征編25 対話2
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カイルと秘匿回線の電脳仮想空間内会議室で会議をしてから1週間後、今日もカイルと会議をしている。
有機型ニアヒュームの存在を確認するため、疑い濃厚なイーサンと対面することになったための最終打ち合わせだ。
この対面は、イーサンが本当に有機型に乗っ取られているのか、乗っ取られていたならニアヒュームと対話しようという二つの目的があった。
対面するのはカイルの影武者である有機アンドロイド。
もし過去の資料と違い有機型になっても感染が容易な能力があった場合、対面する人間が乗っ取られてしまう可能性があったからだ。
本物のカイルを危険に晒すわけにはいかない。
「イーサンはカイルの主星系訪問を受け入れたんだね?」
「ああ、少なくともイーサンとしての意思はあった。ニアヒュームとは思えないぐらいだ」
「まだニアヒュームだと確定したわけじゃないけど、資料にあった有機型より機械人形に近いのかな?」
「いずれにしろニアヒュームなら、あの新しい識別方法が使えるはずだ」
カイルが言う新しい識別方法とは真・帝国からもたらされた資料にあった識別方法だ。
僕は真・帝国の存在を隠すために、真・帝国から貰った資料を発掘された古い資料と新しい研究結果とに分けて報告している。
その新しい研究結果によりもたらされた識別方法のことをカイルは言っているのだ。
それはなんのことはないただの温度分布の確認だった。
単純にして明快。コアの部分だけ温度が違い一定なのだ。
それを外部から所謂サーモグラフで見るとコアがくっきり見えるというからくりだ。
人間や動物、有機アンドロイドも体温を持っている。
その体温と明らかに違う温度分布をコアは示すのだ。
それはコアが無機物の鉱物生物として生きている限り変わることがない。
おそらく生き物としてその温度以外では何らかの不具合があるということだろう。
PCが熱暴走するのと似たようなものかな?
「形式上カイルが訪問するとなると、単艦行動というわけにはいかないよね」
「そこは要塞艦を動かす。会談も要塞艦の施設を使う。
護衛の近衛には感染の危険があって悪いけど、最上級の防疫体制は整えるつもりだ」
さすがカイル抜かりがない。
「となると第3皇子主星系スィリー星系の訪問までには次元跳躍でも時間がかかるね」
要塞艦は巨大なため、ニアヒュームの母艦級のように次元跳躍距離と次元跳躍時間に制約がある。
さすがにニアヒュームの母艦級よりは長距離を速く移動出来るが、時間がかかってしまう。
むしろ次元跳躍門を使った方が安全で良いかもしれない。
そのため要塞艦の大きさは次元跳躍門の境界面ギリギリの大きさで設計されている。
「いや、次元跳躍門を使うよ。
同時にヘンリーの星系にも検疫をかけるつもりだ」
「なら作戦開始は1週間後ぐらいかな?」
「いや、前回の会議後にもう軍は動かした。今日が作戦実行日だ。だから君を呼んだのだ」
この決断力と行動力。これこそ皇帝の器だろう。
「さすが有能な人は仕事が速いね。
もしかしてイーサンに訪問を断られた時のプランもあったの?」
「当然さ。この後、会談が実現しなかった時のプランもある」
なんて有能な人だ。二手三手先を常に想定しているのかな?
面倒な皇帝の座はカイルに任せるべきかもな。
いや皇帝は復帰すると思ってるよ? 次期皇帝という意味ね。
真・帝国の柵はあるけど、帝国が隠し持つ遺産さえ返してもらえれば納得してくれるかもしれない。
今更現帝国人を追い出すとか支配下に置くって現実的じゃないし、現帝国には地球人の血も少なくなく入っている。
泥沼の全面戦争は避けたい。
僕はそんな事を考えながら、カイルとイーサンの対談を待ちわびることにした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
要塞艦が次元跳躍門を抜けスィリー星系に入った。
僕は有機アンドロイドをアバター化することで、この後予定されているイーサンとの対談に参加している。
僕の専用艦が次元跳躍加速装置により一瞬でスィリー星系まで行けるのはさすがに秘密だからね。
有機アンドロイドが知的生命体なのかという議論はあるだろうけど、一応帝国では道具として扱われている。
僕はふと、これって有機アンドロイドに寄生したニアヒュームみたいだと思ってしまった。
イーサンが要塞艦に到着し、早速会談となった。
もろもろの歓迎式典はニアヒュームによる星系被害が甚大だという理由で端折られた。
会談の名目も星系復興に関して皇帝代理であるカイルとイーサンが腹を割って話すということになっている。
厳重な監視態勢の中、護衛を連れること無くやって来たイーサンが会談を行う部屋へと入る。
自分には害意は無いというアピールなのだろうか。
会談用に用意した部屋は皇帝代理と皇子が対談するのだから、当然豪華な家具が備え付けられている。
しかし密談用であるかのように小じんまりした部屋だ。
イーサンが部屋に入るのを見届け、直ぐに識別装置で確認する。
「ニアヒュームの波形は確認出来ないね。これは既に対策済みってことかな?」
「頭部に人間としては明らかに低い温度分布の箇所がある……」
ここまでは簡易識別だ。ここで疑いが出たら使おうと思っていた機器を使用する。
本当は人には使いたくなかったのだが、艦載探査センサーを流用した識別装置でスキャンする。
するとイーサンの頭部には脳腫瘍の如く取り付いたニアヒュームのコアがあった。
「ああ、みつかっちゃったね」
「いざとなると認めたくないものだな。兄弟がもう人じゃないなんて……」
「僕は血が繋がってないけど義兄弟ではある。複雑な気持ちは察するよ。
しかし、そうも言ってられない。そろそろ会談としよう」
カイルと秘書官が部屋に入る。
「やあ、イーサン。息災かい?」
カイルがフランクに話しかける。
「星系はひどい有様だけど元気にやってるよ。君はどうだいカイル」
イーサンが疲れた表情で返す。
まるで人間みたいだ。いや元のイーサンそのもののようだ。
「ところでイーサン。
君はどのぐらいイーサンが残っているんだい?」
「……」
イーサンは無言で返す。
「そのコアを取り出せば、まだ戻れるのかい?」
カイルの問いかけに、イーサンはやっと口を開いた。
「帝国にはそんな技術はもう無いと思っていたのだが。迂闊だったか」
「君は今どっちだ?」
「我は君らがニアヒュームと呼ぶ者だ」
「そうか……。
イーサンは返してもらえるかな?」
「それは無理だ。
既にイーサンだった者は我が離れればその機能を停止する」
「君が退けばイーサンは本物なのかい?」
「いや、我の機能でイーサンだった者のシミュレーションをしているだけだ」
「つまり殺したということだね?」
「君達の言葉ではそうだな」
カイルはぐっと拳を握り怒りに震えていた。
「どうしてそんなことを。
あなた達なら有機アンドロイドでも代わりがきくでしょうに」
「有機アンドロイド、つまりそこに控える者のことか?」
僕はイーサンに話をふられたので答えることにした。
「そうだ。器として使うなら人である必要はないはずだよ。
どうしてそんな酷いことをするんだ」
「ふむ」
イーサンは考えこむポーズをした。
それはイーサンの人としての記憶を検索しているのだろうか?
「我には人と有機アンドロイドは存在の区別がつかぬ。
そもそも君も有機アンドロイドを殺して入っているのではないのかね?」
「な、何を言っている?」
「有機アンドロイドの意識は今機能を停止しているのだろう?
それとイーサンであった者の何が違うのだ?」
僕は恐ろしい事に気付いた。
ニアヒュームの意識では、人に寄生するのも人を部品にするのも、僕らが機械にしていることの裏返しでしかなかったのだ。
帝国は宇宙戦艦に機械生命の技術を転用している。
機械生命の身体を電脳とし宇宙戦艦の一部に利用し、DNAに刻まれた各種武器も切り取って使用している。
同じことを有機生命にしているのがニアヒュームだと言われたらぐうの音も出ない。
立場を違えた同じ倫理感による行動。
どちらも正義、どちらも悪。ただ立場が違うだけ。
この両者に歩み寄る余地があるとは思えない。
いや、一度は平和裏に共存出来たはずだ。そこを問うしかない。
有機型ニアヒュームの存在を確認するため、疑い濃厚なイーサンと対面することになったための最終打ち合わせだ。
この対面は、イーサンが本当に有機型に乗っ取られているのか、乗っ取られていたならニアヒュームと対話しようという二つの目的があった。
対面するのはカイルの影武者である有機アンドロイド。
もし過去の資料と違い有機型になっても感染が容易な能力があった場合、対面する人間が乗っ取られてしまう可能性があったからだ。
本物のカイルを危険に晒すわけにはいかない。
「イーサンはカイルの主星系訪問を受け入れたんだね?」
「ああ、少なくともイーサンとしての意思はあった。ニアヒュームとは思えないぐらいだ」
「まだニアヒュームだと確定したわけじゃないけど、資料にあった有機型より機械人形に近いのかな?」
「いずれにしろニアヒュームなら、あの新しい識別方法が使えるはずだ」
カイルが言う新しい識別方法とは真・帝国からもたらされた資料にあった識別方法だ。
僕は真・帝国の存在を隠すために、真・帝国から貰った資料を発掘された古い資料と新しい研究結果とに分けて報告している。
その新しい研究結果によりもたらされた識別方法のことをカイルは言っているのだ。
それはなんのことはないただの温度分布の確認だった。
単純にして明快。コアの部分だけ温度が違い一定なのだ。
それを外部から所謂サーモグラフで見るとコアがくっきり見えるというからくりだ。
人間や動物、有機アンドロイドも体温を持っている。
その体温と明らかに違う温度分布をコアは示すのだ。
それはコアが無機物の鉱物生物として生きている限り変わることがない。
おそらく生き物としてその温度以外では何らかの不具合があるということだろう。
PCが熱暴走するのと似たようなものかな?
「形式上カイルが訪問するとなると、単艦行動というわけにはいかないよね」
「そこは要塞艦を動かす。会談も要塞艦の施設を使う。
護衛の近衛には感染の危険があって悪いけど、最上級の防疫体制は整えるつもりだ」
さすがカイル抜かりがない。
「となると第3皇子主星系スィリー星系の訪問までには次元跳躍でも時間がかかるね」
要塞艦は巨大なため、ニアヒュームの母艦級のように次元跳躍距離と次元跳躍時間に制約がある。
さすがにニアヒュームの母艦級よりは長距離を速く移動出来るが、時間がかかってしまう。
むしろ次元跳躍門を使った方が安全で良いかもしれない。
そのため要塞艦の大きさは次元跳躍門の境界面ギリギリの大きさで設計されている。
「いや、次元跳躍門を使うよ。
同時にヘンリーの星系にも検疫をかけるつもりだ」
「なら作戦開始は1週間後ぐらいかな?」
「いや、前回の会議後にもう軍は動かした。今日が作戦実行日だ。だから君を呼んだのだ」
この決断力と行動力。これこそ皇帝の器だろう。
「さすが有能な人は仕事が速いね。
もしかしてイーサンに訪問を断られた時のプランもあったの?」
「当然さ。この後、会談が実現しなかった時のプランもある」
なんて有能な人だ。二手三手先を常に想定しているのかな?
面倒な皇帝の座はカイルに任せるべきかもな。
いや皇帝は復帰すると思ってるよ? 次期皇帝という意味ね。
真・帝国の柵はあるけど、帝国が隠し持つ遺産さえ返してもらえれば納得してくれるかもしれない。
今更現帝国人を追い出すとか支配下に置くって現実的じゃないし、現帝国には地球人の血も少なくなく入っている。
泥沼の全面戦争は避けたい。
僕はそんな事を考えながら、カイルとイーサンの対談を待ちわびることにした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◆
要塞艦が次元跳躍門を抜けスィリー星系に入った。
僕は有機アンドロイドをアバター化することで、この後予定されているイーサンとの対談に参加している。
僕の専用艦が次元跳躍加速装置により一瞬でスィリー星系まで行けるのはさすがに秘密だからね。
有機アンドロイドが知的生命体なのかという議論はあるだろうけど、一応帝国では道具として扱われている。
僕はふと、これって有機アンドロイドに寄生したニアヒュームみたいだと思ってしまった。
イーサンが要塞艦に到着し、早速会談となった。
もろもろの歓迎式典はニアヒュームによる星系被害が甚大だという理由で端折られた。
会談の名目も星系復興に関して皇帝代理であるカイルとイーサンが腹を割って話すということになっている。
厳重な監視態勢の中、護衛を連れること無くやって来たイーサンが会談を行う部屋へと入る。
自分には害意は無いというアピールなのだろうか。
会談用に用意した部屋は皇帝代理と皇子が対談するのだから、当然豪華な家具が備え付けられている。
しかし密談用であるかのように小じんまりした部屋だ。
イーサンが部屋に入るのを見届け、直ぐに識別装置で確認する。
「ニアヒュームの波形は確認出来ないね。これは既に対策済みってことかな?」
「頭部に人間としては明らかに低い温度分布の箇所がある……」
ここまでは簡易識別だ。ここで疑いが出たら使おうと思っていた機器を使用する。
本当は人には使いたくなかったのだが、艦載探査センサーを流用した識別装置でスキャンする。
するとイーサンの頭部には脳腫瘍の如く取り付いたニアヒュームのコアがあった。
「ああ、みつかっちゃったね」
「いざとなると認めたくないものだな。兄弟がもう人じゃないなんて……」
「僕は血が繋がってないけど義兄弟ではある。複雑な気持ちは察するよ。
しかし、そうも言ってられない。そろそろ会談としよう」
カイルと秘書官が部屋に入る。
「やあ、イーサン。息災かい?」
カイルがフランクに話しかける。
「星系はひどい有様だけど元気にやってるよ。君はどうだいカイル」
イーサンが疲れた表情で返す。
まるで人間みたいだ。いや元のイーサンそのもののようだ。
「ところでイーサン。
君はどのぐらいイーサンが残っているんだい?」
「……」
イーサンは無言で返す。
「そのコアを取り出せば、まだ戻れるのかい?」
カイルの問いかけに、イーサンはやっと口を開いた。
「帝国にはそんな技術はもう無いと思っていたのだが。迂闊だったか」
「君は今どっちだ?」
「我は君らがニアヒュームと呼ぶ者だ」
「そうか……。
イーサンは返してもらえるかな?」
「それは無理だ。
既にイーサンだった者は我が離れればその機能を停止する」
「君が退けばイーサンは本物なのかい?」
「いや、我の機能でイーサンだった者のシミュレーションをしているだけだ」
「つまり殺したということだね?」
「君達の言葉ではそうだな」
カイルはぐっと拳を握り怒りに震えていた。
「どうしてそんなことを。
あなた達なら有機アンドロイドでも代わりがきくでしょうに」
「有機アンドロイド、つまりそこに控える者のことか?」
僕はイーサンに話をふられたので答えることにした。
「そうだ。器として使うなら人である必要はないはずだよ。
どうしてそんな酷いことをするんだ」
「ふむ」
イーサンは考えこむポーズをした。
それはイーサンの人としての記憶を検索しているのだろうか?
「我には人と有機アンドロイドは存在の区別がつかぬ。
そもそも君も有機アンドロイドを殺して入っているのではないのかね?」
「な、何を言っている?」
「有機アンドロイドの意識は今機能を停止しているのだろう?
それとイーサンであった者の何が違うのだ?」
僕は恐ろしい事に気付いた。
ニアヒュームの意識では、人に寄生するのも人を部品にするのも、僕らが機械にしていることの裏返しでしかなかったのだ。
帝国は宇宙戦艦に機械生命の技術を転用している。
機械生命の身体を電脳とし宇宙戦艦の一部に利用し、DNAに刻まれた各種武器も切り取って使用している。
同じことを有機生命にしているのがニアヒュームだと言われたらぐうの音も出ない。
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