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第四章 十五歳になりました。さぁて、乙女ゲームの始まりです!

乙女ゲームの始まりです!

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 ソフィア・スイート。十五歳になりました。今日は魔法学校の試験です。
 
 十五歳になった魔力持ちは魔法学校に通うことが義務付けられておりその際、魔力の量、魔力の扱い、行使するスピード等は勿論、学力等も考慮されクラス分けされます。

 そのための試験に向かってる最中というわけです。

「楽しみだね、フィア。せっかくの学校なんだしずーっと一緒にいようね」

「なっ!!」

 聞いてほしい!この数年でアルはたらしになっちゃったんだよ!(ひどい)


 恥ずかしいことをペラペラと喋るようになりましたよ。前「よくそんなことペラペラ言えるよね」て返したら「だって本当のことなんだもん」という可愛らしい言葉をいただきました。

 爆死

 そして最近赤面しません。そして私だけします。不公平です。
 あの子供の頃のアルはどこいった?と思うほどだ。
 
 そしてイケメンに育ちました。やっぱり画面越しとなまで見るのは違うなーって思う。

 
 試験会場につくと周りがざわつく。
 私はあんまり社交的じゃなかったから見たことないっていう人のが多いはず(特に男子)

 私だって美少女に育ちましたからね!

 可愛い系から美人系にチェンジされた。お母様みたいな女神系女子(なんだそれ)になった感じ。

 試験はみんなの前で公平に行われる。

 試験は来た順番で行われる。
 私とアルは一緒に来たけどあるのほうが受付はやかったから、アルのほうが先になる。

 ようやくアルの番になりアルがステージ?の上に立ち魔法を行使する。
 瞬間、炎が出現して辺りを燃やす。結界が働いてるためこちらに被害がないがもうちょいで壊れそう。まぁ、アルはそんなことしないだろうけど。

 ニヤリとした笑みをこちらに向けて挑発してくるアルに強かになったなと思った。

 期待に応えてあげましょう!

「ソフィア・スイート様、準備を」

 名前が呼ばれて席を立つ。
 試験官に挨拶をし、もう始めて大丈夫ですと合図をおくる。
 それにコクリとうなずいた試験管は話を進めた。

「それでは始め!」

 刹那、試験用の的は粉々にいや、小さく薄く斬られてその場に落ちた。それでもまだ終わらない。結界が風圧に耐えきれず壊れそうなためその修復も怠らない。数分後、いや、果たしたら、数十分にも及ぶかもしれない。風は止みそこには女神のようなきれいな女性が立ってるのみ。

「ありがとうございました」

 挨拶をされた試験官は慌てて我に返りどもっていたがソフィアは気にならなかった。

 ただ、アルベルトに向かって「ふふん!」と、どや顔をしていた。

「あはは、一本とられたよ!」

 ソフィアとアルベルトが楽しく談笑してるなか試験はまだ続く。

「ハルさん、準備を」

 ヒロインのデフォルト名が聞こえて急に現実にかえる。
 
「あの子が平民の魔力持ちなのか」

 乙女ゲームどおりのピンク色の髪に目をしたボブで可愛らしい女の子……

 ではなくピンク色の髪と目をしたショートカットの可愛らしい男の子がたっていました。

 ヒロイン…だよね?

 なんで男の子になってるの?

 頭の中で疑問がグルグルとまわった。
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