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第一章〜エルガレフト神国〜
第7話防具と疑問
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「……ここの……ごひゃん……おいひいですね!」
「食べてからしゃべれって、行儀わるいぞ?」
カンナがリスみたいに頬を膨らませながらご飯を頬張っていた。ちなみにメニューはサンドイッチみたいな感じにパンに野菜やら肉やらを挟んだものだ。結構ボリューミーなんだが、肉の旨みとレタスみたいな葉っぱのシャキシャキ感、トマトみたいな……ってかこれトマトだろ。トマトだよな? まあトマトの酸味が絡みあって、食べ応えがありながらも、あまり重たく感じなく、全部食べ切ることが出来た。
昨日あの後は、自分の能力や、カンナの能力を把握するために部屋に籠り、その後はご飯食って寝た。ちなみにご飯に呼ばれるまでずっと部屋にいたせいで、例の受け付けの少女にニヤニヤされた。カンナと寝たせいであまり寝れなかったのは言うまでもない。あ、カンナの寝顔を見れたのは儲けもんだったな。
「ところでご主人様、今日はなにをするんですか?」
「そうだな、取り敢えずこの国から出る準備をしないとな。教会に怯えてビクビクしながら過ごすのはゴメンだからな」
そういえば、昨日の夜は襲われなかったな。てっきり宿にまで襲ってくるもんかと思っていた。まあ、まだ教会が暗殺者を殺されたことに気づいてないだけかもしれないが。流石にいつかはバレるだろうからさっさとこの国から出ないとな。
「じゃあ、ご飯を食べたらまず武器屋にいくぞ」
おっちゃんには悪いが、さっさと残りの金を払わないとな。あとは防具だ。今の俺の格好は控えめにいってダサいし、防御力も皆無だ。
「おう、らっしゃい!」
「おっちゃんこれ、残りの金だ」
おーい、おっちゃんー? 固まんなー?
「おっちゃん」
「ああ、すまんすまん、てか坊主これ昨日の今日でどうしたんだよ。盗んできたんじゃねーだろうな?」
「ははは、思わぬ収入があっただけですよ」
まあ正直暗殺者を殺して奪ったわけだから、盗んだってことも間違って無くはない。
「ッチ、しばらくお嬢ちゃんの可愛い姿が見れると思って店の中でもだいぶ良い装備をかなり安くして売ったのにな。こんなのあんまりじゃねーか」
「代わりと言ってはなんだけど、今日は防具と予備の武器、解体用の短剣を買いに来たんだ。予備の剣と解体用の短剣はおっちゃんに任せるから、俺とカンナの防具を見繕ってくれないか?」
武器屋と言っても、防具屋も兼ねておりそこまで数が多いとは言えないが、さまざまな防具が置いてあった。
「おう、わかった。取り敢えず坊主からだな。オススメは革の防具だ。多くの冒険者が革の防具なんだが、そんなかでも魔物の革のほうが性能が良くてな。今だと、ワイルドボアか、オークの革で出来た防具があるぞ」
「どんな違いがあるんだ?」
「ワイルドボアはまず毛皮が硬くて剣が通りにくいのが特徴だな。その代わり着てると蒸し暑い。んでオークはワイルドボアより毛皮がない分暑くないし、水を被っても重くなりにくい。ただちょっと高い」
そう言いながらおっさんは親指と人差し指で輪っかを作って、名前を知らんからあれだが、お金のポーズみたいなのをしている。
「んじゃ、オークのほうで」
「お、おう。即決かよ。お嬢ちゃんのほうはどうするんだ?」
「カンナも同じでいいか?」
「はい! もちろんいいですよ!」
「他になんか注文とかあるか?」
「カンナのほうは尻尾を出せるようにしてくれ」
「ん?お嬢ちゃん獣人だったのか?」
「ああ、今はちょっと隠してるんだ」
「そうなのか、まあ分かった」
おっちゃんが適当な性格で助かった。言い訳も考えてたんだけどな。カンナも変化を使っていると地味にMP減ってくしな。尻尾も出せるようにしないといろいろと不便だよな。
「んじゃ、奥で採寸するから来てくれ」
「カンナの採寸もおっちゃんがやるのか?」
「流石に俺はやんねーよ。奥でウチのカミさんが測ってくれるから安心しな」
まあそれなら安心か。
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼むよ。そっちのお嬢ちゃんは獣人らしいけど、耳も尻尾も見当たらないじゃないか」
やっぱり、変化は解かないと測れないよなぁ。ちなみにおばちゃんは大阪のおばちゃんっぽい気がする。偏見なのかもしれないけど笑。
「実は理由あって獣人ってことを隠してるんですけど、今から言うことを内緒にできますか?」
「ああ、わたしはお客の情報は一切漏らさないよ。商売ってのは信頼で成り立ってるからね」
「実はカンナはキツネ獣人なんです」
「キツネ獣人? 聞いた事ないねぇ」
一般的に知られてないってことはだいぶ昔に滅びたのだろうか?
「カンナ変化を解いてくれ」
「はい!」
そう言うとカンナはゴニョゴニョとなにかを唱えている。最初は声が小さすぎて気づかなかったのだが、魔術を行使する際には詠唱をしないといけないらしい。
「おお、こりゃ驚いたね。変化を使える獣人がタヌキ獣人以外にもいたのかい」
どうやらタヌキ獣人も変化を使うことができるらしい。カンナの体が青白く輝き、キツネ耳とキツネ尻尾が生えてくる。
「ふむ、なるほどねぇ。ここら辺にしっぽがあるのかい」
そう言いながら、何やらメモを取っている。ちなみに俺は部屋を追い出されたので聞き耳を立てていた。
「っ……ひゃぁ」
おばちゃんがカンナの尻尾に触れるたびに、カンナが艶っぽい声を出す。
「ん?どうしたんだんだい?」
「んっ、しっぽはちょっと敏感なんです。触られるとなんか変な感じがするんです」
「ああ、そういうことかい」
これは獣人共通なのだろうか? そうこうしているうちに採寸が終わる。
「おし、これで終わりだね。この紙をもってあのジジイのとこに行っておいで」
ようやく終わったので次は冒険者ギルドに行くことにした。ちなみに防具は3日後に出来るらしい。オーダーメイドなのに思ったより早く出来そうだな。ちなみに予備の武器と短剣は合わせて2万5000ゴールドだった。
「こんにちは。今日はどうされましたか?」
「街かギルドの中かどっちでもいいんですけど、図書館みたいなのありませんかね?魔物の情報とか地図とか見たいんです」
「それなら2階に行っていただければ見つかると思います」
「ありがとうございます」
2階には酒場があり、周りの壁には本棚があって色々な本が置いてあった。果たして、こんな賑やかな場所が本を読む場所に適しているのだろうか?笑
魔物の情報が書かれた本、地理について書かれた本、魔術の種類が書いてある本などさまざまな本があった。その中でも獣人について書かれている本を探す。
「ありました!」
どうやらカンナが見つけたようだ。そこには色々は獣人の種類が書かれていた。ネコ獣人、イヌ獣人、ウサギ獣人、クマ獣人などいろいろいるがその中にキツネ獣人は載っていない。やはりだいぶ昔に滅んでしまったのだろうか、それにしても全く情報がないというのはおかしい。大陸の右上の方に獣人の国があるらしいのでそこに行ってみるとわかるかも知れない。そんなことを思いながら本を読み漁っていった。獣人だけの本ではなく、魔物の本や、地理について書かれている本なども読んでいく。
「行くとしたら王国が1番近いよなぁ」
ここ、エルガレフト神国の副神都バルエルはエルガレフト神国の中でも南の方に位置しており、そのまま南に進むとフューズ王国がある。やはりこの国から出ようとしたらフューズ王国だろうか。一通り調べ物が終わったので、昼食を取る事にした。
「いらっしゃい! 今日は新鮮なレッドボアが入ってるよ~」
「病みつきになること間違いなし! 病みつき鳥の串だよ~」
まるで市場みたいに様々な屋台が立ち並んでいる。ちなみに今はカンナフィーバー(仮)は起こっていない。どうやら皆がカンナに一目惚れしてしまうのは、固有スキル「キツネの魅了」の効果であったらしい。どうやら任意で抑えることが出来るので抑えてもらった。こんな人が多いとこで騒ぎになったらまともに身動き取れないしな。ちなみにキツネの魅了がなくてもカンナが可愛いのかチラチラ見てるやつは結構いる。
異世界だと結構食料事情がアレでそんな美味しいものは食べれないと思っていたが、結構美味しいものが多い。塩気があるものは少ないが、素材自体が美味しいので全然いける。適当に串など買いながら食べ歩きをした。
午後からはなにをしようか。戦闘練習もしなきゃいけないし、外で泊まるようの野営セットも買わないと行けない。
「カンナ、午後は戦闘練習か、他の買い物をしようと思うんだがどっちがいい?」
「ご主人様が決めたものだったらどっちでもいいのですが、出来れば体を動かしたいです!」
じゃあクエスト受けつつ、戦闘訓練でもするか。正直昨日は相手が雑魚過ぎてカンナの力が強いってことしか分かんなかったしな。森の中だったので火も木に燃え移らないよう、火矢しか使えなかったしな。
「こんにちは、どうされましたか?」
「この依頼をお願いします」
「かしこまりました」
ちなみに受けたのは薬草採集だ。近くの草原に自生している魔力草というMP回復ポーションの元になるものらしい。けっこう他の雑草と似ていて、慣れていないと見分けるのが結構難しいらしい。
依頼主は結構高齢の錬金術師らしく、最近腰が痛くなってきたので採集を頼みたいとのことだった。腰の痛み、ポーションで治んないんだろうか…とツッコミそうになった。
草原なら多少、火魔術を使ってもそんなに燃え広がることはないだろう。俺達はさっそくその草原に歩いていくことにした。近いっていってもこの世界の感覚だから30分くらい歩くんだよなぁ。歩いている間にカンナに出来ることを聞いたり、野営するときにいるものをリストアップしないとな。
「食べてからしゃべれって、行儀わるいぞ?」
カンナがリスみたいに頬を膨らませながらご飯を頬張っていた。ちなみにメニューはサンドイッチみたいな感じにパンに野菜やら肉やらを挟んだものだ。結構ボリューミーなんだが、肉の旨みとレタスみたいな葉っぱのシャキシャキ感、トマトみたいな……ってかこれトマトだろ。トマトだよな? まあトマトの酸味が絡みあって、食べ応えがありながらも、あまり重たく感じなく、全部食べ切ることが出来た。
昨日あの後は、自分の能力や、カンナの能力を把握するために部屋に籠り、その後はご飯食って寝た。ちなみにご飯に呼ばれるまでずっと部屋にいたせいで、例の受け付けの少女にニヤニヤされた。カンナと寝たせいであまり寝れなかったのは言うまでもない。あ、カンナの寝顔を見れたのは儲けもんだったな。
「ところでご主人様、今日はなにをするんですか?」
「そうだな、取り敢えずこの国から出る準備をしないとな。教会に怯えてビクビクしながら過ごすのはゴメンだからな」
そういえば、昨日の夜は襲われなかったな。てっきり宿にまで襲ってくるもんかと思っていた。まあ、まだ教会が暗殺者を殺されたことに気づいてないだけかもしれないが。流石にいつかはバレるだろうからさっさとこの国から出ないとな。
「じゃあ、ご飯を食べたらまず武器屋にいくぞ」
おっちゃんには悪いが、さっさと残りの金を払わないとな。あとは防具だ。今の俺の格好は控えめにいってダサいし、防御力も皆無だ。
「おう、らっしゃい!」
「おっちゃんこれ、残りの金だ」
おーい、おっちゃんー? 固まんなー?
「おっちゃん」
「ああ、すまんすまん、てか坊主これ昨日の今日でどうしたんだよ。盗んできたんじゃねーだろうな?」
「ははは、思わぬ収入があっただけですよ」
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「ッチ、しばらくお嬢ちゃんの可愛い姿が見れると思って店の中でもだいぶ良い装備をかなり安くして売ったのにな。こんなのあんまりじゃねーか」
「代わりと言ってはなんだけど、今日は防具と予備の武器、解体用の短剣を買いに来たんだ。予備の剣と解体用の短剣はおっちゃんに任せるから、俺とカンナの防具を見繕ってくれないか?」
武器屋と言っても、防具屋も兼ねておりそこまで数が多いとは言えないが、さまざまな防具が置いてあった。
「おう、わかった。取り敢えず坊主からだな。オススメは革の防具だ。多くの冒険者が革の防具なんだが、そんなかでも魔物の革のほうが性能が良くてな。今だと、ワイルドボアか、オークの革で出来た防具があるぞ」
「どんな違いがあるんだ?」
「ワイルドボアはまず毛皮が硬くて剣が通りにくいのが特徴だな。その代わり着てると蒸し暑い。んでオークはワイルドボアより毛皮がない分暑くないし、水を被っても重くなりにくい。ただちょっと高い」
そう言いながらおっさんは親指と人差し指で輪っかを作って、名前を知らんからあれだが、お金のポーズみたいなのをしている。
「んじゃ、オークのほうで」
「お、おう。即決かよ。お嬢ちゃんのほうはどうするんだ?」
「カンナも同じでいいか?」
「はい! もちろんいいですよ!」
「他になんか注文とかあるか?」
「カンナのほうは尻尾を出せるようにしてくれ」
「ん?お嬢ちゃん獣人だったのか?」
「ああ、今はちょっと隠してるんだ」
「そうなのか、まあ分かった」
おっちゃんが適当な性格で助かった。言い訳も考えてたんだけどな。カンナも変化を使っていると地味にMP減ってくしな。尻尾も出せるようにしないといろいろと不便だよな。
「んじゃ、奥で採寸するから来てくれ」
「カンナの採寸もおっちゃんがやるのか?」
「流石に俺はやんねーよ。奥でウチのカミさんが測ってくれるから安心しな」
まあそれなら安心か。
「よろしくお願いします」
「ああ、よろしく頼むよ。そっちのお嬢ちゃんは獣人らしいけど、耳も尻尾も見当たらないじゃないか」
やっぱり、変化は解かないと測れないよなぁ。ちなみにおばちゃんは大阪のおばちゃんっぽい気がする。偏見なのかもしれないけど笑。
「実は理由あって獣人ってことを隠してるんですけど、今から言うことを内緒にできますか?」
「ああ、わたしはお客の情報は一切漏らさないよ。商売ってのは信頼で成り立ってるからね」
「実はカンナはキツネ獣人なんです」
「キツネ獣人? 聞いた事ないねぇ」
一般的に知られてないってことはだいぶ昔に滅びたのだろうか?
「カンナ変化を解いてくれ」
「はい!」
そう言うとカンナはゴニョゴニョとなにかを唱えている。最初は声が小さすぎて気づかなかったのだが、魔術を行使する際には詠唱をしないといけないらしい。
「おお、こりゃ驚いたね。変化を使える獣人がタヌキ獣人以外にもいたのかい」
どうやらタヌキ獣人も変化を使うことができるらしい。カンナの体が青白く輝き、キツネ耳とキツネ尻尾が生えてくる。
「ふむ、なるほどねぇ。ここら辺にしっぽがあるのかい」
そう言いながら、何やらメモを取っている。ちなみに俺は部屋を追い出されたので聞き耳を立てていた。
「っ……ひゃぁ」
おばちゃんがカンナの尻尾に触れるたびに、カンナが艶っぽい声を出す。
「ん?どうしたんだんだい?」
「んっ、しっぽはちょっと敏感なんです。触られるとなんか変な感じがするんです」
「ああ、そういうことかい」
これは獣人共通なのだろうか? そうこうしているうちに採寸が終わる。
「おし、これで終わりだね。この紙をもってあのジジイのとこに行っておいで」
ようやく終わったので次は冒険者ギルドに行くことにした。ちなみに防具は3日後に出来るらしい。オーダーメイドなのに思ったより早く出来そうだな。ちなみに予備の武器と短剣は合わせて2万5000ゴールドだった。
「こんにちは。今日はどうされましたか?」
「街かギルドの中かどっちでもいいんですけど、図書館みたいなのありませんかね?魔物の情報とか地図とか見たいんです」
「それなら2階に行っていただければ見つかると思います」
「ありがとうございます」
2階には酒場があり、周りの壁には本棚があって色々な本が置いてあった。果たして、こんな賑やかな場所が本を読む場所に適しているのだろうか?笑
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「行くとしたら王国が1番近いよなぁ」
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「いらっしゃい! 今日は新鮮なレッドボアが入ってるよ~」
「病みつきになること間違いなし! 病みつき鳥の串だよ~」
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「カンナ、午後は戦闘練習か、他の買い物をしようと思うんだがどっちがいい?」
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「こんにちは、どうされましたか?」
「この依頼をお願いします」
「かしこまりました」
ちなみに受けたのは薬草採集だ。近くの草原に自生している魔力草というMP回復ポーションの元になるものらしい。けっこう他の雑草と似ていて、慣れていないと見分けるのが結構難しいらしい。
依頼主は結構高齢の錬金術師らしく、最近腰が痛くなってきたので採集を頼みたいとのことだった。腰の痛み、ポーションで治んないんだろうか…とツッコミそうになった。
草原なら多少、火魔術を使ってもそんなに燃え広がることはないだろう。俺達はさっそくその草原に歩いていくことにした。近いっていってもこの世界の感覚だから30分くらい歩くんだよなぁ。歩いている間にカンナに出来ることを聞いたり、野営するときにいるものをリストアップしないとな。
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