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大舞踏会
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フランク殿下の側近が急ぎ部屋を用意してくださいました。
ベルナルド様、ユリウス兄様、イザーク兄様、ニコラウス兄様、伯父様、フランク殿下が部屋に入りました。
フランク殿下は、ルアン王国の王宮で問題が生じたら困るという事で、わたくし達からは離れた場所で様子を伺うそうです。
「ベルナルド王子殿下は欠席のはずでしたが、なぜこちらに?」
伯父様は外交のお仕事をしていますので、シーバ国へ行った際に欠席と聞いたそうです。この度の大舞踏会の話も伯父様が話に行っています
「私は欠席など言った覚えはない。そいつらに来るな。とは言われたけどな」
ふっと鼻で笑うベルナルド様
「そろそろ妹から離れてもらって良いですか?」
ユリウス兄様は不愉快そうな顔をしていました
「久しぶりに会ったんだ、ティーナと話がしたくてわざわざルアン王国まで来た」
「一体何の話でしょうか?」
イザーク兄様も、不愉快そうな顔をしてました
「我が弟には愛するものが何人もいるらしい。それに耐えられないティーナは結婚しない。と言った、そうだな?」
ベルナルド様に肩を抱かれたまま長椅子に腰をかけているので、顔を覗き込まれる形になり、頷きました
「婚約はなかったことになった。それは知っているか?」
頭をぶんぶんと振りました。そうなると思っていました。だからルアン王国に逃げて来たのです。メイナード様と会いたくなかったから
「それは、俺たちがアルベルティーナに説明をする!貴方が言う事ではない」
「なぜ?愚弟がしでかした事を兄として元婚約者殿に詫びに来たんだ、ティーナは悪くないから、もういいだろう…帰っておいで。私はティーナの事を何年待っていたと思っている?」
「殿下!まずは僕たちが妹に話をします、今日のところは、これで勘弁してください」
「ベルナルド王子殿下、私からもお願いしますよ。まずはアルベルティーナを解放してください。黙って聞いているには限界があります」
伯父様に睨まれたベルナルド様は
頬にキスをして、解放してくださいました
「ティーナ、こっちへ」
ニコラウス兄様と部屋を出ました。
「ティーナ!」
ミーナとのマティアス様が心配そうな面持ちでかけ寄って来ました。
「…ミーナ」
「あの方はシーバ国の王子殿下だよね?」
「はい」
「あの王子のお兄さんだよね?」
「はい」
「どう言う関係なの?」
「幼い頃…メイナード様と婚約する前、わたくしはベルナルド様の婚約者候補でした…わたくしは十歳で……ベルナルド様と結婚するといずれは王妃になると言う覚悟がありませんでした。お父様に頼んで婚約者候補から外してもらいました」
「それで?王子殿下には婚約者はいないわね?ティーナの事諦めていないという事?」
「分かりません、話の途中で出て来てしまいました…後でお兄様達が話をしてくださるそうです」
「そうだったのね。良かったらまた話を聞かせてくれる?」
「はい」
「悪いが、そろそろ失礼するよ。ティーナも疲れているから。マティアス殿も悪いね」
「えぇ。ニコラウス殿、それではまた。アルベルティーナ嬢、ゆっくり休んでください」
声をかけてくださったマティアス様に頭を下げ侯爵邸へと帰ります。
急なベルナルド様の訪問に驚きを隠せませんでした。
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