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第五章
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次の日、託の住むマンションの前で入るのを躊躇していた。毎日来ていいと言われたけど、何も言わなくて本当に大丈夫なのだろうか。メールアドレスは知っているが、自分から連絡したことは一度もなかった。
返事が返って来なかったらと思うと怖くて送れなかった。
一瞬迷って、オートロックの呼び鈴を鳴らした。少ししてインターホンから声が聞こえた。
「鈴也?」
モニターに僕の姿が映っているようだ。
「う、うん」
と返事をすると、すぐにエントランスのドアが開かれた。
エレベーターで託の部屋まで移動したら、託がドアを開けて待っていた。
「どうぞ」
託は当たり前のように僕を部屋に入るように促した。玄関に入ってから、少し固まってしまった。
「どうかしたの?」
あまりにも普通だ。ここに来るまで迷った焦燥が意味をなさないほど。
「何でもない」
と答えながらも、僕は戸惑っていた。
「どうする? 先シャワー浴びる?」
と聞かれて驚いた。今までそんなこと言われたことなかった。
「あ、浴びてきたから」
「そう」
託の後について寝室に行った。
「すぐ始める?」
そんな風に聞かれて、やはりすぐに言葉を返せなかった。
僕の返事を待たず、託は別の質問をした。
「何かしたいことある?」
したいこと? プレイの内容だろうか。
「何でも」
託がため息をついたので、しまったと思った。
「あ、いつもと一緒で大丈夫」
僕は慌てて答えた。
「わかった」
「おすわり」
と開始され、いつものように足を舐めた。次に手を。
「よくできました」
と褒められるとやっぱりくすぐったい。気持ち良くなる。
「服をめくって」
「え?」
急に言われたことの意味がわからなかった。
「自分で上まであげて」
上の服をめくって上半身をさらせということだった。
新しく出された命令に戸惑った。恥ずかしい。
託に目を覗き込まれた。
グレアを注ぎ込まれながら、「さらせ」と命令されると、自分の意志とは関係なしに僕の手が服を上にまくり上げた。
既に下半身だって何度も見られてるのに、今更上半身の何が恥ずかしいのかと思うけれど、託に見つめられると、やっぱり恥ずかしくてうつむいてしまった。
しかも、その状態で胸の突起を触られた。
「やっ」
変な声をあげてしまった。それでも託はやめようとしない。
「あ、駄目」
やばくなって、つい自分の手を服から放してしまった。
「悪い子」
やばい。お仕置きだ。
返事が返って来なかったらと思うと怖くて送れなかった。
一瞬迷って、オートロックの呼び鈴を鳴らした。少ししてインターホンから声が聞こえた。
「鈴也?」
モニターに僕の姿が映っているようだ。
「う、うん」
と返事をすると、すぐにエントランスのドアが開かれた。
エレベーターで託の部屋まで移動したら、託がドアを開けて待っていた。
「どうぞ」
託は当たり前のように僕を部屋に入るように促した。玄関に入ってから、少し固まってしまった。
「どうかしたの?」
あまりにも普通だ。ここに来るまで迷った焦燥が意味をなさないほど。
「何でもない」
と答えながらも、僕は戸惑っていた。
「どうする? 先シャワー浴びる?」
と聞かれて驚いた。今までそんなこと言われたことなかった。
「あ、浴びてきたから」
「そう」
託の後について寝室に行った。
「すぐ始める?」
そんな風に聞かれて、やはりすぐに言葉を返せなかった。
僕の返事を待たず、託は別の質問をした。
「何かしたいことある?」
したいこと? プレイの内容だろうか。
「何でも」
託がため息をついたので、しまったと思った。
「あ、いつもと一緒で大丈夫」
僕は慌てて答えた。
「わかった」
「おすわり」
と開始され、いつものように足を舐めた。次に手を。
「よくできました」
と褒められるとやっぱりくすぐったい。気持ち良くなる。
「服をめくって」
「え?」
急に言われたことの意味がわからなかった。
「自分で上まであげて」
上の服をめくって上半身をさらせということだった。
新しく出された命令に戸惑った。恥ずかしい。
託に目を覗き込まれた。
グレアを注ぎ込まれながら、「さらせ」と命令されると、自分の意志とは関係なしに僕の手が服を上にまくり上げた。
既に下半身だって何度も見られてるのに、今更上半身の何が恥ずかしいのかと思うけれど、託に見つめられると、やっぱり恥ずかしくてうつむいてしまった。
しかも、その状態で胸の突起を触られた。
「やっ」
変な声をあげてしまった。それでも託はやめようとしない。
「あ、駄目」
やばくなって、つい自分の手を服から放してしまった。
「悪い子」
やばい。お仕置きだ。
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