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お迎えです
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川面に移るオレンジの夕日はとても美しくて、外国に来たのだな…としみじみと思いました
あくる日の朝、朝食ルームで朝食を取っていたところ、扉の外がざわざわと騒がしくなったようで、ミーナのお父様である侯爵様が
「なんだ、騒がしい?」
侍従の一人に声をかけました
「様子を見て参ります」
頭を下げて扉へと向かった
「何かしらね?」
ミーナも不思議そうな顔をしていましたが、朝食の続きとばかりにパンを手に取りました
「アルベルティーナ嬢、気にしないで朝食を楽しみましょう」
マティアス様が優雅に微笑んでこられたので、わたくしも果実水に手を伸ばしたところでした
「……っか、…おまちください…そちら…」
途切れ途切れに聞こえてくる遠慮しがちな声が聞こえる
「ふむ。みてこようか」
侯爵様が立ち上がりました
どんどん近づいてくる声
「…ファルク閣下、そちらは!」
バタンと扉が開かれました
「ファルク閣下!」
侯爵様が驚きを隠せない様子でした
「やぁおはよう良い朝だね。オーバリ侯爵、並びにご家族の皆さん急に邪魔して悪いね」
こちらに目を向けるファルク閣下と呼ばれた男性は…
「伯父様…!」
「やぁ、ティーナ会いたかったよ」
カツカツと近寄りぎゅうっと抱きしめてこられました
「伯父様、くるしい…」
そういうと少し力を緩めてくれました
「なんですぐに来ないんだ?心配しただろう。寄り道はいけないね。侯爵から手紙をもらってすぐに迎えにこようと思ったら、夜に迎えに行くのは常識にかけるとニコラウスに怒られてしまってこんな時間になった」
頬にキスを落とされました、こんな朝早いお迎えは常識にかけないのでしょうか…
「お手紙に書いたでしょう?お友達の家に行ってから行きますと」
困ったようにお答えすると
「もう用事は済んだろう?邸へ帰ろう」
伯父様に抱っこされてしまいました
「伯父様!恥ずかしいから降ろして、」
「恥ずかしいことなんてないよ、侯爵家の皆さん、うちの娘が世話になったね、えっと、君がヘルミーナ嬢かな?」
「は、はい公爵様」
「うちの娘が世話になったようだ、後ほど礼をしたい。招待するから遊びにきてくれるかい?」
「はい、それは光栄ですけれど…ティーナはしばらくうちで過ごすと、」
「君の気持ちも分かるよ。うんありがとう。しかしティーナがこの国にきた以上、私がティーナの親代わりだからね。もちろん君との付き合いに口は出さないから、遊びに行くことも来ることも許そう。侯爵それで良いよね?」
「え、えぇ。公爵閣下がそう仰るのならそのように。ただ朝食の途中ですので、アルベルティーナ嬢にはせめて朝食のもてなしは受けていただきたい」
こくこくとわたくしが頷くと叔父様は諦めたように席に着かせてくれた。
「分かった。それでは一時間だけ待つ、アルベルティーナの荷物を用意するように」
「はいっ!」
公爵家から連れてきた侍女が返事をした
「皆さま…大変失礼をしてしまいまして申し訳ございません」
顔が赤くなるのが自分でも分かった、叔父様がわたくしをまるで幼い子供のように接するものだから恥ずかしい
「いや、公爵閣下の可愛がっている姪と言うのは事実だったんだね」
「公爵様の意外な一面でしたわねぇ」
侯爵様と夫人は慣れている様子でした。その昔お母様にもこういう感じだったのでしょうか…?
「凄いわね…まさかこんなに早くお迎えが来るとは…ティーナ会いに行っても良いのね?」
驚いている様子を隠さないミーナ
「はい。またすぐに会いましょうね」
「アルベルティーナ嬢、また遊びに来てください、絶対に!」
真剣な眼差しのマティアス様、大事なミーナ様の友達ですものね
「はい、またお邪魔いたします。マティアス様短い間でしたがありがとうございました」
笑顔で答えると、素敵な笑みを返してくださいました
「…あと三十分」
伯父様が戻ってこられました!
朝食を終えてお茶を飲んでいるとタイムリミットが来ました
「ティーナ、帰るぞ。ニコラウスも待っている」
「はい」
別れを惜しみながら一旦はミーナと別れる事になりました。
「伯父様、数日間はミーナと居たいと言ったのに!」
口を尖らせて抗議をする
「ティーナの事を心配しているこちらの事も考えてくれ。気が気ではないよ。ヘルミーナ嬢の事は噂で聞いた、ティーナも同じような目に遭うなんて…もうシーバ国には返したくない。このまま養子縁組を、」
「伯父様っ!」
「フェデリカと同じ顔で睨まないでくれ。
離れていた姪っ子と一緒に暮らせるのが嬉しいんだよ…手紙を貰ってからティーナが来るのをどんなに待ち望んだ事か…」
「…それは感謝しますけど、」
「邸に着いたら離れていた分たくさん甘やかそう、デザイナーを呼んだから制服やドレスを作ろうな」
優しく頭を撫でてくださいました
「はい、伯父様ありがとうございます」
伯父様の頬にキスをすると蕩けるように笑顔になった
「妻が生きていれば、ティーナが来る事を喜んだだろうにね残念だよ、フェデリカとも仲が良かったからね」
伯母様が亡くなってから三年が経ちましたものね。伯父様は再婚はなさらないようです
あくる日の朝、朝食ルームで朝食を取っていたところ、扉の外がざわざわと騒がしくなったようで、ミーナのお父様である侯爵様が
「なんだ、騒がしい?」
侍従の一人に声をかけました
「様子を見て参ります」
頭を下げて扉へと向かった
「何かしらね?」
ミーナも不思議そうな顔をしていましたが、朝食の続きとばかりにパンを手に取りました
「アルベルティーナ嬢、気にしないで朝食を楽しみましょう」
マティアス様が優雅に微笑んでこられたので、わたくしも果実水に手を伸ばしたところでした
「……っか、…おまちください…そちら…」
途切れ途切れに聞こえてくる遠慮しがちな声が聞こえる
「ふむ。みてこようか」
侯爵様が立ち上がりました
どんどん近づいてくる声
「…ファルク閣下、そちらは!」
バタンと扉が開かれました
「ファルク閣下!」
侯爵様が驚きを隠せない様子でした
「やぁおはよう良い朝だね。オーバリ侯爵、並びにご家族の皆さん急に邪魔して悪いね」
こちらに目を向けるファルク閣下と呼ばれた男性は…
「伯父様…!」
「やぁ、ティーナ会いたかったよ」
カツカツと近寄りぎゅうっと抱きしめてこられました
「伯父様、くるしい…」
そういうと少し力を緩めてくれました
「なんですぐに来ないんだ?心配しただろう。寄り道はいけないね。侯爵から手紙をもらってすぐに迎えにこようと思ったら、夜に迎えに行くのは常識にかけるとニコラウスに怒られてしまってこんな時間になった」
頬にキスを落とされました、こんな朝早いお迎えは常識にかけないのでしょうか…
「お手紙に書いたでしょう?お友達の家に行ってから行きますと」
困ったようにお答えすると
「もう用事は済んだろう?邸へ帰ろう」
伯父様に抱っこされてしまいました
「伯父様!恥ずかしいから降ろして、」
「恥ずかしいことなんてないよ、侯爵家の皆さん、うちの娘が世話になったね、えっと、君がヘルミーナ嬢かな?」
「は、はい公爵様」
「うちの娘が世話になったようだ、後ほど礼をしたい。招待するから遊びにきてくれるかい?」
「はい、それは光栄ですけれど…ティーナはしばらくうちで過ごすと、」
「君の気持ちも分かるよ。うんありがとう。しかしティーナがこの国にきた以上、私がティーナの親代わりだからね。もちろん君との付き合いに口は出さないから、遊びに行くことも来ることも許そう。侯爵それで良いよね?」
「え、えぇ。公爵閣下がそう仰るのならそのように。ただ朝食の途中ですので、アルベルティーナ嬢にはせめて朝食のもてなしは受けていただきたい」
こくこくとわたくしが頷くと叔父様は諦めたように席に着かせてくれた。
「分かった。それでは一時間だけ待つ、アルベルティーナの荷物を用意するように」
「はいっ!」
公爵家から連れてきた侍女が返事をした
「皆さま…大変失礼をしてしまいまして申し訳ございません」
顔が赤くなるのが自分でも分かった、叔父様がわたくしをまるで幼い子供のように接するものだから恥ずかしい
「いや、公爵閣下の可愛がっている姪と言うのは事実だったんだね」
「公爵様の意外な一面でしたわねぇ」
侯爵様と夫人は慣れている様子でした。その昔お母様にもこういう感じだったのでしょうか…?
「凄いわね…まさかこんなに早くお迎えが来るとは…ティーナ会いに行っても良いのね?」
驚いている様子を隠さないミーナ
「はい。またすぐに会いましょうね」
「アルベルティーナ嬢、また遊びに来てください、絶対に!」
真剣な眼差しのマティアス様、大事なミーナ様の友達ですものね
「はい、またお邪魔いたします。マティアス様短い間でしたがありがとうございました」
笑顔で答えると、素敵な笑みを返してくださいました
「…あと三十分」
伯父様が戻ってこられました!
朝食を終えてお茶を飲んでいるとタイムリミットが来ました
「ティーナ、帰るぞ。ニコラウスも待っている」
「はい」
別れを惜しみながら一旦はミーナと別れる事になりました。
「伯父様、数日間はミーナと居たいと言ったのに!」
口を尖らせて抗議をする
「ティーナの事を心配しているこちらの事も考えてくれ。気が気ではないよ。ヘルミーナ嬢の事は噂で聞いた、ティーナも同じような目に遭うなんて…もうシーバ国には返したくない。このまま養子縁組を、」
「伯父様っ!」
「フェデリカと同じ顔で睨まないでくれ。
離れていた姪っ子と一緒に暮らせるのが嬉しいんだよ…手紙を貰ってからティーナが来るのをどんなに待ち望んだ事か…」
「…それは感謝しますけど、」
「邸に着いたら離れていた分たくさん甘やかそう、デザイナーを呼んだから制服やドレスを作ろうな」
優しく頭を撫でてくださいました
「はい、伯父様ありがとうございます」
伯父様の頬にキスをすると蕩けるように笑顔になった
「妻が生きていれば、ティーナが来る事を喜んだだろうにね残念だよ、フェデリカとも仲が良かったからね」
伯母様が亡くなってから三年が経ちましたものね。伯父様は再婚はなさらないようです
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