婚約破棄されて国外追放…?の予定だった

さこの

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ヘルミーナの家族

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「、という事で戻る事にしたんです」

「なんと!」
「まぁ…」
「…………」

 ヘルミーナが戻ってきた理由をご家族に説明をしました。わたくしの事情もやんわりと説明したところ上記のような声があがりました…申し訳ない気持ちです。
 初対面なのに…居た堪れません



「アルベルティーナ嬢さえよければいつまでもうちに居てくれて構わない!」

「そうですわ!うちから学園に通ってちょうだい」

「アルベルティーナ嬢、妹と親しくしてくれてありがとう。良かったらうちにいてくれても構わない!」

 皆さん優しい言葉を掛けてくださいました 



「両親がこういうのだから、数日とは言わずにうちにいて欲しいわ!お母様のいう通り学園にも一緒に行きましょうよ」

「流石にそこまでお世話になれませんわ。叔父様にも連絡をしないといけませんし」

 学園にミーナの家から通うなんて、そこま
で図々しい真似は出来ません

「気にしないで!ミーナの大事な友達だ。うちは大歓迎だ、いつまでもいてくれても構わないんだ」
 マティアス様もそう仰いますが…


「とりあえず、ファルク公爵には私から連絡しておくから、自宅だと思ってゆっくり寛いで欲しい」

 ミーナのお父様のお言葉に甘える事になりました

「アルベルティーナ嬢は、お母様のフェデリカ様によく似てらっしゃるわね。まるで数十年前にタイムスリップしたかのようだわ」
 わたくしの事を懐かしそうにミーナのお母様は見てこられました

「母をご存知ですか?」

「えぇ!もちろん。嫁がれる前までは社交界の華として君臨し憧れの存在でしたもの。何度かご挨拶をさせてもらった事があるんですけれど、とても優しくて素敵な方だったわ。ねぇあなた」

「あぁ。現ファルク公爵の妹でそれはそれは仲のいい兄妹だったから隣国へ嫁いで行くのに反対していたよ。離れるのが寂しかったんだろう」
 懐かしそうにお二人はお話をされました。わたくしの知らない話でした

「まぁ。そんな事があったのですね。存じませんでした、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございます」

「嬉しいわ。素敵なお友達がヘルミーナに出来て」

「本当よね。婚約破棄されて良かったのかも…国を出なかったらティーナに会えなかったんだもの、」

「バカな事をっ!婚約破棄されて良かったことなんてない!バカ王子がしでかした事を許せるわけないだろうっ!そんな事をアルベルティーナ嬢の前で言うなっ」

 マティアス様はミーナの言葉に怒りを隠せない様子でした


「ごめんなさい。みんなに心配をかけてしまったのに、ティーナもごめんね。まだ心の傷が癒えていないのに…デリカシーにかけました」

 頭を下げられましたが、気にはしてませんのに。マティアス様は優しいだけではなく、本当にミーナの事を思っていらっしゃるんだと思い、国のお兄様のことを思い出し少し胸が痛みました。
 まだ数日しか離れていないのに

「いいえ。気にしないでください。ミーナと一緒に来られてよかったです。ミーナは私の恩人です。そのご家族の方にもお会いできてとても嬉しいです、改めましてお礼を言わせて下さい」



その後、用意された部屋に案内されました。
 夕日が自慢のテラスがあるそうで、声がかかるまでは休憩する事になりました

******


「とても素敵なお嬢さんね」

「そうでしょ?はじめてお会いした時から大好きになって、ティーナの助けになりたくて…わたくしと同じような目に遭うなんて…この出会いは必然だったの!」


「公爵に手紙を届けさせたよ、返事が来たらまた伝えるが、いつまでもいてくれて構わないと、もう一度アルベルティーナ嬢に伝えてくれ。戻るきっかけがどうであれ、彼女には感謝しているよ」

「はい、お父様ありがとうございます」



「お兄様…もしかしてティーナに惚れたとか?」
「ばっ!バカな事を…そんな事は、決して、ない、」
 慌てて答えるお兄様の様子を見ると惚れたな…と思った。ミーナを見る目に熱がこもっているような…


「戻ってくるときにね、お兄様は頼りがいがあるとお話ししてあるのよ。何かあったらお兄様!お願いしますね」


「お前の時に何も出来ずにいたからな…後悔はしたくない。不甲斐ない兄で悪かった」

「……いいえ。フランク様との婚約を解消したかったから…やり方を間違えたのです。初めから相談していれば良かったのです」



 お兄様は後悔していると言いますが、放置したのは自分ですものね。悪いのは婚約者がいながら浮気をしたフランク様です

 今頃どうしているのでしょうか…?


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