16 / 75
街へ買い物へ
しおりを挟む
「レオ~! 買い物に付き合って」
アイリに声をかけられた。テストも終わりセイラも好きにすれば良いと言った。
母にも返事が遅れたことを詫びる手紙を書いたから、行くことにする。
「良いよ」
いつものようにアイリに腕を組まれた。するとまたいつもの如く
「レオ・ファーノン!」
「はぁ、なんだよ……」
この教師の顔を見ると、後ろにセイラの兄ユベール兄さんの影が見える。重症だ
「成績がまた落ちたぞ! 両親に手紙で警告をしてあるからな!」
「分かってるよ。手紙が届いてた」
落第したらタダでは済まないと……セイラは何をしているのかと、セイラの事も書いてあったが、関係ないのにな……俺の問題だ。
「成績は悪かったが、課題の出来は中々良かった、そこだけはプラスしておいた。課題が遅れたことによる点数はマイナスにしたけどな」
はははっ。と笑い
「成績だけではないんだぞ、生活態度も一年間の評価に関わってくる。遅刻はするな! 素行の方も改めろ! 私は言ったからな、あとはお前の気持ち次第だ」
言いたいことを言った教師はチラッとアイリを見てため息を吐いた。
「かわいそうに……こんな奴とはもう別れちまえば良いのに」
アイリに聞こえないように言った。またセイラの事か
「あいつが好きにしろって言ったんだよ」
******
街へ行くとアイリの行きたいと言う店は繁盛していた。
「期間限定なんだって!」
キョロキョロと店内を見渡すと、珍しいものがたくさんあった。
パッと目についた薔薇をモチーフにした万年筆
「なぁに、プレゼントでもしてくれるの?」
アイリが俺の顔を覗き込んできた
「いや、綺麗だと思っただけ」
「ふーん。プレゼントするなら赤色のバラにしてね」
「赤が良いのか?」
「そりゃそうでしょ。愛してます。ってね花言葉よ」
花言葉……この前セイラに渡したバラは黄色だった
「因みに……黄色いバラは?」
「えっと。確か、愛情の薄らぎ? だったかな」
えっ!! それはやばい! 俺はそんなものをセイラに渡したのか! だから受け取るのに躊躇して……あの時悲しい顔をしていたのか!
「ごめん、帰る。予定を思い出した」
「帰さないわよ! 付き合う約束じゃない」
腕を強引に引き寄せられた。その腕を離そうとしていたら、学園の制服を着ている生徒が何人もいた。この店は学園の生徒にも人気があるんだな……。
アイリに買い物を早く終わらせるように言い付き合っていたら、セイラが友達と居た。
フローラ様とか言う侯爵家の令嬢と仲良さそうに買い物をしていた。
「あれぇ、あの子……セイラちゃん。街で買い物とかするんだね! 意外~。あの子今日も手紙を渡されたらしいわね」
「そうか、大人しそうな顔してるのにモテるんだな……」
「婚約者いないんじゃないの? いたら放っておかないでしょ? 可愛いのにね。それとも婚約者がいるけれどめちゃくちゃ性格が悪いとかで放っておかれてるとか? 何? あの子が気になるの?」
「……いや」
セイラの視線がこちらに向いた。謝りたいことがあるんだけど、俺の隣にアイリがいる。日を改めることにした。
そっと目線を外された事に腹が立ったが、構うなと言ったからセイラはそれを実行する。ただそれだけ。俺が悪い
侯爵家の令嬢がこちらに気がつき、セイラの手を繋ぎ他の場所へと行った。
まるで虫でも見るような目つきだった。
あの令嬢は俺とセイラの関係を知っているのかもしれない
セイラに謝罪の意を込めて髪を飾るリボンを買った。花言葉なんて知らないから余計沼にハマりそうだ……
今度会った時に渡そう。
本当にモテる男はきっと花言葉を熟知してスマートに渡すんだろう
アイリに声をかけられた。テストも終わりセイラも好きにすれば良いと言った。
母にも返事が遅れたことを詫びる手紙を書いたから、行くことにする。
「良いよ」
いつものようにアイリに腕を組まれた。するとまたいつもの如く
「レオ・ファーノン!」
「はぁ、なんだよ……」
この教師の顔を見ると、後ろにセイラの兄ユベール兄さんの影が見える。重症だ
「成績がまた落ちたぞ! 両親に手紙で警告をしてあるからな!」
「分かってるよ。手紙が届いてた」
落第したらタダでは済まないと……セイラは何をしているのかと、セイラの事も書いてあったが、関係ないのにな……俺の問題だ。
「成績は悪かったが、課題の出来は中々良かった、そこだけはプラスしておいた。課題が遅れたことによる点数はマイナスにしたけどな」
はははっ。と笑い
「成績だけではないんだぞ、生活態度も一年間の評価に関わってくる。遅刻はするな! 素行の方も改めろ! 私は言ったからな、あとはお前の気持ち次第だ」
言いたいことを言った教師はチラッとアイリを見てため息を吐いた。
「かわいそうに……こんな奴とはもう別れちまえば良いのに」
アイリに聞こえないように言った。またセイラの事か
「あいつが好きにしろって言ったんだよ」
******
街へ行くとアイリの行きたいと言う店は繁盛していた。
「期間限定なんだって!」
キョロキョロと店内を見渡すと、珍しいものがたくさんあった。
パッと目についた薔薇をモチーフにした万年筆
「なぁに、プレゼントでもしてくれるの?」
アイリが俺の顔を覗き込んできた
「いや、綺麗だと思っただけ」
「ふーん。プレゼントするなら赤色のバラにしてね」
「赤が良いのか?」
「そりゃそうでしょ。愛してます。ってね花言葉よ」
花言葉……この前セイラに渡したバラは黄色だった
「因みに……黄色いバラは?」
「えっと。確か、愛情の薄らぎ? だったかな」
えっ!! それはやばい! 俺はそんなものをセイラに渡したのか! だから受け取るのに躊躇して……あの時悲しい顔をしていたのか!
「ごめん、帰る。予定を思い出した」
「帰さないわよ! 付き合う約束じゃない」
腕を強引に引き寄せられた。その腕を離そうとしていたら、学園の制服を着ている生徒が何人もいた。この店は学園の生徒にも人気があるんだな……。
アイリに買い物を早く終わらせるように言い付き合っていたら、セイラが友達と居た。
フローラ様とか言う侯爵家の令嬢と仲良さそうに買い物をしていた。
「あれぇ、あの子……セイラちゃん。街で買い物とかするんだね! 意外~。あの子今日も手紙を渡されたらしいわね」
「そうか、大人しそうな顔してるのにモテるんだな……」
「婚約者いないんじゃないの? いたら放っておかないでしょ? 可愛いのにね。それとも婚約者がいるけれどめちゃくちゃ性格が悪いとかで放っておかれてるとか? 何? あの子が気になるの?」
「……いや」
セイラの視線がこちらに向いた。謝りたいことがあるんだけど、俺の隣にアイリがいる。日を改めることにした。
そっと目線を外された事に腹が立ったが、構うなと言ったからセイラはそれを実行する。ただそれだけ。俺が悪い
侯爵家の令嬢がこちらに気がつき、セイラの手を繋ぎ他の場所へと行った。
まるで虫でも見るような目つきだった。
あの令嬢は俺とセイラの関係を知っているのかもしれない
セイラに謝罪の意を込めて髪を飾るリボンを買った。花言葉なんて知らないから余計沼にハマりそうだ……
今度会った時に渡そう。
本当にモテる男はきっと花言葉を熟知してスマートに渡すんだろう
38
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
私を愛すると言った婚約者は、私の全てを奪えると思い込んでいる
迷い人
恋愛
お爺様は何時も私に言っていた。
「女侯爵としての人生は大変なものだ。 だから愛する人と人生を共にしなさい」
そう語っていた祖父が亡くなって半年が経過した頃……。
祖父が定めた婚約者だと言う男がやってきた。
シラキス公爵家の三男カール。
外交官としての実績も積み、背も高く、細身の男性。
シラキス公爵家を守護する神により、社交性の加護を与えられている。
そんなカールとの婚約は、渡りに船……と言う者は多いだろう。
でも、私に愛を語る彼は私を知らない。
でも、彼を拒絶する私は彼を知っている。
だからその婚約を受け入れるつもりはなかった。
なのに気が付けば、婚約を??
婚約者なのだからと屋敷に入り込み。
婚約者なのだからと、恩人(隣国の姫)を連れ込む。
そして……私を脅した。
私の全てを奪えると思い込んでいるなんて甘いのよ!!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
「失礼いたしますわ」と唇を噛む悪役令嬢は、破滅という結末から外れた?
パリパリかぷちーの
恋愛
「失礼いたしますわ」――断罪の広場で令嬢が告げたのは、たった一言の沈黙だった。
侯爵令嬢レオノーラ=ヴァン=エーデルハイトは、“涙の聖女”によって悪役とされ、王太子に婚約を破棄され、すべてを失った。だが彼女は泣かない。反論しない。赦しも求めない。ただ静かに、矛盾なき言葉と香りの力で、歪められた真実と制度の綻びに向き合っていく。
「誰にも属さず、誰も裁かず、それでもわたくしは、生きてまいりますわ」
これは、断罪劇という筋書きを拒んだ“悪役令嬢”が、沈黙と香りで“未来”という舞台を歩んだ、静かなる反抗と再生の物語。
[完結中編]蔑ろにされた王妃様〜25歳の王妃は王と決別し、幸せになる〜
コマメコノカ@女性向け
恋愛
王妃として国のトップに君臨している元侯爵令嬢であるユーミア王妃(25)は夫で王であるバルコニー王(25)が、愛人のミセス(21)に入り浸り、王としての仕事を放置し遊んでいることに辟易していた。
そして、ある日ユーミアは、彼と決別することを決意する。
幼馴染に振られたので薬学魔法士目指す
MIRICO
恋愛
オレリアは幼馴染に失恋したのを機に、薬学魔法士になるため、都の学院に通うことにした。
卒院の単位取得のために王宮の薬学研究所で働くことになったが、幼馴染が騎士として働いていた。しかも、幼馴染の恋人も侍女として王宮にいる。
二人が一緒にいるのを見るのはつらい。しかし、幼馴染はオレリアをやたら構ってくる。そのせいか、恋人同士を邪魔する嫌な女と噂された。その上、オレリアが案内した植物園で、相手の子が怪我をしてしまい、殺そうとしたまで言われてしまう。
私は何もしていないのに。
そんなオレリアを助けてくれたのは、ボサボサ頭と髭面の、薬学研究所の局長。実は王の甥で、第二継承権を持った、美丈夫で、女性たちから大人気と言われる人だった。
ブックマーク・いいね・ご感想等、ありがとうございます。
お返事ネタバレになりそうなので、申し訳ありませんが控えさせていただきます。
ちゃんと読んでおります。ありがとうございます。
【完結】もう誰にも恋なんてしないと誓った
Mimi
恋愛
声を出すこともなく、ふたりを見つめていた。
わたしにとって、恋人と親友だったふたりだ。
今日まで身近だったふたりは。
今日から一番遠いふたりになった。
*****
伯爵家の後継者シンシアは、友人アイリスから交際相手としてお薦めだと、幼馴染みの侯爵令息キャメロンを紹介された。
徐々に親しくなっていくシンシアとキャメロンに婚約の話がまとまり掛ける。
シンシアの誕生日の婚約披露パーティーが近付いた夏休み前のある日、シンシアは急ぐキャメロンを見掛けて彼の後を追い、そして見てしまった。
お互いにただの幼馴染みだと口にしていた恋人と親友の口づけを……
* 無自覚の上から目線
* 幼馴染みという特別感
* 失くしてからの後悔
幼馴染みカップルの当て馬にされてしまった伯爵令嬢、してしまった親友視点のお話です。
中盤は略奪した親友側の視点が続きますが、当て馬令嬢がヒロインです。
本編完結後に、力量不足故の幕間を書き加えており、最終話と重複しています。
ご了承下さいませ。
他サイトにも公開中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる