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1年A組の皆と仲良くしよう!
解釈違いは辛いよ…
しおりを挟む「「……は?」」
は?何言ってるの、ここはBLゲームの世界でしょ。だって当てはまるのいっぱいあるじゃん。
Q.国の名前は一緒ですか?
A.一緒です。
Q.ゲームに出てくる人物は存在しますか?
A.出てきます。(ウィル様、お兄様など)
Q.貴女は誰ですか?
A.BLゲームの悪役サイド側の人間です。
「ここは、BLゲームの[檻で囲んだその愛情]の世界だよ!国の名前は一致。主人公であるイズミ君は…イレギュラーだけど!ヤンデレ攻略対象は全員揃ってる!と、思う…。一人は確認できてないけど…」
「何を言ってるんですか。この国はエンドランド王国で[縄で繋いだその愛情]って言う乙女ゲームの世界でしょ!だってヤンデレで監禁したり、地下に縄でヒロインを繋いでた、閉じ込めたウィル様がいるし、ヒロインの気持ちを勘違いしてヒロインを殺して国を滅ぼして自害するケリー様もいるじゃないですか!?僕はモブのはずです!イズミなんて名前のキャラクター乙女ゲームでは出てきませんでしたもん!」
早口で涙目で語るイズミ君。しかし内容が酷かった。乙女ゲームのタイトルおかしくない!?なに、[縄で繋いだその愛情]って!?[檻で囲んだその愛情]とタイトルが似てるんですけど!同じ会社が作ったの?絶対にそうだ!あんなタイトルつける会社なんて1つしかありえないし!だけど、絶対に私のほうが正しいもん!
「二人とも、一旦落ち着け。二人の意見は重なるところも多い。そこを確認していこう」
ケリーがあたまにポンと手を置いて、優しく撫でてくる。少し落ち着いて冷静になった。ありがと、と小声で言うと笑顔になって頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。もうちょいきれいに撫でて欲しい。ジロッとした目で見てもダメージ受けてないのがムカつく。
ケリーに怒られて少しは落ち着いたでしょ、と思ってイズミ君の方を向くと号泣してた。
「か、可愛い…!そんな…目の前で見られるなんて……神ってる!!」
嗚咽まじりに尊い、もう死んでも良い、なんて言ってこちらを拝んでいた。ケリーの笑顔が若干引きつっていた。可愛い顔が台無しである。もっと可愛い泣き顔が良かった(願望)
「二人は紙に自分の意見を書いて、書き終わったら交換して。情報共有は大事だから。その間、俺とウィルがクラス委員の仕事やってるから」
「「あ、ありがとう、ございます…」」
テキパキと指示されて呆然とするしかない。こうゆうときにしっかり出来るイメージがなかったから驚きだ。失礼だけど。はぁ、とため息をついてチーム分けをウィル様を時々交えてやっていた。
あれだ。ケリーは「驚きすぎると一周回って冷静になる」人だ。目が死んでてなんだか申し訳なくなった。なんか………ごめんね。
「えっと、紙あるからあげるね」
「あ、ありがとうございます」
私達は紙に現状を書き出した。そういえばイズミ君って腐女子じゃないんだよね。解釈違いは辛いよ……。
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