【完】婚約してから十年、私に興味が無さそうなので婚約の解消を申し出たら殿下に泣かれてしまいました

さこの

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セリーナの目

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「セリーナはすぐにイミテーションだと分かったんだね」


「素敵なデザインでしたわ。本物なら王妃様が持つ様な品物ですわね」


「確かに……あの者はこんな騒ぎを起こしたことで学園で肩身の狭い思いをするのではないだろうか。貴族の学園で問題を起こし、しかも王族の婚約者に楯突いたのだから」


「ジュリアナ様に悪気はなかったのだと思います。私もジュリアナ様に対する配慮が足りなかった様ですわ」


「そんな事はない、心配しなくていい」


 普通に話をするジェフェリーだが、セリーナの顔は見ていない。横に座っているセリーナの顔が見られないから誰も座っていない正面のソファを見ていた。


「はい。ジュリアナ様が明日どの様な様子なのかを見てみます」


「頼むよ。そうだセリーナ、週末は王宮に来るよね?」

「えぇ。参ります、王妃様とお茶をする約束ですの」


「母上から聞いた。私も行くから一緒に行こう」


「……はい。その、久しぶりですね」


「今まで悪かった。本当にごめん」


「いえ、私も勘違いしていて……ジェフェリー様が他にお好きな方がいらっしゃると思っていたから」


「それは本当に誤解だ。何度も言うけど十年前からセリーナしか好きではない」


「…………ジェフェリー様はわたくしが思っていたよりもお話をされるのですね。ずっと嫌われていたと思っていたから、知りませんでした」


「緊張して話ができなかった。もちろん今も緊張しているけど、セリーナと居ると嬉しいと言う気持ちが勝るんだ」


 顔を赤くして恥ずかしがるセリーナ。


「告白もしてないのに振られるのは嫌だから、ちゃんと伝える事にした。私がセリーナの事をどれだけ思っているか知ったらきっと驚くだろうけどね」


「そんな、こと、ないですよ」


「ふふっ。そうかな?」



 セリーナがいると緊張するし、顔をまともに見る事もままならない。

 でも一緒にいてくれることが嬉しいと思った。ずっとこうして過ごしたかったから、誤解されるくらいなら、気持ちをぶつけたいと思った。これが最後のチャンスだと思うから、当たって砕けたくは無いけど……。

 


******


 二人の甘い? 時間を過ごせた事によりジェフェリーはとても機嫌が良かった。


「殿下、良かったですね」


「まぁな。こんな事ならとっとと告白しておけば良かった……反省しているよ」


「殿下も成長されましたね! これから仲を深めていけば間に合いますよ。ところでセリーナ嬢のドレスが週明けに届くとの事ですよ」


「本当か! デビューまであと一ヶ月とちょっとか……!」


「それまでにはセリーナ様にちゃんと認められると良いですね」


「頑張るよ!」


「ところで街の噂ですが、また大きな話題となっています。噂の元はフロス商会」


「フロス商会といえば、あの娘の実家か?」


「はい。どうやら殿下とジュリアナさんは懇意にしていてセリーナ様と婚約解消をすると。その後はジュリアナさんを妃に、」


「はぁ?! そんなわけなかろう!」


「えぇ。私たちはとんでもない噂だと思っていますよ。殿下が誰をお好きか知っていますからね」


「聞くに耐えられない!!!」


「これ、どうぞ」


 平民たちが読むゴシップ誌を渡す側近の一人


【ジェフリー殿下、平民の娘と婚約へ!】
【ランディ侯爵令嬢と婚約破棄へ!】
【王族と平民の許されぬ恋の行方は?】



「全くの事実無根! このゴシップ誌を訴えろ!」


「父に相談したところ、徹底的に潰すとのことでしたので、解決してますでしょう」


「フロス商会か! 貴族相手に商売をしているからと調子にのっているのか?」


「それも含めて対応を検討します」


「頼むよ。何か嫌な感じがするな」



*☼*―――――*☼*―――――

ご覧いただきありがとうございます( .ˬ.)"

ジェフェリーの名がちょこちょこ……いえ…… 
かなりの高確率でジェフリーとなっていました。ご報告を受け直しています( ˊᵕˋ ;)💦

混乱されていたらすみません(。•́•̀。)💦












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