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Another STORY
ラルフ
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国を出てから四年が経った。
次の国へ行く前に一度父上に報告に帰るか…
あまり人目に付きたくないので、帰ると言う事は一部の者しか知らない。
父上と母上、それに兄上にこれまでの経緯を話し疲れた身体を休ませる為に自室へと向かうと、どこからか楽しそうな声が聞こえる
サロモンか…
たった四年のうちに大きくなった…
隣にいるのは……
間違いないあの髪笑い顔はセレスティーヌ
声をかけたい気持ちを抑えて、自室に戻り、また旅の支度をする。
三カ国目か…
来年エドワールが王太子になる。がその後すぐに帰ってくるわけにはいかないな…
私と甥であるエドワールの歳が近いせいで次の王太子への意見が割れている。
エドワール派はもちろんラルフ派も大勢いる
私自身は王太子の座を狙ってなどいない。
あくまでも、私の我儘で遊学と言う形で収まった。
兄や義姉には申し訳ないと何度も言われた。
これで良いんだ…
もちろん他国へは来賓として生活させてもらってはいるが、いつ帰って来られるか、生きて帰って来られる保証もない。
セレスティーヌが、帰ったら会いに来てと言ってくれた。
会いに行っても良いのか…もし自分の身に何かあったとしても、セレスティーヌに会いに帰ると言う約束だけは果たしたい
その後サロモンとセレスティーヌが婚約をしたと聞いた
もちろんショックは受けたが、仕方がない事であった。
たまにホームシックになる事もあったり、辛い思いをするたびにセレスティーヌの事を思い出す
セレスティーヌ、君は私との約束なんか忘れているんだろうね…
成長した君を遠くからでも見たい
エドワールが二十歳を過ぎた頃、帰る時期か…と思い国へ帰る事にした
サロモンとセレスティーヌは卒業後しばらくしてから式を挙げると聞いた。
この気持ちは抑えなきゃな…
私が帰った事を祝う夜会が行われる。
沢山の者が集まってくれた、兄上からの紹介があった後、会場で見知った顔があるのに気づき声をかける
「クリス!」
幼馴染のクリストファーの隣に、ピンクブロンドの髪の美しい女性がいた。
セレスティーヌだ!
なんて美しくなったんだ……
セレスティーヌを見た瞬間に時が止まるような気持ちになった
その時、またセレスティーヌに恋をした。
しかしセレスティーヌにはサロモンがいる
悔しいがこれまでか……
エスコート役はどうしたのかと聞いてみると、クリストファーだと言う、サロモンはどうしたのかと聞いてみると、婚約が解消されたと聞かされた。
それならダンスをと誘ってみると、誘いに乗ってくれた。セレスティーヌの手を取ると、嬉しくて心臓の音がうるさかったが、悟られるわけにはいかない…
セレスティーヌとダンスをするのは初めてだったがとても楽しくあっという間に一曲を踊りきってしまった
このまま別れたくはない!
二人で話をしたくてテラスへと誘う。
セレスティーヌに会えて嬉しい反面で幼い時のことを覚えているか確認したくなった。
夜風に当たりすぎるのも悪いと思い、会場内に戻るとサロモンがセレスティーヌを探していた。
必死に話を聞いてくれと言うサロモンに押されてセレスティーヌは話をする事になった。
なんの話なんだ…
気になるが、まだだ…様子を見ないと…なんとか自分を落ち着かせる
「知り合いか?」
セレスティーヌの視線の先には、リボンの塊が鎮座していた
サロモンの相手だというセレスティーヌ
なんだ!あれがか?なぜだ?!と、かの令嬢を見て固まってしまった…
あれが原因でセレスティーヌが泥を被ったのか?!信じられなかった…
クリス監視の元、サロモンとセレスティーヌは話をするために別室へと向かった、一緒に行きたいが私は部外者だ、まだだ、まだ待て!と心の中で叱咤する
その後両陛下に挨拶へ向かうも顔色が悪く倒れそうなセレスティーヌを抱いて送っていく事にした。
夢にまで見たセレスティーヌが自分の腕の中にいる事の心地よさ…
もし君が私に落ちてくれれば絶対に離さないのに…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長くなりそうなので、前、後に分けました
次の国へ行く前に一度父上に報告に帰るか…
あまり人目に付きたくないので、帰ると言う事は一部の者しか知らない。
父上と母上、それに兄上にこれまでの経緯を話し疲れた身体を休ませる為に自室へと向かうと、どこからか楽しそうな声が聞こえる
サロモンか…
たった四年のうちに大きくなった…
隣にいるのは……
間違いないあの髪笑い顔はセレスティーヌ
声をかけたい気持ちを抑えて、自室に戻り、また旅の支度をする。
三カ国目か…
来年エドワールが王太子になる。がその後すぐに帰ってくるわけにはいかないな…
私と甥であるエドワールの歳が近いせいで次の王太子への意見が割れている。
エドワール派はもちろんラルフ派も大勢いる
私自身は王太子の座を狙ってなどいない。
あくまでも、私の我儘で遊学と言う形で収まった。
兄や義姉には申し訳ないと何度も言われた。
これで良いんだ…
もちろん他国へは来賓として生活させてもらってはいるが、いつ帰って来られるか、生きて帰って来られる保証もない。
セレスティーヌが、帰ったら会いに来てと言ってくれた。
会いに行っても良いのか…もし自分の身に何かあったとしても、セレスティーヌに会いに帰ると言う約束だけは果たしたい
その後サロモンとセレスティーヌが婚約をしたと聞いた
もちろんショックは受けたが、仕方がない事であった。
たまにホームシックになる事もあったり、辛い思いをするたびにセレスティーヌの事を思い出す
セレスティーヌ、君は私との約束なんか忘れているんだろうね…
成長した君を遠くからでも見たい
エドワールが二十歳を過ぎた頃、帰る時期か…と思い国へ帰る事にした
サロモンとセレスティーヌは卒業後しばらくしてから式を挙げると聞いた。
この気持ちは抑えなきゃな…
私が帰った事を祝う夜会が行われる。
沢山の者が集まってくれた、兄上からの紹介があった後、会場で見知った顔があるのに気づき声をかける
「クリス!」
幼馴染のクリストファーの隣に、ピンクブロンドの髪の美しい女性がいた。
セレスティーヌだ!
なんて美しくなったんだ……
セレスティーヌを見た瞬間に時が止まるような気持ちになった
その時、またセレスティーヌに恋をした。
しかしセレスティーヌにはサロモンがいる
悔しいがこれまでか……
エスコート役はどうしたのかと聞いてみると、クリストファーだと言う、サロモンはどうしたのかと聞いてみると、婚約が解消されたと聞かされた。
それならダンスをと誘ってみると、誘いに乗ってくれた。セレスティーヌの手を取ると、嬉しくて心臓の音がうるさかったが、悟られるわけにはいかない…
セレスティーヌとダンスをするのは初めてだったがとても楽しくあっという間に一曲を踊りきってしまった
このまま別れたくはない!
二人で話をしたくてテラスへと誘う。
セレスティーヌに会えて嬉しい反面で幼い時のことを覚えているか確認したくなった。
夜風に当たりすぎるのも悪いと思い、会場内に戻るとサロモンがセレスティーヌを探していた。
必死に話を聞いてくれと言うサロモンに押されてセレスティーヌは話をする事になった。
なんの話なんだ…
気になるが、まだだ…様子を見ないと…なんとか自分を落ち着かせる
「知り合いか?」
セレスティーヌの視線の先には、リボンの塊が鎮座していた
サロモンの相手だというセレスティーヌ
なんだ!あれがか?なぜだ?!と、かの令嬢を見て固まってしまった…
あれが原因でセレスティーヌが泥を被ったのか?!信じられなかった…
クリス監視の元、サロモンとセレスティーヌは話をするために別室へと向かった、一緒に行きたいが私は部外者だ、まだだ、まだ待て!と心の中で叱咤する
その後両陛下に挨拶へ向かうも顔色が悪く倒れそうなセレスティーヌを抱いて送っていく事にした。
夢にまで見たセレスティーヌが自分の腕の中にいる事の心地よさ…
もし君が私に落ちてくれれば絶対に離さないのに…
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長くなりそうなので、前、後に分けました
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