秋葉原工作室物語

秋葉原工作室店長

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素人テンチョー合いまみえる

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振り替えると、体格のいい男声がそこにはいた
そして、テンチョーとその体格のいい男声の会話が始まると、いつもにこにこしていたかんこちゅんの表情ががみるみるこわばるのが手にとるようにわかった、それでも笑顔は崩さない
「最近良く噂を聞くから今日はどんな感じか見にきてみたんだ」
「はあ、ありがとうございます。」
「なかなかいい店だけど、隣で塗装してた人達のエアブラシの使い方がちょっとあれだったよ?」
「成る程お客様はかなりの腕前でいらっしゃるんですね💢、それで何時にお越しですか?」
ずれっぱなしの2人の掛け合いを見ながら、僕が二人のやり取りを要領を得ない??な表情で見ていると、かんこちゅんが横から「たぶん腕自慢さんでちゅん」とこそっと教えてくれたので、あ~成る程どこかで見た、いや見たことないけど道場破りの類いと、いるいる良くゴルフ場にいる奴だと思いながらもかんこちゅんの方を向くと
かんこちゅんが笑顔の裏で心配そうな顔をしているので、僕は少し元気付けようと「あの、テンチョーならこれくらい大丈夫じゃないの?」とかんこちゅんを元気付けようとこそっと話しかけると「心配してるのは勝ち負けじゃないちゅん」と言ってテンチョーと腕自慢さんの二人の間に割って入った
「普段はどんな作品を作ってるですちゅん?」
「ここ二、三年で出戻りしたんだけど、今は○○というサークルさんの代表をしてる○○さんとかと作業を通話アプリとかで見せながら毎日作業してるけどね」
と第三者の僕が聞いてもめんどくさい奴と分かる台詞を吐きながら、どうだと言わんばかりのどや顔で凄い俺アピールに、店長は「それで、だか」と言いかけたところで、かんこちゅんが「店長、すいませんけど明日は貸切だから六階の机の配置を変えて欲しいたゅん」と遮って言うと店長も負けずに「後でもいいでし」と言い換えそうとすると更にかんこちゅんが「今すぐやって欲しいの!!」と語尾のちゅんも無く笑顔のまま凄んだ、これ以上は無理だと悟ったのか可愛そうに店長はスッと立ち上がると「六階の片付けをしてくるよ!」と言い残して立ち去った。
すれ違い際に小さな声で「すいません、彼女を宜しくお願いします」と言ってエレベーターに乗って立ち去ってしまった。
めんどくさそうな店長が居なくなって、腕自慢君は気分を良くしたのか更に続けて
「さっきも言いかけたんだけど、隣でエアブラシを吹いていた奴らだけど、あんなやり方ではちゃんとした塗装はできないでしょう撹拌がちゃんとしてないしエア圧はいい加減だしそう思わないのかな?さっきの店長は?」と腕自慢くんは気分の良さげに、近所のやっかいな模型が好きなおっさん宜しく馴れ馴れしく言いたい事を言ってと僕には聞こえた。
店長に宜しくと言われたのは流石に切れるかんこちゅんを止める事かと思って彼女に目をやると凄く冷静に「成る程、でも始めたばかりのお客様ならこんなそんな事もあるちゅんね!私も最初はそんな感じだったちゅん」とやり過ごしながら「では、今日は何時におこしちゅん?‼️」とたずねると
「だから、今日は客じゃないから見に来ただけだから!」
「お客様じゃないちゅん?ならもうお帰りくださいね」とさっきより恐ろしい語気に殺気をはらんだような笑顔と裏腹な感じの声で言うと
腕自慢くんもカチンと来たのか僕にむかい「女だと分からないと思うけど、あんたなら分かるだろう?あんなままで、ふざけてプラモ作るやつがどんどんこの業界を良くなくしていってるの?」と頓珍漢の漢字しか似合わないような台詞を吐いてきて、あのこじらせムカつく店長が"彼女を宜しく"などと言って僕なんかに頭を下げてなかったらこんなに冷静に言い返せなかっただろう僕は瞬時に「今日、僕は生まれて初めてプラモデルを買いそして生まれて初めてプラモデルを組みました。」冷静に冷静にと「彼女は最初っから最後まで徹底していたんだと今なら分かりますよ、彼女は僕から自発的に不思議に思って質問をするまで手はもちろん口を出さなかったんだと、それは僕が今日初めてプラモデルを組んでプラモデルを嫌いにならないで欲しい、自分でプラモデルを組むことで好きになって欲しいって思っての行動だったんだと思いますよ」何を言ってるんだ僕はと自分でも思いながら完全にあのテンチョーに充てられてるのを意識しながら続けて「もしも、プラモデルを多くの人に楽しんでもらいたいならどちらが正しいのか、僕はこの三連休中に上司からの無茶振りでプラモデルを作らなきゃならなくなったんですが、きっと彼女のおかげで手を出さない彼女のおかげて納得の行くものが出来上がると思いますよ」と噛みついてしまって"はっ"と何を熱くなってるんだろうと思ってかんこちゅんを見ると、もう腕自慢君などアウトオブ眼中で「絶対にできるちゅん💯」と僕の方を見つめていた…
さすがの腕自慢くんも「そんなもんが初心者に出きるもんならやってみろよ、三日後だからな」と言って立ち去った

いや、あの、取り消せないよね。と心中でうろたえてると「がんばるちゅん!」と更に増した笑顔でこちらを見ていた。

※今回のはちょっと誇張してますが、始めた頃に良くこんなことがしょっちゅうありました(笑)でも、今なら少しだけ分かるようになってきましたが、言ってた人は多分本気で目の前で行われている劣悪な何かをなんと治してあげたかったんだと思います。ちょっとでも正しい方向に向けてあげたかったんだと思います、その時の僕もかなり器が小さくてちんぷんかんぷんな男だった(今でもですが)ので理解ができなくてごめんなさいって気持ちもあり、それでも今回もちょっと感情的になってかいちゃったので贖罪の意味で蛇足の文章を着けましたm(__)m
さて、ひくにひけない主人公はこれからプラモ作りにはまってくはずです~
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