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一歩前進です
しおりを挟む「アルベルティーナ嬢、おはよう」
「おはようございます王子殿下」
「話があるんだけど良いかな?」
「…はい、なんでしょうか?」
ここは教室内ですから、お話しする分には構いませんわね、クラスメイトとして
「ここではちょっと、話しにくい…かな」
「…それは困りましたね、もうすぐ授業が始まりますもの」
「放課後、ヘルミーナ嬢も連れてきて欲しい、生徒会室で待っている、良いかな?」
「聞いてみますわね」
「頼むよ」
ミーナも連れてだなんてなんのお話でしょうか?
ランチタイムでミーナに殿下の話をしますと、渋々ですが行きましょう。と言われました。ミーナは殿下と婚約破棄以降、挨拶以外の言葉は交わしていないそうです
******
「失礼します」
ノックをすると殿下の侍従の方がドアを開けてくださりました。お茶を用意して、侍従の方は隣室で控えるそうで、三人になりました
「アルベルティーナ嬢、ヘルミーナ嬢呼び出してすまない」
「改まってどうされましたか?」
ミーナが答えましたので、ここは大人しく微笑んでおきましょう。
元婚約者同士の話し合いに、なぜかどきどきと緊張をしてきました。こうやって二人を改めて見るのは初めてでした
「ヘルミーナ嬢、数々の非礼を詫びたい、申し訳なかった」
席を立ち深々と頭を下げられました
「謝って済む問題ではないが、戻ってきてくれてありがとう」
「…詳細は兄から聞きました、殿下も辛い思いをされたんですね。わたくしは悲劇の令嬢なんて呼ばれていますけど、貴方に婚約破棄をされるように仕向けました。わたくしからは婚約を無かったことに出来ませんもの。
あの子を虐めていると噂が立ったときも、わたくしは内心では楽しんでいたのです。
ですから、わたくしも謝らなければなりません」
「いや、謝る必要はない。例のクスリの事を調査していて自ら罠にかかった。愚かだな… 幼い頃から君を見てきて、虐めなど卑劣な真似をするわけがないのにな。
それに君が私に気持ちがないことも知っていたし、嫉妬するなんてことはないのも」
「…それは、」
「幼馴染で、婚約は単なる延長のようなものだろう?そう言うことすら話をしてこなかったんだ」
「そうですね、ごめんなさい」
「許してくれとは言わないが、戻ってきてくれて嬉しいと言うのは本当だ。罪の意識からと言うのもあるが、幼馴染として…元婚約者として…元気でいてくれてほっとしたよ」
穏やかな顔つきの殿下を見るとずっと話をしたかったのだろうなと思いました。
「まだ戻ってくるつもりはなかったんですけど、ティーナと出会って友達になって…事情があって」
「理由はなんでもいい。アルベルティーナ嬢ありがとう、君がルアン王国に来てくれて嬉しいよ」
「いえ、私はなにも…逆にヘルミーナ様に励まされて、ルアン王国へ来ました。感謝をされる謂れはございませんし、わたくしはヘルミーナ様に感謝をしています」
「君がいなかったら彼女に謝ることすら出来なかった。やはり君に感謝するよ」
「…勿体ないお言葉です」
「お話はそれだけですか?それだけならもう帰っても良いですか?」
ミーナってば…あっさりとしている
「ん…っと、アルベルティーナ嬢と少し話がしたいのだが」
「…わたくしがいてはお邪魔ですか?」
怪訝な顔で答えるミーナ
「出来れば…なるべく早く済ませるから、席を外してくれると助かる」
「…わかりました。ティーナもし何か嫌なことをされたら叫ぶのよ!すぐに来るから!殿下には前科が、」
「ないわっ!言っておくけど男女の関係の噂はあの女が流したデマだ!そこは誓って言っておく!」
「へぇー。そうですか。ティーナの可愛さにうっかり手を、」
「だすかっ!バカなことを言うな」
いつの間にかお互い自然に話をされていますね。仲直り?できたようで安心しました
ミーナは扉は少し開けておくわね、と言い隣室へと行きました
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