69 / 85
第一章 帝都の賢者
第69話 三十六計逃げるにしかずにゃ
しおりを挟む
明日、仕事に行かなくていい。
もうパワハラ上司やクズ雇い主の顔色を伺わなくて良い、となったら。
どれだけ気が楽になるだろうか……。
毎日、仕事帰りに空を見上げる度、そんな思いがこみ上げて来る日々だった…。
だから、転生というチャンスを貰えた時、そんな苦しい生き方をもうしたくないと、人間じゃない種族を、社会に属さずとも一人で生きていける種族を選んだのだ。
俺はこの世界では自由だ。前世とは違う。逃げる選択肢がある。
たしかに俺が捕食される側になる事だってあり得るが、そうなったら逃げればいいのだ。
俺は、簡単に魔物を狩ってきた。人間もかなり殺してきた。俺からすれば、ゴブリンを狩るのと一緒でも、見る立場を帰れば許せない極悪人として俺に恨みを抱く者もあるだろう。だから、俺が狩られても文句は言えまい。
だが、わざわざ戦う必要はない。弱肉強食の世界でも強者に襲われた弱者は必死で逃げる。逃げ切れば、生き延びられる。
まぁ、相手がそこまで強いかは分からないのだが。
情報が少ない。だが少ない情報から、俺より強い可能性はある。
ここは逃げの一手。姿を晦まし、相手の情報をよく調べて対抗策を用意してから、改めて接触したほうが得策だと俺は判断したのだ。
だが……
まさか帝国に居るはずの賢者が一足飛びに押しかけてくるとは完全に計算外であったが。
もし、相手も自分と同レベルの【賢者】であるなら、当然転移も使えると考えるべきであった。
というか、転移で強襲された時点で、“大した事ない肩書だけの賢者”である可能性は低くなった。
色々想定外が多い。
我ながら間の抜けた話である……。
まぁ、戦って勝てない相手かどうかは分からない。もしかしたら意外と大したことはない可能性もあり得るが、とにかく、今は相手の話を聞いて情報を引き出すとするか。
「日本人だったら何だと言うにゃ???」
メイヴィス「遠い同郷の者が居るなら、会って話してみたくなる、それだけのことじゃろ?」
「別に俺は大丈夫にゃ」
メイヴィス「なぜそんなに警戒する? 別に敵対してる訳じゃないのだから問題なかろうが」
「敵になるか味方になるかはまだ分からんにゃ」
メイヴィス「安心せい、敵じゃない、敵対するつもりはないわ」
「分からんにゃ。人間の心は変わる。基本的に、俺は人間とはあまり関わり合いになりたくないにゃ」
メイヴィス「なぜ人間を嫌う? お前だって人間の街に出入りしていたではないか?」
「人間と付き合うと、すぐ柵ができて、くだらない人間関係に煩わされるようになって、嫌な目にあうにゃ」
メイヴィス「……もしかして、転生前、日本でつらい経験をしたのか?」
「……まぁにゃ」
メイヴィス「そうか……辛かったろうな…よく頑張ったと思うぞ」
「俺の事何も知らんくせに適当な労いはいらんにゃ」
と言いながらも俺は少しだけ、気持ちが軽くなった気がしていた。
メイヴィス「具体的には分からんが、人間社会の事はよく分かっているつもりじゃよ。人間社会で一番大変なのは人間関係だならの。酷く残酷な目に遭う者も多い。嫌気が差す気持ちも分かる…」
「……」
メイヴィス「……とっ、とにかく、儂は敵対する気はないし、何も無理強いもする気はない。せっかく同郷の人間に会ったのだ、少し話したかっただけだ。それくらいよいではないか…? その後、どうしても関わりたくないというのなら、もう追いかけはせんよ」
「…まぁいいにゃ」
俺は椅子とテーブルを収納から出した。
メイヴィス「おお、これは助かる。もう齢でな、腰と膝がどうもなぁ…」
老人は勝手に椅子に座った。俺もテーブルを挟んで向かい側に座り、お茶を出してやる。
いつでも飲めるよう、熱いお茶をポットに入れたまま時間停止の亜空間に収納してあるのだ。
メイヴィス「……ぬるいな」
「そんなはずないにゃ。飲み頃の温度で保管してあるにゃ」
メイヴィス「…猫舌か!」
「ああ…そういうことか……猫だから仕方ないにゃ。熱いのが好みなら温めてやるにゃ」
メイヴィス「ほう、随分繊細な火魔法の使い方ができるのだな? 普通なら爆裂してしまいそうなところだが、それも種族的な特徴か…? 時間停止の収納魔法も使えるようだし、さすが、賢者猫だな」
「時間停止の収納、お前は使えにゃいのか?」
メイヴィス「まぁ、使えない事もないが、魔力をバカ食いするのでな。あまり使わんよ。というか、なぜケットシーなんじゃ? 前世で人間だったのに……自分で選んだのか?」
「そうにゃ」
メイヴィス「…人間でない種族を選ぶほど、人間に嫌気が差したという事なんじゃな…」
「まぁそんなところにゃ」
メイヴィス「儂は、何も考えず人間を選んでしまった。まぁ、転生者というのは転生後も人間を選ぶ事が多いんじゃがな。だが……今になってみると、違う種族を選んだほうが良かったかのう」
「なんでにゃ? 賢者になって楽しい無双人生だったんじゃにゃいのか?」
メイヴィス「まぁ、それなりに充実した人生ではあったよ。ただ、人間は…寿命が短い。実はこう見えて、もう百と五十歳になる」
「こう見えてって、そのまんまその年齢に見えるけどにゃ」
メイヴィス「たとえ【賢者】でも、寄る年波には勝てん」
「…治癒魔法は使えないにゃ?」
メイヴィス「治癒魔法は怪我を治す魔法じゃ。老化は治せんのじゃよ」
「……へぇ」
メイヴィス「一応、儂も【賢者】なので、魔法は全属性に適正がある。時空属性もな。だが、時間を巻き戻すような魔法は、とんでもない魔力が必要でな…。人間の魔力ではとてもじゃないか賄えんのだよ。
種族的特性で、持てる魔力の器が決まっているようでの。その点も、人間を選んで失敗だった点じゃな。ポンコツ賢者じゃよ。まぁそれを補うために魔石に魔力をチャージする技術を発達させたのじゃがの。その点、お主は妖精族だから、魔力は豊富であろう?」
「まぁ…魔力が足りなくて困ったという経験はしたことないにゃ」
メイヴィス「先程も簡単に転移魔法を使っていたしな」
「お前も使ってたにゃ」
メイヴィス「いや、儂のはインチキじゃよ。魔力を蓄えた魔石を使ってるのじゃ。転移目標を置いてある場所にしか転移できんしな。
…じつはな、先程の転移で魔石を使い果たしてしまって、もう一度転移されたら追いかける事はできなかったので助かったよ」
それを聞いた俺はスックと立ち上がり、手を上げた。
「……じゃ!」
足元には転移の魔法陣が浮かんでいる。
メイヴィス「ちょっ! 待てっ! まぁぇ~って~~~!!」
もうパワハラ上司やクズ雇い主の顔色を伺わなくて良い、となったら。
どれだけ気が楽になるだろうか……。
毎日、仕事帰りに空を見上げる度、そんな思いがこみ上げて来る日々だった…。
だから、転生というチャンスを貰えた時、そんな苦しい生き方をもうしたくないと、人間じゃない種族を、社会に属さずとも一人で生きていける種族を選んだのだ。
俺はこの世界では自由だ。前世とは違う。逃げる選択肢がある。
たしかに俺が捕食される側になる事だってあり得るが、そうなったら逃げればいいのだ。
俺は、簡単に魔物を狩ってきた。人間もかなり殺してきた。俺からすれば、ゴブリンを狩るのと一緒でも、見る立場を帰れば許せない極悪人として俺に恨みを抱く者もあるだろう。だから、俺が狩られても文句は言えまい。
だが、わざわざ戦う必要はない。弱肉強食の世界でも強者に襲われた弱者は必死で逃げる。逃げ切れば、生き延びられる。
まぁ、相手がそこまで強いかは分からないのだが。
情報が少ない。だが少ない情報から、俺より強い可能性はある。
ここは逃げの一手。姿を晦まし、相手の情報をよく調べて対抗策を用意してから、改めて接触したほうが得策だと俺は判断したのだ。
だが……
まさか帝国に居るはずの賢者が一足飛びに押しかけてくるとは完全に計算外であったが。
もし、相手も自分と同レベルの【賢者】であるなら、当然転移も使えると考えるべきであった。
というか、転移で強襲された時点で、“大した事ない肩書だけの賢者”である可能性は低くなった。
色々想定外が多い。
我ながら間の抜けた話である……。
まぁ、戦って勝てない相手かどうかは分からない。もしかしたら意外と大したことはない可能性もあり得るが、とにかく、今は相手の話を聞いて情報を引き出すとするか。
「日本人だったら何だと言うにゃ???」
メイヴィス「遠い同郷の者が居るなら、会って話してみたくなる、それだけのことじゃろ?」
「別に俺は大丈夫にゃ」
メイヴィス「なぜそんなに警戒する? 別に敵対してる訳じゃないのだから問題なかろうが」
「敵になるか味方になるかはまだ分からんにゃ」
メイヴィス「安心せい、敵じゃない、敵対するつもりはないわ」
「分からんにゃ。人間の心は変わる。基本的に、俺は人間とはあまり関わり合いになりたくないにゃ」
メイヴィス「なぜ人間を嫌う? お前だって人間の街に出入りしていたではないか?」
「人間と付き合うと、すぐ柵ができて、くだらない人間関係に煩わされるようになって、嫌な目にあうにゃ」
メイヴィス「……もしかして、転生前、日本でつらい経験をしたのか?」
「……まぁにゃ」
メイヴィス「そうか……辛かったろうな…よく頑張ったと思うぞ」
「俺の事何も知らんくせに適当な労いはいらんにゃ」
と言いながらも俺は少しだけ、気持ちが軽くなった気がしていた。
メイヴィス「具体的には分からんが、人間社会の事はよく分かっているつもりじゃよ。人間社会で一番大変なのは人間関係だならの。酷く残酷な目に遭う者も多い。嫌気が差す気持ちも分かる…」
「……」
メイヴィス「……とっ、とにかく、儂は敵対する気はないし、何も無理強いもする気はない。せっかく同郷の人間に会ったのだ、少し話したかっただけだ。それくらいよいではないか…? その後、どうしても関わりたくないというのなら、もう追いかけはせんよ」
「…まぁいいにゃ」
俺は椅子とテーブルを収納から出した。
メイヴィス「おお、これは助かる。もう齢でな、腰と膝がどうもなぁ…」
老人は勝手に椅子に座った。俺もテーブルを挟んで向かい側に座り、お茶を出してやる。
いつでも飲めるよう、熱いお茶をポットに入れたまま時間停止の亜空間に収納してあるのだ。
メイヴィス「……ぬるいな」
「そんなはずないにゃ。飲み頃の温度で保管してあるにゃ」
メイヴィス「…猫舌か!」
「ああ…そういうことか……猫だから仕方ないにゃ。熱いのが好みなら温めてやるにゃ」
メイヴィス「ほう、随分繊細な火魔法の使い方ができるのだな? 普通なら爆裂してしまいそうなところだが、それも種族的な特徴か…? 時間停止の収納魔法も使えるようだし、さすが、賢者猫だな」
「時間停止の収納、お前は使えにゃいのか?」
メイヴィス「まぁ、使えない事もないが、魔力をバカ食いするのでな。あまり使わんよ。というか、なぜケットシーなんじゃ? 前世で人間だったのに……自分で選んだのか?」
「そうにゃ」
メイヴィス「…人間でない種族を選ぶほど、人間に嫌気が差したという事なんじゃな…」
「まぁそんなところにゃ」
メイヴィス「儂は、何も考えず人間を選んでしまった。まぁ、転生者というのは転生後も人間を選ぶ事が多いんじゃがな。だが……今になってみると、違う種族を選んだほうが良かったかのう」
「なんでにゃ? 賢者になって楽しい無双人生だったんじゃにゃいのか?」
メイヴィス「まぁ、それなりに充実した人生ではあったよ。ただ、人間は…寿命が短い。実はこう見えて、もう百と五十歳になる」
「こう見えてって、そのまんまその年齢に見えるけどにゃ」
メイヴィス「たとえ【賢者】でも、寄る年波には勝てん」
「…治癒魔法は使えないにゃ?」
メイヴィス「治癒魔法は怪我を治す魔法じゃ。老化は治せんのじゃよ」
「……へぇ」
メイヴィス「一応、儂も【賢者】なので、魔法は全属性に適正がある。時空属性もな。だが、時間を巻き戻すような魔法は、とんでもない魔力が必要でな…。人間の魔力ではとてもじゃないか賄えんのだよ。
種族的特性で、持てる魔力の器が決まっているようでの。その点も、人間を選んで失敗だった点じゃな。ポンコツ賢者じゃよ。まぁそれを補うために魔石に魔力をチャージする技術を発達させたのじゃがの。その点、お主は妖精族だから、魔力は豊富であろう?」
「まぁ…魔力が足りなくて困ったという経験はしたことないにゃ」
メイヴィス「先程も簡単に転移魔法を使っていたしな」
「お前も使ってたにゃ」
メイヴィス「いや、儂のはインチキじゃよ。魔力を蓄えた魔石を使ってるのじゃ。転移目標を置いてある場所にしか転移できんしな。
…じつはな、先程の転移で魔石を使い果たしてしまって、もう一度転移されたら追いかける事はできなかったので助かったよ」
それを聞いた俺はスックと立ち上がり、手を上げた。
「……じゃ!」
足元には転移の魔法陣が浮かんでいる。
メイヴィス「ちょっ! 待てっ! まぁぇ~って~~~!!」
377
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる