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大舞踏会初日
しおりを挟む舞踏会は二日間行われます。
一日目は舞踏会、二日目は交流を兼ねての立食会です。もちろんダンスホールも健在
「先日来た時とはまた感じが違いますね」
伯父様とお兄様方と王宮へと来ました
「若い子向けだから、明るい感じだよね」
伯父様は言いました
「なんで父上がいる訳?若い貴族の集まるパーティーなんだけど」
「ティーナに悪い虫がつかないか監視だよ」
にこりと微笑まれた
「伯父上…あまりティーナを甘やかさないで下さい」
「そうですよ。ティーナの為にならない」
ユリウス兄様、イザーク兄様が言いました
「分かっているけど、無理なんだよ!お前らに言われたくないっ」
ニコラウスお兄様が答えました
「…わたくしに出会いなんてありませんよ…今日だってシーバ国から子息令嬢が来るのでしょう?きっと悪く思われるのだわ」
「それは無い!昨日も言っただろう」
お兄様方は昨日こちらに着きました。もう少し早く来るつもりだったらしいのですが、気になることがあったらしくそれを済ませてから来たそうです。
久しぶりの再会でしたので、夜遅くまでおしゃべりを楽しみました。メイナード様やわたくしの留学期間の事を聞きたかったのですが、それは舞踏会が終わってから話す。と言われてしまいました。
今回の舞踏会は交流会を兼ねた出会いの場でもある為に、パートナー不在でオッケーと言う気軽な面もありました。
お兄様方と両陛下にご挨拶へと行くことになりました。
「アルベルティーナ嬢、来てくれて嬉しいわ。ユリウス殿イザーク殿も久しぶりですね」
「覚えていてくださって光栄です」
お兄様方とわたくしも礼をします
「貴方達のご両親も大舞踏会で出会いましたのよ。良い出会いがあると良いですね、楽しんでください」
「はい、勿体ないお言葉です」
「アルベルティーナ嬢、此度は息子とヘルミーナ嬢の仲を取り持ってくれた事感謝する」
陛下にお声を頂きました…
「いえ、わたくしは何もしておりません。お二人は幼馴染だとお伺いしております。そのお二人がまた幼馴染に戻られた事は心より嬉しく感じております」
「そういう事にしておこう。そうじゃ、ここに一人の愚か者がおっての。悪いが…一曲だけダンスに付き合ってくれんか?おい、フランクを呼んで来てくれ」
すぐに殿下がやって来ました
「フランク、アルベルティーナ嬢をダンスに誘え」
「えっ?アルベルティーナ嬢を…?」
「早くせい、後がつかえるぞ!」
「アルベルティーナ嬢、良かったら私と一曲お付き合い下さいませんか?」
跪き手を取られました
「喜んでお受け致します」
すっと取られていた手に軽く挨拶のキスをしてきました
お兄様達は鋭い視線を向けていますが、断れませんもの…陛下から言われましたのよ。殿下とは同じクラスの友人です
「では、行きましょう」
エスコートされてダンスホールへ向かいました。にこりと笑う殿下の顔…シーバ国の令嬢達を虜にしています。
シーバ国にも殿下とミーナの噂は伝わっていますが、美丈夫は得ですね
「殿下はダンスがお上手なんですね」
「アルベルティーナ嬢もとても上手だし踊りやすいから楽しいよ」
「ふふっ、ありがとう存じます」
一曲終えてお互いにお礼をしました
「レディお次は私と踊って頂けませんか?」
…えっ。この声は…
「レディどうしました?」
「アルベルティーナ嬢、どうした!」
「フランク王子、そちらのレディを渡してもらおうか?次の相手は私だ」
「いや、しかし…」
「おいで。ティーナ」
「ベルナルド、様っ」
グイッと腕を引っ張られベルナルド様の腕の中に収まりました…
「どうした、顔色が悪いな休もうか…?」
「いいえ、だいじょうぶ、です」
「なんで、ベルナルドさま、が…」
「ここに居るのかって?」
こくんと頷きました
「ティーナを迎えに来たんだよ…なんで留学なんてするんだか…」
「殿下!妹から離れて下さい」
ユリウス兄様とイザーク兄様、ニコラウスお兄様まで
「この大舞踏会は男女の出会いの場でもある。私はティーナと出会った、それが問題でもあるか?」
「貴方はシーバ国王太子ですよ。他国に来て問題を起こすつもりですか!」
「問題なぞ起こしてない。ダンスを申し込んだだけだ。そして体調の悪いレディを介抱している。何か問題でも?」
「妹が困っています、離れて下さい」
イザーク兄様…
「ティーナ少し話をしようか?」
「……いいえ、」
「あるだろう?いつまでここにいるつもりだ、早く帰っておいで」
ギュッと強く抱きしめられました
「殿下!」
ユリウス兄様が止めてくれますが、ベルナルド様は離してくださいません
「ベルナルド王太子殿下、ここは人目についてアルベルティーナ嬢が…場所を設けますので、移動願えませんか?」
「…フランク王子がそういうのならば、仕方がない、場所を移そう」
ふとフランク殿下を見ると笑顔で答えてくださいました。
「フランク王子ねぇ…ティーナは相変わらず男をたらし込むのが上手い…」
わたくしの肩を抱いているベルナルド様の手に力が入って痛い…
「あそこに居る令嬢は友達か?」
顎で指された方向にはミーナとマティアス様が心配そうな顔をしていました
「はい」
「ふーん、あいつもか…」
******
いつも感想いただきありがとうございます!
楽しく読ませていただいています(^^)
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