夢でも良いから理想の王子様に会いたかったんです

さこの

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第二章

入学式2

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在校生は既に着席している。

クラスはSクラスAクラスBクラスCクラスの四つに分かれる。

Sクラスは成績の良い者。
Aクラスはその他貴族のクラス。
Bクラスは騎士科
Cクラスは経営などを学ぶクラスである
十三歳~十五歳迄は貴族のみのが集まるが、上の学年十六歳~十七歳になると平民の優秀な人達も加わる事になるのだ!

女子生徒は十五歳まで学園で過ごし、後は花嫁修行の為、婚約者の家に入ることが多いと言う。もちろん中には上の学年に上がるものも結構いたりするのだ!

Sクラス入場です。と言う言葉と共にSクラスの生徒15名が講堂へと入る。
在校生の視線が一斉にSクラスの面々へと集中される。
シーンと静まり返った講堂内。

…えっ?静かすぎて緊張しちゃう。
みんなの視線が……転ばないかしら。
あっ!アラン様とお兄様だ!これから毎日学園で会えるなんて嬉しい。とアラン様に向けて笑みを向けると、男性生徒たちが鼻を押さえ始めたではないか!
えっ?確かに講堂内は暑いわね。熱中症に気をつけて下さい。前世では学校にエアコンが設置されていたもの。私の学生時代にそんな贅沢なものはなかったわ。
暑くてもうちわで仰いでいたわね。
流石に推しのうちわは持っていかなかったけど。だって没収されるのがオチよ。

「姉さん顔!笑うな」と小声でフランが言うので
「ハイ」と小さく答える
座席に着こうとしたら、段差につまづく。フランが腕を掴み助けてくれた。
「バカ!」とまた怒られる

フランめ!助けてくれたのは良いが、すぐバカと言う口癖をやめさせなければまた喧嘩になるぞ!
とマリーは心の中で悪態をついていたのだが、周りはそうは思わない。

素敵な姉弟だの姫を見守る騎士ナイト
だの可憐なブロッサム家だのと思われていることは本人の知る由もない

その姿を見たアランはハラハラしてしょうがない。バカなのは分かっている。自分の容姿が周りを惹きつけると言うことがまだ分かっていない。早くマリーを回収して、抱きしめ自分のものだと周りに牽制したい。頭痛がしてきた。
「殿下、その大丈夫ですか?」
とユーリウスが言うと
「マリーの可愛さは罪だな」
と真顔でアランは言う
「はぁ。そのようですね。私ももうどうすれば良いのか分かりません」
と兄のユーリウスまで言うではないか

その他のクラスの入学生が入ってきたことに誰もが気づかず、新入生代表が呼ばれる。
代表挨拶はソフィアである。ソフィアは代表なので、前方で控えていた。
『新入生代表ソフィア・ド・フローレス王女殿下』
「はい」と席を立ち壇上に上がる
「本日は~~~~以上を持って新入生代表挨拶とします」
パチパチパチパチと会場から拍手の音がする

さすが王族ね!威厳があって素敵だったわ。

その後在校生の歓迎の言葉、学園長の言葉などがあり、新入生の退場となった。

教室に戻り、担任の教師からこれからの学園の流れなどの説明を受けて、それぞれ自己紹介タイムとなる。

「私は~公爵嫡男」
「私は~伯爵次男」
「私は~子爵嫡男」
など言った定型文のような挨拶があり
「私は隣国の留学生で、アルベルト・ルイスです。よろしくお願いします」

……ん?隣国の留学生?と言うことはレオ様の弟さんかしら?黒い髪に緑がかったグレーの瞳、日焼けした肌!似ているわね。イケメンだわ。
じっ。と見ていたら目がバッチリと合ってしまった。こう言う時は微笑んでおきましょう。ニコリと会釈する。
フイと目を逸らされた。
まぁいっか!

次の挨拶お願いします。
「姉さん!姉さんってば、挨拶!」と小声でフランに教えられる。
はっ!悪い癖が。空想バーチャルの世界へ旅立っていたわ。
「皆様初めまして。私はローズマリア・ブロッサムと申します。慣れない学園生活ではありますが皆様仲良くしていただけたら光栄です。よろしくお願い致します」と必殺技!淑女の礼をし、笑顔で挨拶を締めた。

すると周りはシーンと静まり返った。
あれ?皆さまからの拍手は?まだ何が言うことあったかしら?あれ?久しぶりの失敗かしら?やっぱりアラン様が隣にいないと失敗するの?眉を潜めると、ソフィア様が顔を赤くして拍手してくださる。それに続くようにシャル・リリーも拍手、遅れてクラスのみんなから拍手が貰えた。
……良かった。間違ってなかった。とホッとする。
フランの挨拶、シャル、リリー、ソフィア様とクラス全員の挨拶が終わった。

「本日はこれにて終了となります、明日からは通常通りの授業となります」と教師が言い解散となった。

「マリー!」
「ソフィア様?どうされました?」
「あんた誰にでも微笑む癖やめなさい!」
「えっ?私ですか?記憶にありません」
「マリーの微笑みは争いが起きそうで見ていて心臓に悪いわ!」
「「そうですわ」」
とシャルとリリーも加わる
「皆さん何のことを仰っているの?」

「バカにつける薬はないってことだよ」とフランが冷たい顔で言ってきた。
「またバカって言った!もう許さないわよ!」
「まず、笑うな!人に話しかけるな!下を見て歩け!」
「何よ!フランはいつから保護者になったのよ」
「姉さんがバカだから子守をしてるんだろ」
「何よ!フランなんて、知らない、バカ」
ふん!と教室を出て行こうとしたら
「おい!どこへ行く教室で待っていろと言ったよな?」
「アラン様!」
「何だ?言い訳があるなら聞こうか」
「フランが虐めるの!」
「それは仕方ないな。」
「何でよ……」
とキッと睨むと
「いや!睨まれても可愛いだけだな」と肩を抱かれた
「アラン様」と微笑むと


「ちょっと、お兄様!学校でいちゃつくのやめて!いちゃつくなら帰りなさいよ!」
とソフィアが噛み付いてくるので
「マリー帰るぞ、送ってくよ」
と二人で帰ろうとしたら
「フランあとで話をしたい」
とアラン
「分かりましたよ」
と言うフランに、イーってしてやった!

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