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序章(プロローグ)
第24話 だから人間は信用できないにゃ2
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ロデス「カイト様は金貨での買い取りをご希望されていますが……受け取ったお金をどうされるおつもりですか?」
「特に予定はないにゃ」
ロデス「そうだと思いました。カイト様のような孤高の存在は、人間の世界で贅沢をしたりはしないでしょうから……しかし」
ロデス「しかし、しかし。この桁の金額の取引をすべて金貨で行う事を今後続けていくと、市場から金貨が不足する事態になる事が予想されるのです」
「ああ、にゃるほど。俺が売るばかりで使わず溜め込んでしまうと、市場から現金が少なくなって、貨幣価値が上がってデフレが起きるというわけやにゃ…」
ロデス「さすが賢者猫と呼ばれるお方です、経済についても博識なのですね」
「つまり、金を溜め込むのではなく、使って市場に戻せと?」
ロデス「まぁ、商業ギルドは世界規模の組織ですから、カイト様が今後素材を売り続けたとしても、全体としてはそれほど大きな影響はないのです。が…
…どうしても局所的に偏りは生まれますので」
ロデス「この街、あるいはこの国だけで見れば、経済的な混乱はかなり大きくなるかと…」
ロデス「ギルドの口座内の話であれば、数字を動かすだけですので影響は少ないのですがね。どうです、口座を作りませんか?」
「……金を使えばいいんにゃろ? じゃぁ香辛料とか調味料買うにゃ」
ロデス「それも良いですね。香辛料は高価なものですから。ただ、それだけでは焼け石に水かも知れません」
「他にもっと贅沢品を買えとばいいにゃ? 何かあるにゃ?」
ロデス「いえ、どれだけ贅沢をしようとも、個人で金を使うのには限界があります。なので、できればカイト様にはギルドに口座を作って頂きたいのです。そこに預ける形にして頂ければ、カイト様がお金を使わなくとも市場の現金は減りませんし、預けられたお金を任せて頂ければ運用する事もできます」
「ほう、商業ギルドは金融業もやっているにゃ?」
ロデス「はい。預かっているお金を元手として、貴族に融資したり、事業に投資したりもしております」
「にゃるほどにゃ」
ロデス「ご理解頂けましたか! では、口座をお作り頂け…」
「でもイヤにゃ」
ロデス「え?」
「天邪鬼な性格と言われるかもしれないが、ああしろこうしろと命令されると反抗したくなるんにゃ」
ロデス「命令しているわけでは…」
「冗談にゃ」
「でも……」
ロデス「でも…?」
「結局、口座を作ればギルドに縛られる事になるから嫌にゃ」
ロデス「商業ギルドはカイト様を縛ったりはいたしませんが?」
「この間も言ったと思うが? 金を預ければ、結局主導権は金を持っている側になるとこの間も言った気がするにゃ? 例えば下ろしたいと言っても、拒否されればおしまいにゃ」
ロデス「ですから、そんな事はしませんて…!」
「じゃぁ、金庫内にある現金を上回る金額を下ろせと言われたら?」
ロデス「え、それは…少し待って頂くと言う事にはなると思いますが…」
「待てない事情がある時だってあるものにゃ。それに、払うのは払うが、魔導具の故障とか、色々難癖つけて遅らせられれば、事業が倒産に追い込まれる事だって世の中にはあるにゃ」
実は、日本でカイトは一度就職した会社の倒産を経験していた。小さな会社だったが社長はとてもいい人で、カイトの人生の中では珍しくホワイトな職場であったのだが…。その社長、良い人過ぎて、友人の会社に泣きつかれて金を貸し、約束の返却日に返してもらえず不渡りを出す事になってしまったのだ。
約束の日、その友人は姿を消し、音信不通になった。そして翌日姿を現し金を返してきたらしい。(そのため詐欺にも当たらず。)
金が戻っても不渡りが出た後ではどうしようもなかった、という事なのだろうか? 会社にもっと信用があればどうにかなった話なのかも? 金の流れ、経営について詳しくなかったカイトにはよく分からなかったが。
そして……後に、その友人は、社長の会社を潰すために故意に遅らせたらしいと噂で聞いた。なんでそんな事をしたのか社長とその友人の関係までカイトには分からない。
ただ、たった一日支払いを遅らせただけで、信用は失われ、会社が潰れる事もあるのだ。(そしてその後、再就職に苦労し、カイトはブラック企業にしか就職できなかった…。)
ロデス「それは…そういう場合は、現金がなくとも商業ギルドが支払いを保証致します」
「それも結局口約束にゃ。最初は良いことばかり言って、いざとなったら手のひらを返さないという保証はないにゃ」
ロデス「そこまで我々を疑いますか!」
「…この間も言ったが、商業ギルドで過去に不正を働いた人間は一人も居ない、というわけでもないんにゃろ? なら、絶対ないとは言い切れないにゃ」
ロデス「…確かに横領を働いた事例はありました。が、すべて発覚し次第是正し、犯人は厳しく処罰しています。その甲斐あって近年はそのような事例は起きておりません」
「すべて、発覚し次第、ね…。それって、未だ発覚していない件については分からんて事にゃろ?」
ロデス「それは……」
「まぁいいにゃ、商業ギルドは信用できるとしてもにゃ」
ロデス「信じて頂けますか!」
「…国や貴族はどうにゃ?」
ロデス「え?」
「例えば偉そうな貴族や王族が、言いがかりをつけて俺の口座を差し押さえるとか言い出したら?」
ロデス「商業ギルドは国とは独立した組織ですから、そのような事はありえません。例え王族が相手であっても、口座の金を奪わせるような事はないですよ」
「それは甘いにゃ。商業ギルドだって人間の集まりにゃ。ギルドの職員だって、ギルド職員である前にその国に所属する人間にゃ。家族も居るにゃろ。その生活を盾に取られて脅されたら、逆らえない事もあるにゃろ」
「権力を持てば、必ず横暴な事をする奴が出てくる。それが人間にゃ」
「それともロデスさんが、各国の王族や貴族が絶対に悪い事をしないと保証してくれるのかにゃ?」
ロデス「それは……」
「俺は人間のくだらない人間関係や争いには極力関わりたくないにゃ」
「商業ギルドは信用できる組織であるのかもしれにゃいが、俺個人がそれを信じられる材料が今のところないにゃ。それほど長い付き合いでもないしにゃ?」
ロデス「……そうですか……分かりました」
「今後も現金買取のみで頼むにゃ。その代わり、落札額の百分の一でも構わないにゃ」
ロデス「うーん……」
「金は極力市場に戻すようにするにゃ。使えばいいんにゃろ? なんか買うにゃよ」
ロデス「……分かりました。今日のところは引き下がります。が、諦めませんよ。いつか必ず、カイト様に信用して頂けるよう頑張りますので、その時は、どうぞよろしくお願いします」
「めげないにゃあ。分かったにゃ。その時が来たら、また検討はするにゃ」
そんなわけで、俺は街でお金を使う義務ができてしまったのであった。
本当は、人間の経済など無視しても良かったのだが……
まぁ、金を溜め込んでいても、森の中での生活には不要なモノでしかないので、使えるところでは惜しまず使うほうがいいだろう。
「さて……とは言うものの、何を買うかにゃ……」
「特に予定はないにゃ」
ロデス「そうだと思いました。カイト様のような孤高の存在は、人間の世界で贅沢をしたりはしないでしょうから……しかし」
ロデス「しかし、しかし。この桁の金額の取引をすべて金貨で行う事を今後続けていくと、市場から金貨が不足する事態になる事が予想されるのです」
「ああ、にゃるほど。俺が売るばかりで使わず溜め込んでしまうと、市場から現金が少なくなって、貨幣価値が上がってデフレが起きるというわけやにゃ…」
ロデス「さすが賢者猫と呼ばれるお方です、経済についても博識なのですね」
「つまり、金を溜め込むのではなく、使って市場に戻せと?」
ロデス「まぁ、商業ギルドは世界規模の組織ですから、カイト様が今後素材を売り続けたとしても、全体としてはそれほど大きな影響はないのです。が…
…どうしても局所的に偏りは生まれますので」
ロデス「この街、あるいはこの国だけで見れば、経済的な混乱はかなり大きくなるかと…」
ロデス「ギルドの口座内の話であれば、数字を動かすだけですので影響は少ないのですがね。どうです、口座を作りませんか?」
「……金を使えばいいんにゃろ? じゃぁ香辛料とか調味料買うにゃ」
ロデス「それも良いですね。香辛料は高価なものですから。ただ、それだけでは焼け石に水かも知れません」
「他にもっと贅沢品を買えとばいいにゃ? 何かあるにゃ?」
ロデス「いえ、どれだけ贅沢をしようとも、個人で金を使うのには限界があります。なので、できればカイト様にはギルドに口座を作って頂きたいのです。そこに預ける形にして頂ければ、カイト様がお金を使わなくとも市場の現金は減りませんし、預けられたお金を任せて頂ければ運用する事もできます」
「ほう、商業ギルドは金融業もやっているにゃ?」
ロデス「はい。預かっているお金を元手として、貴族に融資したり、事業に投資したりもしております」
「にゃるほどにゃ」
ロデス「ご理解頂けましたか! では、口座をお作り頂け…」
「でもイヤにゃ」
ロデス「え?」
「天邪鬼な性格と言われるかもしれないが、ああしろこうしろと命令されると反抗したくなるんにゃ」
ロデス「命令しているわけでは…」
「冗談にゃ」
「でも……」
ロデス「でも…?」
「結局、口座を作ればギルドに縛られる事になるから嫌にゃ」
ロデス「商業ギルドはカイト様を縛ったりはいたしませんが?」
「この間も言ったと思うが? 金を預ければ、結局主導権は金を持っている側になるとこの間も言った気がするにゃ? 例えば下ろしたいと言っても、拒否されればおしまいにゃ」
ロデス「ですから、そんな事はしませんて…!」
「じゃぁ、金庫内にある現金を上回る金額を下ろせと言われたら?」
ロデス「え、それは…少し待って頂くと言う事にはなると思いますが…」
「待てない事情がある時だってあるものにゃ。それに、払うのは払うが、魔導具の故障とか、色々難癖つけて遅らせられれば、事業が倒産に追い込まれる事だって世の中にはあるにゃ」
実は、日本でカイトは一度就職した会社の倒産を経験していた。小さな会社だったが社長はとてもいい人で、カイトの人生の中では珍しくホワイトな職場であったのだが…。その社長、良い人過ぎて、友人の会社に泣きつかれて金を貸し、約束の返却日に返してもらえず不渡りを出す事になってしまったのだ。
約束の日、その友人は姿を消し、音信不通になった。そして翌日姿を現し金を返してきたらしい。(そのため詐欺にも当たらず。)
金が戻っても不渡りが出た後ではどうしようもなかった、という事なのだろうか? 会社にもっと信用があればどうにかなった話なのかも? 金の流れ、経営について詳しくなかったカイトにはよく分からなかったが。
そして……後に、その友人は、社長の会社を潰すために故意に遅らせたらしいと噂で聞いた。なんでそんな事をしたのか社長とその友人の関係までカイトには分からない。
ただ、たった一日支払いを遅らせただけで、信用は失われ、会社が潰れる事もあるのだ。(そしてその後、再就職に苦労し、カイトはブラック企業にしか就職できなかった…。)
ロデス「それは…そういう場合は、現金がなくとも商業ギルドが支払いを保証致します」
「それも結局口約束にゃ。最初は良いことばかり言って、いざとなったら手のひらを返さないという保証はないにゃ」
ロデス「そこまで我々を疑いますか!」
「…この間も言ったが、商業ギルドで過去に不正を働いた人間は一人も居ない、というわけでもないんにゃろ? なら、絶対ないとは言い切れないにゃ」
ロデス「…確かに横領を働いた事例はありました。が、すべて発覚し次第是正し、犯人は厳しく処罰しています。その甲斐あって近年はそのような事例は起きておりません」
「すべて、発覚し次第、ね…。それって、未だ発覚していない件については分からんて事にゃろ?」
ロデス「それは……」
「まぁいいにゃ、商業ギルドは信用できるとしてもにゃ」
ロデス「信じて頂けますか!」
「…国や貴族はどうにゃ?」
ロデス「え?」
「例えば偉そうな貴族や王族が、言いがかりをつけて俺の口座を差し押さえるとか言い出したら?」
ロデス「商業ギルドは国とは独立した組織ですから、そのような事はありえません。例え王族が相手であっても、口座の金を奪わせるような事はないですよ」
「それは甘いにゃ。商業ギルドだって人間の集まりにゃ。ギルドの職員だって、ギルド職員である前にその国に所属する人間にゃ。家族も居るにゃろ。その生活を盾に取られて脅されたら、逆らえない事もあるにゃろ」
「権力を持てば、必ず横暴な事をする奴が出てくる。それが人間にゃ」
「それともロデスさんが、各国の王族や貴族が絶対に悪い事をしないと保証してくれるのかにゃ?」
ロデス「それは……」
「俺は人間のくだらない人間関係や争いには極力関わりたくないにゃ」
「商業ギルドは信用できる組織であるのかもしれにゃいが、俺個人がそれを信じられる材料が今のところないにゃ。それほど長い付き合いでもないしにゃ?」
ロデス「……そうですか……分かりました」
「今後も現金買取のみで頼むにゃ。その代わり、落札額の百分の一でも構わないにゃ」
ロデス「うーん……」
「金は極力市場に戻すようにするにゃ。使えばいいんにゃろ? なんか買うにゃよ」
ロデス「……分かりました。今日のところは引き下がります。が、諦めませんよ。いつか必ず、カイト様に信用して頂けるよう頑張りますので、その時は、どうぞよろしくお願いします」
「めげないにゃあ。分かったにゃ。その時が来たら、また検討はするにゃ」
そんなわけで、俺は街でお金を使う義務ができてしまったのであった。
本当は、人間の経済など無視しても良かったのだが……
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
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