殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね

さこの

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困りましたね キャラ変ですか…

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ウィルフレッド殿下とのお茶会はとても久しぶりです。どれだけ振りでしょうか…

「125日振りです」
ノーマン執事がチラリと私を見て微笑んだ

「どうしてわかるの?…心の中まで読まないで!」
ノーマンが怖い…どうして分かったのだろう

「お嬢様は単純だから、心配ですよ」
さらっとバカを見るような顔で微笑んだ
もう話すのをやめよう…どうせ口論にもならない


馬車を降りると見慣れた王宮のメイドが、お茶会の会場となるサロンに案内してくれました。
サロンに着くと殿下がパァーっと笑顔を綻ばせながら迎えに来るので、困惑してしまいます。こんな事は初めてです

「カテリーナ!よくきてくれたね」
「本日はお招きいただきありがとうございます」
淑女の礼をすると、それはそれは嬉しそうに私を眺めているではありませんか
どう言うことか分からずにノーマンの顔をみると肩を竦められた

「さぁ座って」
殿下の向かいの席に座りました

「カテリーナ、遅くなってしまったがまずは入学おめでとう」
「ありがとう存じます」

「学園で困ったことはない?何かあったら相談に乗るから遠慮なく言って欲しい」
「お気遣いいただきありがとう存じます」


「…カテリーナ、最後にあった時のことを覚えているか?」
気まずそうな様子です

「はい、もちろん覚えております。殿下が恋を、」

「ストップ!言わなくて良い…」
手で制されてしまいましたので、どうしてと首を傾げてしまいました。

「あの時のことを謝らせてほしい」
「なんのことでしょうか…?」
「婚約者候補から外したことや、恋をしたいと言った事について。私はバカだ…すまなかった」
頭を下げるウィルフレッド

「謝罪なんて、結構ですよ。殿下の意思を尊重致します」

にこりと微笑んで見るが何のことかいまいち分からないのだけど…

「カテリーナ…君のことが好きなんだ。離れてみてようやく分かった…情けない話だが、私は…このような感情が鈍いようだ」

今まで見た事のない自信のなさそうな表情で話をするものだから、どうして良いのか分からない

「これから努力をするから、婚約者候補とは言わずに、婚約者として私を支えて欲しい」

カテリーナの前に跪き手を取り頭を下げる
その頭はどんどん…低くなりもうすぐ地面に着きそうになる

「殿下!頭を上げてください…」

恐る恐ると言った感じで頭を上げてくる
ビクビクとして耳が垂れ、尻尾がすとんと落ちている子犬のようである
救いを求めるような目を向けないで下さい

イケメンのこのような姿…眼福ではあるが、この人は王子殿下であらせられる


「…カテリーナ」
取られている手を自身の頬に擦り寄せる
ど、どうしてそのような行動になるのですか
やめてよぉ…

「す、すぐに答えは、だ、出せません。マドレーヌ様や家族に相談をしないと…」
手を離して欲しくて力を入れるが離してくれません、鳥肌がたってきました

「なんでマドレーヌに言うの?」
不思議そうな顔をされる殿下

「マドレーヌ様も婚約者候補でしたもの」

グッと手に力を入れるものの、びくともしないではないですか、は・な・し・て!
両手で掴まれてしまいました…
た・す・け・て!

「マドレーヌとは単なる幼馴染で友人なんだよ…恋という気持ちではないと互いに意思の確認をした」


「で、でも婚約者候補から外れたのに婚約者に戻るというのは前例がありませんよ…」
…たぶん。おそらくですけど…
知りませんけど…


「それなら前例を覆そう…この通りだ」

またまた…頭を下げ出した
もうヤダ…やめてください…


「私の婚約者でなくとも…暫定婚約者で良い、近くに居させてほしい。愚かな私に今一度チャンスを与えて下さい」

どっと疲れて、考えさせてくださいと言う返事を言うのが精一杯です
…暫定婚約者とは何ですか?


キャラ変も良いところではないですか…


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