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世話役のジェフェリー2
「まぁ! 毎朝たまごを?」
「はい、僕の仕事でした。それから野菜を収穫して朝食にします」
「新鮮なものを召し上がっていますのね」
「ははっ。そうなりますね、セリーナ様に仰っていただくと贅沢をしていたような感覚になります」
クラスメイトのダニエルさんが仰いました。朝から働き朝食には採れたてのものを。家族揃っていただくのだそうです。
ダニエルさんのお家は牛を飼っていて、牛乳を王都に卸しているのだそうです。家族総出での乳搾りのお話も為になりますわね。
「はい! こちらこそ」
あらジュリアナさんがジェフェリー様に送って貰ったようですわね。
いつもならすぐに教室を出て行くジェフェリー様なのに今日は名残惜しそうに教室の前に立っておられますわね。まだジュリアナ様に用事があるのでしょうか?
「そういえばジュリアナ様のお家は何をされていますの?」
「ジュリアナさんの家は、確か、」
「商会を営んでいます!」
ジュリアナ様がお答えしました。
「まぁ、そうでしたのね? 何を販売されていますの?」
「うちは王都では珍しい外国産の布や食器を扱っていますが手広く商売をしています。食品も貴族様の家へ下請けのものをやっていますのよ? 西の国とも交流があります」
「まぁ! 素敵ですわね」
「えぇ、市街でうちの店を知らない人はまずいません。そこの二人の家とは格が違いますね」
「あら、そうでしたのね。不勉強で申し訳ありません」
「おい、ジュリアナさん!」
「何? 本当のことでしょう? 私のうちは家庭教師を雇って勉強をしたけれど、あなた達は教会でコツコツ勉強してたでしょ! 格が違うのよ」
「教会はそう言った活動をされていますのね。存じませんでしたわ」
「僕たちのような家では教師は雇えませんから……ボランティアの先生に教わりました。中には貴族の方もおられました」
「そうでしたのね。一度その教会へ行ってみたいですわ。ですからお二人とも言葉遣いもしっかりされていますのね。おうちのお仕事をして、お勉強もして頭が下がる思いですわ」
「はい。機会があれば是非」
今日も有意義なお話を聞くことが出来ましたわ! 今度その教会へ行ってみましょう。そうだわ。ノートや本を寄贈するのも良いのかもしれませんわね。
******
「どうしました? 元気がないようですが」
側近の一人がジェフェリーに言った。
「セリーナが楽しそうに男子生徒と話をしていた……私がいるのに酷いではないか!」
「殿下……セリーナ様をお茶にお誘いしなかったんですか?」
「声をかけるタイミングが分からん……。教室へ世話役の生徒を送って行きセリーナを見るので精一杯だ」
「ジュリアナさんですか」
「そんな名前だったか?」
「……セリーナ様以外に興味がなさすぎですね」
「顔の見分けがつくくらいだな」
「早く交流の場を! セリーナ様のデビューを待っていては遅すぎますよ」
「分かっているよ」
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