13 / 106
その13(フランソワ視点)
しおりを挟む
『ねぇ様待ってよーーー』
『こっちよフランーーー』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まさか殿下が屋敷にいるなんて思わなかった。
姉様に合わせたくなかったのに!!!
なんでいるんだよ!!
王子って暇なのか?
それにしてもよく来るな。
兄上も父上とお城に行けば、殿下が来ることも出来ないんじゃないのか?!
理由がない
ーーーーーーーー
殿下は姉様に惹かれている。
見ていれば分かる。
兄上はなぜか分かってないのかもしれない。
姉様が池に落ちたのは、殿下が姉様の髪飾りを見ようと思い、近づいたらびっくりして後退り、たまたまそこに池があって足を滑らせて落ちたのだ。
幸い池は浅かったのだけど、ドレスの重みで中々池から出てこれなかった、体力がない姉様は疲れたのか気を失ってしまったのだ。
ホッとしたけど、中々目覚めない姉様の顔を見ていると、殿下に対して殺意を覚えた。
あの日以来、殿下は一日置きに見舞いに来るが面会謝絶!と父上が言い、会う事はなかった!!
ざまぁーみろ。と心の中では思っていたが、
僕は失態を犯してしまったのだ!
姉様が庭に散歩に行ったとアンに聞かされた。
しばらくして父上に抱えられて部屋に戻ってきた。父上部屋から出て行ったのを確認して、姉様の元へと行った!
『フラン、どうしたの?』
『大丈夫なの?父上に抱えられてきたみたいだけど?』
『パパは心配性だから、寒くなってきたから中に入るように言われたの』
姉様は八歳。父上の事をパパと呼ぶ。
貴族の娘ならもうお父様と呼ばなくてはいけない年頃だ。
でも父上がそれを許さないのだ。
『父上は姉様に甘いからなぁ』
『何よ!フランまで!』
『そろそろ父上の事パパって言うの止めたら?』
『だってお父様って呼んだら悲しい顔をするんだもん。パパの悲しい顔を見たくないんだもん』
『姉様は父上のことが好きなんだねぇ』
『うん。大好き!!でもフランの事もお兄様の事も大好きよ』
ふふふと笑うねぇ様は、とても可愛い。
父様もこの顔が大好きなんだろうな。
『ねぇフラン遊びにいこっか!』
『えっ?父様に怒られちゃうよ!ダメだよ』
『良いから!行こっ。ねっ』
手を繋がれて部屋の外に出る。
所謂、追いかけっこだ!
そしてその後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「マリー何をしているの?」
兄上?後ろには殿下?どう言う事だ?
「何って。ベッドにずっと居ても暇なんだもん」
「さっき熱が出て父上に運ばれたと記憶しているんだけど?」
「だってフランと遊びたいんだもん」
「話にならないね早く部屋に戻りなさい」
「………はいお兄様。フランも行こ」
「フランはダメだよ話があるからね」
「……ぐすん」
ねぇ様ーーーーーーーーー!
兄上が姉様を泣かせるなんて!許せない。
殿下は帰るところだった。
兄上から父上を呼んでくる様に言われたので、走って呼びに行く。
その間に姉様が、見舞いの品という名目でブルースターの髪飾りを殿下から貰ったそうだ。
最近外国から入ってきたこの花は可憐で可愛らしくて人気がある花だ。
「ブルースター」の花言葉は「幸福な愛」
愛だって?
しかも自分の瞳の色の物を渡してくるなんて
何という事だ!
姉様は鈍感だから全く理解していない。
ただ綺麗ね。くらいにしか思っていない。
頼むから気が付かないで!
そんな忌々しい髪飾りなんて付けて欲しくない。
姉様は父上に、
『お返しした方が良いのでは?』と言っていた。しかしそういう訳にはいかないのだ。
一度貰ったものを返す事は流石に失礼だ。
しかも王族からだ。家の恥になるのだ!
『外ではつけない様に!』ときつく言われていたから流石に姉様も、使わないだろう。
ジュエリーボックスの肥やしにでもすれば良い。
姉様が身に付けるものは僕が選んであげるよ。
近くにいるから姉様に似合うものは僕が一番知ってるよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フランソワ君は天使ではありませんでした。
『こっちよフランーーー』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まさか殿下が屋敷にいるなんて思わなかった。
姉様に合わせたくなかったのに!!!
なんでいるんだよ!!
王子って暇なのか?
それにしてもよく来るな。
兄上も父上とお城に行けば、殿下が来ることも出来ないんじゃないのか?!
理由がない
ーーーーーーーー
殿下は姉様に惹かれている。
見ていれば分かる。
兄上はなぜか分かってないのかもしれない。
姉様が池に落ちたのは、殿下が姉様の髪飾りを見ようと思い、近づいたらびっくりして後退り、たまたまそこに池があって足を滑らせて落ちたのだ。
幸い池は浅かったのだけど、ドレスの重みで中々池から出てこれなかった、体力がない姉様は疲れたのか気を失ってしまったのだ。
ホッとしたけど、中々目覚めない姉様の顔を見ていると、殿下に対して殺意を覚えた。
あの日以来、殿下は一日置きに見舞いに来るが面会謝絶!と父上が言い、会う事はなかった!!
ざまぁーみろ。と心の中では思っていたが、
僕は失態を犯してしまったのだ!
姉様が庭に散歩に行ったとアンに聞かされた。
しばらくして父上に抱えられて部屋に戻ってきた。父上部屋から出て行ったのを確認して、姉様の元へと行った!
『フラン、どうしたの?』
『大丈夫なの?父上に抱えられてきたみたいだけど?』
『パパは心配性だから、寒くなってきたから中に入るように言われたの』
姉様は八歳。父上の事をパパと呼ぶ。
貴族の娘ならもうお父様と呼ばなくてはいけない年頃だ。
でも父上がそれを許さないのだ。
『父上は姉様に甘いからなぁ』
『何よ!フランまで!』
『そろそろ父上の事パパって言うの止めたら?』
『だってお父様って呼んだら悲しい顔をするんだもん。パパの悲しい顔を見たくないんだもん』
『姉様は父上のことが好きなんだねぇ』
『うん。大好き!!でもフランの事もお兄様の事も大好きよ』
ふふふと笑うねぇ様は、とても可愛い。
父様もこの顔が大好きなんだろうな。
『ねぇフラン遊びにいこっか!』
『えっ?父様に怒られちゃうよ!ダメだよ』
『良いから!行こっ。ねっ』
手を繋がれて部屋の外に出る。
所謂、追いかけっこだ!
そしてその後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「マリー何をしているの?」
兄上?後ろには殿下?どう言う事だ?
「何って。ベッドにずっと居ても暇なんだもん」
「さっき熱が出て父上に運ばれたと記憶しているんだけど?」
「だってフランと遊びたいんだもん」
「話にならないね早く部屋に戻りなさい」
「………はいお兄様。フランも行こ」
「フランはダメだよ話があるからね」
「……ぐすん」
ねぇ様ーーーーーーーーー!
兄上が姉様を泣かせるなんて!許せない。
殿下は帰るところだった。
兄上から父上を呼んでくる様に言われたので、走って呼びに行く。
その間に姉様が、見舞いの品という名目でブルースターの髪飾りを殿下から貰ったそうだ。
最近外国から入ってきたこの花は可憐で可愛らしくて人気がある花だ。
「ブルースター」の花言葉は「幸福な愛」
愛だって?
しかも自分の瞳の色の物を渡してくるなんて
何という事だ!
姉様は鈍感だから全く理解していない。
ただ綺麗ね。くらいにしか思っていない。
頼むから気が付かないで!
そんな忌々しい髪飾りなんて付けて欲しくない。
姉様は父上に、
『お返しした方が良いのでは?』と言っていた。しかしそういう訳にはいかないのだ。
一度貰ったものを返す事は流石に失礼だ。
しかも王族からだ。家の恥になるのだ!
『外ではつけない様に!』ときつく言われていたから流石に姉様も、使わないだろう。
ジュエリーボックスの肥やしにでもすれば良い。
姉様が身に付けるものは僕が選んであげるよ。
近くにいるから姉様に似合うものは僕が一番知ってるよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フランソワ君は天使ではありませんでした。
26
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~
咲桜りおな
恋愛
前世で大好きだった乙女ゲームの世界にモブキャラとして転生した伯爵令嬢のアスチルゼフィラ・ピスケリー。
ヒロインでも悪役令嬢でもないモブキャラだからこそ、推しキャラ達の恋物語を遠くから鑑賞出来る! と楽しみにしていたら、関わりたくないのに何故か悪役令嬢の兄である騎士見習いがやたらと絡んでくる……。
いやいや、物語の当事者になんてなりたくないんです! お願いだから近付かないでぇ!
そんな思いも虚しく愛しの推しは全力でわたしを口説いてくる。おまけにキラキラ王子まで絡んで来て……逃げ場を塞がれてしまったようです。
結構、ところどころでイチャラブしております。
◆◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◆
前作「完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい」のスピンオフ作品。
この作品だけでもちゃんと楽しんで頂けます。
番外編集もUPしましたので、宜しければご覧下さい。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる