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パーティーへの出席
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王弟殿下が外国から帰って来られる。
何年も他国を周り国のために働いておられた。お会いするのは何年振りだろう……
本来なら王宮で開かれるパーティーへ行くのは躊躇われるのだが、招待されたのだから行くしかない……
王弟殿下と言ってもとっても若い。
陛下とは歳が十八歳も離れていて、王子達と兄弟と言った方がしっくりくる美丈夫だ。
十年近くもお会いしていないので、最後に会った時の顔を思い出す。
サロンでお茶を飲んでいると兄クリストファーに声をかけられた。
「セレス、来週のパーティーは僕と一緒に行こう」
セレスティーヌの向かいの席に優雅に腰をかけるクリストファー
「クリスお兄様が?婚約者のアナベル様はどうされたの?」
「アナベルの兄がエスコートするとの事で会場で会う事にした」
「そうですか、お兄様とアナベル様に、気を使わせてしまいました……」
「セレスをエスコート出来るなんて嬉しいよ? 自慢の妹だからね」
「……婚約破棄される様な妹ですよ?」
「セレスは身を引いたんだろう?噂になってるよ、良い風に……」
「そんな事は……」
「まぁ、気にしないで楽しもう」
「えぇ……」
優雅にお茶を飲む二人の美しい兄妹
「ところで噂の子爵令嬢とはどう言う娘なんだ? セレスは知っているんだろう?」
「可愛らしいお方ですのよ。殿下の真実の愛のお相手ですもの」
「ふぅん……」
兄クリストファーは第一王子であるエドワール王太子殿下の側近として働いている。
「王妃様が嘆いていらしたよ」
「えぇ、最後にご挨拶した時は心苦しい思いをしました。幼少の頃から王妃様を尊敬しておりますから」
「バカだね、サロモン殿下は」
「いいえお兄様、真実の愛の前ではわたくしの存在など霞んでしまうのです」
「そうか…真実の愛ねぇ……」
「それよりお兄様、王弟殿下とお会いになるのはお久しぶりなのでしょう?」
「そうだね、楽しみだよ、セレスは覚えている?」
「遊んでもらった記憶ですがお優しくて素敵な方でしたわよね」
ふふふと笑う
「きっとわたくしのことなんて忘れていますわね、小さかったですもの」
「忘れるはずがないよ」
クリストファーが立ち上がり、セレスティーヌの頭を和かな笑みと共に撫で
「それじゃ、私は仕事があるので部屋に戻るよ」
サロンを出て行くクリストファー
パーティー当日
「少し大人っぽすぎないかしら…」
セレスティーヌは十七歳である。
出るところは出て引っ込むところは引っ込み甘いものが大好きなセレスティーヌは苦労の末スタイルをキープしている。
サロモンと婚約をしている時は控えめなドレスが多かったセレスティーヌに、母が急ぎ仕立ててくれたドレスだった。
胸元が空いている流行りのデザインのものである。
「セレス用意は出来た?」
クリストファーが部屋へと入る
「お兄様……」
くるりと振り返るセレスティーヌ
「へぇ、大人っぽいね、とても似合っているよ」
にこりと微笑むクリストファー
「おかしくない?」
母が仕立ててくれたドレスはシルバーとピンクベージュの優しい色合いのドレスだった。デコルテが強調されセレスティーヌのスタイルの良さが引き立つ。
シンプルに見えて洗練されたデザイン。
ピンクゴールドの髪の毛はハーフアップでまとめ上げられ若さを引き立てる。
「似合っているよ。我が妹ながらドキッとしたよ」
クリストファーが胸に手を当てて大袈裟に褒める
「お兄様にそう言われたら勇気が湧いてきます」
ふふふっと微笑むセレスティーヌ
「さぁお姫様行きますかね」
そっと腕を出してエスコートの体制だ
「えぇ、お願いします」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
完結までは17:00に更新です
よろしくお願いします。
何年も他国を周り国のために働いておられた。お会いするのは何年振りだろう……
本来なら王宮で開かれるパーティーへ行くのは躊躇われるのだが、招待されたのだから行くしかない……
王弟殿下と言ってもとっても若い。
陛下とは歳が十八歳も離れていて、王子達と兄弟と言った方がしっくりくる美丈夫だ。
十年近くもお会いしていないので、最後に会った時の顔を思い出す。
サロンでお茶を飲んでいると兄クリストファーに声をかけられた。
「セレス、来週のパーティーは僕と一緒に行こう」
セレスティーヌの向かいの席に優雅に腰をかけるクリストファー
「クリスお兄様が?婚約者のアナベル様はどうされたの?」
「アナベルの兄がエスコートするとの事で会場で会う事にした」
「そうですか、お兄様とアナベル様に、気を使わせてしまいました……」
「セレスをエスコート出来るなんて嬉しいよ? 自慢の妹だからね」
「……婚約破棄される様な妹ですよ?」
「セレスは身を引いたんだろう?噂になってるよ、良い風に……」
「そんな事は……」
「まぁ、気にしないで楽しもう」
「えぇ……」
優雅にお茶を飲む二人の美しい兄妹
「ところで噂の子爵令嬢とはどう言う娘なんだ? セレスは知っているんだろう?」
「可愛らしいお方ですのよ。殿下の真実の愛のお相手ですもの」
「ふぅん……」
兄クリストファーは第一王子であるエドワール王太子殿下の側近として働いている。
「王妃様が嘆いていらしたよ」
「えぇ、最後にご挨拶した時は心苦しい思いをしました。幼少の頃から王妃様を尊敬しておりますから」
「バカだね、サロモン殿下は」
「いいえお兄様、真実の愛の前ではわたくしの存在など霞んでしまうのです」
「そうか…真実の愛ねぇ……」
「それよりお兄様、王弟殿下とお会いになるのはお久しぶりなのでしょう?」
「そうだね、楽しみだよ、セレスは覚えている?」
「遊んでもらった記憶ですがお優しくて素敵な方でしたわよね」
ふふふと笑う
「きっとわたくしのことなんて忘れていますわね、小さかったですもの」
「忘れるはずがないよ」
クリストファーが立ち上がり、セレスティーヌの頭を和かな笑みと共に撫で
「それじゃ、私は仕事があるので部屋に戻るよ」
サロンを出て行くクリストファー
パーティー当日
「少し大人っぽすぎないかしら…」
セレスティーヌは十七歳である。
出るところは出て引っ込むところは引っ込み甘いものが大好きなセレスティーヌは苦労の末スタイルをキープしている。
サロモンと婚約をしている時は控えめなドレスが多かったセレスティーヌに、母が急ぎ仕立ててくれたドレスだった。
胸元が空いている流行りのデザインのものである。
「セレス用意は出来た?」
クリストファーが部屋へと入る
「お兄様……」
くるりと振り返るセレスティーヌ
「へぇ、大人っぽいね、とても似合っているよ」
にこりと微笑むクリストファー
「おかしくない?」
母が仕立ててくれたドレスはシルバーとピンクベージュの優しい色合いのドレスだった。デコルテが強調されセレスティーヌのスタイルの良さが引き立つ。
シンプルに見えて洗練されたデザイン。
ピンクゴールドの髪の毛はハーフアップでまとめ上げられ若さを引き立てる。
「似合っているよ。我が妹ながらドキッとしたよ」
クリストファーが胸に手を当てて大袈裟に褒める
「お兄様にそう言われたら勇気が湧いてきます」
ふふふっと微笑むセレスティーヌ
「さぁお姫様行きますかね」
そっと腕を出してエスコートの体制だ
「えぇ、お願いします」
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完結までは17:00に更新です
よろしくお願いします。
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