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ソラマメ
ソラマメと七海
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「クロちゃん」
「チビ」
「クロスケ」
「タマ」
「リンタロウ」
面白い程に、私のソラマメは色んな名前を持っていた。ソラマメは気ままに歩く。歩いては違う名前を呼ばれ、また気ままに歩く。その繰り返し。でも、気ままに色んな顔を持つソラマメが少し羨ましくもなった。
朝起きて、会社に行って、仕事終わりに同僚と愚痴をこぼして、朝まで飲んで、週末は彼氏とデートして。それも、先週までの話だが....。私は七海として毎日過ごしている。どの七海も、ただの私だ。今の自分を無償に変えたいけれど、そんなキッカケも度胸もない。
仕事を変えようと思っても、辞めたところでお金もない。生活が出来ない。じゃあ、やっぱ辞めるの辞めよう。新しい友達が欲しい。でも、私と言う人物を一から説明して、過去の恋愛話とか、家族の話もして、仲良くなりましょうなんて、面倒臭い。彼氏が欲しい。出会いってどこにあるんだっけ。
そうやって、思っては見ても私は結局変わる事を好まない。変わりたいとは思っているけど、ソラマメの様な気ままな生活に憧れているけれど、結局は出来ないんだ。やってみなきゃわからないじゃんって言われるけど、やってみる勇気もない。結局私は、いつもの七海にしか行き着けないのだ。
何処まで歩いてきたのかよくわからないけれど、気付いたら大きな通りにいつの間にか出ていた。そんな事を考えていたせいでソラマメもいつの間にか見失っていた。間抜けにもお腹から気の抜けた合図が聞こえ、そう言えば朝ごはんを食べていなかった事に気付く。
時計を見ると、10時を回る所だ。通りを少し歩き、私の街から二つ程離れた街だと気付いた。大きな通りなだけあって、幾つかお店は見つけられた。そこまで遠くには来ていない。お腹も減ったし、ご飯でも食べて帰ろう。空腹と足の疲れに我慢出来ず、目の前のファストフード店に自然と足が流れていた。
「チビ」
「クロスケ」
「タマ」
「リンタロウ」
面白い程に、私のソラマメは色んな名前を持っていた。ソラマメは気ままに歩く。歩いては違う名前を呼ばれ、また気ままに歩く。その繰り返し。でも、気ままに色んな顔を持つソラマメが少し羨ましくもなった。
朝起きて、会社に行って、仕事終わりに同僚と愚痴をこぼして、朝まで飲んで、週末は彼氏とデートして。それも、先週までの話だが....。私は七海として毎日過ごしている。どの七海も、ただの私だ。今の自分を無償に変えたいけれど、そんなキッカケも度胸もない。
仕事を変えようと思っても、辞めたところでお金もない。生活が出来ない。じゃあ、やっぱ辞めるの辞めよう。新しい友達が欲しい。でも、私と言う人物を一から説明して、過去の恋愛話とか、家族の話もして、仲良くなりましょうなんて、面倒臭い。彼氏が欲しい。出会いってどこにあるんだっけ。
そうやって、思っては見ても私は結局変わる事を好まない。変わりたいとは思っているけど、ソラマメの様な気ままな生活に憧れているけれど、結局は出来ないんだ。やってみなきゃわからないじゃんって言われるけど、やってみる勇気もない。結局私は、いつもの七海にしか行き着けないのだ。
何処まで歩いてきたのかよくわからないけれど、気付いたら大きな通りにいつの間にか出ていた。そんな事を考えていたせいでソラマメもいつの間にか見失っていた。間抜けにもお腹から気の抜けた合図が聞こえ、そう言えば朝ごはんを食べていなかった事に気付く。
時計を見ると、10時を回る所だ。通りを少し歩き、私の街から二つ程離れた街だと気付いた。大きな通りなだけあって、幾つかお店は見つけられた。そこまで遠くには来ていない。お腹も減ったし、ご飯でも食べて帰ろう。空腹と足の疲れに我慢出来ず、目の前のファストフード店に自然と足が流れていた。
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