28 / 48
大舞踏会です
しおりを挟む伯父様がシーバ国から帰ってきました。
今回の用向けは、ルアン王国で行われる大舞踏会についてです。
お父様とお母様が出会ったイベントですね
「ティーナは行きたい?招待されているけれど。向こうの国からも子息令嬢が招かれているから、会いたくないなら行く必要はないよ。でもユリウスとイザークは来るってさ」
「え!お兄様達が?」
「年頃の子息だからねぇ来てもおかしくない。それでしばらく滞在させてくれと言われたから了承したよ」
よかったね、と頭を撫でられた。嬉しいけどそうやって子供扱いをするのは、ちょっと
「行かなくても良いのですか?」
「参加は自由だから良いよ、無理して行く必要はない」
そう、無理をして行く必要は無いーーーー
のだけれど、招待状とは別に王妃様から待っています。と書かれた手紙を頂いた
行かないわけにはいかないみたいです
あれから殿下とはあまりお話をしなくなりました。世話役と言っても転校してから数ヶ月も経ったのだから、案内されることもないですもの
少し変わったのは、殿下の側近三人が学園に戻ってきた事。
例のクスリ騒動で、側近の仕事を全う出来なかったという事で、三人とも謹慎、その後騎士団で鍛えていたと聞きました
側近をかえるという話もあったそうですが、殿下はそれを拒否したようです。
側近の方が殿下の側から離れるとなると将来は明るくありません。殿下は自分のミスで側近を失いたくなかったようです。
******
「ティーナ、ランチに行きましょう、あら?殿下いらしたんですね。良かったらたまには一緒にランチしますか?」
ミーナが殿下を誘ったことにより教室がざわめきましました
「いや、遠慮してお、」
「奢ってくださいね。ティーナの分も!貴方から迷惑料貰ってないから」
にこっと笑顔を見せるミーナ
「ティーナ何食べる?殿下がご馳走してくださるから、今日は贅沢にデザートは二種類頼みましょうね~」
「アルベルティーナ嬢、好きな物を頼んでくれ、遠慮はいらない」
「わたくしまで…申し訳ございません」
「いや、居てくれて助かるよ」
「ほら良いって!サーモンとクリームチーズのサンド美味しそう、でもビーフも捨てがたいわね、ティーナどうする?」
「ふふっ。美味しそう、それをオーダーして半分こしましょう」
「良いわね、それでデザートは二種類!」
「あぁ、美味しい。このオレンジソース絶品ね」
「本当、美味しいですね!」
ミーナはいつもよりちょっと声を大きめで話をしています。まるで周りに聞かせているみたいに…
「あっ。そうだ殿下に報告があるんですよ」
「なんだ?」
「婚約することになったの」
しれっと報告した
【ぶはっ】と殿下は少しお茶を吐き出しましたので、すぐにハンカチを渡しました
「すまない、汚してしまった…ハンカチは新たな物を返すよ…」
「そのハンカチは差し上げますので気になさらないでくださいね。驚きましたよね!もうミーナってば殿下がお茶を口にしている時に言わなくても…」
「驚くかなぁ…って思って」
悪戯心でしょうね…くすくすと笑い出してしまいました
「驚いた…ところで誰と?私の知っている者か?」
「えぇ、よくご存知ですわよ。来年留学を終えて帰ってきます」
「ディーノか!」
驚いた顔をされていました、幼馴染という事ですものね、ご存知なんでしょう
「えぇ。祝って下さいますよね?」
「それは、もちろんだけど、ディーノは私と会ってくれるだろうか…」
「さぁ?どうでしょうね?」
「ミーナ意地悪はそれくらいにして…」
殿下もミーナも幼馴染ということで、話し方も変わってきたようです、表情が自然で、ぎすぎすした感じはなくなりました
「ごめんね。つい…。帰ってきたらミーナにも会ってもらいたいの」
「はい、喜んで!ご挨拶させてください」
お二人の幼馴染なんですね。ミーナの顔が楽しそうなので、きっと良い方なんでしょう
「…そう言えば、アルベルティーナ嬢はいつまで留学を?国へ戻る予定なんだよね」
「そう言えば…決めていませんね…。今度兄達がこちらに来るので…話をしなくてはなりませんね」
「そうよね…わたくしと一緒にルアン王国に来たけど、ミーナは帰る家があるんだもんね」
「……そうだな、寂しくなる」
せっかく良い雰囲気でしたのに…せっかくミーナと殿下が仲直りしたのに
「お二人ともっ、まだ帰ると決まった訳ではありませんし、そんな顔をなさらないで下さい!せっかくの美味しいデザートが台無しですよ」
「「そう」ね」だね」
二人と目があい、三人でくすくすと笑いました。ミーナから殿下へ本題に入るようです
「だから許して差し上げますわ。わたくしも婚約をしますし、新たなスタートです。水に流しましょう」
「いや、しかし、」
「お言葉を返すようですが…殿下とミーナが仲良くしてくださると何か変わるような気がしませんか?」
「私が犯した罪は、」
「はい、それは後悔すればよろしいです。反省して下さいね。でももう十分罰は受けてますでしょう?相変わらず皆さんの殿下を見る目は冷たいですもの、辛い立場でしょう?
わたくしは国外に逃げていたから同情される立場でしたけど、殿下は全てを受け入れたわけでしょう?そこは尊敬しますよ。
だから許してあげます。幼馴染に戻りましょうお返事は?」
「ヘルミーナ…すまなかった。ありがとう」
「はい、謝罪を受けます」
皆さんが聞き耳を立てている事を知って、このような人の多いところで…
ここは学園ですから正式な謝罪ではありませんが、これで噂はあっという間に広まる事でしょう。ミーナは両陛下に謝罪された事で臣下として許していたのですもの。
これで殿下が学園で過ごしやすくなると良いですね。
…二人の関係性が羨ましくなりました
60
あなたにおすすめの小説
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
愛しいあなたは竜の番
さくたろう
恋愛
前世で無惨に処刑された記憶を持つ少女フィオナは、今世では幼い頃から番である竜族の王に保護されて塔の中で大切に育てられていた。
16歳のある日、敵国の英雄ルイが塔を襲撃しにきたが、なんとフィオナは彼に一目惚れをしてしまう。フィオナを人質にするために外へと連れ出したルイも、次第に彼女に離れがたい想いを感じ始め徐々に惹かれていく。
竜人の番として育てられた少女が、竜を憎む青年と恋に落ちる物語。
※小説家になろう様に公開したものを一部省略して投稿する予定です。
※全58話、一気に更新します。ご了承ください。
【完結】冤罪で殺された王太子の婚約者は100年後に生まれ変わりました。今世では愛し愛される相手を見つけたいと思っています。
金峯蓮華
恋愛
どうやら私は階段から突き落とされ落下する間に前世の記憶を思い出していたらしい。
前世は冤罪を着せられて殺害されたのだった。それにしても酷い。その後あの国はどうなったのだろう?
私の願い通り滅びたのだろうか?
前世で冤罪を着せられ殺害された王太子の婚約者だった令嬢が生まれ変わった今世で愛し愛される相手とめぐりあい幸せになるお話。
緩い世界観の緩いお話しです。
ご都合主義です。
*タイトル変更しました。すみません。
【完結】消えた姉の婚約者と結婚しました。愛し愛されたかったけどどうやら無理みたいです
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベアトリーチェは消えた姉の代わりに、姉の婚約者だった公爵家の子息ランスロットと結婚した。
夫とは愛し愛されたいと夢みていたベアトリーチェだったが、夫を見ていてやっぱり無理かもと思いはじめている。
ベアトリーチェはランスロットと愛し愛される夫婦になることを諦め、楽しい次期公爵夫人生活を過ごそうと決めた。
一方夫のランスロットは……。
作者の頭の中の異世界が舞台の緩い設定のお話です。
ご都合主義です。
以前公開していた『政略結婚して次期侯爵夫人になりました。愛し愛されたかったのにどうやら無理みたいです』の改訂版です。少し内容を変更して書き直しています。前のを読んだ方にも楽しんでいただけると嬉しいです。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる