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ユリシーズ様の弟、シリル様と会いました
しおりを挟む「二人揃ってどうしたの?」
シリル様は笑顔で近づいてきました
「此処いい?」
「あぁ、もちろん。姉様良いよね?」
笑顔で頷きました。
「込み入った話? 邪魔なら言ってね」
シリル様が言いました。お家に帰られたらすぐにわかることだと思うので……
「シリル様もご存知なんでしょう? ヒューから聞かされましたわよ?」
少~しだけ言葉を濁す言い方をしましたら、何か察したのでしょう
「……兄上の事? ベッカー子爵令嬢?」
何よ! シリル様も知っていたのね!と思い少し頬を膨らませました
「僕からチェリーに話して混乱するのも良くないと思って……。告げ口みたいな真似したくないし、たまたま見かけただけだけど……そんな顔しないでよ」
むすっとした顔を隠しませんでした。シリル様とはヒューの友達という事で幼い頃から知っているので、ユリシーズ様よりも付き合いが長いのですから、許してくださる事でしょう。
「ユリシーズ様は姉様の誕生日すら覚えてないんだよ? シリルの兄さんを悪く言いたくはないけど、僕としてはちょっと……」
ヒューは言いにくそうにシリル様へ話をしました。
「良いのよ。婚約して数年経つけれど、ユリシーズ様が私に全く興味がないということが今日の事でよぉーく分かったわ。近いうちに婚約解消となるでしょうね」
「えぇ! チェリーは兄上のことを好きなんじゃないの?」
シリル様が驚きを隠せないと言う表情をしました。
「好き? そう言う感情ではないですよ。周りから見たらそう見えていたのかしらね? 嫌いではない。と言う感じが近いかしら」
「へぇー。そうなんだ」
「どうして笑っているの?! もうっ」
ジロリとシリル様を見ると、どことなく笑っているような……?
「え! 笑っていた? それはごめん」
「許して差し上げますけれどね……」
「兄上のことも許すの?」
……許す? 許すとはどう言う事でしょうか。ベッカー子爵令嬢との仲ならお好きになされば良いのに。
でも婚約は解消としてもらわなくては行けませんわね。
一方的になんやかんやと言われて、婚約者がいるのに、他の令嬢の事をもっと知りたいだなんて事を伝えてくるんですから。
ユリシーズ様の心変わりが原因と言うことですもの。
「なるようになりますわよ」
……きっと。
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