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第二章
アルベルト訪問
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マリーが拐われてから三日後、アルベルト王子から邸に報告に来ると言う手紙が届いた
……面倒くさくわね。
わざわざ邸にまで来なくても、王宮でお父様に直接話してくれてもいいのに。
助けてくれた恩はあるけど、学園以外では会いたくないのだ。兄弟揃って手が早いから油断も隙もない。
ヘルマンの事についてはレオ様から手紙を貰って謝罪まで受けた。
隣国の犯罪の話になぞ巻き込まれたくない!
拐われた事によりアラン様の婚約者でいられなくなったら、お嫁においでと最後に記してあった。兄弟って似るのね……。
「さぁお嬢様お着替えをいたしましょう」
アンがドレスを持ってくる
「えっ?着替えるの?」
「隣国の王子様が来られるのですから当然です」
「えー……面倒くさい。私会わなきゃダメ?」
「当たり前です」
「じゃあお願いします」
わざわざ訪問してくるからには着替えなければならない。髪の毛もこのままではダメなのだ。編み込みされてゆるいアップヘアーとなる。宝石類はあまり付けたくないので、アラン様からプレゼントされたブレスレットを付ける。
「完璧ですね!」
「こんなに気合を入れなくてもいいのに…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「やぁマリーあれから元気にしてた?」
と手を取られキスされる
……お国柄であるのだろうが、スキンシップが過ぎる兄弟だ。
今日はお父様と二人だから注意してくれるアラン様がいない
「アルベルト王子、本日はわざわざ邸に来ていただきありがとうございます。仰ってくだされば私が王宮で話をききましたのに」
とリオネル
「いや!ちゃんとマリーを含めて話をした方がいいだろう?マリー今日の装いはとても素敵だね。制服姿しか見たことがなかったからとても新鮮だ」
と美しい顔で微笑む
……イケメンだ!イケメンに耐性がある私でも結構な破壊力だ。いかんアランに申し訳がたたない。しかもこの王子正装で訪れている。なぜだ?
「アルベルト殿下、先日は偶然とはいえ助けていただきありがとうございました。この御恩は決して忘れませんわ」
必殺!淑女の礼!
「君は所作まで美しいのだな……見惚れてしまうよ」
……なんなのだ?ほめ殺しか?よく分からん。こう言う時は首を傾げとこう
「お褒めいただきありがとうございます。お世辞と分かっていても嬉しいですわ」
「世辞などではない!」
「このような場所ではなんですので、応接室へ参りましょうか?」
リオネルが提案する
「あぁ、すまないそうしよう、マリーそれでは行こうか?」と手を出された
……エスコートなんていらんがな!やめてくれと躊躇していたら、手を握られ繋がされた
……お父様ぁー。助けてぇー。目で訴える
「アルベルト殿下うちの娘は婚約者がいますので、むやみに触れぬようにお願いします」
「レディといたらエスコートするもんだろう?今日アランはいない」
「そうですが……」とリオネル
「行くぞマリー」
……アルベルト様って結構強引な方なのね?
王子って困った奴が多いな。
「はぁ」
と気の抜けた声が出る。
応接室に着く。
「どうそお掛け下さい」
とリオネルがソファを勧める
「マリー横へ座ってくれ」
とアルベルトが言う
……なぜだ?無理だ。お父様助けて
「それはなりません、マリーは私の横へ座りなさい」
「はい!」
「侯爵、私の言うことは聞けぬのだな?」
「申し訳ございません。先ほども申しましたが娘には婚約者がおります、相手にも申し訳がたたないので、距離を保っていただきたい」
「分かった」
「それでお話というのは?」
「ヘルマンの事だが、罪を認めた。ヘルマンは我が国に連れて行き、我が国の法で裁く運びとなった」
「そうでしたか。娘に危害を加えるものが近くにいなくなると言うのは安心できます」
「しばらく私も休学して国へ帰る事にした」
「えっ?アルベルト殿下が?」
とマリーは驚く
「私が捕えたから、最後まで責任を持って終わらせる」
「マリーも一緒に来ないか?」
「へ?どこに?」
素っ頓狂な声が出る
「マルベリー王国にだよ」
「アルベルト殿下、何を仰っておられるんですか?」リオネルは苛立っている
「今回のことが公になったら、マリーの立場が悪くなるだろう?言ったろ?一緒にマルベリーに来い」
「私はアラン様の婚約者です」
「マリーは私の事を知らないだろう?ちゃんと知ってからでも遅くはないだろう?」
「アルベルト殿下のお兄様であられるレオナルド殿下にもお話しましたが、娘には好きになった相手と結婚をしてほしいと私は望んでおります。強引に娘を連れ出すような相手では任せられません。この度は娘を救っていただきありがとうございました。どうぞお帰りください」とリオネルが席を立つ
「ほぅ。言ったな」
「えぇ。言いましたね」
「ではマリーが私を好きになれば良いのか?」
「選ぶのは娘ですが、将来アラン殿下の妻となります。王宮にて教育も受けております。国が争う事になるようなことは避けたい」
「アルベルト殿下ごめんなさい。私はアラン様が好きです、あなたの事は知らないけど知らなくても良いんです」
「それはかなりショックだな…」
と笑うアルベルト
「私はアラン様と一緒にいたいんです」
「…私ではダメか?」
「同級生としてしか見れません」
「……王子を振る女ってマリーくらいしかいないんじゃないのか?」
「それは分かりません」
「君以上に好意を持てる女が出来るかな……」
「だってまだ私たち十三歳ですよ?人生長いですもの」
「ははは。そうだね」
「次好きになる相手の方にはあまり強引にしない方がいいと思いますよ?引いちゃいますからね」
「分かったよ。これ以上マリーに嫌われたくないから、退散するよ。でも同級生として友達ではいてくれるよね?」
「…はい」
「君は素直だね?侯爵も怖いし今日は帰るよ。しばらく休学するけど、またねマリー」
と言って帰っていったアルベルト
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アラン王子も、ライバルが次々と出てきて大変だな。マリーもちゃんも断りを入れていた。レオナルド王子の時はあんなに会うのも嫌がっていたのに。娘の成長を垣間見た
「お父様、私疲れちゃった」
と寄り掛かってくるマリー
「うん。がんばったね」頭を撫でる
「お父様、ガツンと言ってくれてありがとう。カッコ良かった!」
「そう?マリーもカッコ良かったよ」
「そう?」
ふふふと笑い合った
「お茶でも飲むか、喉が乾いたよ」
と親子仲良く庭でお茶会を楽しむのでした
……面倒くさくわね。
わざわざ邸にまで来なくても、王宮でお父様に直接話してくれてもいいのに。
助けてくれた恩はあるけど、学園以外では会いたくないのだ。兄弟揃って手が早いから油断も隙もない。
ヘルマンの事についてはレオ様から手紙を貰って謝罪まで受けた。
隣国の犯罪の話になぞ巻き込まれたくない!
拐われた事によりアラン様の婚約者でいられなくなったら、お嫁においでと最後に記してあった。兄弟って似るのね……。
「さぁお嬢様お着替えをいたしましょう」
アンがドレスを持ってくる
「えっ?着替えるの?」
「隣国の王子様が来られるのですから当然です」
「えー……面倒くさい。私会わなきゃダメ?」
「当たり前です」
「じゃあお願いします」
わざわざ訪問してくるからには着替えなければならない。髪の毛もこのままではダメなのだ。編み込みされてゆるいアップヘアーとなる。宝石類はあまり付けたくないので、アラン様からプレゼントされたブレスレットを付ける。
「完璧ですね!」
「こんなに気合を入れなくてもいいのに…」
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「やぁマリーあれから元気にしてた?」
と手を取られキスされる
……お国柄であるのだろうが、スキンシップが過ぎる兄弟だ。
今日はお父様と二人だから注意してくれるアラン様がいない
「アルベルト王子、本日はわざわざ邸に来ていただきありがとうございます。仰ってくだされば私が王宮で話をききましたのに」
とリオネル
「いや!ちゃんとマリーを含めて話をした方がいいだろう?マリー今日の装いはとても素敵だね。制服姿しか見たことがなかったからとても新鮮だ」
と美しい顔で微笑む
……イケメンだ!イケメンに耐性がある私でも結構な破壊力だ。いかんアランに申し訳がたたない。しかもこの王子正装で訪れている。なぜだ?
「アルベルト殿下、先日は偶然とはいえ助けていただきありがとうございました。この御恩は決して忘れませんわ」
必殺!淑女の礼!
「君は所作まで美しいのだな……見惚れてしまうよ」
……なんなのだ?ほめ殺しか?よく分からん。こう言う時は首を傾げとこう
「お褒めいただきありがとうございます。お世辞と分かっていても嬉しいですわ」
「世辞などではない!」
「このような場所ではなんですので、応接室へ参りましょうか?」
リオネルが提案する
「あぁ、すまないそうしよう、マリーそれでは行こうか?」と手を出された
……エスコートなんていらんがな!やめてくれと躊躇していたら、手を握られ繋がされた
……お父様ぁー。助けてぇー。目で訴える
「アルベルト殿下うちの娘は婚約者がいますので、むやみに触れぬようにお願いします」
「レディといたらエスコートするもんだろう?今日アランはいない」
「そうですが……」とリオネル
「行くぞマリー」
……アルベルト様って結構強引な方なのね?
王子って困った奴が多いな。
「はぁ」
と気の抜けた声が出る。
応接室に着く。
「どうそお掛け下さい」
とリオネルがソファを勧める
「マリー横へ座ってくれ」
とアルベルトが言う
……なぜだ?無理だ。お父様助けて
「それはなりません、マリーは私の横へ座りなさい」
「はい!」
「侯爵、私の言うことは聞けぬのだな?」
「申し訳ございません。先ほども申しましたが娘には婚約者がおります、相手にも申し訳がたたないので、距離を保っていただきたい」
「分かった」
「それでお話というのは?」
「ヘルマンの事だが、罪を認めた。ヘルマンは我が国に連れて行き、我が国の法で裁く運びとなった」
「そうでしたか。娘に危害を加えるものが近くにいなくなると言うのは安心できます」
「しばらく私も休学して国へ帰る事にした」
「えっ?アルベルト殿下が?」
とマリーは驚く
「私が捕えたから、最後まで責任を持って終わらせる」
「マリーも一緒に来ないか?」
「へ?どこに?」
素っ頓狂な声が出る
「マルベリー王国にだよ」
「アルベルト殿下、何を仰っておられるんですか?」リオネルは苛立っている
「今回のことが公になったら、マリーの立場が悪くなるだろう?言ったろ?一緒にマルベリーに来い」
「私はアラン様の婚約者です」
「マリーは私の事を知らないだろう?ちゃんと知ってからでも遅くはないだろう?」
「アルベルト殿下のお兄様であられるレオナルド殿下にもお話しましたが、娘には好きになった相手と結婚をしてほしいと私は望んでおります。強引に娘を連れ出すような相手では任せられません。この度は娘を救っていただきありがとうございました。どうぞお帰りください」とリオネルが席を立つ
「ほぅ。言ったな」
「えぇ。言いましたね」
「ではマリーが私を好きになれば良いのか?」
「選ぶのは娘ですが、将来アラン殿下の妻となります。王宮にて教育も受けております。国が争う事になるようなことは避けたい」
「アルベルト殿下ごめんなさい。私はアラン様が好きです、あなたの事は知らないけど知らなくても良いんです」
「それはかなりショックだな…」
と笑うアルベルト
「私はアラン様と一緒にいたいんです」
「…私ではダメか?」
「同級生としてしか見れません」
「……王子を振る女ってマリーくらいしかいないんじゃないのか?」
「それは分かりません」
「君以上に好意を持てる女が出来るかな……」
「だってまだ私たち十三歳ですよ?人生長いですもの」
「ははは。そうだね」
「次好きになる相手の方にはあまり強引にしない方がいいと思いますよ?引いちゃいますからね」
「分かったよ。これ以上マリーに嫌われたくないから、退散するよ。でも同級生として友達ではいてくれるよね?」
「…はい」
「君は素直だね?侯爵も怖いし今日は帰るよ。しばらく休学するけど、またねマリー」
と言って帰っていったアルベルト
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アラン王子も、ライバルが次々と出てきて大変だな。マリーもちゃんも断りを入れていた。レオナルド王子の時はあんなに会うのも嫌がっていたのに。娘の成長を垣間見た
「お父様、私疲れちゃった」
と寄り掛かってくるマリー
「うん。がんばったね」頭を撫でる
「お父様、ガツンと言ってくれてありがとう。カッコ良かった!」
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