夢でも良いから理想の王子様に会いたかったんです

さこの

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第二章

ユーリウス怒る

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チュンチュンと鳥の鳴き声が聞こえる
マリーはぐっすりと寝た
朝が来た、しかし誰も起こしに来ない
今日から暫く学園に登校出来ないからだ
起きたら昨日の話を聞かれる事になる。
昔からマリーは一人でいると失敗する。今回も一人になった事が原因で拐われたのだ。
故に原因は一人なった事以外は悪くない。
……拐った人が悪いのに今からまた怒られるのだ。
しかも昨日は兄のユーリウスから怒られた。あんな怒った兄を今まで見た事がない。
それ故に心配をかけたと言うことは分かっている。
うーん。下に行きたくない。お兄様とフランが学園に行くまで部屋から出ないでおこう。そうしよう。
お父様は仕事で、登城するだろう。うん!誰とも会わない!

数十分後、アンが様子を見に来た。
「お嬢様、お体の調子はいかがでしょうか?」
「おはようアン、ゆっくり寝たから大丈夫よ」
「そうですか?ご無理なさらないように……」
「心配かけてごめんなさい。今後気をつけます」
「それではお着替えをお手伝いいたします」
とアンによってシンプルなワンピースに着替えさせられた。
……やはり制服ではないのね
「さぁ皆様がお待ちです。行きましょう?」
「えっ?皆様……?」
「ええです」
「あら?調子が悪いかもしれないわ……もう一度寝ようかしら?」
「あらあら。それは大変ですわね……」
「あら?頭も痛くなってきたかも」
「はい。そうですね。では行きましょう」
と連行される形で連れて行かれる


「「「「おはよう」」」」
えっ!まさかの勢揃い?
リオネル・ユーリウス・フランソワ・アラン
みんないるではないか!
「おはようございます」と小さな声で言う
「マリーここに座りなさい」
「ハイ」消え入る声だ
普通なら卓を挟む形になるのだが、卓が……ない。
マリーは1人掛けのソファ、リオネル・ユーリウス・フランソワは三人掛けのソファ、アランは仁王立ちしている。
「さぁ!何か言う事はあるか?」
とアラン
「皆さま、お仕事や学園はどうされました?」
「「「「休んだ」」」」
「さようでございましたか」
びびるマリー
「マリー言ったよね?一人になってはダメだと」とユーリウス
「だって、ちょっとの間だもん」
「お前一人になっては何かに巻き込まれてるよな?」とアラン
「どうして僕にいわなかったの?」とフラン
「マリーが拐われたって聞いて、みんな心配したんだよ?お友達も気にしてるんだよ」
「すみませんでした」
……怖い。圧がすごい
「マリー言うことが聞けないのなら学園にはもう行かせない。」とユーリウス
「それは嫌です」
「ではこれからどうするんだ?」
「お兄様怖い」
「どうするんだ?」
「一人で行動は致しません。フランが同じクラスなのでフランと行動を共にします」
「フランはそれで良いか?」
「はい。バカな姉を持つと苦労しますが、それでかまいません。僕が一緒に行動できない時はソフィア様達にお願いします」
「私からもシャルロットに言っておく。昼は王族専用サロンで取れ。食堂には行くな」
「えっ?でもそれじゃ…」
ギロリとユーリウスに睨まれる
「アラン様にご迷惑が……」
「掛からん!昼は迎えに行くまで教室から出るな、いいな?」とアラン
「はい」
「行き帰りは、私とフランと登校、王妃教育がある時は殿下と城へ行け、帰りは父上と帰ってこい。それ以上は許さん、いいな!」
「私の自由は?」
「「「「ない」」」」
「えっ?」
「マリー暫くの間は我慢しなさい。取り敢えず様子をみよう。また昨日みたいなことがあったらどうする?昨日は偶々アルベルト王子が助けてくれたけど、助けられなかったらどうなっていたか分からないよ。もう二度と邸に帰ってくる事はなかったかもしれないよ?それでも良い?」
顔を青ざめ、首をブンブンと振る
「でしょ?言うこと聞けるよね?」
「うん」
「この事は公にならないように、陛下にもマルベリー王国にも圧を掛けておいた。だからマリーは心配しなくて良い、学園ではなるべくアラン王子と一緒にいなさい」
「はい。お父様」
「レシピの事は漏れない様にしていたんだけど、ここまでの執念とは思わなかったよ。それに関しても、情報は漏れないようにしておいた。だからこれからもお菓子は作って良いからね」
「はい」
「私からの話しは終わり。
後はアラン王子と話なさい、何かあったら執務室にいるから

リオネル・ユーリウス・フランが出て行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「マリーこっちへ」
とアランに言われ隣に座る
ギュッと抱きしめられる。アランの手が震えていた。
「どうして拐われたりした?心配でしょうがなかった」
「ごめんなさい」
「しかもアルベルトに助けられるとはどう言うことだ!お前が邸に戻ってきたときアルベルトに肩を抱かれる姿を見て許せなかった。どうすればお前は私のものになる?もう嫌なんだよ。他の男に触れられるのは」
「アラン様、ごめんなさい」
「学園内でも油断するな。お前は自分が思っているより魅力的なんだよ!頼むから俺のそばから離れるな……」
と震えながら言う
「お前が好きなんだよ。守ってやれない自分が嫌になる」
「そんな、アラン様。私は一人になると失敗します。今回もそうでした。いつもアラン様に助けられて、迷惑をかけて…」
「迷惑ではない!ただ俺のいないところに行くのはやめてくれ。目の届く範囲ならどれだけでも迷惑かけてもいいから」
「アラン様にこんな事を言わせるなんて……私はアラン様の隣にいても良いんでしょうか?もっとアラン様にふさわしい方が……」
「ふざけたことを言うな!お前がどれだけ嫌がっても結婚する、お前が例えいなくなっても生きている限りどこでも探しだす、お前と結婚するのは俺だけだ!次同じこと言ったらお前を殺して俺も死ぬ!本気だからな?次に言う時は二人分の命をかけて言え!責任とって俺と結婚するって言ったよな。」
「アラン様、いいの?私トラブルメーカーだよ」
「良いって言ってるだろ」
「バカだよ?」
「知ってる」
「うん」
「アラン様の事好きなの」
「うん」
「一緒にいて良い?」
「あぁ」
見つめ合う二人。部屋にはアンとアランの執事がいるがそっと後ろを向いた
アランがキスをする。いつもとは違う長いキスだ。
「んんっ」とマリーから漏れる声
「息が出来ない」と泣きそうになるマリー
「これはやばいな!」と離れるアラン
「ユーリウスに謝りに行くか?」
「……うん」
「珍しく怒っていたなぁ」
「怖かったね。お父様に似てた」
「そうだな。行くぞ一緒に謝ってやるよ」
と手を繋ぎ部屋を出た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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