婚約破棄されて国外追放…?の予定だった

さこの

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パーティーですか

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「それは行かなくてはいけないのですか?」

 伯父様とお兄様とのティータイムでのお話です。季節は秋になろうとしていて葡萄酒の試飲会の為のパーティーが王宮で行われるようで、招待を受けました


 両陛下はお母様と昔馴染みだと言うことで会うのを楽しみにしています。と招待状に書かれていました。


「断ったんだけどしつこくてね…顔を出すだけ出して帰ってこよう。私も自慢の娘を連れ出したいから付き合って欲しい」


 では有りませんけど…好きに言わせることにしました

 
「パートナーは俺、自慢の妹を披露できるのが嬉しい」

 拒否する事に疲れました、妹のようなものです


「…分かりました」
「よし!入ってくれ」

パンパンと伯父様が手を叩くと、大きな荷物を持ってデザイナー一同が入室してきました。
ずらっと並べられたドレスの生地、デザインは~色は~あれよあれよと五着を作る事になりました


「五着もどうするんですか!」

「選べなかったんだよ。これでも減らしたんだ。褒めて欲しいくらいだよ」

 ふふふっと。満足げに仰いました


「お父様から預かった生活費でお支払い出来るかしら…」

 お金は信頼できる侍従に管理をしてもらっています。滞在させて貰うだけでも、お金は掛かるのだから、雑費くらいは支払いたいですよね

「何言ってるの、そんなもの払わせるわけがないだろう家族なんだから」

 …こちらに来てからお金を一切使っていません

「…わかりました。お言葉に甘えます、伯父様ありがとうございます」
 近くに寄って頬に感謝のキスをした

「はい、受け取りました。遠慮はいらないし、公爵家として呼ばれているから、それらしく着飾らないといけないよね」


 国によって流行りも有りますし、あとはデザイナーさんにお任せます



「宝飾類はどうする?商人を呼ぶ?それとも街に出て直接店に行って見てくる?」
 

 お兄様ってば…またお金のかかる話を…

「ティーナどうしたい?呼ぶとすぐ来るだろうけど、街ヘ行くのも気分転換になるだろう?」


「それなら俺が連れて行くよ。何点か気に入ったものは購入しよう、終わったら街を散策してカフェでお茶をしよう」

 街に行けるのは嬉しいのでお兄様に連れて行ってもらうことになりました。
 護衛が居ても、女の子同士での街歩きは禁止されています。
 人攫いの話も聞いたことありませんし、平和な国なんですけどね。
 親代わりだから、何かあってはフェデリカに怒られると、伯父様がお母様のお名前を出してくるのでそこは従います


 その後お母様からお手紙が届きます。
 体の心配や、お父様お兄様の話です…が最後には遠慮しないでなんでも買ってもらいなさいね。と必ず書いてあります



「お兄様宜しいのですか?そんなことを言っても。すっごく高価な物をおねだりするかも知れませんからね」

 宝飾店に行っても値段が表示されていないから金額は分からないのだけど…
 個室に入って、おすすめの品を持ってこられるので店頭の品物とは一線を画すと言うか…?


「それなら店ごと買っちゃおうか?」

 伯父様が笑顔で仰るので、公爵家はとんでもなくお金持ちだと言うことがわかりました

「…いいえ、必要なものだけで」


 結果、お兄様選んだものは、首飾りやら耳飾りやらリングにブレスレットを数十点。しばらくお買い物はしなくても良さそうです
 ブルーやピンクイエロー、グリーン、パープルの色とりどりです


******


 その後ミーナとの付き合いは順調で、主に公爵家に来てもらう事が多いです

 ミーナの家に遊びに行くと、伯父様やお兄様が迎えに来てしまうので、オーバリ侯爵家の方に申し訳がなくて、居ても立っても居られないのです。
『気にしないで』と皆さん言ってくださりますが、過保護が過ぎます…


 ミーナも久々にパーティーへの出席をするそうで、マティアス様ミーナの兄がパートナーだそうです。
 婚約破棄騒動以来のパーティーなので、気分がのらないと言っていました



******


 ルアン王国の王宮は、シーバ国とは違って開放感あふれる広い会場で至る所に、見張りの衛兵が立っていました

「涼しくて気持ちがいいですね」

「王妃様が息苦しいのはお嫌いなんだそうだよ。そろそろ挨拶に行こう、俺たちが挨拶しないと下が詰まってしまう」

 身分の高い順に挨拶をするようです


 叔父様とお兄様と並んで、両陛下並びに王族の方にご挨拶をします

「うちのを紹介します、アルベルティーナです」

「お初にお目にかかります。アルベルティーナ・カルムと申します」

「よい、顔をあげなさい」
「はい」

「フェデリカの若いころにそっくりだな」
「本当、昔に戻ったみたいね」

 本当に両陛下はお母様をご存知なようです

「フランクと同じクラスなんですって?」

 王妃様に声を掛けられました

「はい、王子殿下とは席がお隣で学園を案内していただいたり、とてもお世話になっております」

「ほぉ、フランクが、世話係をするとはね」

 陛下は驚いた様子でした

「両陛下、長々と話をしていると後が大変そうですね、ニコラウス、アルベルティーナ失礼しようか」

 伯父様がお兄様とわたくしをチラッと見て言いました


「「はい」」
二人で返事をします

「全く!話し足りんではないか!」
「本当よ、もっとの娘とお話をしたいのに」


「アルベルティーナにとっては異国なんだから、気をつかうでしょう?今日のところは勘弁してくださいね」



 両陛下へのご挨拶はすみました、あとはミーナと会ってから帰りたいと思います





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