秋葉原工作室物語

秋葉原工作室店長

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「プラモデルはオワコンでは無いですよ」
「今も人気のなんですよ」

そこには、可愛らしい女性が微笑みながら立っていた。自分の大事なものを否定された子供が、大人に反論している時に見せるような怒っている。というよりは必死になっていて否定する姿はやっぱりが1番しっくりくる顔をむけていた
「えっと何処かのお店の人?」
僕は警戒しながら最近の秋葉原は、昔と違ってコンセプトカフェとかが増えてそこらじゅう何処を歩いていても、客引きの女の子に声をかけられるので、不意に声をかけられて警戒する言葉が口をついて出てしまった、後から思うとお困っていたサラリーマンを気の毒に思って勇気を振り絞ってせっかく声をかけてくれたのにと反省しているというより後悔をしている。
でも、「せっかっくの連休にプラモデルを作ってこい」なんて無茶振りを上司にされた上に自分の彼女はもうどっかの恋愛シュミレーションゲームなら破裂寸前の爆弾💣マークが付いて今にも三下り半メールがくるかもとか、アウエー感満載の秋葉原で何も手に入れる事ができずに歩き回った挙句途方に暮れて気持ち的にはもう秋葉原から追い出されそうになって、秋葉の端っこの万世橋の上で崩れかけてたんで許して欲しい、キャッチと間違えて警戒した事をwだって全く知りはしなかったんだ君の事を店の事を、と僕の心情は良いとして

彼女は万世橋の下流に見えるJRの架橋のたもとを指差しながら
「はい、あそこでお店をやっているんでちゅん」
「えっと、ちゅん…   (は、いいとして)お店って?君と楽しくお話ができたりとか?」
「いいえ、うちのお店は、自分でしてもらってます」
「???」
ちゅんがないは置いといて、やっぱり客引きの一種?
「普段なら他の用なんかすっぽかして行きたいとこだけどちょっと急いで探し物があって、プラモデルを売ってるお店を教えて欲しいんだけど何処か知りませんか?」
彼女は「それなら、ちょうどお店に帰るところなのでその途中にあるのでご案内すちゅん。」
といって微笑むと、さあこっちと前を歩いて万世橋を秋葉原側へ信号を渡り右折すると「秋葉原るじあ会館」という建物の前で立ち止まりここですよって指差しながら
「このビルの4階6階にあるお店にガンプラは売ってるちゅん」
成る程、模型屋さんが独自の建物に入ってるわけじゃ無いのか
「ありがとう、ここまでくれば後は何とかしてみますよ」

「でも、プラモデルを探すのにどんなとか」

「ありがとう、でもお仕事の途中っぽいしここで充分です本当にありがとう」
と、とりあえず目の前の可愛いちゅんの好意を振り切った、もちろん申し訳ない気持ちもありながら秋葉原と言えば一緒に散歩しただけで財布から新渡戸稲造や福沢諭吉が旅立つって聞いたから警戒気味に断った、すると彼女は

「そのプラモデルは、急いで作るんですか?道具って持ってますか?」と矢継ぎ早に聞いてきたので
連休明けには持って行かなきゃならない事、プラモデルなんて子供の頃にやって以来で知識と言えば「プラモは爪切りで作るくらい」と答えると
「昭和ですよ爪切りが活躍したのは」と言ってそんな会話が楽しかったようで嬉しそうに笑ってそれから、「分からない事があれば4階でも6階でも店員さんにちゃんと聞くんですよ」とちょっと上の姉のように微笑むと「また、会うちゅん!」と言って笑いながら、その不思議な女の子は沢山の人が行き交う金曜日の秋葉原に消えていった。
僕は「また、必ず会いたいです。」と心の中で独り言を呟いきながら、この問題が片付いたら彼女の働いているお店を探して御礼を口実に行ってみるか等ともうここまでくれば、問題の大半を片付けた気になっていた。
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