夢でも良いから理想の王子様に会いたかったんです

さこの

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第二章

衣装合わせ

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今日は王妃教育のある日だ。
学園が終わり、アランと一緒に王宮まで来た。
いつものように、王妃様に会いに行こうとした所、
「マリー!ドレスの試着が先よ。お母様がお待ちよ」
とソフィアに呼び止められた
「俺も行こうかな」
「来なくて良いわよ。お兄様は来週に向けて忙しいじゃない。週明けから学園も休むんでしょ?」
「マリーも休ませる事になったよ」
「え?じゃ私も休むわ」
「マリー試着だろ?行くぞ」
「私一言も会話に入れなかった。やはり仲が良いですね」
と笑う。
「マリーのドレス姿が楽しみだ」
「ちょっと無視しないでよ?」

三人で王妃様が待つ部屋へ向かう
「あら?アランも来たの?」
「マリーのドレス姿が見たいですからね。見たら戻りますよ」
「愛されちゃってるわねマリーちゃん。さぁ試着して!アクセサリーも合わせるわよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
……良かった!サイズが合ってる。ギリギリまで直してくれていたのね。申し訳ない気分になるが、このドレス胸元が開きすぎではないだろうか?王妃様とデザイナーの協力の元作られたドレスに文句は言えないわ…

おずおずと出てくるマリー
「あの?どうでしょうか?」
「「素敵!!」」
エルザとソフィアは声を合わせる
「どう?アラン様?」
「凄く似合っている、まるで美の女神のようだ」
と近くに寄ってきた
「しかし、胸元が開きすぎじゃないのか?この姿を他の男に見られるとなると、嫉妬の渦に巻き込まれそうになる……」
「お兄様ったら、妹の私が聞いても恥ずかしい事をよくもまぁ言えたものよ」

「だからアランは見なくて良かったのよ!」

今回のドレスは王宮御用達の職人によって作られた。王都でも人気の高いロベルタと言う新進気鋭のデザイナーが、デザインをした。
アランの瞳の色であるきれいなブルーを主にしていて白を合わせ清楚ながらも若い時でないと着れないような可愛さもある……のだがどうも胸の膨らみが可愛さをかき消すのだ

「なんかマリー、その、素敵なんだけど色っぽいわね」
「ソフィア!女の子の成長期なんだからね。うらやましいわよ!あなたは背ばっかり伸びて他は成長しないじゃない」
「まだ成長期よ?でもお母様に似たのかしら……」

「あの、少し露出が……」とマリー
「夜会なんだから仕方ないのよ?アランも鼻の下伸ばしてないで早く戻りなさい。マリーちゃんから離れる!シワになるでしょ!」
「……戻ります。名残惜しいけど行くよ」
と頬にキスをして戻っていった
「お母様、お兄様ったらいつもあんな調子なのよ。イチャイチャベタベタとマリーに付き纏って」
「マリーちゃん嫌なら嫌といっても良いからね。さぁ次はアクセサリーを選びましょう」
髪型はアップにしてティアラを付けるそうだ。首元は普段なら付けられない飾りが大きくティアラとお揃いのダイヤモンドでできていると言う……
一体おいくら万円かしら?怖くて聞けない。
「イヤリングは重くない方が良いわよねぇ」とエルザ
イヤリングが並べてある机の上へ行く
「あっ。可愛い!」とつい口に出してしまった。
ハートにカットされているドロップ型のイヤリングだ。
「本当!可愛いわね。これ合わせてみましょう?付けてみて」とエルザに勧められる

「あら?良いわね。これを付けると清楚感が増すわ。色気も心なしか減った感じがするわね」
……前世では色気なんて皆無だった私が、現世でしかも十三歳にして色気があるとは……出世したわね。

「この姿でお兄様と並んだら、目が眩むわ。お兄様はストーカーだけどお顔は良いもの」
「バカなこと言ってないであなたも試着してきなさいな!マリーちゃんも着替えてらっしゃい」
「「はーい」」

「わぁー!ソフィア様お綺麗です!!」
身長の高いソフィアはマーメイドラインよドレスのようだ。腰のリボンがソフィアの腰の細さを際立たせる!
「あら?良いわねぇ似合っているわ。アクセサリーのイヤリング、お揃いにしたら?色違いあるじゃないの。ソフィアは目の色に合わせてアクアブルーね。マリーちゃんはダイヤモンドで合わせましょう」

「二人とも可愛いわ!夜会が楽しみね!マリーちゃんは私の娘も同然!ついでにウェディングドレスも作っちゃいたい」
「ダメよ!お母様。そんなに早々と作ったらまたどこが成長するかわからないもの」
「それもそうね。それよりあなたの婚約者もいい加減にーー」
「その話はまた今度ね!」
「ソフィア様、縁談のお話が沢山よせられているのでしょ?」
「まぁね。気が乗らないだけよ。あんた達見てたら好きな人と婚約したくなるけど、こればっかりは義務だから、せめて好みのタイプと婚約したいわね……」
「そんなことばかり言ってると婚期を逃すわよ?」とエルザ
「さてそろそろ私も着替えるわね。今から王妃教育でしょ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は王妃教育でのテストだ!
テストと言っても勉強ではなく……

「はい次はこの方よ!」

今度の(初)夜会では今まで参加したことのある昼間のお茶会とは違い国中の貴族が招待されている。アランと共に挨拶まわりもあるので、顔と名前を覚えなくては、失礼にあたりそれこそバカにされる!
マリーが[バカにされる=家の恥〕なのである。
新貴族名鑑で名前と顔をひたすら覚え、領地の特産なども紐付けて覚えていくのだった。

…このちょび髭の領地は○○地方だった!特産は……ぶどう!あの新種!あれは美味しかった。あのぶどうを使ってパフェを作りたい!
マリーは一度食べたものは忘れない。なので食べ物と紐付作戦は間違いなく記憶される。

「中々やるわねぇマリーちゃん!さすが学年一位よ」とエルザが驚く
「まだまだです」
「これだけ覚えていれば上出来よ!感心するわ。分からない人はアランに任せとけば良いのよ?疲れたわねー。頭使うと甘いもの欲しくなっちゃうわね。お茶にしましょ」
「はい!」
「あと二週間ね。マリーちゃん忙しくなると思うけど、頑張りましょうね」
「はい。ご指導お願い致します」
「マリーちゃんみたいな可愛い子がアランのお嫁さんになるなんて本当に嬉しいわ。あの子の事頼むわね?ソフィアがよくストーカーだなんて言ってるけど、嫌だったら殴って良いのよ?」
「殴るだなんて!」
「冗談よ!でもなんかあったら殴りなさい!グーで!鳩尾よ」
「……はぁ、その、わかりました」
「この次は外国からの来客テストをするわよ!」
「わぁ……自信ないです」
「ひたすら覚えましょうね」
「……ハイ」


本日のお勉強は終了した。
その後護衛と共にお父様の執務室へ行った。
リオネルも疲れた様子で、親子でぐったりと馬車へ乗り込み邸へと帰るのだった。
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