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何かがおかしい (レオ視点)
愛していたルディアを裏切った俺に待っていたのはつらい現実だった。父上から無理矢理にルディアと離縁させられてメアリーと再婚させられたのだ。
どんなに抵抗しても侯爵当主の父に逆らうことは出来なかった。
それでも、会いたくてハディッド伯爵家へ向かった。
待っていたのはルディアの姉のハノンだった。ハノンは産んだばかりの子どもと、婿であるトムと伯爵邸で暮らしていた。
「ルディアはこちらに帰っていないのか?」
「レオ、貴方が浮気などするからルディアは出て行ったのよ」
「俺は浮気などした覚えがないんだ」
「どういうこと?」
「同僚たちと酒を飲んでいて酔ってはいたが、意識を失う程ではなかった。なのに朝起きたらメアリーと裸でいたんだ」
「それは、浮気でしょう!しかも子どもまで作っていて何を言ってるの!」
「絶対に彼女を抱いてなんかいない」
俺は否定した。
「だったらルディアに否定したら良かったのよ」
「メアリーを抱いたつもりなんかなかったしルディアに知られるのも怖かったから黙っていた。なのに突然メアリーが邸に押し入ってきて、呆然としてしまって何も言えなかった」
「じゃあ、やっぱりレオが悪いんじゃない」
「でも、いきなり出て行って、すぐに離縁なんて、そんなことになるとは思わなかった」
「ルディアは子どもが出来なくて悩んでいたのよ。それなのに貴方に子どもができたのよ、ショックだったと思うわ。あの子は弱いの、いつも泣いてばかりなの。もう、あの子には関わらないで欲しいの」
「俺はまだ諦めていない、絶対に真実を見つけ出してやる」
「レオ、貴方が言っていることは確かなの?」
「嘘なんかじゃない!」
「そこまで言うならわたしも協力するわ、トムの友人に腕の立つ弁護士がいるの、紹介するわ」
「ありがとう、助かるよ」
それから俺はメアリーのことを調べた。
だが、中々証拠が見つからない。
メアリーのお腹は大きくなっていく。
「レオ、わたしは貴方の妻よ。何故会いに来てくれないの?わたし達は何度も愛し合った関係よ、ねえ、またわたしを愛してちょうだい」
彼女の言葉を受け入れられない俺は、彼女を別邸に住まわせた。俺は仕事があるからと別の邸に住んだ。
ルディアと暮らした邸は、そのままにしてある。絶対にメアリーをそこには入れない。
俺はルディアを取り戻すため必死だった。
だが、メアリーと酒場で出会った足取りがよくわからない。
その酒場はいつの間にか潰れているし泊まったホテルは、新しい経営者になり従業員が総入れ替えされていた。
何故なんだ、誰かが邪魔をしている。
それでもハノンに紹介してもらった人を雇い一人一人探して証言を取っていった。
なんとか証言と証拠が集まった時にはメアリーは予定より早い出産をしていた。
そこにハノンから伝えられたつらい事実。
「ルディアが妊娠していたの。貴方と別れて体調を崩して寝込んでいたのよ医師に診てもらったら妊娠していたの、もう8か月よ」
「どうして教えてくれなかったんだ、ルディアに会いに行って事実を伝える、そして復縁するんだ」
「ダメよ、貴方に会いたくなどないわ、だってわたしにも会いたがらないの、わたしと貴方が付き合っていたことをルディアは知っているのよ、それに貴方が婚約してからもメアリーと付き合ったり他の女性と付き合ってたことも、知っているわ」
「う、嘘だ」
俺はハノンと別れたあとすぐにルディアと婚約させられた。幼馴染のルディアは可愛かったがまだ幼なく恋愛としての愛情は持てなかった。
19歳という若さにどうしても恋人を欲してしまいメアリーと付き合った。
メアリーの綺麗な顔、男を誘う魅力的な身体に抗えることが出来なかった。
だが、彼女の強欲さや人を見下す態度にうんざりして別れた。
その後も他に寄ってきた女性たち数人と付き合ったがすぐに別れた。
ルディアが侯爵家に通い、花嫁修行をしている姿が可愛らしく、いつもはにかんだ笑顔がかわいかった。
なのに彼女は父親の血を引き、剣術に長けていた。
我が家にいる護衛騎士達と一緒に鍛錬する姿はあの可愛さと真逆で美しく豪快で人を惹きつけた。
彼女の剣技に見惚れる騎士は多かった。
そして彼女の姿を探している自分に気がついた。
いつの間にか幼馴染の妹だった存在が気になる女の子になり、好きな女性へと変わっていった。
他の女性と付き合ったのは婚約して一年間だけでそのあとは全く浮気などしなかった。
「ルディアは、俺に会いたくない……知られたくないのか……」
俺は彼女に会いに行きたいのに会いに行けない。
裏切りを知られていた。
今さらメアリーのことを違うと言っても過去のメアリーとのことは本当のことだから、俺はもうルディアに会うことはできないのか……
どんなに抵抗しても侯爵当主の父に逆らうことは出来なかった。
それでも、会いたくてハディッド伯爵家へ向かった。
待っていたのはルディアの姉のハノンだった。ハノンは産んだばかりの子どもと、婿であるトムと伯爵邸で暮らしていた。
「ルディアはこちらに帰っていないのか?」
「レオ、貴方が浮気などするからルディアは出て行ったのよ」
「俺は浮気などした覚えがないんだ」
「どういうこと?」
「同僚たちと酒を飲んでいて酔ってはいたが、意識を失う程ではなかった。なのに朝起きたらメアリーと裸でいたんだ」
「それは、浮気でしょう!しかも子どもまで作っていて何を言ってるの!」
「絶対に彼女を抱いてなんかいない」
俺は否定した。
「だったらルディアに否定したら良かったのよ」
「メアリーを抱いたつもりなんかなかったしルディアに知られるのも怖かったから黙っていた。なのに突然メアリーが邸に押し入ってきて、呆然としてしまって何も言えなかった」
「じゃあ、やっぱりレオが悪いんじゃない」
「でも、いきなり出て行って、すぐに離縁なんて、そんなことになるとは思わなかった」
「ルディアは子どもが出来なくて悩んでいたのよ。それなのに貴方に子どもができたのよ、ショックだったと思うわ。あの子は弱いの、いつも泣いてばかりなの。もう、あの子には関わらないで欲しいの」
「俺はまだ諦めていない、絶対に真実を見つけ出してやる」
「レオ、貴方が言っていることは確かなの?」
「嘘なんかじゃない!」
「そこまで言うならわたしも協力するわ、トムの友人に腕の立つ弁護士がいるの、紹介するわ」
「ありがとう、助かるよ」
それから俺はメアリーのことを調べた。
だが、中々証拠が見つからない。
メアリーのお腹は大きくなっていく。
「レオ、わたしは貴方の妻よ。何故会いに来てくれないの?わたし達は何度も愛し合った関係よ、ねえ、またわたしを愛してちょうだい」
彼女の言葉を受け入れられない俺は、彼女を別邸に住まわせた。俺は仕事があるからと別の邸に住んだ。
ルディアと暮らした邸は、そのままにしてある。絶対にメアリーをそこには入れない。
俺はルディアを取り戻すため必死だった。
だが、メアリーと酒場で出会った足取りがよくわからない。
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何故なんだ、誰かが邪魔をしている。
それでもハノンに紹介してもらった人を雇い一人一人探して証言を取っていった。
なんとか証言と証拠が集まった時にはメアリーは予定より早い出産をしていた。
そこにハノンから伝えられたつらい事実。
「ルディアが妊娠していたの。貴方と別れて体調を崩して寝込んでいたのよ医師に診てもらったら妊娠していたの、もう8か月よ」
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「ダメよ、貴方に会いたくなどないわ、だってわたしにも会いたがらないの、わたしと貴方が付き合っていたことをルディアは知っているのよ、それに貴方が婚約してからもメアリーと付き合ったり他の女性と付き合ってたことも、知っているわ」
「う、嘘だ」
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