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帰りたくない。
エマはアイシャのやつれて青白い顔を見るのが辛かった。まだ14歳なのに自分は無能だから良い子でいないといけない、利用価値がなければ捨てられるなんて普通は言わないはずなのに、それを当たり前だと受け入れていた。
彼女自身、自分が無能なんだと思っていて無自覚に自分自身を堕としてしまっている。
家族の無関心と屋敷の使用人達はそれを見てお嬢様を見下し、酷い態度をとっている。たぶん彼女は小さい頃からそれが当たり前で疑問にすら思うことはなかったのだろう。
倒れてやっとエマ達が気付いたが遅すぎた。この国の医療技術では彼女を助ける事は出来ない。
医者もまだまだ医療技術が発達していない我が国では症状を抑える事は出来ても完治は出来ないと言っていた。
唯一治すことができる国へ行くには高額な費用がかかる。
でも公爵家なら出せる金額だ。
なのにアイシャは最初から諦めていた。迷惑をかけないように死んでいくなんてそんな言葉を言わせるなんて……
エマはどうしようもないこの苛立ちをどうぶつければ良いのかわからずリビングのソファに座り拳を握りしめていた。
フラフラしながら歩くアイシャを見た時、胸が締め付けられそうになった。
エマはアイシャを知っていた。
もちろん王太子殿下の婚約者としても名前だけは知っていたが、それとは別で公爵令嬢なのにいつも1時間かけて王宮に歩いて来ていたことを知っていた。
途中で困っている人を見かけると荷物を持ってあげたり、迷子の子の親を探してあげたり、道案内をして一緒に迷子になったりしているのを見かけたことがあった。
初めは良い子振ってアピールのためにしているのかと思っていたけど、アイシャの笑顔はとても優しくて作った笑顔ではないことがわかった。
綺麗な化粧をしている訳でも豪華なドレスを着ている訳でもない。
でも彼女は輝いて見えた。
とても綺麗な笑顔のアイシャにみんな振り返って見ているのに彼女は気づかずに一人楽しそうに歩いていた。
今ならわかる。
屋敷に閉じ込められて侍女のような仕事をさせられて、唯一外に出して貰えたのが王宮での王子妃教育の時間だった。
だから、外を歩くのが楽しかったのだろう。
それにしても娘の境遇に気がつかないあの毒親たちには腹が立つ。
先生は待てと言っているが待っていたらアイシャの助かるかもしれない命の時間は減っていく。
そう思うとエマはイライラせずにはいられなかった。
それでも家でアイシャの面倒を見続けることにした。
アイシャは少しずつ食欲も戻り青白かった顔にも赤味が戻ってきた。
あの綺麗な笑顔が少しずつ戻ってきている。特にキリアンといる時のアイシャは女神のような優しい微笑みで、女性のエマでもドキッとする美しさだった。
✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎
昼間はエマの家でアイシャとキリアン、そしてエマの実家の母と三人で過ごしている。
「おねぇたん、これ、よむのぉ」
「わかったわ、キリアン君はお馬さんのお話が好きなのね」
「あーい」
キリアンに絵本を読み聞かせていると、エマの母のサラが「そろそろお昼の時間です。二人とも食べましょうね」と優しく声をかけてきた。
エマの母のサラはキリアンの祖母と言ってもまだ43歳という若さでとても美しい人だった。
サラは毎日キリアンの面倒を昼間自分の家で見ていたのだがアイシャが居るので、今はエマの家に態々来てくれている。
「サラ様、いつもありがとうございます。わたし片付けも皿洗いも得意なんですがお料理だけは苦手なんです。だからいつも美味しいものばかりを食べさせて貰って感謝しています」
「ふふ。お料理はね愛する人が出来たら上手になるのよ、美味しく食べて貰いたいからいっぱい愛情をかけて作るでしょう」
「わたしは、まだ愛するというのがわからないのかもしれませんね」
アイシャは『愛』がよくわからない。愛されて育っていないせいなのか、感情の起伏があまりなく乏しい。
「貴女と殿下は政略結婚になるのかしら?」
サラの問いに迷わず答えた。
「わたしはただ突然王子妃教育を受けにいくようにお父様に言われただけです、殿下にお会いしたのは数回だけなのでよくわかりませんが、政略なのだと思います」
「二人は突然婚約したの?」
「はい、屋敷に父の使いの者がやってきて、急いで王宮へ来いと言われ連れて行かれて婚約者だと紹介されました」
「なんて強引な会わせかたなの!」
「そうなのでしょうか?貴族は家のために結婚するものだと聞いておりますが?」
「貴族ってほんと面倒ね。……殿下とは仲はいいの?」
「数回お会いして……お話しただけです。婚約してすぐに殿下は留学されました」
「そうね、殿下は留学されているわよね。では殿下は貴女の事情を何も知らないのね」
アイシャは頭を横に振った。
「殿下とは……手紙のやり取りも禁止されております」
「そう……殿下はどう思われているのかしら。婚約者と手紙のやり取りすらできないなんておかしいと思わないのかしらね」
サラはじっと考え込んでいた。
「あ、あの……サラ様……エマ様にはたくさんご迷惑をおかけしております。わたしの体調も落ち着いてきました。そろそろ屋敷に戻ろうと思っております」
アイシャはこれ以上サラやエマ達に負担をかけるのが辛かった。
もしここにいることがわかれば……両親はアイシャがどこに居ようといつも通り無関心かも知れないが、屋敷の者達がサラやエマ達に文句を言いかねない。
アイシャはマーク達がサラやエマ、キリアンに酷い言葉を吐くことを想像しただけで耐えられないと思った。
家令のマークや侍女長達使用人は男爵や準男爵の地位を持っている者もいるため、高位貴族に対してはとても低姿勢で諂うのだが、自分よりもた下の身分、平民に対しては嘲り馬鹿にするところがある。
新しい使用人が入ると平民に対してはいつも厳しい言葉を投げ捨てるように言っていた。
小さな家のエマの家はとても暖かくて居心地がいいのに、あの屋敷はとても冷たい雰囲気で心がどんどん冷えていく。
帰りたいのかと聞かれれば帰りたいとは思わない。今まではそこしか帰る場所がなかった。でも……ここに居られるなら……
アイシャはそう思った。だけどそんなわがままな感情を言うわけにはいかない。
お金もないのにたたで住まわせてもらって、よくしてもらった。
あと数ヶ月しか生きられないのに……これ以上の迷惑はかけられない。
「屋敷に帰りたいの?」
ーー嫌です
口から出かかった言葉は飲み込んだ。
「………はい、あそこがわたしの帰る場所ですから」
ーー本当はここにいたい
彼女自身、自分が無能なんだと思っていて無自覚に自分自身を堕としてしまっている。
家族の無関心と屋敷の使用人達はそれを見てお嬢様を見下し、酷い態度をとっている。たぶん彼女は小さい頃からそれが当たり前で疑問にすら思うことはなかったのだろう。
倒れてやっとエマ達が気付いたが遅すぎた。この国の医療技術では彼女を助ける事は出来ない。
医者もまだまだ医療技術が発達していない我が国では症状を抑える事は出来ても完治は出来ないと言っていた。
唯一治すことができる国へ行くには高額な費用がかかる。
でも公爵家なら出せる金額だ。
なのにアイシャは最初から諦めていた。迷惑をかけないように死んでいくなんてそんな言葉を言わせるなんて……
エマはどうしようもないこの苛立ちをどうぶつければ良いのかわからずリビングのソファに座り拳を握りしめていた。
フラフラしながら歩くアイシャを見た時、胸が締め付けられそうになった。
エマはアイシャを知っていた。
もちろん王太子殿下の婚約者としても名前だけは知っていたが、それとは別で公爵令嬢なのにいつも1時間かけて王宮に歩いて来ていたことを知っていた。
途中で困っている人を見かけると荷物を持ってあげたり、迷子の子の親を探してあげたり、道案内をして一緒に迷子になったりしているのを見かけたことがあった。
初めは良い子振ってアピールのためにしているのかと思っていたけど、アイシャの笑顔はとても優しくて作った笑顔ではないことがわかった。
綺麗な化粧をしている訳でも豪華なドレスを着ている訳でもない。
でも彼女は輝いて見えた。
とても綺麗な笑顔のアイシャにみんな振り返って見ているのに彼女は気づかずに一人楽しそうに歩いていた。
今ならわかる。
屋敷に閉じ込められて侍女のような仕事をさせられて、唯一外に出して貰えたのが王宮での王子妃教育の時間だった。
だから、外を歩くのが楽しかったのだろう。
それにしても娘の境遇に気がつかないあの毒親たちには腹が立つ。
先生は待てと言っているが待っていたらアイシャの助かるかもしれない命の時間は減っていく。
そう思うとエマはイライラせずにはいられなかった。
それでも家でアイシャの面倒を見続けることにした。
アイシャは少しずつ食欲も戻り青白かった顔にも赤味が戻ってきた。
あの綺麗な笑顔が少しずつ戻ってきている。特にキリアンといる時のアイシャは女神のような優しい微笑みで、女性のエマでもドキッとする美しさだった。
✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎ ✴︎
昼間はエマの家でアイシャとキリアン、そしてエマの実家の母と三人で過ごしている。
「おねぇたん、これ、よむのぉ」
「わかったわ、キリアン君はお馬さんのお話が好きなのね」
「あーい」
キリアンに絵本を読み聞かせていると、エマの母のサラが「そろそろお昼の時間です。二人とも食べましょうね」と優しく声をかけてきた。
エマの母のサラはキリアンの祖母と言ってもまだ43歳という若さでとても美しい人だった。
サラは毎日キリアンの面倒を昼間自分の家で見ていたのだがアイシャが居るので、今はエマの家に態々来てくれている。
「サラ様、いつもありがとうございます。わたし片付けも皿洗いも得意なんですがお料理だけは苦手なんです。だからいつも美味しいものばかりを食べさせて貰って感謝しています」
「ふふ。お料理はね愛する人が出来たら上手になるのよ、美味しく食べて貰いたいからいっぱい愛情をかけて作るでしょう」
「わたしは、まだ愛するというのがわからないのかもしれませんね」
アイシャは『愛』がよくわからない。愛されて育っていないせいなのか、感情の起伏があまりなく乏しい。
「貴女と殿下は政略結婚になるのかしら?」
サラの問いに迷わず答えた。
「わたしはただ突然王子妃教育を受けにいくようにお父様に言われただけです、殿下にお会いしたのは数回だけなのでよくわかりませんが、政略なのだと思います」
「二人は突然婚約したの?」
「はい、屋敷に父の使いの者がやってきて、急いで王宮へ来いと言われ連れて行かれて婚約者だと紹介されました」
「なんて強引な会わせかたなの!」
「そうなのでしょうか?貴族は家のために結婚するものだと聞いておりますが?」
「貴族ってほんと面倒ね。……殿下とは仲はいいの?」
「数回お会いして……お話しただけです。婚約してすぐに殿下は留学されました」
「そうね、殿下は留学されているわよね。では殿下は貴女の事情を何も知らないのね」
アイシャは頭を横に振った。
「殿下とは……手紙のやり取りも禁止されております」
「そう……殿下はどう思われているのかしら。婚約者と手紙のやり取りすらできないなんておかしいと思わないのかしらね」
サラはじっと考え込んでいた。
「あ、あの……サラ様……エマ様にはたくさんご迷惑をおかけしております。わたしの体調も落ち着いてきました。そろそろ屋敷に戻ろうと思っております」
アイシャはこれ以上サラやエマ達に負担をかけるのが辛かった。
もしここにいることがわかれば……両親はアイシャがどこに居ようといつも通り無関心かも知れないが、屋敷の者達がサラやエマ達に文句を言いかねない。
アイシャはマーク達がサラやエマ、キリアンに酷い言葉を吐くことを想像しただけで耐えられないと思った。
家令のマークや侍女長達使用人は男爵や準男爵の地位を持っている者もいるため、高位貴族に対してはとても低姿勢で諂うのだが、自分よりもた下の身分、平民に対しては嘲り馬鹿にするところがある。
新しい使用人が入ると平民に対してはいつも厳しい言葉を投げ捨てるように言っていた。
小さな家のエマの家はとても暖かくて居心地がいいのに、あの屋敷はとても冷たい雰囲気で心がどんどん冷えていく。
帰りたいのかと聞かれれば帰りたいとは思わない。今まではそこしか帰る場所がなかった。でも……ここに居られるなら……
アイシャはそう思った。だけどそんなわがままな感情を言うわけにはいかない。
お金もないのにたたで住まわせてもらって、よくしてもらった。
あと数ヶ月しか生きられないのに……これ以上の迷惑はかけられない。
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「………はい、あそこがわたしの帰る場所ですから」
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