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10話…※
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あまりの存在感に葉月の顔が引き攣った。無意識に元彼と比べていたが、えのきと松茸くらい差があると思う。葉月が慄いている隙に何処からか取り出した避妊具を手際良く付けると脚の間に身体を入り込ませた。
「そろそろ我慢の限界なので挿れますね…どうかしました?」
「ちょっと…自信が…」
大きさに怯えていると察した花村は安心させるような優しい声で宥める。
「ああ…大丈夫です、入りますから」
が、言葉は全くこちらを安心させるものではなかった。
(あ、これどうやっても挿れる気だ)
入ります、ではなく挿れますの間違いではないか?と葉月は疑問に思うもののここまで来たら覚悟を決めるしかない。今更無理だ、と拒否するつもりはなかった。最後まですることは確定事項だと告げた花村は、葉月の恐怖心を和らげるためか唇を塞いできた。唇が触れるのと彼のものが入って来るのはほぼ同時だった。反射的に互いの唇が離れる
「あっ…あっ…!」
「…きつ…」
メリメリと中を太くて長大なものが押し開いていく。花村の欲情を滲ませた男の声が葉月の耳をくすぐる。痛みはないが圧迫感が凄い。花村は葉月の様子を窺いながらもグイグイと腰を進める。待ち望んだものを葉月の中は歓迎し、襞が絡みついて射精を促す。
「…なんだこれ、気持ち良すぎる」
粗雑な口調で呟く花村に葉月の胸がキュンとすると、中も彼のものを締め付けたようでくっ、と苦しそうに呻き彼の額からポタリ、と汗が落ちた。
「葉月さん、そんなに締め付けないで…」
懇願するように言われても葉月にはどうしようがない。無理だと首を振ると花村は舌打ちをし腰をギリギリまで引いた。そして勢いよく一気に打ちつけた。パンパン、と腰のぶつかる生々しい音、喘ぎ声に荒々しい吐息、熱を孕んだ男の声が部屋に響く。
「あ、やっ、あ、あぁぁん!」
「葉月さん、本当可愛いな…っ」
もっと乱れたところが見たい、と恐ろしいことを言った花村は、葉月の両足を肩に乗せると上から突き刺すように剛直をめり込ませていった。さっきと違う角度で彼のものが良いところを擦り上げるので、葉月は悲鳴のような喘ぎ声を抑えらなくなっていった。
「ひゃぁぁぁん!!」
花村は容赦なく腰を突き入れてくる。降りてきた子宮口を彼の亀頭がゴリゴリと抉る度、目の前が点滅した。訳が分からなくなってきた葉月は縋るものが欲しくて花村の首に頭を回し、何を血迷ったのか自らの唇を彼の唇に押し付けた。花村が息を呑む気配がしたが、すぐ様応えるように舌が入ってくる。互いの舌を絡め合う。上も下も責められて,苦しいけど気持ち良い。
「っ…急に積極的になるの、やべぇな」
「へ…何…んんんぅ!」
一瞬唇が離れ乱暴な口調で呟くと、強引に口付けられる。もう喋るな、そんな暇があるなら自分を見ろと言わんばかりに容赦なく剛直を突き入れられた。彼の逞しい肉体に押し潰され、中を抉られ身体は仰け反り白い喉を晒す。そして彼の右手が陰核を擽り出すと、ビクビクと隘路が震えて何度も彼を締め上げる。その度に彼の端正な顔が苦しげに歪み、遂に埋め込まれた彼のものが痙攣するとゴム越しに何か熱いものが放たれたのが分かった。葉月が焦点の合わない目で花村を見上げると、彼はハァハァと乱れた息を整え汗で張り付いた髪を掻き上げる。その仕草が色っぽくて、ぼんやりしていても胸が高鳴った。
(私,この人としてしまった)
傷つけられた心は望み通り満たされたが、それは束の間の時間が終わることを意味している。一度だけ、酒の力を借りて花村の優しさに漬け込んだのだ。これ以上迷惑はかけられない、明日になったらちゃんとお礼を言ってお別れしよう、と胸の痛みを抑えながら決心する。
そんな葉月を見下ろしていた花村はというと、自らのものを引き抜くとゴムを外してゴミ箱に捨てる。そして流れるように新しいゴムを付けた。何故か彼のものは萎えていない。
(ん?)
首を傾げる葉月の身体をくるり、と花村はひっくり返し腰を高く上げさせた。また、これから始まるのだという雰囲気が流れていた。
「あ、あの、終わったんじゃ…」
困惑した葉月が振り返って花村に尋ねるが、彼はこともなげに言い放つ。
「?一回で終わるわけないでしょう?寧ろ何故一回で終われると思ったんですか?夜は長いですし、まだまだ付き合ってもらいますよ」
「え、あ、あぁぁぁっ!」
後ろから一気に貫かれ、葉月はそれだけで達してしまった。
「人のせいにするの嫌いなんですけど…これは葉月さんのせいですよ…一回抱いたくらいじゃ、足りない」
花村の呟きが飢えた獣の咆哮に聞こえた気がした。意識が朦朧としても、その度に花村が強引に引き戻す。葉月はただ彼に揺さぶられ続けた。恐らく3度目が終わった時、気絶するように寝てしまった。
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