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過去のしがらみ
しおりを挟むうちの娘が、あの王子に見染められた?
あの時我が家と領土を捨てた国王の息子だ。王都を守るため?
何人の尊い命を失ったと思っている!やっとここまで復興出来たのに!
隣国との国境に領土を持つ我が邸を、隣国が攻めてくると言う情報があった。
国王の誕生を祝う祭りの日に決行すると。
私は急ぎ王宮へ向かった。
兵を出して欲しいと……しかし
「それはならん。祭りの警備が薄くなる」
と言う返答だった。
「噂話を本気にするなど……困ったやつだ、隣国とはそれなりにうまくやっておる」
などと言った。仕方なしに私兵と軍備を整え、噂であって欲しいと願いながら体制を整えた。
国王の誕生を祝う朝九時の鐘が鳴ったその時
【どーーーん】
爆破音が鳴り響いた……
隣国が攻めてきたのだ。
もちろんこちらも攻撃・防衛はしたが、百人程の死者、怪我人が出てしまった。
攻めてきた理由は、我が国の国王の誕生祭を邪魔するためと言う理由だった……
隣国の使者が国王に会いにいった際、無下に扱われ、隣国の王族をバカにする様な発言をしたと言う事だ。
そんな国王の為に死者が出てしまったのだ。邸も攻撃に遭い酷い目にあった。
国王にその事を伝えると
『それくらいで済んだのならば良かったではないか、報奨金を与える』
と言い金を出して来た
いるかっそんな金!と言いたいところではあったが、遺族に金を渡してやりたい、領民が苦しんでいるので復興に使いたいと考え、頂戴した。
だが金を払えば済む話ではない!
バカな国王のせいで尊い命を失ったのだ……許せなかった。
その後隣国の使者が我が領土を訪れた。
一部の国王を崇拝しているものが勝手にやらかしたとの事で、詫びに来たのだ。
その時に使者として隣国の王子も同行し謝罪があった。
王子ともあろうお方が隣国の一貴族に頭を下げるのか……と申し訳ない気持ちになった。うちの国とは大違いだ!
復興支援を申し出てくれて領土は持ち直したのだ……。
金だけを出すだけの我が国とは違い、人を寄越してくれた隣国には感謝しかない。
その後、第一王子の代わりに妻の従兄弟の子供ユベールが、ちょこちょこアイリスに会いにくるのは気に食わないが、復興支援をしてもらったからには、厳しく言えない。
妻は隣国の伯爵家出身で、私が隣国に留学していた時に出会った。
隣国から襲撃を受けて、妻の実家も復興支援に力を貸してくれた。
「アイリスには婚約者がいないの?」
あるときユベールは私に言った
「我が国の王子の婚約者が決まるまで年頃の娘は婚約者を設けてはならないんだよ」
と言うと
「そうなんだ…」
まさか我が国のあの王の息子である、王子殿下がアイリスを探しているとはその時には思わなかった。
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