6 / 12
第6話 冒険者、王都にて
しおりを挟む
ー翌朝ー
「さてと、今日はギルドに行ってみるかな」
俺は【王都】ホープホル厶市街地の宿に一晩泊まった。
女将さんから聞いた情報だが、冒険者はバンディットが出現しない時は【ギルド】に行って仕事を探すらしい。
【ギルド】は様々な依頼が集まる場所で、それらを冒険者が解決する、いわゆる依頼の中継をするそうだ。
他にも冒険者のパーティー結成の手伝いや冒険に必要になるアイテムの販売など、様々な面から冒険者の支援をしてくれる組織とのこと。
まあ、この後の予定も特に無いし行ってみるか。
鎧を着て、カバンを背負い、ライフルを肩にかけ、ピストルを腰のホルスターに差し込む。
よし、準備完了。
手早く準備を済ませ、部屋を出る。
宿を出る時に女将さんが話しかけてきた。
「あら、早いわね~アキラくん」
「ええ、今日は女将さんの言っていたギルドに行くつもり」
「助言が役に立ってよかったわ~行ってらっしゃい」
女将さんは母性溢れる笑顔で送り出してくれた。
宿から徒歩15分ほどの大通りに大きな建物がある。
ここが【ギルド・ホープホルム】だ。
入口を出入りする人達はそれぞれ特徴的な服や装備を身につけている。すごい、ゲームでしか見た事ない光景だ。
さてと、俺も行きますか。
俺はギルドに中に入った。
入口を入ると、中には沢山の机と椅子が並んでいる。
その奥にはカウンターがある。多分あそこで依頼を受けるのだろう。カウンターの近くには紙がたくさん貼られた掲示板が並んでいる。依頼が書いてあるのかな?椅子と机が並ぶエリアを囲むようにして小売店がいくつかある。
カウンターに行ってみよう。
「おはようございます!どのようなご要件でしょうか」
受付嬢が話しかけてきた。
「おはようございます、依頼を受けたいのですが」
「それでしたら、あちらの掲示板に貼りだされている依頼書をご覧下さい」
「あっ、もしかしてギルドに来るのは初めてですか?」
「ええ、昨日冒険者になったばかりなので」
「でしたら、まずはギルドに加入しましょう」
「冒険者デバイスを見せてください」
俺はカバンの中から冒険者デバイスを出して渡す。
受付嬢はそれを受け取ると、奥の扉の中に入っていった。
しばらくして受付嬢が出てくる。
「はい、ギルド登録が完了しました」
そう言ってデバイスを返してきた。
「これからは依頼を受けたり、戦闘を行ったりすると『ランク』が付くようになります」
「ご自分のランクに合った依頼を受けるようにしてくださいね」
「それでは改めて、あちらの掲示板で依頼をお探しください」
「うーん、どれにしよう」
今の俺はランク1だ。今受けれるのは見たところ3つ。
・ドブネズミ駆除
・ソプデ村への物資輸送
・畑の草むしり
やっぱりランク1向けの仕事は報酬が安い。
1番報酬が良い『ソプデ村への物資輸送』でも銀貨10枚だ。せっかくやるなら報酬が高い方がいいな。
「すいません、『ソプデ村への物資輸送』を受けます」
さっきの受付嬢にそう言うと。
「わかりました」と言ってカウンターの上に1枚の紙を置いた。
契約書だ。
うーん、内容は……
簡単に要約すると荷物料が多いため、ギルトから荷車を貸し出すという事と、クエスト参加中の出来事は基本的に自己責任という事だ。
俺はサインをした。
デバイスを起動すると、視界の縁に『クエスト中』という文字が現れた。
「はい、これでクエスト開始となります、クエスト完了後はここに戻ってきてくださいね、それから報酬を渡します」
「ギルドの前に荷車が用意されていますので、それを使ってください」
ギルドを出て、職員と一緒に荷車に荷物を積んでいると、ボロボロの冒険者がギルドの中に入っていった。
彼の左腕は無く、切断面であろう肩には痛々しく赤色に染まった包帯が巻かれている。
職員の話によると彼は昨日ランク15向けのクエスト、『デオン草原に生息するベク・ハイエナ討伐』に向かったらしいが、おそらく左腕を噛み切られたとのこと。
そして俺にも「ベク・ハイエナには気をつけろ」と伝えてきた。
俺は荷車を手で引いてソプテ村を目指して王都を出た。
「……地味だな」
俺はソプテ村に物資を届けて王都に帰っていた。
行って、荷物渡して、サインもらって、帰ってくる。
これ宅急便じゃん。
冒険者関係ないじゃん。
でも仕事が安全なのはありがたい。よし、もう少しで日も暮れるし、早く帰ってご飯にしよう。
「うわあああぁぁぁぁあああああ!」
俺が足をはやめた時、少し離れたところで悲鳴があがった。
荷車を離れて様子を身に行く。
荷馬車が4足歩行の動物達に追いかけられている。乗っているのは魔術師だ。
魔法を使って攻撃しながら逃げているが、4足歩行の動物はその間を掻い潜りながら距離を詰めている。追いつかれるのも時間の問題だ。
俺は地面にうつ伏せになり、ライフルを構える。
「……だめだ、動きが不規則すぎて狙えない」
近接戦闘にもちこもう。
適当に狙って1発だけ射撃する。
やっぱりだ。その音に釣られた4足歩行の動物たちがこっちに向かってきた。
数は3……いや4か。まっすぐ突っ込んでくる。
狙いを定め、発砲。
「ギャゥンッ!!」
戦闘の1匹に命中した。
犬の鳴き声みたいだな……
急いでコッキングして、立て続けに発砲。
さらに2匹をしとめたが、最後の1匹が突っ込んでくる。
「やべッ!」
間に合わない!
俺はコッキングするのを諦めてライフルを捨てた。
「さてと、今日はギルドに行ってみるかな」
俺は【王都】ホープホル厶市街地の宿に一晩泊まった。
女将さんから聞いた情報だが、冒険者はバンディットが出現しない時は【ギルド】に行って仕事を探すらしい。
【ギルド】は様々な依頼が集まる場所で、それらを冒険者が解決する、いわゆる依頼の中継をするそうだ。
他にも冒険者のパーティー結成の手伝いや冒険に必要になるアイテムの販売など、様々な面から冒険者の支援をしてくれる組織とのこと。
まあ、この後の予定も特に無いし行ってみるか。
鎧を着て、カバンを背負い、ライフルを肩にかけ、ピストルを腰のホルスターに差し込む。
よし、準備完了。
手早く準備を済ませ、部屋を出る。
宿を出る時に女将さんが話しかけてきた。
「あら、早いわね~アキラくん」
「ええ、今日は女将さんの言っていたギルドに行くつもり」
「助言が役に立ってよかったわ~行ってらっしゃい」
女将さんは母性溢れる笑顔で送り出してくれた。
宿から徒歩15分ほどの大通りに大きな建物がある。
ここが【ギルド・ホープホルム】だ。
入口を出入りする人達はそれぞれ特徴的な服や装備を身につけている。すごい、ゲームでしか見た事ない光景だ。
さてと、俺も行きますか。
俺はギルドに中に入った。
入口を入ると、中には沢山の机と椅子が並んでいる。
その奥にはカウンターがある。多分あそこで依頼を受けるのだろう。カウンターの近くには紙がたくさん貼られた掲示板が並んでいる。依頼が書いてあるのかな?椅子と机が並ぶエリアを囲むようにして小売店がいくつかある。
カウンターに行ってみよう。
「おはようございます!どのようなご要件でしょうか」
受付嬢が話しかけてきた。
「おはようございます、依頼を受けたいのですが」
「それでしたら、あちらの掲示板に貼りだされている依頼書をご覧下さい」
「あっ、もしかしてギルドに来るのは初めてですか?」
「ええ、昨日冒険者になったばかりなので」
「でしたら、まずはギルドに加入しましょう」
「冒険者デバイスを見せてください」
俺はカバンの中から冒険者デバイスを出して渡す。
受付嬢はそれを受け取ると、奥の扉の中に入っていった。
しばらくして受付嬢が出てくる。
「はい、ギルド登録が完了しました」
そう言ってデバイスを返してきた。
「これからは依頼を受けたり、戦闘を行ったりすると『ランク』が付くようになります」
「ご自分のランクに合った依頼を受けるようにしてくださいね」
「それでは改めて、あちらの掲示板で依頼をお探しください」
「うーん、どれにしよう」
今の俺はランク1だ。今受けれるのは見たところ3つ。
・ドブネズミ駆除
・ソプデ村への物資輸送
・畑の草むしり
やっぱりランク1向けの仕事は報酬が安い。
1番報酬が良い『ソプデ村への物資輸送』でも銀貨10枚だ。せっかくやるなら報酬が高い方がいいな。
「すいません、『ソプデ村への物資輸送』を受けます」
さっきの受付嬢にそう言うと。
「わかりました」と言ってカウンターの上に1枚の紙を置いた。
契約書だ。
うーん、内容は……
簡単に要約すると荷物料が多いため、ギルトから荷車を貸し出すという事と、クエスト参加中の出来事は基本的に自己責任という事だ。
俺はサインをした。
デバイスを起動すると、視界の縁に『クエスト中』という文字が現れた。
「はい、これでクエスト開始となります、クエスト完了後はここに戻ってきてくださいね、それから報酬を渡します」
「ギルドの前に荷車が用意されていますので、それを使ってください」
ギルドを出て、職員と一緒に荷車に荷物を積んでいると、ボロボロの冒険者がギルドの中に入っていった。
彼の左腕は無く、切断面であろう肩には痛々しく赤色に染まった包帯が巻かれている。
職員の話によると彼は昨日ランク15向けのクエスト、『デオン草原に生息するベク・ハイエナ討伐』に向かったらしいが、おそらく左腕を噛み切られたとのこと。
そして俺にも「ベク・ハイエナには気をつけろ」と伝えてきた。
俺は荷車を手で引いてソプテ村を目指して王都を出た。
「……地味だな」
俺はソプテ村に物資を届けて王都に帰っていた。
行って、荷物渡して、サインもらって、帰ってくる。
これ宅急便じゃん。
冒険者関係ないじゃん。
でも仕事が安全なのはありがたい。よし、もう少しで日も暮れるし、早く帰ってご飯にしよう。
「うわあああぁぁぁぁあああああ!」
俺が足をはやめた時、少し離れたところで悲鳴があがった。
荷車を離れて様子を身に行く。
荷馬車が4足歩行の動物達に追いかけられている。乗っているのは魔術師だ。
魔法を使って攻撃しながら逃げているが、4足歩行の動物はその間を掻い潜りながら距離を詰めている。追いつかれるのも時間の問題だ。
俺は地面にうつ伏せになり、ライフルを構える。
「……だめだ、動きが不規則すぎて狙えない」
近接戦闘にもちこもう。
適当に狙って1発だけ射撃する。
やっぱりだ。その音に釣られた4足歩行の動物たちがこっちに向かってきた。
数は3……いや4か。まっすぐ突っ込んでくる。
狙いを定め、発砲。
「ギャゥンッ!!」
戦闘の1匹に命中した。
犬の鳴き声みたいだな……
急いでコッキングして、立て続けに発砲。
さらに2匹をしとめたが、最後の1匹が突っ込んでくる。
「やべッ!」
間に合わない!
俺はコッキングするのを諦めてライフルを捨てた。
0
あなたにおすすめの小説
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
才能は流星魔法
神無月 紅
ファンタジー
東北の田舎に住んでいる遠藤井尾は、事故によって気が付けばどこまでも広がる空間の中にいた。
そこには巨大な水晶があり、その水晶に触れると井尾の持つ流星魔法の才能が目覚めることになる。
流星魔法の才能が目覚めると、井尾は即座に異世界に転移させられてしまう。
ただし、そこは街中ではなく誰も人のいない山の中。
井尾はそこで生き延びるべく奮闘する。
山から降りるため、まずはゴブリンから逃げ回りながら人の住む街や道を探すべく頂上付近まで到達したとき、そこで見たのは地上を移動するゴブリンの軍勢。
井尾はそんなゴブリンの軍勢に向かって流星魔法を使うのだった。
二日に一度、18時に更新します。
カクヨムにも同時投稿しています。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
台風のよる、君ひそやかに、魔女高らかに
にしのくみすた
ファンタジー
【空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!】
台風の夜、魔女はホウキで空を翔け――嵐と戦う!
この街で台風と戦うのは、ホウキで飛ぶ魔女の仕事だ。
空を飛ぶ魔女に憧れながらも、魔法が使えない体質のため夢を諦めたモチコ。
台風の夜、嵐に襲われて絶体絶命のピンチに陥ったモチコを救ったのは、
誰よりも速く夜空を飛ぶ“疾風迅雷の魔女”ミライアだった。
ひょんな事からミライアの相方として飛ぶことになったモチコは、
先輩のミライアとともに何度も台風へ挑み、だんだんと成長していく。
ふたりの距離が少しずつ近づいていくなか、
ミライアがあやしい『実験』をしようと言い出して……?
史上最速で空を飛ぶことにこだわる変な先輩と、全く飛べない地味メガネの後輩。
ふたりは夜空に浮かんだホウキの上で、今夜も秘密の『実験』を続けていく――。
空を飛ぶ魔女たちの、もちもち百合ファンタジー・コメディ!
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる