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25 このめぐり合わせに感謝して
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え? お布団の中、知らない和室!?
私の隣には、布団以外の温もりが。
コウさん!!?
コウさんが綺麗な素肌をさらして私の隣に横たわっている!
しかも一生無いだろうと思っていた夢の腕枕!?
そうだ、ここはコウさんのマンション。
コウさんはベッドではなく布団派で、和室に布団を敷いて寝ていると言っていて……。
混乱してる。
大きめのスウェットの上は着てて、かろうじて隠れてるけど下は穿いてない、中は何も着けていない!?
私の服や下着、どこいったの?
ワンピースは確かに先に脱いだ記憶はあるけど。下着は? リビングの方?
少し頭を上げてそちらを見ても、それらしき物は見当たらない。
そうだ、昨夜はあの……あと、私は体に力が入らなくて起きられなくて、横になってる間にコウさんが外に行って夕食や飲み物類を買ってきてくれて……。食欲旺盛ですね、と、コウさんに微笑まれながらもしっかり食べて、信じられないことにお風呂にも一緒に入って全身洗ってもらって、すっきりとしてお布団に入って……。
全てにおいてとにかく羞恥を突き破るような、予想と想像をはるかに越えた体験に、頭と体がついて行くのに精一杯で、たぶんひとりで赤くなったり青くなったり、喚いたりした。
コウさんは辛抱強く、私のペースに合わせてくれていたと思う。
そして今この瞬間の人肌の心地よい温かさ。
好きな男性の無防備な寝顔を、布団の中で間近で見られるなんて、一昨日までは露ほども思っていなかった。
コウさんと一緒にいてわかった。
今まで、喜ばせたい、一緒に楽しみたい、そんな相手の思いが嬉しいという気持ちを相手に伝えることを怠っていたかもしれない。これまでの恋愛では相手に対して臆病過ぎて、相手に合わせているつもりでも、自分が正直になって素直に喜ぶことには鈍感だったかもしれない。
関心を持たれて、喜ばせたいという思いを向けられるだけで、心は満たされる。でも一方通行じゃ長くは続かない。それは相性もあるかもしれないけれど、私はきっと最初の段階で失敗していたんだ。
静かにコウさんの息遣いや心臓の音を聞いていると、
「起きてた?」
目覚めたらしいコウさんが、眩しい物でも見るように目を細めて、私に穏やかな笑みをくれた。
「うん。あの、コウさんより前に起きたから着替えておきたかったんだけど、見当たらなくて、私の……下着とか……」
「ああ、洗濯乾燥機の中。もう乾いてるかな」
「え、お洗濯してくれたの?」
「余計なお世話かと思ったんだけど、そのままは色々と嫌でしょ? アネキがよくやってるみたいに、ちゃんと洗濯ネットに入れましたよ」
「!!」
いちおう新しいほうの下着だったからいいけど、何回目かの恥ずかしい発言。
もう、コウさんてば……気が利きすぎ。
コウさんの胸に顔を伏せると、コウさんのフッという息が、私の髪を揺らした。
そういえば、聞きたいことあったんだ。
「コウさん、これからも悩み相談て受けるの?」
「実は、しばらく前からしていません。そのことを姉は知らなかったというか。女の子からの相談が圧倒的に多かったんですけど、相談が終わっても何度か付きまとわれたりしたのでやめてました。個人でするのはやはり難しいですね」
こんなに親身になってくれたら誰だってコウさんのこと好きになる。それは、ちょっと嫌だ。勝手だけと、もうやめてると聞いて安心した。
「じゃあ私に名刺渡したのって……」
「もちろんあなたを落とすためです。最初は、ヒロさん狙いの女性がまた来たとしか思って無かったですけどね。ホスト時代、頻繁にヒロさん目当ての女性からヒロさん情報を探られましたし、女性のあざとさはよく見てましたから、そういうのはなんとなくわかります」
「そ、そう?」
全てお見通し!?
「でも、あなたはヒロさん目当てのようでいてどこか違っていた。だから惹かれました。ヒロさんに媚びないし、作らない自然な可愛さというかふんわり遠慮がちに笑う表情が素敵だなって思いました」
コウさんに思いのほか、じっくり観察されていたんだ。
「ヒロさんから声をかけられると、パッと華やぐところとか、可愛らしかったですよ。まあ、オレのことはまるで眼中に無かったようなので妬けました。ヒロさんは、天然のタラシだから、勝てる気がしませんでしたね。悩み相談の名刺は、口実です。回りくどいことをしましたが、あなたはオレに関心を持ってくれた」
確かに。
「悩み相談のお金を受け取ったのは、あなたがお金を使ったと思っていたほうが気兼ねなく楽しめるかと思ったからで、あとで返すつもりでした。まあ、この辺りは誤算だったかもしれません。あなたがふと淋しそうな顔をしたので。オレとしては、好きっていう簡単な一言で済ませたくはなかったんですけど、あなたにはその方が良かったかもしれませんね」
「私というか、女性はみんなそうだと思います」
態度で示して欲しい場合もあるけど、実はそのシンプルな言葉を心から待っている。
「強引に迫られるのは苦手かと思って控えめにしてましたが、お見合いとか……冗談じゃない。すみませんが、先手を取らせてもらいました」
コウさんが、私のおでこに少し触れるだけの軽いキスをくれた。
朝の光が明るいから、余計に恥ずかしい。
四十歳の素顔と体。
「昨夜はオレの欲は最小限に抑えたつもりですから」
ええっ!?
「今日あなたのご両親に挨拶するのに、十分な活力はきちんと貰いましたけど」
「コウさんたら……」
「そうだ、これ」
優しく微笑みながら、コウさんが枕元に手を伸ばして、何かを掴んだ?
「葉摘さん、オレの〈コウ〉っていう名前の漢字はね〈幸せ〉だし、〈祐〉っていう漢字は、本来〈助ける〉っていう意味があるらしいです。悩み相談の名刺はこれでラスト一枚にします。もうたぶん淋しくはならないあなたにこれを」
コウさんから渡されたのは見たことある名刺。でも、裏面の内容は以前とは違っていた。
~~~~~~~~
葉摘さんへ
相談料 永久無料
あなたに淋しい思いはさせません。
オレに捕まってくれてありがとう。
あなたとこれからもずっと一緒に幸せを分かち合って、助け合って生きて行きたいです。
向井幸祐
~~~~~~~~
「ありがとう……」
私のために、わざわざ書いてくれんだ。涙が滲んで、ありがとうの言葉が掠れてしまった。
「さ、布団も名残惜しいけど、あなたの実家に行く前に買うものがあるんで、起きて準備しますよ!」
「え? 今日本当に実家に行くの? 買うものって?」
「指輪」
「!?」
「先手必勝アイテム!」
コウさんが、朝の日差しに負けないくらい明るい笑顔を私にくれた。
「コウさん……」
この出会いはわずか1パーセントの確率になる?
このめぐり合わせに心から感謝して、私はコウさんから貰ったこの幸せに甘えるだけじゃなくて、コウさんを幸せにしたいし、辛くて苦しいことがあっても助け合って、支え合って生きて行く。
止まらなくなった私の嬉し涙を、コウさんがキスで拭って、しっかり抱きしめてくれた。
ーーーーーーーーーーーーーー
本編完結です。
ここまでお読みくださって、どうもありがとうございました!
次話から、その後のエピソードが5話続きます。
私の隣には、布団以外の温もりが。
コウさん!!?
コウさんが綺麗な素肌をさらして私の隣に横たわっている!
しかも一生無いだろうと思っていた夢の腕枕!?
そうだ、ここはコウさんのマンション。
コウさんはベッドではなく布団派で、和室に布団を敷いて寝ていると言っていて……。
混乱してる。
大きめのスウェットの上は着てて、かろうじて隠れてるけど下は穿いてない、中は何も着けていない!?
私の服や下着、どこいったの?
ワンピースは確かに先に脱いだ記憶はあるけど。下着は? リビングの方?
少し頭を上げてそちらを見ても、それらしき物は見当たらない。
そうだ、昨夜はあの……あと、私は体に力が入らなくて起きられなくて、横になってる間にコウさんが外に行って夕食や飲み物類を買ってきてくれて……。食欲旺盛ですね、と、コウさんに微笑まれながらもしっかり食べて、信じられないことにお風呂にも一緒に入って全身洗ってもらって、すっきりとしてお布団に入って……。
全てにおいてとにかく羞恥を突き破るような、予想と想像をはるかに越えた体験に、頭と体がついて行くのに精一杯で、たぶんひとりで赤くなったり青くなったり、喚いたりした。
コウさんは辛抱強く、私のペースに合わせてくれていたと思う。
そして今この瞬間の人肌の心地よい温かさ。
好きな男性の無防備な寝顔を、布団の中で間近で見られるなんて、一昨日までは露ほども思っていなかった。
コウさんと一緒にいてわかった。
今まで、喜ばせたい、一緒に楽しみたい、そんな相手の思いが嬉しいという気持ちを相手に伝えることを怠っていたかもしれない。これまでの恋愛では相手に対して臆病過ぎて、相手に合わせているつもりでも、自分が正直になって素直に喜ぶことには鈍感だったかもしれない。
関心を持たれて、喜ばせたいという思いを向けられるだけで、心は満たされる。でも一方通行じゃ長くは続かない。それは相性もあるかもしれないけれど、私はきっと最初の段階で失敗していたんだ。
静かにコウさんの息遣いや心臓の音を聞いていると、
「起きてた?」
目覚めたらしいコウさんが、眩しい物でも見るように目を細めて、私に穏やかな笑みをくれた。
「うん。あの、コウさんより前に起きたから着替えておきたかったんだけど、見当たらなくて、私の……下着とか……」
「ああ、洗濯乾燥機の中。もう乾いてるかな」
「え、お洗濯してくれたの?」
「余計なお世話かと思ったんだけど、そのままは色々と嫌でしょ? アネキがよくやってるみたいに、ちゃんと洗濯ネットに入れましたよ」
「!!」
いちおう新しいほうの下着だったからいいけど、何回目かの恥ずかしい発言。
もう、コウさんてば……気が利きすぎ。
コウさんの胸に顔を伏せると、コウさんのフッという息が、私の髪を揺らした。
そういえば、聞きたいことあったんだ。
「コウさん、これからも悩み相談て受けるの?」
「実は、しばらく前からしていません。そのことを姉は知らなかったというか。女の子からの相談が圧倒的に多かったんですけど、相談が終わっても何度か付きまとわれたりしたのでやめてました。個人でするのはやはり難しいですね」
こんなに親身になってくれたら誰だってコウさんのこと好きになる。それは、ちょっと嫌だ。勝手だけと、もうやめてると聞いて安心した。
「じゃあ私に名刺渡したのって……」
「もちろんあなたを落とすためです。最初は、ヒロさん狙いの女性がまた来たとしか思って無かったですけどね。ホスト時代、頻繁にヒロさん目当ての女性からヒロさん情報を探られましたし、女性のあざとさはよく見てましたから、そういうのはなんとなくわかります」
「そ、そう?」
全てお見通し!?
「でも、あなたはヒロさん目当てのようでいてどこか違っていた。だから惹かれました。ヒロさんに媚びないし、作らない自然な可愛さというかふんわり遠慮がちに笑う表情が素敵だなって思いました」
コウさんに思いのほか、じっくり観察されていたんだ。
「ヒロさんから声をかけられると、パッと華やぐところとか、可愛らしかったですよ。まあ、オレのことはまるで眼中に無かったようなので妬けました。ヒロさんは、天然のタラシだから、勝てる気がしませんでしたね。悩み相談の名刺は、口実です。回りくどいことをしましたが、あなたはオレに関心を持ってくれた」
確かに。
「悩み相談のお金を受け取ったのは、あなたがお金を使ったと思っていたほうが気兼ねなく楽しめるかと思ったからで、あとで返すつもりでした。まあ、この辺りは誤算だったかもしれません。あなたがふと淋しそうな顔をしたので。オレとしては、好きっていう簡単な一言で済ませたくはなかったんですけど、あなたにはその方が良かったかもしれませんね」
「私というか、女性はみんなそうだと思います」
態度で示して欲しい場合もあるけど、実はそのシンプルな言葉を心から待っている。
「強引に迫られるのは苦手かと思って控えめにしてましたが、お見合いとか……冗談じゃない。すみませんが、先手を取らせてもらいました」
コウさんが、私のおでこに少し触れるだけの軽いキスをくれた。
朝の光が明るいから、余計に恥ずかしい。
四十歳の素顔と体。
「昨夜はオレの欲は最小限に抑えたつもりですから」
ええっ!?
「今日あなたのご両親に挨拶するのに、十分な活力はきちんと貰いましたけど」
「コウさんたら……」
「そうだ、これ」
優しく微笑みながら、コウさんが枕元に手を伸ばして、何かを掴んだ?
「葉摘さん、オレの〈コウ〉っていう名前の漢字はね〈幸せ〉だし、〈祐〉っていう漢字は、本来〈助ける〉っていう意味があるらしいです。悩み相談の名刺はこれでラスト一枚にします。もうたぶん淋しくはならないあなたにこれを」
コウさんから渡されたのは見たことある名刺。でも、裏面の内容は以前とは違っていた。
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葉摘さんへ
相談料 永久無料
あなたに淋しい思いはさせません。
オレに捕まってくれてありがとう。
あなたとこれからもずっと一緒に幸せを分かち合って、助け合って生きて行きたいです。
向井幸祐
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「ありがとう……」
私のために、わざわざ書いてくれんだ。涙が滲んで、ありがとうの言葉が掠れてしまった。
「さ、布団も名残惜しいけど、あなたの実家に行く前に買うものがあるんで、起きて準備しますよ!」
「え? 今日本当に実家に行くの? 買うものって?」
「指輪」
「!?」
「先手必勝アイテム!」
コウさんが、朝の日差しに負けないくらい明るい笑顔を私にくれた。
「コウさん……」
この出会いはわずか1パーセントの確率になる?
このめぐり合わせに心から感謝して、私はコウさんから貰ったこの幸せに甘えるだけじゃなくて、コウさんを幸せにしたいし、辛くて苦しいことがあっても助け合って、支え合って生きて行く。
止まらなくなった私の嬉し涙を、コウさんがキスで拭って、しっかり抱きしめてくれた。
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本編完結です。
ここまでお読みくださって、どうもありがとうございました!
次話から、その後のエピソードが5話続きます。
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