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第8話 冒険者、とある依頼にて
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あれから数件の依頼を成功させたが、生活は貧しいままだ。
「……今日の朝食も寂しいな」
メニューは小さなパンと干し肉、それに水。
もう少しいい物も食べれなくはないが、クエストには結構な金がかかる。
まず装備品のメンテナンス代、弾薬代、クエスト中に必要になるアイテム代、宿代、これらに金を回すとなるとどうしても食費は少なくなってしまう。
金が……もっと金が必要だ。
「よし、今日もクエストに行くか」
俺は支度を整え部屋を出た。
「うーん、今日のクエストはー」
掲示板の前で依頼書を眺めている。
あれからランクは2つ上がり、15になった。
今日受けれるクエストは4種類。
・ゴブリン討伐
・ボル・カエル討伐
・古城の探索
・ディーク村の警備
・ソプデ村の警備
討伐クエストは討伐数に応じて報酬が増える。
が、もし遭遇できなかったら無駄足を運ぶことになる。ここは確実に報酬が貰える警備クエストに行こう。
ディーク村とソプデ村、ソプデ村はこの前のクエストで行ったからな……
今度はディーク村に行ってみよう。
「すみませーん、『ディーク村の警備』お願いします」
受付嬢から貰った契約書を記入しする。
「はい、それでは準備出来次第向かってください」
「それでは、いってきます!」
「はい、頑張ってくださいね」
俺はギルド・ホープホルムを出てディーク村へ向かった。
ーディーク村ー
「おぉ、おぬしが今日の警備をしてくれるのかね、よろしくたのむよ」
「はい、任せてください!」
村長が出迎えてくれた。
「このところ、バンディックが村の周辺に現れるようになってな……我々は非常に困っておるんじゃ」
村長はため息混じりに言った。
村に入ると壊れた民家達が目に入る。家を壊された村人たちは路上に座って俺を見てきた。なんとかしてくれと訴えかけるように。
警備中、といっても村の周りを見て回るだけだが。
大きな声が聞こえる。どうやら国から派遣された兵士共が酒を飲んで騒いでいる。しかも村の女たちに酒をくませている。待てよ、少女までやらされているではないか。
仕事しろよ……
俺が兵士共に声をかけようとすると村長がとめた。
「あの方たちの機嫌をとるために必要なことじゃ……」
「いつもあんな兵士がいるのか?」
「……前国王、二クラス王の時は違ったのじゃ、もっとしっかりとした兵士を送ってくれたのじゃが……」
「一ヶ月前からか、突然二クラス王が病死し、新しく王位に着いたヨゼフィーネ女王はバンディット退治に積極的じゃなく、苦しむ村民の声など聞きやしない、なんでも戦争の準備を進めいるという噂さえ……」
突然、剣を地面に突き刺す音がした。さっきの兵士たちが話を聞いていたらしい。
「おぉおい!いま女王陛下の悪口いってたよなああぁ!」
酔いどれ兵士が罵声をあげる。
「い、いえそんなことはありません!」
村長が深々と頭を下げた。
「報告しちゃおっかなぁぁ、どうしよっかなあぁ」
「お願いします、そっそれだけは……」
すると酔いどれ兵士は右手を出して言った。
「金、金出せや!」
「それで許してやるよ!」
こいつら……腐ってやがる。
我慢の限界だ。
「……おい、おまえら仕事で来てるんだろ」
「なに女に酒酌させて酔いどれてやがる」
「挙句の果てには理不尽な理由で金まで取るってか……畜生共が」
「黙れぇぇぇええ!」
兵士は俺の顔を思いっきり殴ってきた。
突然の出来事だったので俺は地面に倒れてしまった。
「貴様に……王国軍に逆らった罰を与える」
そういって兵士は俺の横腹を蹴り飛ばした。
それを見た他の兵士共も俺を蹴り、殴った。
クッソッタレ共が……
ここで反撃したら……俺の負けだ……
あいつらと同族に成り下がってしまう。
しばらくして、気が済んだ兵士共は酒の席に戻って行った。
「おい村長!今回は見逃してやる!」
「次はねえからなぁ!ギャハハハハハハ!」
奴らが去っていった後、村長は駆け寄ってきた。
「すまん……ワシのせいで」
「いえ、村長のせいじゃないですよ」
「……すまん」
俺は民家で治療を受けることになった。
その民家にいたのはさっき酒酌をしていた女たちだった。
「不運でしたね……こんなにボロボロにされて」
「私たちは普段この村で小さな病院を営んでいるんですよ」
俺の手に包帯を巻きながら言った。
「私はカーラ、あっちにいるのは娘のリーゼです」
「俺は冒険者のアキラだ」
「お母さん、薬ここに置いとくね」
「ありがとうね、リーゼ」
親子だったのか。
「あのくそ兵士共、いつか追い払ってやるわ……」
「ニクラス王の頃はこんなことなかったのに……」
カーラは悔しそうに言った。
「ニクラス王はどんな人だったのですか?」
「ニクラス王は平和主義者で、戦争を嫌い、諸外国とも友好的に接していた」
「民衆や兵士の教育もしっかりと行い、規則を破る者には身分関係無く厳しい罰を与えたの」
「それにバンディット対策も積極的にしていたから、国内の支持者も沢山いたのだけれど……」
「突然病死したんですね」
「そう、それから王位に就いたヨゼフィーネのせいで……こんな」
カーラはすすり泣きながら言った。
俺には……何も出来ないのか。
無力感に包まれながら窓の外を眺めた。
「……今日の朝食も寂しいな」
メニューは小さなパンと干し肉、それに水。
もう少しいい物も食べれなくはないが、クエストには結構な金がかかる。
まず装備品のメンテナンス代、弾薬代、クエスト中に必要になるアイテム代、宿代、これらに金を回すとなるとどうしても食費は少なくなってしまう。
金が……もっと金が必要だ。
「よし、今日もクエストに行くか」
俺は支度を整え部屋を出た。
「うーん、今日のクエストはー」
掲示板の前で依頼書を眺めている。
あれからランクは2つ上がり、15になった。
今日受けれるクエストは4種類。
・ゴブリン討伐
・ボル・カエル討伐
・古城の探索
・ディーク村の警備
・ソプデ村の警備
討伐クエストは討伐数に応じて報酬が増える。
が、もし遭遇できなかったら無駄足を運ぶことになる。ここは確実に報酬が貰える警備クエストに行こう。
ディーク村とソプデ村、ソプデ村はこの前のクエストで行ったからな……
今度はディーク村に行ってみよう。
「すみませーん、『ディーク村の警備』お願いします」
受付嬢から貰った契約書を記入しする。
「はい、それでは準備出来次第向かってください」
「それでは、いってきます!」
「はい、頑張ってくださいね」
俺はギルド・ホープホルムを出てディーク村へ向かった。
ーディーク村ー
「おぉ、おぬしが今日の警備をしてくれるのかね、よろしくたのむよ」
「はい、任せてください!」
村長が出迎えてくれた。
「このところ、バンディックが村の周辺に現れるようになってな……我々は非常に困っておるんじゃ」
村長はため息混じりに言った。
村に入ると壊れた民家達が目に入る。家を壊された村人たちは路上に座って俺を見てきた。なんとかしてくれと訴えかけるように。
警備中、といっても村の周りを見て回るだけだが。
大きな声が聞こえる。どうやら国から派遣された兵士共が酒を飲んで騒いでいる。しかも村の女たちに酒をくませている。待てよ、少女までやらされているではないか。
仕事しろよ……
俺が兵士共に声をかけようとすると村長がとめた。
「あの方たちの機嫌をとるために必要なことじゃ……」
「いつもあんな兵士がいるのか?」
「……前国王、二クラス王の時は違ったのじゃ、もっとしっかりとした兵士を送ってくれたのじゃが……」
「一ヶ月前からか、突然二クラス王が病死し、新しく王位に着いたヨゼフィーネ女王はバンディット退治に積極的じゃなく、苦しむ村民の声など聞きやしない、なんでも戦争の準備を進めいるという噂さえ……」
突然、剣を地面に突き刺す音がした。さっきの兵士たちが話を聞いていたらしい。
「おぉおい!いま女王陛下の悪口いってたよなああぁ!」
酔いどれ兵士が罵声をあげる。
「い、いえそんなことはありません!」
村長が深々と頭を下げた。
「報告しちゃおっかなぁぁ、どうしよっかなあぁ」
「お願いします、そっそれだけは……」
すると酔いどれ兵士は右手を出して言った。
「金、金出せや!」
「それで許してやるよ!」
こいつら……腐ってやがる。
我慢の限界だ。
「……おい、おまえら仕事で来てるんだろ」
「なに女に酒酌させて酔いどれてやがる」
「挙句の果てには理不尽な理由で金まで取るってか……畜生共が」
「黙れぇぇぇええ!」
兵士は俺の顔を思いっきり殴ってきた。
突然の出来事だったので俺は地面に倒れてしまった。
「貴様に……王国軍に逆らった罰を与える」
そういって兵士は俺の横腹を蹴り飛ばした。
それを見た他の兵士共も俺を蹴り、殴った。
クッソッタレ共が……
ここで反撃したら……俺の負けだ……
あいつらと同族に成り下がってしまう。
しばらくして、気が済んだ兵士共は酒の席に戻って行った。
「おい村長!今回は見逃してやる!」
「次はねえからなぁ!ギャハハハハハハ!」
奴らが去っていった後、村長は駆け寄ってきた。
「すまん……ワシのせいで」
「いえ、村長のせいじゃないですよ」
「……すまん」
俺は民家で治療を受けることになった。
その民家にいたのはさっき酒酌をしていた女たちだった。
「不運でしたね……こんなにボロボロにされて」
「私たちは普段この村で小さな病院を営んでいるんですよ」
俺の手に包帯を巻きながら言った。
「私はカーラ、あっちにいるのは娘のリーゼです」
「俺は冒険者のアキラだ」
「お母さん、薬ここに置いとくね」
「ありがとうね、リーゼ」
親子だったのか。
「あのくそ兵士共、いつか追い払ってやるわ……」
「ニクラス王の頃はこんなことなかったのに……」
カーラは悔しそうに言った。
「ニクラス王はどんな人だったのですか?」
「ニクラス王は平和主義者で、戦争を嫌い、諸外国とも友好的に接していた」
「民衆や兵士の教育もしっかりと行い、規則を破る者には身分関係無く厳しい罰を与えたの」
「それにバンディット対策も積極的にしていたから、国内の支持者も沢山いたのだけれど……」
「突然病死したんですね」
「そう、それから王位に就いたヨゼフィーネのせいで……こんな」
カーラはすすり泣きながら言った。
俺には……何も出来ないのか。
無力感に包まれながら窓の外を眺めた。
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