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アリバイ
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「てゆーかさ、ジュースでもワインでも、コイツが毒入りって事には違いないんだろ?
じゃあ問題はさ、誰がこれに毒を入れたんだって話だな」
そう話を進めたのは、クロウさんだった。
「オレとしては、やっぱりRIKU☆を疑わせてもらうぜ?
だいたい変態王子はともかく、みんなワインだって思ってたのに、なんでお前だけブドウジュースってわかったんだよ」
「あ………」
クロウさんの鋭い指摘に、おれたちは一斉にRIKU☆の方を見た。
確かにそうだ。
いくら酒は飲まないらしいRIKU☆でも、このホストクラブで赤い液体って言ったらブドウジュースより赤ワインをイメージするものじゃないか?
まさか、本当にRIKU☆が…………?
「やっ、それはっ
だって………っ」
おれたち全員の視線に、明らかにRIKU☆の顔色は変わっていた。
…信じられない。
やっぱり、RIKU☆が犯人だったのか?
紫苑さんを殺める理由なんて考えられない。
なのに、RIKU☆が___…
「…実は、オレ…」
全員が、息を飲む。
まさかこの惨劇の犯人が、一番年の若いRIKU☆だなんて本当は誰も思わなかっただろう。
それにおれは、最後までRIKU☆を信じてたのに…っ
「…オレ…オレ…
オレ、そのブドウジュース飲んじゃったんだ!」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
誰もが、一瞬言葉を失った。
だが誰もが、その後同時に声を揃えて驚いたんだ。
「「「「「なにーーーーーーーーーっ!?」」」」」
「お おい、ちょっと待てよRIKU☆
お前、このブドウジュースを飲んだってのか?
この…床にぶちまけられてるのと同じ奴を…?」
ここにいる全員が思っている事を、お兄さんである☆兄さんはみんなの代表をして訊いた。
毒の入ったブドウジュースを飲んでしまい、もがき苦しんでいる所をボトルに手が当たって残ったブドウジュースが床にこぼれた。
恐らくみんなそう考えていたのに、そのブドウジュースをRIKU☆が飲んでいたという事は、毒は入っていないって事じゃないか!
「…実は、閉店前に店長に呼ばれたオレは、ここで店長が来るのを1人で待ってたんだ。
その時、この机の上に美味そうなブドウジュースがあって…
それでちょっと失敬しちゃおっかなー…みたいな…」
「…何が失敬だ。
お前なぁ……」
紫苑さんの部屋に呼ばれておきながら、勝手に紫苑さんの私物であるブドウジュースを飲むなんて。
RIKU☆のマイペース振りには驚かされるけれど、でもこれで毒殺の可能性はなくなったわけだ…!
「ふ…まったく、驚かせるよ。
この少年の言う通り、この飲料水には毒なんて入っていない。
それは私が保証しよう」
RIKU☆の衝撃的な事実の告白に固まってしまった中、ふと急に妖しげな笑みをこぼしながらドクターは言った。
…ていうか、RIKU☆はハタチだから少年扱いは若干ヒドい気もするな…。
「…奇妙な客人だ。
どうしてそこまで自信を持って言えるのだい?」
「何を言っている。
この少年が自分で口にしたと言ったではないか。
それが何よりの証拠だ」
「いや、そりゃあんたじゃなくても保証できるよ」
…………………………。
このドクターの変な発言。
ドクターのクセに、何でわざわざ当たり前の事で自信持った発言をしたんだろう。
本来なら今のプリンスさんやクロウさんみたいに、普通にツッコんで終わり…なんだけど。
でもおれには、それが引っかかってならなかった。
何故ならば、ブドウジュースに毒が入っているという可能性が浮上した際、顔色を変えた2人のうちのもう1人こそが、このドクターだったからだ。
「つーかさ、紫苑さんの部屋で勝手にブドウジュース飲んだのはわかったよ。
じゃあさ、その後はどうしたんだよ」
「…そうだな。
カラスに便乗する気はないが、ボクもその後はここで何をしていたのか気になる所だ」
紫苑さんの毒殺の可能性はなくなった。
しかし、RIKU☆への疑いは未だ晴れておらず。
クロウさんとプリンスさんは、RIKU☆を挟むように問い詰めた。
「ヘルプのRIKU☆
君が紫苑さんのブドウジュースを飲んでから、紫苑さんとは話でもしたのかい?
まさか犯行時間だけトイレに部屋を出て、亡くなった後にここに気付かないまま戻ってきた。…なんて言わないよね」
「えっと、ブドウジュースを飲んでからは…何だか待ってる間に眠くなっちゃってさ。
それでオレ…そのままあのソファで…寝ちゃったんだよ…」
だんだんと声が小さくなっていったRIKU☆
そしてそれを聞いたプリンスさんは、鼻でため息をつきながら首を振った。
ダメだ、RIKU☆…。
そんなアリバイじゃあ、誰も信じやしない…っ!
「残念だったね、ヘルプのRIKU☆
悪いけれど、そんな下手なアリバイはアリバイとさえも呼ばれない」
「ちょっ
でもオレ、本当なんだよ!
あのブドウジュース飲んだら、めっちゃ眠くなって…っ」
「つまんねー言い訳だな。
つーか、そんなんじゃあ変態王子1人も黙らせねーぞ」
「そんな…っ」
プリンスさんとクロウさんに囲まれて慌てるRIKU☆
さすがにそれには、お兄さんである☆兄さんもフォローができないようだった。
そしてそれは、おれも同じ…
「オレもRIKU☆のアニキも変態王子も煌も、みんなずっと店ん中いたんだ。オレたちにはアリバイがある。
ないのは、RIKU☆だけなんだよっ」
クロウさんの言葉を最後に、RIKU☆は全身の力が抜けたようにへたり込んだ。
「ウソだ…だってオレじゃない。
オレは、ずっと眠ってて………
…違う、眠らされてたんだ!
オレは、犯人に罪を着せられようとしてたんだ!間違いないよ!」
じゃあ問題はさ、誰がこれに毒を入れたんだって話だな」
そう話を進めたのは、クロウさんだった。
「オレとしては、やっぱりRIKU☆を疑わせてもらうぜ?
だいたい変態王子はともかく、みんなワインだって思ってたのに、なんでお前だけブドウジュースってわかったんだよ」
「あ………」
クロウさんの鋭い指摘に、おれたちは一斉にRIKU☆の方を見た。
確かにそうだ。
いくら酒は飲まないらしいRIKU☆でも、このホストクラブで赤い液体って言ったらブドウジュースより赤ワインをイメージするものじゃないか?
まさか、本当にRIKU☆が…………?
「やっ、それはっ
だって………っ」
おれたち全員の視線に、明らかにRIKU☆の顔色は変わっていた。
…信じられない。
やっぱり、RIKU☆が犯人だったのか?
紫苑さんを殺める理由なんて考えられない。
なのに、RIKU☆が___…
「…実は、オレ…」
全員が、息を飲む。
まさかこの惨劇の犯人が、一番年の若いRIKU☆だなんて本当は誰も思わなかっただろう。
それにおれは、最後までRIKU☆を信じてたのに…っ
「…オレ…オレ…
オレ、そのブドウジュース飲んじゃったんだ!」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
「…………………」
誰もが、一瞬言葉を失った。
だが誰もが、その後同時に声を揃えて驚いたんだ。
「「「「「なにーーーーーーーーーっ!?」」」」」
「お おい、ちょっと待てよRIKU☆
お前、このブドウジュースを飲んだってのか?
この…床にぶちまけられてるのと同じ奴を…?」
ここにいる全員が思っている事を、お兄さんである☆兄さんはみんなの代表をして訊いた。
毒の入ったブドウジュースを飲んでしまい、もがき苦しんでいる所をボトルに手が当たって残ったブドウジュースが床にこぼれた。
恐らくみんなそう考えていたのに、そのブドウジュースをRIKU☆が飲んでいたという事は、毒は入っていないって事じゃないか!
「…実は、閉店前に店長に呼ばれたオレは、ここで店長が来るのを1人で待ってたんだ。
その時、この机の上に美味そうなブドウジュースがあって…
それでちょっと失敬しちゃおっかなー…みたいな…」
「…何が失敬だ。
お前なぁ……」
紫苑さんの部屋に呼ばれておきながら、勝手に紫苑さんの私物であるブドウジュースを飲むなんて。
RIKU☆のマイペース振りには驚かされるけれど、でもこれで毒殺の可能性はなくなったわけだ…!
「ふ…まったく、驚かせるよ。
この少年の言う通り、この飲料水には毒なんて入っていない。
それは私が保証しよう」
RIKU☆の衝撃的な事実の告白に固まってしまった中、ふと急に妖しげな笑みをこぼしながらドクターは言った。
…ていうか、RIKU☆はハタチだから少年扱いは若干ヒドい気もするな…。
「…奇妙な客人だ。
どうしてそこまで自信を持って言えるのだい?」
「何を言っている。
この少年が自分で口にしたと言ったではないか。
それが何よりの証拠だ」
「いや、そりゃあんたじゃなくても保証できるよ」
…………………………。
このドクターの変な発言。
ドクターのクセに、何でわざわざ当たり前の事で自信持った発言をしたんだろう。
本来なら今のプリンスさんやクロウさんみたいに、普通にツッコんで終わり…なんだけど。
でもおれには、それが引っかかってならなかった。
何故ならば、ブドウジュースに毒が入っているという可能性が浮上した際、顔色を変えた2人のうちのもう1人こそが、このドクターだったからだ。
「つーかさ、紫苑さんの部屋で勝手にブドウジュース飲んだのはわかったよ。
じゃあさ、その後はどうしたんだよ」
「…そうだな。
カラスに便乗する気はないが、ボクもその後はここで何をしていたのか気になる所だ」
紫苑さんの毒殺の可能性はなくなった。
しかし、RIKU☆への疑いは未だ晴れておらず。
クロウさんとプリンスさんは、RIKU☆を挟むように問い詰めた。
「ヘルプのRIKU☆
君が紫苑さんのブドウジュースを飲んでから、紫苑さんとは話でもしたのかい?
まさか犯行時間だけトイレに部屋を出て、亡くなった後にここに気付かないまま戻ってきた。…なんて言わないよね」
「えっと、ブドウジュースを飲んでからは…何だか待ってる間に眠くなっちゃってさ。
それでオレ…そのままあのソファで…寝ちゃったんだよ…」
だんだんと声が小さくなっていったRIKU☆
そしてそれを聞いたプリンスさんは、鼻でため息をつきながら首を振った。
ダメだ、RIKU☆…。
そんなアリバイじゃあ、誰も信じやしない…っ!
「残念だったね、ヘルプのRIKU☆
悪いけれど、そんな下手なアリバイはアリバイとさえも呼ばれない」
「ちょっ
でもオレ、本当なんだよ!
あのブドウジュース飲んだら、めっちゃ眠くなって…っ」
「つまんねー言い訳だな。
つーか、そんなんじゃあ変態王子1人も黙らせねーぞ」
「そんな…っ」
プリンスさんとクロウさんに囲まれて慌てるRIKU☆
さすがにそれには、お兄さんである☆兄さんもフォローができないようだった。
そしてそれは、おれも同じ…
「オレもRIKU☆のアニキも変態王子も煌も、みんなずっと店ん中いたんだ。オレたちにはアリバイがある。
ないのは、RIKU☆だけなんだよっ」
クロウさんの言葉を最後に、RIKU☆は全身の力が抜けたようにへたり込んだ。
「ウソだ…だってオレじゃない。
オレは、ずっと眠ってて………
…違う、眠らされてたんだ!
オレは、犯人に罪を着せられようとしてたんだ!間違いないよ!」
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