発達障害の長男と母としての私

遥彼方

文字の大きさ
12 / 26

長男と幼稚園

しおりを挟む
長男への関わり方を変えた頃、丁度幼稚園へ入園しました。

私は、心配しました。
行きたくないと言うんじゃないか?友達とトラブルになるんじゃないか?

行きたくない、という心配は外れました。よその子供がお母さんと離れたくないと、ギャンギャン泣いているなか、拍子抜けするくらいに素直に行く。
あれ?心配することなかった?
2週間ほど何事もなく、安心したところへ、ある朝の長男の一言。

「もう、いいから行かない」
はい?もういいって何が?
「幼稚園のオモチャは全部遊んだから、もういい。満足」
そう来たかー。

つまり、興味のあるものがあったから、素直に行っていた訳だ。私は慌てて、幼稚園というものは皆行くもので、それがルールなんだよ、と。
ルールという言葉に弱い彼なら、これでなんとかならないか?
不承不承、何とか行ってくれたけど、これはヤバイ。

だがしかし、翌朝幼稚園へ行くと、特大のシャボン玉セットが用意されていた。
すげー!幼稚園!
さすが、小さな子供のスペシャリスト!

シャボン玉に飽きた頃には、砂場が解禁。そのあとは水遊び、とイベント目白押し。
それに飽きる頃には、長男の中で幼稚園へ行かなければならないという、ルールが出来上がったのでした。


友達とトラブル、これは予感的中でした。

毎日、何かしらのトラブルがある。
心臓に悪いったらなかったよ。ほんと。

トラブルがある度に、私はその子のお母さんにごめんなさいと謝る日々。
笑って許してくれたお母さん方、本当にありがとうございます。優しいお母さんばかりで良かった!

ごめんねー!!長男の同級生たち。
ケンカになる度に君らはうちの子に泣かされたね。
君らは凄いよ。何だかんだで、長男に付き合ってくれたんだから。ありがとう!

そして、やはり幼稚園は凄い。

トラブルが起きたとき、必ず先生は見守り、ある程度やりあわせてから、子供の気持ちを言葉にする。

互いの気持ちを言葉にして、理解させてから、ごめんなさいをすることを教える。

これ、私が長男にやっていることなんですよね。
でも、教育のスペシャリストは、気持ちの代弁も、整理のつけさせ方も、解決方法の提示も巧い!
こっそり参考にさせてもらいました。

幼稚園の先生いわく、幼児期のトラブルはマイナスに見えるけれどそうじゃない。これは後で絶対に宝物になるんだと、言っていました。

これは本当にその通りです。

友達とケンカして、互いの気持ちを確認しあって、仲直りをする。この繰り返しは宝物です。この頃しか出来ないコミュニケーションの勉強なのです。

年齢があがったこと、幼稚園での教え、私の関わり方の変化もあって、幼稚園を卒業する頃には、嘘のように落ち着きました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?

無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。 どっちが稼げるのだろう? いろんな方の想いがあるのかと・・・。 2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。 あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

処理中です...