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「いらっしゃいませ、こんばんはー」
いつものように夕飯時のピークになると、主に主婦たちでごった返す“デリカ popo”
…とは言え、特に夏休み中だとかそんな日は、主婦だけに限らずいろんなお客さんが来る。
「ねぇ、から揚げはあそこにあるものしかないの?
うち5人家族だから、あともう1つ欲しいんだけど」
「あっ、はい!
すぐに確認してきますっ」
時には一家全員総動員になって来ては、みんなが各々食べたいものを選んで買ってくれたり。
「こちら、お一つでよかったですか?
今出来たてが来ますので、2人分ご用意できますよ」
「あ、いえ。主人と一緒に食べるので大丈夫です。ありがとうございます」
ずいぶんお年を召された老夫婦が来ては、1つのおかずを分け合って食べるという人もいる。
こういう仕事をしていたら、本当に老若男女 不特定なお客さんが来るから現実を目の当たりにできるの。
そして、気付いた。
私みたいに、バカみたいに年の差がある年下の男の子と一緒にいる女は見た事がない。
見た目だけなら、私と慎吾くんは同い年くらいのカップルに見えるかもしれないけれど。
29のアラサーが、16の高校生と付き合う事自体がそもそも間違ってたんだ。
だから…
慎吾くんが同い年くらいの女の子と一緒に居たって全然おかしくない、むしろ自然だったんだよ!
「はぁ…」
怒涛のようなピーク対応も終わると、一気に気が抜けて疲れを感じてしまう。
この仕事だけじゃあないとは思うんだけど。
さっきまであんなに人でごった返していたのに、ピークが過ぎた途端に静まり返っちゃうのは何でだろう。
もっとまばらに来てくれたら、お客さんも会計を長く待たずに済むのになぁ。
「ひな坊!
レジ落ち着いたら、陳列棚の整理しろよー!」
「あっ、はぁい」
おっとっと。
だからって休んでる暇はないもんね。
忙しさのあまり時間が経つのが早く感じるのは嬉しいんだけど、でも終わるまで気は抜いちゃダメだよね。
「えーっと、今日は揚げ物がよく売れたなぁ。
後は、焼きそばとチキン南蛮と…」
「こんばんは、妹尾さん」
「わっ、イチゴバラさん!
こんばんはーっ」
隙間のできた陳列棚を埋めるように、私が腰を屈めて残った惣菜を並べ替えていると。
そんな私の目線に合わせて、腰を屈めながらイチゴバラさんが私に声をかけてくれたのだ。
残り僅かとなってきた陳列棚の惣菜たち。
そこからイチゴバラさんは焼きそばを1つ取ってカウンターに持ってきたので、私もそれに合わせてレジの前にと立った。
「あの後、どうでした?
手作り料理は、上手くいきましたか?」
焼きそばについたバーコードをリーダーに通しながら、私は気になっていた昨日の事をイチゴバラさんに訊いた。
「あぁ、やっぱり不器用な男の料理ですからね。
見た目は悪かったですが、まぁ腹に入れば同じってとこでしたよ」
「あはっ
でも息子さんも、きっと喜ばれたでしょ!」
「んー。
でもやっぱり、サラダはここの店の方がいいみたいです」
支度を6時間前から始めると言ってただけあって、思ったような料理はできなかったのかなぁ?
だけど、いつも仕事で忙しいお父さんが手作りした料理だもの、息子さんは喜んだと思うよ。
「…そうだ、昨日訊こうと思ったのに忘れてたんですけどね」
「はい、何でしょう」
焼きそばのお代を頂くと、私はレジを打ってお釣りを出した。
それをキャッシュトレーに入れると、レシートも一緒に添えた。
「ここのおかず屋さんでは、リンゴサラダって売ってませんよねぇ。
以前何回か食べたと思うのですが、また食べたくてね」
「…………………え?」
いつものように夕飯時のピークになると、主に主婦たちでごった返す“デリカ popo”
…とは言え、特に夏休み中だとかそんな日は、主婦だけに限らずいろんなお客さんが来る。
「ねぇ、から揚げはあそこにあるものしかないの?
うち5人家族だから、あともう1つ欲しいんだけど」
「あっ、はい!
すぐに確認してきますっ」
時には一家全員総動員になって来ては、みんなが各々食べたいものを選んで買ってくれたり。
「こちら、お一つでよかったですか?
今出来たてが来ますので、2人分ご用意できますよ」
「あ、いえ。主人と一緒に食べるので大丈夫です。ありがとうございます」
ずいぶんお年を召された老夫婦が来ては、1つのおかずを分け合って食べるという人もいる。
こういう仕事をしていたら、本当に老若男女 不特定なお客さんが来るから現実を目の当たりにできるの。
そして、気付いた。
私みたいに、バカみたいに年の差がある年下の男の子と一緒にいる女は見た事がない。
見た目だけなら、私と慎吾くんは同い年くらいのカップルに見えるかもしれないけれど。
29のアラサーが、16の高校生と付き合う事自体がそもそも間違ってたんだ。
だから…
慎吾くんが同い年くらいの女の子と一緒に居たって全然おかしくない、むしろ自然だったんだよ!
「はぁ…」
怒涛のようなピーク対応も終わると、一気に気が抜けて疲れを感じてしまう。
この仕事だけじゃあないとは思うんだけど。
さっきまであんなに人でごった返していたのに、ピークが過ぎた途端に静まり返っちゃうのは何でだろう。
もっとまばらに来てくれたら、お客さんも会計を長く待たずに済むのになぁ。
「ひな坊!
レジ落ち着いたら、陳列棚の整理しろよー!」
「あっ、はぁい」
おっとっと。
だからって休んでる暇はないもんね。
忙しさのあまり時間が経つのが早く感じるのは嬉しいんだけど、でも終わるまで気は抜いちゃダメだよね。
「えーっと、今日は揚げ物がよく売れたなぁ。
後は、焼きそばとチキン南蛮と…」
「こんばんは、妹尾さん」
「わっ、イチゴバラさん!
こんばんはーっ」
隙間のできた陳列棚を埋めるように、私が腰を屈めて残った惣菜を並べ替えていると。
そんな私の目線に合わせて、腰を屈めながらイチゴバラさんが私に声をかけてくれたのだ。
残り僅かとなってきた陳列棚の惣菜たち。
そこからイチゴバラさんは焼きそばを1つ取ってカウンターに持ってきたので、私もそれに合わせてレジの前にと立った。
「あの後、どうでした?
手作り料理は、上手くいきましたか?」
焼きそばについたバーコードをリーダーに通しながら、私は気になっていた昨日の事をイチゴバラさんに訊いた。
「あぁ、やっぱり不器用な男の料理ですからね。
見た目は悪かったですが、まぁ腹に入れば同じってとこでしたよ」
「あはっ
でも息子さんも、きっと喜ばれたでしょ!」
「んー。
でもやっぱり、サラダはここの店の方がいいみたいです」
支度を6時間前から始めると言ってただけあって、思ったような料理はできなかったのかなぁ?
だけど、いつも仕事で忙しいお父さんが手作りした料理だもの、息子さんは喜んだと思うよ。
「…そうだ、昨日訊こうと思ったのに忘れてたんですけどね」
「はい、何でしょう」
焼きそばのお代を頂くと、私はレジを打ってお釣りを出した。
それをキャッシュトレーに入れると、レシートも一緒に添えた。
「ここのおかず屋さんでは、リンゴサラダって売ってませんよねぇ。
以前何回か食べたと思うのですが、また食べたくてね」
「…………………え?」
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