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これからどうしましょう?
風の精霊さんに一人暮らしを止められた。
お母様の事故の事もあまりにも衝撃的で今は考えたくなかった。
わたしの所為でお母様は死んでしまったのかもしれない……
わたしは何が真実なのか聞いているだけでもう頭の中ぎぐちゃぐちゃになってしまった。
さあ、これからどうするべきなのか……
わたしは庭に出て、草むしりをしながら考え込んでいた。
「あいりす、ねえ、あいりす!きこえてる?」
わたしは無意識に草をひたすらむしっていたみたいだ。
「あ……ごめんなさい、ニコルちゃん」
「にこる、きょう、おじいさまとまちにいく、いつしょにいこう」
「わたし?わたしは……お邪魔ではないかしら?」
「おじゃまではありません、とてもたのしみです」
ニコルちゃんは、私を見てにっこりと微笑んだ。
そしてわたし達は玄関でパルバン様が来るのを待っていた。
「あいりすきょうは、おかいものよ」
「何を買われるのですか?」
「それはないしょ。おたのしみ、あとでね」
「お楽しみなのですね?ふふ、では聞かないでおきますね」
「うん、ないしょ」
二人で話していると
「待たせたね」
と声が聞こえてきた………
「え?え?」
わたしは驚きのあまり思わず声が出てしまった。
「パルバン様?…ですか?」
わたしが知っているパルバン様は白髪でお髭の生えたお爺さんのはず……
でも目の前にいるのは黒い髪で髭のないおじ様。
声は同じなのに……
「アイリスはわたしのことをお爺さんだと思っていたんだろう?まあ、白髪に髭だし、ニコルという孫もいるからな」
パルバン様はいたずらっ子のような顔をして、ニコニコと笑いながら
「内緒の一つ、どうだった、楽しめたかな?」
「は、はい、驚きました」
「仕事で交渉する時は態と年寄りにみせて相手を油断させるのも一つの交渉術なんだ」
わたしはパルバン様をマジマジと見つめてしまった。
60歳を過ぎていると思っていたけど、本当はおいくつなのでしょう?
「うん?何歳か考えているんだろう?わたしは今52歳だよ」
「う……そうだったんですね」
ふと気づくと周りの使用人の方達も、顔に出さないようにしながらも笑っているのがわかる。
わたし、顔に出過ぎかしら?
「あいりす、いこぉ」
ニコルちゃんは待ちくたびれてわたしのスカートを引っ張り、外を見た。
「あ、ごめんなさい。ニコルちゃん行きましょう」
わたし達三人は馬車に乗り街へと向かった。
街に着くとすぐにニコルちゃんはわたしの手を握り
「ここにいく」
と言ってお店の中へ入ってしまった。
わたしも慌ててついて行くと、そこには綺麗なドレスがたくさん並んでいた。
「いらっしゃいませ」
店員さんは笑顔で出迎えて、ニコルちゃんを見ると
「ニコル様いらっしゃいませ。ご用意しております、では早速始めましょう」
わたしはニコルちゃんから離れて隅に行くことにした。
「あいりす、どこ いくの?こっち」
わたしを呼び止めるニコル様にわたしはにっこり笑いながら、
「お邪魔になるので隅で立っていますね」
と返事をした。
「ち が う!アイリスのふく かうの!」
ニコル様がぷんぷん怒ってわたしの手を引っ張ってたくさんのドレスの前に立たせた。
「え?わ、わたしの服?わたしは服持っていますよ?」
「アイリス、ニコルはアイリスに可愛い服を着て欲しいらしい。ニコルの内緒のサプライズなんだ。
ぜひ受け取ってやってくれないか?
もちろんわたしからもプレゼントさせてもらうよ」
「わたしがこんな高価なものを貰うわけにはいきません、む、無理です」
「にこるのこと、いや?きらい?」
ニコルちゃんのうるうるした瞳にわたしは「いや」なんて言えず、
「ニコルちゃんのことは大好きです」と返したら
「よかった、どれにする?」
もうドレスを選んでいた。
(こ、断れない……どうしよう)
わたしが固まっていると、パルバン様が肩をポンっと叩いて笑った。
「諦めなさい、ニコルの方が一枚上手だ。わたしもアイリスに命を救ってもらった。ぜひ、お礼をさせて欲しい」
「わたしは屋敷に置いていただいているだけで十分すぎるくらいだと思っています」
「我が家は侯爵家だよ?屋敷に置いたのがお礼だなんて他所様に知られたらそれこそ恥ずかしい。
お礼くらいはさせて欲しい」
「ありがとうございます。でも恥ずかしいお話ですが、わたしはもう貴族ではありません、ただの平民です、ドレスは必要ありません」
「うん、知っているよ、だが君は国王の孫だ、いつあの人に呼び出されてしまうかわからない、ドレスだけはきちんと揃えてあげておきたいんだ」
「………国王の孫……?」
わたしの本当の父親は国王の息子らしい……それも国王に殺された……
「君は気づいていないかもしれないけど、君は守られているんだ。だから今は何もない。
でもあの国王はシリア様にとても執着していた。シリア様が亡くなられて今度は君に執着するだろう。
長男の王太子殿下とは話しているんだ。
ユージン様が亡くなりシリア様が亡くなって、叔父である殿下がアイリスを守るために動いてくれている。
わたしたちは君を守りたい。
まあ、そのための戦闘服だ、必要なもの。だから貰ってくれ」
わたしは黙って頷いた。
「君にはきちんと話すから、もう少しだけ我慢してわたしの屋敷で大人しくしていて欲しい。君はわたしの命の恩人なんだ、必ず恩は返す」
お母様の事故の事もあまりにも衝撃的で今は考えたくなかった。
わたしの所為でお母様は死んでしまったのかもしれない……
わたしは何が真実なのか聞いているだけでもう頭の中ぎぐちゃぐちゃになってしまった。
さあ、これからどうするべきなのか……
わたしは庭に出て、草むしりをしながら考え込んでいた。
「あいりす、ねえ、あいりす!きこえてる?」
わたしは無意識に草をひたすらむしっていたみたいだ。
「あ……ごめんなさい、ニコルちゃん」
「にこる、きょう、おじいさまとまちにいく、いつしょにいこう」
「わたし?わたしは……お邪魔ではないかしら?」
「おじゃまではありません、とてもたのしみです」
ニコルちゃんは、私を見てにっこりと微笑んだ。
そしてわたし達は玄関でパルバン様が来るのを待っていた。
「あいりすきょうは、おかいものよ」
「何を買われるのですか?」
「それはないしょ。おたのしみ、あとでね」
「お楽しみなのですね?ふふ、では聞かないでおきますね」
「うん、ないしょ」
二人で話していると
「待たせたね」
と声が聞こえてきた………
「え?え?」
わたしは驚きのあまり思わず声が出てしまった。
「パルバン様?…ですか?」
わたしが知っているパルバン様は白髪でお髭の生えたお爺さんのはず……
でも目の前にいるのは黒い髪で髭のないおじ様。
声は同じなのに……
「アイリスはわたしのことをお爺さんだと思っていたんだろう?まあ、白髪に髭だし、ニコルという孫もいるからな」
パルバン様はいたずらっ子のような顔をして、ニコニコと笑いながら
「内緒の一つ、どうだった、楽しめたかな?」
「は、はい、驚きました」
「仕事で交渉する時は態と年寄りにみせて相手を油断させるのも一つの交渉術なんだ」
わたしはパルバン様をマジマジと見つめてしまった。
60歳を過ぎていると思っていたけど、本当はおいくつなのでしょう?
「うん?何歳か考えているんだろう?わたしは今52歳だよ」
「う……そうだったんですね」
ふと気づくと周りの使用人の方達も、顔に出さないようにしながらも笑っているのがわかる。
わたし、顔に出過ぎかしら?
「あいりす、いこぉ」
ニコルちゃんは待ちくたびれてわたしのスカートを引っ張り、外を見た。
「あ、ごめんなさい。ニコルちゃん行きましょう」
わたし達三人は馬車に乗り街へと向かった。
街に着くとすぐにニコルちゃんはわたしの手を握り
「ここにいく」
と言ってお店の中へ入ってしまった。
わたしも慌ててついて行くと、そこには綺麗なドレスがたくさん並んでいた。
「いらっしゃいませ」
店員さんは笑顔で出迎えて、ニコルちゃんを見ると
「ニコル様いらっしゃいませ。ご用意しております、では早速始めましょう」
わたしはニコルちゃんから離れて隅に行くことにした。
「あいりす、どこ いくの?こっち」
わたしを呼び止めるニコル様にわたしはにっこり笑いながら、
「お邪魔になるので隅で立っていますね」
と返事をした。
「ち が う!アイリスのふく かうの!」
ニコル様がぷんぷん怒ってわたしの手を引っ張ってたくさんのドレスの前に立たせた。
「え?わ、わたしの服?わたしは服持っていますよ?」
「アイリス、ニコルはアイリスに可愛い服を着て欲しいらしい。ニコルの内緒のサプライズなんだ。
ぜひ受け取ってやってくれないか?
もちろんわたしからもプレゼントさせてもらうよ」
「わたしがこんな高価なものを貰うわけにはいきません、む、無理です」
「にこるのこと、いや?きらい?」
ニコルちゃんのうるうるした瞳にわたしは「いや」なんて言えず、
「ニコルちゃんのことは大好きです」と返したら
「よかった、どれにする?」
もうドレスを選んでいた。
(こ、断れない……どうしよう)
わたしが固まっていると、パルバン様が肩をポンっと叩いて笑った。
「諦めなさい、ニコルの方が一枚上手だ。わたしもアイリスに命を救ってもらった。ぜひ、お礼をさせて欲しい」
「わたしは屋敷に置いていただいているだけで十分すぎるくらいだと思っています」
「我が家は侯爵家だよ?屋敷に置いたのがお礼だなんて他所様に知られたらそれこそ恥ずかしい。
お礼くらいはさせて欲しい」
「ありがとうございます。でも恥ずかしいお話ですが、わたしはもう貴族ではありません、ただの平民です、ドレスは必要ありません」
「うん、知っているよ、だが君は国王の孫だ、いつあの人に呼び出されてしまうかわからない、ドレスだけはきちんと揃えてあげておきたいんだ」
「………国王の孫……?」
わたしの本当の父親は国王の息子らしい……それも国王に殺された……
「君は気づいていないかもしれないけど、君は守られているんだ。だから今は何もない。
でもあの国王はシリア様にとても執着していた。シリア様が亡くなられて今度は君に執着するだろう。
長男の王太子殿下とは話しているんだ。
ユージン様が亡くなりシリア様が亡くなって、叔父である殿下がアイリスを守るために動いてくれている。
わたしたちは君を守りたい。
まあ、そのための戦闘服だ、必要なもの。だから貰ってくれ」
わたしは黙って頷いた。
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