27 / 55
フェリクス、言い訳の巻
しおりを挟む
昼休憩に学園の執務室に行く事になった
フェリクスの侍従が迎えに来たからだ
逃亡されると思われたのだろう
「リージア様をお連れしました」
粛々と執務室に入ってくるリージア、さすが歩く芸術品と言われる美しさだ
「掛けてくれ」
テーブルを挟んだソファに腰掛ける
「リージア、婚約の解消だが私は認めていない」
腕を組み足を組む余裕のポーズだ
「婚約は家同士の問題でわたくしに決定権はございませんもの」
優雅に微笑む。勝者の笑みとは恐らくこの事だろう
「父上に言われたよ、私は逢引きなんてやましい事はしていない!」
「好きな方が何人もおられましたもの、どの方との逢引きでしょうかね?」
頬に手を当てうーんと考える仕草のリージア
「リージアは知っているだろう?ただ可愛い令嬢とお茶をしたり、遊びに行った、それだけだ」
「えぇ、何回も続いただけですわね」
お茶に口をつけるが、あまり美味しくない、ルイスが出してくれるお茶の美味しさに慣れてしまったのだろうか?王族が飲むお茶より美味しいだなんて…淹れ方を教えてもらおう
「それはリージアが止めないからだ!普通は止めるだろう?なのにお前は進んで手伝っていた」
「嬉しそうに報告されるものですから、お止めするのは気が引けまして」
困ったような仕草のリージア、よく見ると周りには演技派が多いので学ばせてもらった
「嫌なら嫌と言えばいいものを、嫌と言われたら私だって行かなかった」
どんっと机を叩くフェリクス。
人のせいにするなと思い腹が立つ
「嫌ではなかったのでしょうね」
「どう言う意味だ?」
「慣れとは恐ろしいものです、こう何人も好きな人ができて、ついでは真実の愛ですもの、お止めすることが出来ますか?」
ね?と首を傾げる可愛い仕草まで披露する
「出来るだろう!その権利がおまえにはある」
「権利があると仰るならルシアとくっつける権利もございますわねぇ」
「あれは、いつになったら止めてくれるのかと最終テストのようなものだ!」
「テスト…でございますか?」
「そうだ!」
「…わたくしがルシアを喜ばせるためにあんなに努力をしましたのに、なんで結ばれないのか不思議です」
「努力ってたかが菓子を探してきただけだろう!」
「そのお菓子を探すのに街を散策して、お店で教えてもらってわたくしが作りましたのよ?もちろん手伝ってもらいましたけど」
たかが菓子だと?馬鹿にするのもいい加減にしろ!そろそろ怒っても良いのだろうか…
「…それは凄いな、さすがリージア」
素直に驚きそして褒めるフェリクス
「舞台のチケットもピクニックの食事もわたくしの努力と手伝って下さったお店のおかげでなんとかなったのです」
ツンとした顔をするリージア、フェリクスの顔を見たくない
「そうか、それは礼を言う」
そこは素直だ
「ルシアはあなたの事が好きなんです、あなたがルシアをそうさせたんですのよ」
「義姉の婚約者を奪おうと本気でするか?正気の沙汰とは思えん」
鼻で笑うフェリクス
「ルシアが真実の愛の相手なんでございましょう?わたくしは身を引きましたの」
「真実の愛かもと言った」
かもを強調するあたりが嫌らしい
自分は悪くないと言っている…
「あの子は本気ですよ?」
「おまえの婚約者を奪って優越感に浸りたいだけだろう?!ルシアに愛情などない」
ああ言えばこう言う…
言い訳ばかりする男は嫌いだ、面倒くさい
「お話は終わりですね。金輪際好きな人ができたと言う報告もいりませんし、こちらに戻って来ないでくださいね?お手伝いも致しません!あと戻ってきてやったと言う態度もどうかと思いますし、他人だし、あとはお好きにどうぞ」
席を立とうとするリージア
「いやいや、待て、王子の婚約者が居ないなんておかしいだろうが!」
焦り出すフェリクスの顔が滑稽だ、自分のことばかりだ
「…王太子殿下にもいませんわよね?それにルシアと婚約なさればよろしいかと?」
何を言ってるんだこいつは
「ルシアは王族に迎えられない、子爵家の跡取りだろう!」
知ってたんだ!驚いた!
そういえばこいつの恋の相手は子爵や男爵の娘ばかりだった…
本当ずる賢い嫌なやつだ…
「それでは王族から離脱してルシアと結婚して子爵家を継ぐか…他のお相手を探してくださいな。おもてになるのですから、選り取り見取りですわね。わたくしには手が追えませんので、失礼いたします」
はぁっと心の中で盛大にため息をついた
もうこいつの前では隙がないように対応しよう
「おまえのエスコート役もいなくなるぞ?」
どうだ!と言う態度のフェリクス
「結構です、兄がいますもの」
「カイン殿は護衛の仕事もあるだろう!」
「別に無理して夜会などに参加する気もございませんし、気になさらないでくださいましね」
今度こそ席を立ち扉に向かう。絶対に振り向かない!話は終わりだ
あぁ…また侍従に深々と頭を下げられた
「おい、まだ、」
フェリクスがなんか言っているが
知ーらないっ!
パタン…扉を閉めた
フェリクスの侍従が迎えに来たからだ
逃亡されると思われたのだろう
「リージア様をお連れしました」
粛々と執務室に入ってくるリージア、さすが歩く芸術品と言われる美しさだ
「掛けてくれ」
テーブルを挟んだソファに腰掛ける
「リージア、婚約の解消だが私は認めていない」
腕を組み足を組む余裕のポーズだ
「婚約は家同士の問題でわたくしに決定権はございませんもの」
優雅に微笑む。勝者の笑みとは恐らくこの事だろう
「父上に言われたよ、私は逢引きなんてやましい事はしていない!」
「好きな方が何人もおられましたもの、どの方との逢引きでしょうかね?」
頬に手を当てうーんと考える仕草のリージア
「リージアは知っているだろう?ただ可愛い令嬢とお茶をしたり、遊びに行った、それだけだ」
「えぇ、何回も続いただけですわね」
お茶に口をつけるが、あまり美味しくない、ルイスが出してくれるお茶の美味しさに慣れてしまったのだろうか?王族が飲むお茶より美味しいだなんて…淹れ方を教えてもらおう
「それはリージアが止めないからだ!普通は止めるだろう?なのにお前は進んで手伝っていた」
「嬉しそうに報告されるものですから、お止めするのは気が引けまして」
困ったような仕草のリージア、よく見ると周りには演技派が多いので学ばせてもらった
「嫌なら嫌と言えばいいものを、嫌と言われたら私だって行かなかった」
どんっと机を叩くフェリクス。
人のせいにするなと思い腹が立つ
「嫌ではなかったのでしょうね」
「どう言う意味だ?」
「慣れとは恐ろしいものです、こう何人も好きな人ができて、ついでは真実の愛ですもの、お止めすることが出来ますか?」
ね?と首を傾げる可愛い仕草まで披露する
「出来るだろう!その権利がおまえにはある」
「権利があると仰るならルシアとくっつける権利もございますわねぇ」
「あれは、いつになったら止めてくれるのかと最終テストのようなものだ!」
「テスト…でございますか?」
「そうだ!」
「…わたくしがルシアを喜ばせるためにあんなに努力をしましたのに、なんで結ばれないのか不思議です」
「努力ってたかが菓子を探してきただけだろう!」
「そのお菓子を探すのに街を散策して、お店で教えてもらってわたくしが作りましたのよ?もちろん手伝ってもらいましたけど」
たかが菓子だと?馬鹿にするのもいい加減にしろ!そろそろ怒っても良いのだろうか…
「…それは凄いな、さすがリージア」
素直に驚きそして褒めるフェリクス
「舞台のチケットもピクニックの食事もわたくしの努力と手伝って下さったお店のおかげでなんとかなったのです」
ツンとした顔をするリージア、フェリクスの顔を見たくない
「そうか、それは礼を言う」
そこは素直だ
「ルシアはあなたの事が好きなんです、あなたがルシアをそうさせたんですのよ」
「義姉の婚約者を奪おうと本気でするか?正気の沙汰とは思えん」
鼻で笑うフェリクス
「ルシアが真実の愛の相手なんでございましょう?わたくしは身を引きましたの」
「真実の愛かもと言った」
かもを強調するあたりが嫌らしい
自分は悪くないと言っている…
「あの子は本気ですよ?」
「おまえの婚約者を奪って優越感に浸りたいだけだろう?!ルシアに愛情などない」
ああ言えばこう言う…
言い訳ばかりする男は嫌いだ、面倒くさい
「お話は終わりですね。金輪際好きな人ができたと言う報告もいりませんし、こちらに戻って来ないでくださいね?お手伝いも致しません!あと戻ってきてやったと言う態度もどうかと思いますし、他人だし、あとはお好きにどうぞ」
席を立とうとするリージア
「いやいや、待て、王子の婚約者が居ないなんておかしいだろうが!」
焦り出すフェリクスの顔が滑稽だ、自分のことばかりだ
「…王太子殿下にもいませんわよね?それにルシアと婚約なさればよろしいかと?」
何を言ってるんだこいつは
「ルシアは王族に迎えられない、子爵家の跡取りだろう!」
知ってたんだ!驚いた!
そういえばこいつの恋の相手は子爵や男爵の娘ばかりだった…
本当ずる賢い嫌なやつだ…
「それでは王族から離脱してルシアと結婚して子爵家を継ぐか…他のお相手を探してくださいな。おもてになるのですから、選り取り見取りですわね。わたくしには手が追えませんので、失礼いたします」
はぁっと心の中で盛大にため息をついた
もうこいつの前では隙がないように対応しよう
「おまえのエスコート役もいなくなるぞ?」
どうだ!と言う態度のフェリクス
「結構です、兄がいますもの」
「カイン殿は護衛の仕事もあるだろう!」
「別に無理して夜会などに参加する気もございませんし、気になさらないでくださいましね」
今度こそ席を立ち扉に向かう。絶対に振り向かない!話は終わりだ
あぁ…また侍従に深々と頭を下げられた
「おい、まだ、」
フェリクスがなんか言っているが
知ーらないっ!
パタン…扉を閉めた
140
あなたにおすすめの小説
真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください
LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。
伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。
真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。
(他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…)
(1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)
無愛想な婚約者の心の声を暴いてしまったら
雪嶺さとり
恋愛
「違うんだルーシャ!俺はルーシャのことを世界で一番愛しているんだ……っ!?」
「え?」
伯爵令嬢ルーシャの婚約者、ウィラードはいつも無愛想で無口だ。
しかしそんな彼に最近親しい令嬢がいるという。
その令嬢とウィラードは仲睦まじい様子で、ルーシャはウィラードが自分との婚約を解消したがっているのではないかと気がつく。
機会が無いので言い出せず、彼は困っているのだろう。
そこでルーシャは、友人の錬金術師ノーランに「本音を引き出せる薬」を用意してもらった。
しかし、それを使ったところ、なんだかウィラードの様子がおかしくて───────。
*他サイトでも公開しております。
噂の悪女が妻になりました
はくまいキャベツ
恋愛
ミラ・イヴァンチスカ。
国王の右腕と言われている宰相を父に持つ彼女は見目麗しく気品溢れる容姿とは裏腹に、父の権力を良い事に贅沢を好み、自分と同等かそれ以上の人間としか付き合わないプライドの塊の様な女だという。
その名前は国中に知れ渡っており、田舎の貧乏貴族ローガン・ウィリアムズの耳にも届いていた。そんな彼に一通の手紙が届く。その手紙にはあの噂の悪女、ミラ・イヴァンチスカとの婚姻を勧める内容が書かれていた。
天真爛漫な婚約者様は笑顔で私の顔に唾を吐く
りこりー
恋愛
天真爛漫で笑顔が似合う可愛らしい私の婚約者様。
私はすぐに夢中になり、容姿を蔑まれようが、罵倒されようが、金をむしり取られようが笑顔で対応した。
それなのに裏切りやがって絶対許さない!
「シェリーは容姿がアレだから」
は?よく見てごらん、令息達の視線の先を
「シェリーは鈍臭いんだから」
は?最年少騎士団員ですが?
「どうせ、僕なんて見下してたくせに」
ふざけないでよ…世界で一番愛してたわ…
初恋を諦めたあなたが、幸せでありますように
ぽんちゃん
恋愛
『あなたのヒーローをお返しします。末永くお幸せに』
運命の日。
ルキナは婚約者候補のロミオに、早く帰ってきてほしいとお願いしていた。
(私がどんなに足掻いても、この先の未来はわかってる。でも……)
今頃、ロミオは思い出の小屋で、初恋の人と偶然の再会を果たしているだろう。
ロミオが夕刻までに帰ってくれば、サプライズでルキナとの婚約発表をする。
もし帰ってこなければ、ある程度のお金と文を渡し、お別れするつもりだ。
そしてルキナは、両親が決めた相手と婚姻することになる。
ただ、ルキナとロミオは、友人以上、恋人未満のような関係。
ルキナは、ロミオの言葉を信じて帰りを待っていた。
でも、帰ってきたのは護衛のみ。
その後に知らされたのは、ロミオは初恋の相手であるブリトニーと、一夜を共にしたという報告だった――。
《登場人物》
☆ルキナ(16) 公爵令嬢。
☆ジークレイン(24) ルキナの兄。
☆ロミオ(18) 男爵子息、公爵家で保護中。
★ブリトニー(18) パン屋の娘。
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
政略結婚した旦那様に「貴女を愛することはない」と言われたけど、猫がいるから全然平気
ハルイロ
恋愛
皇帝陛下の命令で、唐突に決まった私の結婚。しかし、それは、幸せとは程遠いものだった。
夫には顧みられず、使用人からも邪険に扱われた私は、与えられた粗末な家に引きこもって泣き暮らしていた。そんな時、出会ったのは、1匹の猫。その猫との出会いが私の運命を変えた。
猫達とより良い暮らしを送るために、夫なんて邪魔なだけ。それに気付いた私は、さっさと婚家を脱出。それから数年、私は、猫と好きなことをして幸せに過ごしていた。
それなのに、なぜか態度を急変させた夫が、私にグイグイ迫ってきた。
「イヤイヤ、私には猫がいればいいので、旦那様は今まで通り不要なんです!」
勘違いで妻を遠ざけていた夫と猫をこよなく愛する妻のちょっとずれた愛溢れるお話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる