真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬申し上げます、婚約破棄致しましょう

さこの

文字の大きさ
20 / 22
Another STORY

子爵令嬢

しおりを挟む
夜会で失態を犯してしまった
頼れる筈のサロモンは……

サロモンと共に衛兵によって連行された部屋。
自分が何をしたか、酒に酔っていたとはいえやってはいけない事をした。
子供でも分かる事だ…
自分が嫌いだ…
こんな筈じゃなかったのに…

「すまないアニエス、申し訳ない事をした、私が君をこんなに追い詰めた…」

サロモンがアニエスに頭を下げる
王子が頭を下げるなどあってはならない事だ

「私の事愛してるって言ったのに…」

「アニエスの事は可愛いと思った。笑って、働いて…周りにはいない…輝いて見えたんだ」
一言一言、間違えのないように話すサロモン

「嬉しかった…でも住む世界ってやっぱり違った…あんな美しいセレスティーヌ様に勝ったんだ…はじめは申し訳なかったけど、愛してるって言われて…本気にしちゃったの、あなたより私を選んでくれたのよ!って調子に乗ったの…」


輝いて見えたアニエスではない…ただの女の子にしか見えなかった


「私が悪いんだ…セレスティーヌに、別れを告げに行った時、セレスティーヌがあまりにも普通に、いや淡々と書類にサインをして、どうしたら良いか分からなかった…私が言い始めた事なのに…周りのものにも止められた。セレスティーヌが、同意するとは思わなくて…自分の撒いた種なのに、後悔しかない。君には出来るだけのことをしたい。すまなかった」

「勉強も出来ないし、マナーもまともに出来ない。貴族なんて名だけの私が、大それた夢を見過ぎました…正直王宮でのパーティーも息苦しい、マナーも息苦しい、サロモン様の事が好きと言う気持ちだけでは、あそこで私は生きられません…セレスティーヌ様に申し訳ない事をしました、あの方の優しさに漬け込んで図々しい、真似をしました」

アニエスは貴族社会の下の方にいる。
一方セレスティーヌは上位貴族、サロモンは王族だ、こんな簡単なことわかっていたはずなのに、調子に乗った…サロモンだけが悪いわけではない

学園は辞める事にした

話し合いにてサロモンと、アニエスは終わった…もう会うことはないだろう

どんな罰があるのかと思っていたら、セレスティーヌとラルフによって、大袈裟にしたくないと言う嘆願があり、サロモンも関わっている事から子爵家は降格処分と言う甘いものだった…
その処分を聞いて父が爵位返上を申し出た。
最後までセレスティーヌに迷惑を掛けてしまった


その後サロモンからは慰謝料として大金が払われた。そのお金を元にアニエスの家は商売を始め、贅沢出来るほどではないが軌道に乗りそうだ

商売相手を招くため、小さいながらも家でパーティーを開くことになり久々にドレスを新調する事にした。

王都に用事があり、久しぶりに王都へと来た。商売相手にバカにされるわけにはいかないと、かつてセレスティーヌに紹介してもらった仕立て屋でドレスを作る事にした。

仕立て屋にて金額を確認すると、前より額が高いと思い、恥ずかしながら聞いてみると、セレスティーヌが、不足分を払っていたと聞いた…
サロモンが直接払うわけにはいかずアニエスには適当な額を与えられ、支払った筈だ
それを知らずに偉そうにセレスティーヌに、くってかかった自分を恥じた…

セレスティーヌと同じ仕立て屋でドレスを作って同じ立ち位置になったとでも思ったのだろうか。


やはり自分はセレスティーヌには、敵わないのだ…金銭面だけではなく人としての器。
教育をまともに受けていなかったとは言え、学園で学ぶ機会はたくさんあったのに…
もう後悔はしない、したくない…
ドレスを作るのは自分を誇示する為ではない、変わる自分への鼓舞の為

慰謝料も貰った。家の借金もなくなり、商売も軌道に乗りそうだ
あとはここで自分らしく生きて見たい。


そしてもし、いつか、またサロモンに会えたのなら、感謝の言葉を伝えよう。
そしてここで輝いている姿を見てもらいたいと思った。
住む世界は違ったけど、好きでしたよサロモン殿下

しおりを挟む
感想 75

あなたにおすすめの小説

好きにしろ、とおっしゃられたので好きにしました。

豆狸
恋愛
「この恥晒しめ! 俺はお前との婚約を破棄する! 理由はわかるな?」 「第一王子殿下、私と殿下の婚約は破棄出来ませんわ」 「確かに俺達の婚約は政略的なものだ。しかし俺は国王になる男だ。ほかの男と睦み合っているような女を妃には出来ぬ! そちらの有責なのだから侯爵家にも責任を取ってもらうぞ!」

この嘘が暴かれませんように

豆狸
恋愛
身勝手な夫に一方的な離縁を申し付けられた伯爵令嬢は、復讐を胸にそれを受け入れた。 なろう様でも公開中です。

初夜に前世を思い出した悪役令嬢は復讐方法を探します。

豆狸
恋愛
「すまない、間違えたんだ」 「はあ?」 初夜の床で新妻の名前を元カノ、しかも新妻の異母妹、しかも新妻と婚約破棄をする原因となった略奪者の名前と間違えた? 脳に蛆でも湧いてんじゃないですかぁ? なろう様でも公開中です。

愛は見えないものだから

豆狸
恋愛
愛は見えないものです。本当のことはだれにもわかりません。 わかりませんが……私が殿下に愛されていないのは確かだと思うのです。

【完結】女王と婚約破棄して義妹を選んだ公爵には、痛い目を見てもらいます。女王の私は田舎でのんびりするので、よろしくお願いしますね。

五月ふう
恋愛
「シアラ。お前とは婚約破棄させてもらう。」 オークリィ公爵がシアラ女王に婚約破棄を要求したのは、結婚式の一週間前のことだった。 シアラからオークリィを奪ったのは、妹のボニー。彼女はシアラが苦しんでいる姿を見て、楽しそうに笑う。 ここは南の小国ルカドル国。シアラは御年25歳。 彼女には前世の記憶があった。 (どうなってるのよ?!)   ルカドル国は現在、崩壊の危機にある。女王にも関わらず、彼女に使える使用人は二人だけ。賃金が払えないからと、他のものは皆解雇されていた。 (貧乏女王に転生するなんて、、、。) 婚約破棄された女王シアラは、頭を抱えた。前世で散々な目にあった彼女は、今回こそは幸せになりたいと強く望んでいる。 (ひどすぎるよ、、、神様。金髪碧眼の、誰からも愛されるお姫様に転生させてって言ったじゃないですか、、、。) 幸せになれなかった前世の分を取り返すため、女王シアラは全力でのんびりしようと心に決めた。 最低な元婚約者も、継妹も知ったこっちゃない。 (もう婚約破棄なんてされずに、幸せに過ごすんだーー。)

王太子殿下から婚約破棄されたのは冷たい私のせいですか?

ねーさん
恋愛
 公爵令嬢であるアリシアは王太子殿下と婚約してから十年、王太子妃教育に勤しんで来た。  なのに王太子殿下は男爵令嬢とイチャイチャ…諫めるアリシアを悪者扱い。「アリシア様は殿下に冷たい」なんて男爵令嬢に言われ、結果、婚約は破棄。    王太子妃になるため自由な時間もなく頑張って来たのに、私は駒じゃありません!

この雪のように溶けていけ

豆狸
恋愛
第三王子との婚約を破棄され、冤罪で国外追放されたソーンツェは、隣国の獣人国で静かに暮らしていた。 しかし、そこにかつての許婚が── なろう様でも公開中です。

真実の愛の言い分

豆狸
恋愛
「仕方がないだろう。私とリューゲは真実の愛なのだ。幼いころから想い合って来た。そこに割り込んできたのは君だろう!」 私と殿下の結婚式を半年後に控えた時期におっしゃることではありませんわね。

処理中です...