夢でも良いから理想の王子様に会いたかったんです

さこの

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第二章

いざ!出陣!!

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よし!気合い十分でお茶会への出陣である!
打倒!レオナルド!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
王宮まではお父様と一緒に向かう
もはや、馬車の中が父と娘のコミュニティである

「マリー今日はちゃんと話して来るんだよ」
「はい!任せて」
「いやに気合いが入ってるね」
「もう会いたくないので、今日はしっかりと話をしてきます」
「そう?応援しているよ」
「えぇ。」
「パパは不安しかないけど、アラン王子と話もしたんだよね?」
「私は今まで皆んなに甘え過ぎていたと反省しました。」
「どうしたの?熱でもある?」
「ありません。フランも最近は冷たいですし、フランも大人になろうとしているところを見たら、私は恥ずかしくなってきました」
「マリーは女の子だから良いんだよ。甘えるくらいが可愛いのに」
「もうすぐ学園に入学しますから、私もなんとか問題は自分で解決出来るように努力します」

「……私の可愛い娘が、大人になって行く様子を見るのがこんなに辛いだなんて…」
「……お父様が私を突き放したくせに、ずるいわよ」
「分かったよ、でもいつまでも可愛い娘でいてくれよ、頼むから。何があっても私はマリーの味方だからね」
「ありがとうございます」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

お茶会の場所は王宮の来賓用スペースにあるパティオ

「やぁ。マリーちゃんようこそ」

「本日はお招きいただきありがとうございます」必殺!淑女の礼!!

「堅苦しい挨拶はやめようね、さぁこちらへどうぞ」
椅子とテーブルが用意されている。

「可愛らしいですね」
「そうでしょう?うちの国のものを用意したんだよ」
「国によって雰囲気が変わるのですね」
「気に入ってくれた?」
「はい。素晴らしいです」
側仕えのメイドがお茶やお菓子を用意してする
「さぁ、召し上がれ」
「わぁ!ブルーベリーがキラキラしてる!美味しそー」
「ブルーベリーが好きなの?」
「はい!甘酸っぱくて大好きです」
目をキラキラとさせながら話すマリー
「そっか、良かった。このタルト似合わせた紅茶も用意したんだ」
「いただきます。美味しい!」
と素直に感想を述べるマリー

机に手をつき頬杖しながら愛おしいそうにマリーを見るレオナルド。
側から見るとそれは、微笑ましいカップルにしか見えないだろう

「口にクリーム付いてるよ」
と指でマリーのクリームを取りペロリと舐めるレオナルド。「ん、甘いね」
と妖艶に微笑む

…これはイケメンだ!イケメンがやると大体の女子は萌える。そして落ちる
イカン!お菓子に夢中になりすぎて、忘れていた。
気を抜いてはならぬ!

「マリーちゃんはあの時ぼくが求婚したの忘れてた?」
「レオナルド殿下と会ったばかりで揶揄われていると思っていました…」
「僕は冗談でそんな事を言わないよ?」
頬杖しながら見つめてくるレオナルドが色っぽく、とても艶かしい…

「だって、出会ってすぐ、その、口付けされて、誰にでもしているんじゃないかって思って」
「一目でマリーちゃんが好きになった。
早くしなきゃ誰かに取られちゃうって焦ったんだ、ゴメンね」
とレオナルドが申し訳なさそうに言う
「いいえ」
「その後さ侯爵に求婚の申し込みも正式に送ったんだよ」
「知りませんでした…」
「だから侯爵にこの間抗議に行ったんだよ。そしたらね、マリーちゃんに求婚の申し込みが殺到してしてマリーちゃんが嫌がってたんだって。ほんと?」
「殺到?ですか?それは、知りませんでした。でもその時に異性が怖くなってしまって、考えられなかったのだと思います」
「そうか。タイミングが悪かったね」
「すみません」
「僕の事どう思った?」
「あの時は、チャラチャラして、グイグイと迫られて怖かったです」
「ははは。今は?」
和かな顔をするレオナルド
「話してみると、その、ちゃんとお話しできる人だと思いました」
「マリーちゃんは素直だね。チャラチャラは分からないけど、うちの国は人間が陽気だからね、そう見えたのかも」
「まぁ。明るい国なんですね!楽しそうです」
「うん。楽しいよ。だからね、僕のお嫁さんにならない?」
真剣な顔付きのレオナルド

……ちゃんと答えなきゃ
「私はアラン殿下の婚約者です。私はアラン様の事が好きなんです。なので、お断りさせてください」
「これまた素直に言うね。どうせアランに丸め込まれて婚約したんでしょ?」
「そこは分かりませんが、今はちゃんと好きなんです」
「僕のどこがだめか、教えてくれる?」
「お顔はとても素敵です。黒い髪の毛も素敵です。お話ししてみると気さくで話しやすくて、楽しいです。でも私はアラン様と一緒にいたいと思ってるいるので、他の人に目がいかないんです」
と眉を潜めて申し訳なさそうにいう
「そっか、もう期待出来ない?」
「はい。ごめんなさい」
と頭を低くして謝る

「やめて!惨めになるでしょ?これから僕、誰かをちゃんと好きになることあるかなぁ?マリーちゃんがね、初恋なんだよね。あれから会わせて貰えなかったけど、ずっと会いたくてさ」
「レオナルド殿下はかっこいいですもの。お顔だけじゃなく、人柄も良いという事を今日知りました!今度好きになった人には、初日に口づけをしてはダメですよ?」
と二人で笑い合う

「そうするよ。これ以上はマリーちゃんに嫌われたくないからね」
「レオナルド殿下、本日はありがとうございました」
「どうしたの?」
「私今日お誘いがなかったら逃げてばかりだったと思うんです。ちゃんとお話が出来て良かったです」
「そう?マリーちゃんの成長に立ち会えたならそれで本望かもね。ねぇ、レオナルド殿下って呼び方、やめてくれる?レオって呼んで」
「えっ!でも」
「どうして?友達でしょ?僕もマリーちゃんって勝手に呼んでいるけどね」
「ではレオ様?」
「うん、良いね」
と妖艶な笑みを浮かべる。
「さて、そろそろ送るよ、どこまで行くの?侯爵のところ?アランのところ?」
「アラン様が待っているので…」
「じゃ行こう。エスコートはさせてね」
と腕を出してきた。
腕に軽く手を掛け、二人で並んでアランの元へ行く。

「弟が留学するってのは本当でね、マリーちゃんと同級生だよ?仲良くはーしなくていいけど、よろしくね」
「仲良くは、出来たら、そうですね、ハイ、よろしくお伝えください」
「何だよ、それ?」
笑い合う。

……レオ様ってちゃんとお話しするとすごく良い人で、紳士なんじゃないの。
残念なイケメン王子に名称変更ね。

「ついたよ、マリーちゃん、僕は国に帰るんだ。本当は君を連れて帰りたかったけど、ここでお別れだよ、また会えるよね?」
「はい、レオ様本日はありがとうございました」

ガチャリと扉が開く、アランが待ちきれず出てきた

「アランが煩そうだから行くよマリーちゃん、じゃあね」と頬にキスをして去っていった。
……相変わらず手が?早い男だった。
頬を抑える。

「おい!浮気をしたら相手かお前を殺すって言ったよな!」
殺気だったアランがマリーを睨め付ける

「どっちがいいか、今選べ」
「こわいですよアラン様」
「どっちだ?」
「選べません」
「浮気は認めるんだな?」
「してないもん!」
「ほー。珍しい泣かないんだな」
「だって浮気なんてしてないもん!」
「キスをしてただろうが!」
「あれはレオ様が去り際にしたんだもん」
だと?」
「友達になったもん」
「いい根性をしてるな」
「何が?」
「許せん」と苛立つアラン

「許さなくてもいいもん。ちゃんと話もしてそうなったの!アラン様のところにも送ってくれたのに、そんな言い方しないで!」
「俺がどういう気持ちで待っていたと思う?」
「私がどういう気持ちでレオ様と話ししたと思う?信用されてないの?」
「なんだと?!」
「もういい!」
「待て!まだ話の途中だろ」
「そんなアラン様嫌い、もう良い!帰る」
廊下を走る
…何よ!せっかく頑張ってレオ様と話をしてきたというのに、この仕打ちは何だ!腹が立ってきた。
「アラン様のバカ!」
と逃げ台詞を吐く。





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