期間限定の関係のはずでは?〜傷心旅行に来たら美形店長に溺愛されてます〜

水無月瑠璃

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9話…※

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部屋、片付けていたっけとグルグルと部屋までの道のりを歩きながら葉月は考える。しかし、その思考はカードキーで鍵を開け部屋に花村を招き入れた瞬間霧散した。彼が突然キスしてきたからだ。触れるだけの軽いものかと思ったら、紳士的な彼らしくない荒々しい動作で熱い舌が口の中に入ってくる。

「んっ…あ…ふぁ…」

薄らと花村の飲んでいた酒の味がする。ただでさえ働いていない頭が、花村とのキスとアルコールの残り香でいっぱいになり更に働きを鈍らせた。段々と身体に力が入らなくなってきて、必死で花村にしがみ付く。そんな葉月を見つめる彼の目には獰猛な男としての欲が宿っているように見えた。彼は一度唇を解く。

「大丈夫ですか?」

その声音は葉月を気遣う響きが含まれていたが、何故だろう、彼の言葉をそのまま受け取ってはいけない気がするのは。息を整えながら葉月はコクコクと頷きながら答える。

「だ、大丈夫です…」

「良かった、まだまだこれからですからね。このくらいでへばられては、この先大変でしょうから」

「え…きゃ!」

突然花村が葉月を抱き上げ、そのまま躊躇うことなく部屋の奥へと進み…ベッドに横たえた。いささか強引な花村に葉月が目を白黒させていると、彼が覆い被さり妖艶に微笑んでくる。

「そう硬くならないでください、怖いことはしませんから」

「は、はい…あのシャワーは…」

一度浴びているが夕方のことだし、外を歩いたことで多少は汗を掻いている。出来れば綺麗な身体で望みたかった。しかし、葉月の細やかな願いは一蹴される。

「後にしましょう、どうせ互いの体液で汚れることになりますからね」

「た…!」

花村から性的な言葉が飛び出してきて顔を真っ赤にする葉月。そうさせた張本人は「誘って来たのに、反応は初心で可愛い」と色気を纏った声で囁きながら着ているワンピースに手をかけて、あっという間に脱がせてしまう。下着も性急な手つきで剥ぎ取られ、恥ずかしさから両手で胸を隠す。しかし、すぐさま花村に剥がされた。

「何故隠すんですか?綺麗な身体なんですから、もっと見せてください」

ねっとりとした眼差しで花村は葉月の裸体を舐め回すように眺めている。触れられていないのに、見られているだけなのにジワジワと身体が火照って来た。まるで視姦されているようで、花村の目から身体を隠したいのに両手をシーツに縫い止められてしまい、葉月は身悶えることしか出来ない。花村はそんな葉月をうっとりとした目で見つめていると胸に顔を埋め、舌や無骨な指で可愛がり始めた。既に主張しつつあった先端を口に含むと飴玉のように舐め転がされ、もう片方も放置されることはなくクリクリと捏ねられたと思ったらキュ、と摘まれて身体を貫く快感に腰が跳ねる。元彼とのセックスであまり気持ち良いと感じたことのない葉月は馴染みのない感覚に戸惑っていた。自分は所謂マグロなのだと思っていたのに、こんな感覚は知らない。

「あ、待ってっ…ああっ!」

「胸だけなのに、そんなに感じているんですか…がっつかないつもりだったけど、無理そうだな」

ボソッと放たれた呟きは葉月には聞こえなかった。シーツに縫い止められていた葉月の右手が解放されたと思ったら、その手がゆっくりと下腹部をなぞり頑なに閉じていた脚の間に到達した。彼の手は無遠慮な動きで閉じていた脚を強引に開き、秘められた場所を指でなぞる。クチュ…と水音が聞こえた瞬間葉月の耳まで真っ赤になった。

「濡れてますね、ほら音聞こえます?」

グチュン、とわざと音を立てて指が蕩けて蜜で潤んでいる秘所に入ってくる。しっかり濡れているおかげが痛くないし、探り探りの慎重に奥に進む彼の指が良い所を擦ると口から勝手に喘ぎ声が漏れてしまう。

「あっ…やっ…そこっ…!」

「ああ、ここが良いんですね。もっと強く擦ってあげます」

「ちが…」

そうじゃない、という葉月の懇願は碌な言葉にならない。華奢な身体をくねらせる葉月に花村は興奮を煽られた様子で、ギラギラとした目でじっくり見下ろしながら襞を指で引っ掻き、抉る。脳に快楽が止めどなく送られ、葉月の口は開きっぱなしで涎すら垂れてきた。見るに耐えない姿を晒したくない、となけなしの理性が葉月の望みを言葉の形に変える。

「み、ないで…」

「何故?さっきも言いましたけど、とても綺麗ですし,可愛いですよ。おまけにこんなにいやらしい身体を隠していたなんて…ほら、俺の指美味そうに締め付けてるの、分かります?」

(あれ…名前)

さらりと下の名前を呼ばれたが尋ねる余裕はない。花村の指摘の通り、葉月の中はきゅうきゅうと彼の指を締め付け、絡みついている。もっと奥に来てくれ、と葉月の本心を体現しているかのようだ。最も葉月は自分の本心に気づいてない。

「わ、わかんない…」

「そうですか、じゃあもっと気持ち良くしてあげますね」

文脈のおかしい発言をした花村は舌っ足らずな葉月に触発されたのか、いきなり脚を大きく開きなんとその間に顔を埋めたのだ。ギョッとして脚を閉じようとするが男の腕力に敵うわけもない。

「ま,待ってください!」

「待ちません」

「は、恥ずかしいです!し、したことないんです!」

葉月は元彼としか経験がないが、奴も舐めるのは好きじゃないのかしたことがなかったし、もし望まれても恥ずかしさから拒否していただろう。

「…つまり俺が初めてなんですね」

「そういうことに、なりますね…」

葉月の告白を聞いた花村の口角が上がり、目に嗜虐的な光が見え隠れしていた。その様子に葉月は背筋がゾクリとする。

「…葉月さんは俺を煽るのが上手ですね」

「え…あ、まってだめあぁぁっ!」

制止の声は無視され、蜜を溢れさせる秘所にぬるりと温かいもの…花村の舌が這う。指とは違う感触、自分でも碌に触ったことのない場所を舐められている羞恥心で葉月はどうにかなりそうだった。その上、指で触れられた時より何倍も気持ち良い。気を抜くと意識が飛んでしまいそうだ。

「き、きたないから、やだっ…!」

葉月は彼の柔らかな黒髪を掴み引き剥がそうとするが、がっしりと押さえられた太腿はびくともしない。

「汚くないですよ、寧ろ良い匂いがします」

そんなわけない、という葉月の心からの突っ込みは当然言葉にならない。舐めながら喋るものだから吐息がかかり、真っ赤に腫れた秘所がヒクヒクと震え僅かな刺激も快楽に変換される。まるで早く、と誘っているように見えるだろう。花村は溢れる蜜を品のない音を立てて啜り、舌をヒクついている空洞に埋め込み指と同じ要領で中を探っていく。葉月は生き物のように動き回る舌に翻弄され、目に涙を浮かべながら嬌声を上げている。ハクハクと口を開閉させ、シャンプーの匂いが残る髪を振り乱す。大きく脚を開かされ、白い身体をほんのりと赤く染めた葉月の姿は酔っていた時の何倍も妖艶だった。

「…舐めてもキリがないな」

花村はスポン、と蜜口から舌を抜く。終わった,とホッとしたのも束の間。膨れ上がった陰核をベロリ、と舐めた。葉月の身体に電流のような衝撃が走り、背中が反る。目の前が白く点滅して葉月は一瞬、何が起こったのか分からなくなった。ぼんやりとした葉月に花村は責めの手を緩めない。また陰核を舐め,その上指を差し込み中を抉られる。両方を責められるともう駄目だった。真っ白に視界が弾け葉月は大きく背中を仰け反らせ、脚の指の先まで伸ばしてビクビクと痙攣し、ぐったりとベッドに身体を沈めた。

「…イケたようですね、可愛いかったです」

ゾクッとするほど色気を溢れさせながら笑う花村に葉月は恨みがましい目を向ける。睨むというには弱いそれは花村を喜ばせるだけだったようだ。

「そういう目で見られると、もっと乱れさせたくなりますね…」

(…店長さんドS?)

彼の発言に葉月は身の危険を感じた。けど身体に力が入らないので何も出来ない。ここで葉月は気づく。彼は服を脱いでないことに。自分だけ全裸で散々恥ずかしい思いをさせられるなんて不公平だ、と眉間に皺が寄る。そんな葉月の心情を読み取ったのか、それとも単に暑かったのか花村は身体を起こすと乱暴にシャツを脱ぎ捨てた。服の下から鍛えられた肉体が露わになり、思わず見入ってしまう。その次はカチャカチャとベルトを外し、ジーパンと下着を脱ぎ捨てると勢いよく何か飛び出してくる。完全に勃ち上がった彼のものだ。涼しげな彼の見た目とはそぐわない、ボコボコと血管が浮き出たグロテスクな陰茎は臍にベチン、と当たる。

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