24 / 30
24 一番悪い男?
しおりを挟む
嬉しい、私……
コウさんには、私が必要?
私にもあなたが必要。
その時、私のバッグの中のスマホが鳴った。
誰? こんな時間に。
心臓が嫌な音をたてた。
コウさんが、私に回していた腕を離しながら、
「葉摘さん、オレ、チュウヤのごはんを足しときますから、電話……どうぞ」
と、言ってくれたので、謝りながらバッグの中のスマホの画面を確認すると、電話の相手は母だった。
「母からでした。すみません、後にします」
「お母さんなら、急用かも。出てあげて下さい」
「すみません、それじゃあ。ーーもしもし、どうしたの? 今、外にいるからアパートに帰ったら話すんじゃだめ?」
『明日何時に来るの?』
母のワントーン高い声が耳に響く。
「明日?」
あ、そういえば、明日お見合い相手の身上書を実家に見に行く約束してたんだった!
昨日のうちに行かないって断っておけばよかった。
「ごめん、明日急用で行けなくなった。あとで必ず電話するから……今は切るね」
『何悠長なこと言ってんの? 善は急げよ。相手の方も乗り気だっていうのに』
「な、なにそれ。私のはまだ見せてないって言ってたじゃない! 勝手なことしないで」
はっ、まずい。
母の電話の声がやたら高くて、コウさんに筒抜けなんじゃないかとヒヤヒヤする。
コウさんはチュウヤくんのお世話をはじめていて、私に背を向けているのでその様子は分からなかった。
「とにかく、断って。私はもういいから。あとで電話す……」
『男女とも四十代が結婚できる確率はたった1パーセントくらいなんだそうよ。夢をみてる時間は無いんだから!』
うわ、お母さん、けたたましい声出さないで!
「わかってるから。もう、切るね」
私はスマホの受話器ボタンを素早く押して、煩わしい電話を切った。
1パーセント……か。こんなに晩婚化の時代でも、四十を過ぎると途端にそうなるの?
まだ三十代半ばのコウさんは、結婚はどう思ってるんだろう?
今からお付き合いするとしても、どのくらい? 結婚前提? あまり結婚を匂わせると引かれる? 私はまたふられる可能性もある?
時間はないなんて言われると、刹那的な想いが湧いてくる。
ゆっくりこちらへ振り向くコウさん。
目が笑ってない気がする。
「もしかしてオレ、葉摘さんの親御さんに挨拶した方が良かったりします?」
「ま、まだしなくていいです。だって、これから始めようとしてるのに、最初から親に挨拶なんて未成年でもあるまいし変でしょ? コウさんのこと……好きなのに、お見合いなんてしないから、大丈夫。気にしないで……」
「お見合い……。……挨拶しますよ。それで葉摘さんが堂々とお見合いしなくて済むなら」
「え!?」
「結婚前提で真剣にお付き合いしていますって、挨拶します」
「コウさん……いいんですか?」
「もちろんです。あなただけの問題じゃない。オレたちのことですから。明日でも良いですよ」
「ありがとうございます !」
《ピヨ! チュウチャン、チュウヤ、チュチュチュチュ》
「!」
チュウヤくんが何か喋っているけど、聞き取れない。そして、バサバサと羽音がして、飛んで来たチュウヤくんがコウさんの頭に見事に着地した。成人男性の頭に小鳥。なんだかシュールな絵面。
「うわっ、チュウヤ出すんじゃ無かった。カッコ悪! 頭にインコ載せて言うセリフじゃないですけど、葉摘さん、オレと一緒に生きてみますか?」
「……はい!」
コウさんは、いつも私の欲しい言葉をくれる。
「嬉しいです。あの、抱きついても良いですか?」
「どうぞ。その後どうなるかはわかりませんけどね」
コウさんが爽やかに笑って、両手を広げてくれた。何の責任か分からなかったけど、そこに迷わず飛び込んだ。
好きな人とハグすると、こんなにも心が落ち着いて、幸せな気持ちになれるんだ。そんなことすら忘れていた。
お互い気持ちが昂っていたんだと思うけど、……。そのまま横に抱き上げられて、ソファに下ろされて深いキスをされた。今まで味わったことのない濃密で幸せなひと時に舞い上がってしまった。
「一度中断します」
「?」
「チュウヤが空気を読んで、籠に入ってくれたので、柵を閉めてきます」
……っ!? 空気を読むインコ!
笑ってしまう。
コウさんは柵を下ろしてから、すぐ戻って私の隣に座った。
「夕飯どうしましょうか。外に食べに行くか、うちで食べるかの二択ですけどね」
「正直あまりお腹空いてなくて……」
「それなら、うちで恋人らしくゆっくり過ごしますか? 葉摘さん、笑ってる場合じゃないですよ。最後に一番悪い男に捕まったんですから」
「え? あ、あの……!?」
「せっかくの綺麗なワンピースが皺になってしまいますし、この際くつろげるように、オレのスウェットに着替えませんか? 貸しますよ」
「そ、そうですね。ありがとうございます?」
すっかりコウさんのペースだ。
「葉摘さんには大きいと思うけど、これ新しいんで使って下さい」
そう言って奥の部屋から持ってきた白い上下のスウェットをコウさんから渡された。コウさんもジャケットを脱いでいる。
カーディガンがゆっくり脱がされ、ワンピースの後ろのファスナーはコウさんの手によって下ろされた。
「ひゃ……」
恋人らしくって、最初のデートで!?
て、いうか、悩み相談だったのに。この急展開は何?
心の準備がまだ……。
彼シャツというかスウェット……!
「飲み物とつまむ物を用意して来ます」
コウさんが、キッチンの方へ立って行ったので、私は急いでワンピースを脱いでコウさんのスウェットに着替えた。
当たり前だけど、上下ともぶかぶかだった。彼の服を着るって、ときめくことなんだ。この年齢でもときめく心は失ってはいなかったことに、気がつく。いくつになっても、ときめきは失いたくないかも。
「葉摘さん……、その……サイズ、合わない感じが可愛いですね」
トレーにグラスとナッツ類を載せて戻ってきたコウさんの第一声が、無性に恥ずかしい。心臓にまた甘い衝撃が来た。
「とりあえず、ウーロン茶にしました」
「ありがとうございます」
コウさんはトレーをローテーブルに置くと、私に密着してソファに座った。それは恋人同士の距離だった。
コウさんが手渡してくれたグラスのウーロン茶で喉を潤す。ひと息ついて、グラスをテーブルに戻すと、コウさんに肩を抱き寄せられた。
「葉摘さん、諦めてオレに捕まっていて。お見合いなんてだめです!」
コウさんの顔が、私の首筋に埋められる。息がかかってくすぐったい。
「コウさん、お見合いははっきり断りますから……っ!?」
鎖骨あたりに唇を寄せられたのがわかった。身体中に、熱が走る。
「大人しくしてようと思っていたんですけど、そうも言っていられなくなりました。今日はあなたが心から楽しめること、欲求を叶える約束です。オレは、あなたの心も体も欲しい。今からいいですか?」
コウさんの真剣な熱のこもった眼差し。
私もコウさんに今、触れて欲しくてたまらない。直ぐに頷いた。
「葉摘さん、嫌だったらストップかけてください」
コウさんの手がスウェットの裾から入り込んできて、潤した喉は一瞬でカラカラになるし、心臓は爆発の時限スイッチが入ったみたいだった。
ほ、本当に私、求められてるの?
「あ、と、その、私、あの、八年くらい前に一度しか……経験なくて……」
「八年……。じゃあ、おまかせということで。〈善は急げ〉ですからね」
「えええっ!?」
やっぱりお母さんの声、聞こえてた!?
◇◇◇
その後は、コウさんという大きな波が押し寄せてきて、私はその中で漂っていただけだった。
私の身体は、コウさんの指に、唇に、舌に翻弄され、未知なる快楽の渦に巻かれた。私の欲は昇華され、心地よい脱力感だけが残った。
「ごめん、葉摘さん。ちょっと初日から攻めすぎました。でも、責任はきちんと取ります」
責任て……、そういえば、一番悪い男の胸に飛び込んだのは、私の方だった。
ーーーーーーーー
ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます。
あと一話で、本編完結です。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
コウさんには、私が必要?
私にもあなたが必要。
その時、私のバッグの中のスマホが鳴った。
誰? こんな時間に。
心臓が嫌な音をたてた。
コウさんが、私に回していた腕を離しながら、
「葉摘さん、オレ、チュウヤのごはんを足しときますから、電話……どうぞ」
と、言ってくれたので、謝りながらバッグの中のスマホの画面を確認すると、電話の相手は母だった。
「母からでした。すみません、後にします」
「お母さんなら、急用かも。出てあげて下さい」
「すみません、それじゃあ。ーーもしもし、どうしたの? 今、外にいるからアパートに帰ったら話すんじゃだめ?」
『明日何時に来るの?』
母のワントーン高い声が耳に響く。
「明日?」
あ、そういえば、明日お見合い相手の身上書を実家に見に行く約束してたんだった!
昨日のうちに行かないって断っておけばよかった。
「ごめん、明日急用で行けなくなった。あとで必ず電話するから……今は切るね」
『何悠長なこと言ってんの? 善は急げよ。相手の方も乗り気だっていうのに』
「な、なにそれ。私のはまだ見せてないって言ってたじゃない! 勝手なことしないで」
はっ、まずい。
母の電話の声がやたら高くて、コウさんに筒抜けなんじゃないかとヒヤヒヤする。
コウさんはチュウヤくんのお世話をはじめていて、私に背を向けているのでその様子は分からなかった。
「とにかく、断って。私はもういいから。あとで電話す……」
『男女とも四十代が結婚できる確率はたった1パーセントくらいなんだそうよ。夢をみてる時間は無いんだから!』
うわ、お母さん、けたたましい声出さないで!
「わかってるから。もう、切るね」
私はスマホの受話器ボタンを素早く押して、煩わしい電話を切った。
1パーセント……か。こんなに晩婚化の時代でも、四十を過ぎると途端にそうなるの?
まだ三十代半ばのコウさんは、結婚はどう思ってるんだろう?
今からお付き合いするとしても、どのくらい? 結婚前提? あまり結婚を匂わせると引かれる? 私はまたふられる可能性もある?
時間はないなんて言われると、刹那的な想いが湧いてくる。
ゆっくりこちらへ振り向くコウさん。
目が笑ってない気がする。
「もしかしてオレ、葉摘さんの親御さんに挨拶した方が良かったりします?」
「ま、まだしなくていいです。だって、これから始めようとしてるのに、最初から親に挨拶なんて未成年でもあるまいし変でしょ? コウさんのこと……好きなのに、お見合いなんてしないから、大丈夫。気にしないで……」
「お見合い……。……挨拶しますよ。それで葉摘さんが堂々とお見合いしなくて済むなら」
「え!?」
「結婚前提で真剣にお付き合いしていますって、挨拶します」
「コウさん……いいんですか?」
「もちろんです。あなただけの問題じゃない。オレたちのことですから。明日でも良いですよ」
「ありがとうございます !」
《ピヨ! チュウチャン、チュウヤ、チュチュチュチュ》
「!」
チュウヤくんが何か喋っているけど、聞き取れない。そして、バサバサと羽音がして、飛んで来たチュウヤくんがコウさんの頭に見事に着地した。成人男性の頭に小鳥。なんだかシュールな絵面。
「うわっ、チュウヤ出すんじゃ無かった。カッコ悪! 頭にインコ載せて言うセリフじゃないですけど、葉摘さん、オレと一緒に生きてみますか?」
「……はい!」
コウさんは、いつも私の欲しい言葉をくれる。
「嬉しいです。あの、抱きついても良いですか?」
「どうぞ。その後どうなるかはわかりませんけどね」
コウさんが爽やかに笑って、両手を広げてくれた。何の責任か分からなかったけど、そこに迷わず飛び込んだ。
好きな人とハグすると、こんなにも心が落ち着いて、幸せな気持ちになれるんだ。そんなことすら忘れていた。
お互い気持ちが昂っていたんだと思うけど、……。そのまま横に抱き上げられて、ソファに下ろされて深いキスをされた。今まで味わったことのない濃密で幸せなひと時に舞い上がってしまった。
「一度中断します」
「?」
「チュウヤが空気を読んで、籠に入ってくれたので、柵を閉めてきます」
……っ!? 空気を読むインコ!
笑ってしまう。
コウさんは柵を下ろしてから、すぐ戻って私の隣に座った。
「夕飯どうしましょうか。外に食べに行くか、うちで食べるかの二択ですけどね」
「正直あまりお腹空いてなくて……」
「それなら、うちで恋人らしくゆっくり過ごしますか? 葉摘さん、笑ってる場合じゃないですよ。最後に一番悪い男に捕まったんですから」
「え? あ、あの……!?」
「せっかくの綺麗なワンピースが皺になってしまいますし、この際くつろげるように、オレのスウェットに着替えませんか? 貸しますよ」
「そ、そうですね。ありがとうございます?」
すっかりコウさんのペースだ。
「葉摘さんには大きいと思うけど、これ新しいんで使って下さい」
そう言って奥の部屋から持ってきた白い上下のスウェットをコウさんから渡された。コウさんもジャケットを脱いでいる。
カーディガンがゆっくり脱がされ、ワンピースの後ろのファスナーはコウさんの手によって下ろされた。
「ひゃ……」
恋人らしくって、最初のデートで!?
て、いうか、悩み相談だったのに。この急展開は何?
心の準備がまだ……。
彼シャツというかスウェット……!
「飲み物とつまむ物を用意して来ます」
コウさんが、キッチンの方へ立って行ったので、私は急いでワンピースを脱いでコウさんのスウェットに着替えた。
当たり前だけど、上下ともぶかぶかだった。彼の服を着るって、ときめくことなんだ。この年齢でもときめく心は失ってはいなかったことに、気がつく。いくつになっても、ときめきは失いたくないかも。
「葉摘さん……、その……サイズ、合わない感じが可愛いですね」
トレーにグラスとナッツ類を載せて戻ってきたコウさんの第一声が、無性に恥ずかしい。心臓にまた甘い衝撃が来た。
「とりあえず、ウーロン茶にしました」
「ありがとうございます」
コウさんはトレーをローテーブルに置くと、私に密着してソファに座った。それは恋人同士の距離だった。
コウさんが手渡してくれたグラスのウーロン茶で喉を潤す。ひと息ついて、グラスをテーブルに戻すと、コウさんに肩を抱き寄せられた。
「葉摘さん、諦めてオレに捕まっていて。お見合いなんてだめです!」
コウさんの顔が、私の首筋に埋められる。息がかかってくすぐったい。
「コウさん、お見合いははっきり断りますから……っ!?」
鎖骨あたりに唇を寄せられたのがわかった。身体中に、熱が走る。
「大人しくしてようと思っていたんですけど、そうも言っていられなくなりました。今日はあなたが心から楽しめること、欲求を叶える約束です。オレは、あなたの心も体も欲しい。今からいいですか?」
コウさんの真剣な熱のこもった眼差し。
私もコウさんに今、触れて欲しくてたまらない。直ぐに頷いた。
「葉摘さん、嫌だったらストップかけてください」
コウさんの手がスウェットの裾から入り込んできて、潤した喉は一瞬でカラカラになるし、心臓は爆発の時限スイッチが入ったみたいだった。
ほ、本当に私、求められてるの?
「あ、と、その、私、あの、八年くらい前に一度しか……経験なくて……」
「八年……。じゃあ、おまかせということで。〈善は急げ〉ですからね」
「えええっ!?」
やっぱりお母さんの声、聞こえてた!?
◇◇◇
その後は、コウさんという大きな波が押し寄せてきて、私はその中で漂っていただけだった。
私の身体は、コウさんの指に、唇に、舌に翻弄され、未知なる快楽の渦に巻かれた。私の欲は昇華され、心地よい脱力感だけが残った。
「ごめん、葉摘さん。ちょっと初日から攻めすぎました。でも、責任はきちんと取ります」
責任て……、そういえば、一番悪い男の胸に飛び込んだのは、私の方だった。
ーーーーーーーー
ここまでお読みくださって、本当にありがとうございます。
あと一話で、本編完結です。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
0
あなたにおすすめの小説
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる