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セルマ君とニコルちゃん
セルマ君は、わたしの側から離れない。
庭に出る時も部屋に居る時もずっとわたしのスカートの裾を持っている。
お茶を飲む時は……わたしの膝の上から降りない。
お昼寝の時は、わたしの膝の上でそのまま寝てしまう。
(うん、重たい……何も出来ない)
少しでも離れると涙をためて
「まま、いや、だっこぉ」
と泣き出す。
その様子を横でじっとニコルちゃんが見ていた。
「おねえちゃん にこるも こっちもつ」
と言ってわたしの反対側のスカートの裾を持って、わたしは二人に捕まって動きづらい………
「アイリス様は、セルマ様だけではなくてニコル様にも懐かれてしまったのですね」
ミナは二人の可愛い姿を見て笑った。
「ニコルちゃんはずっとこの屋敷でわたしのお世話をしてくれたの。おかげで寂しいけどなんとか過ごすことができたの。ニコルちゃんがいなかったらみんなと離れて寂しくて辛くてまともに過ごすこともできなかったわ」
「あら?わたし達を置いて行ったのに、本当は寂しかったのですか?」
ミナは嬉しそうに言った。
「ええ、すごく後悔しました」
わたしはシュンとなっていた。
ニコルちゃんがそれを見ていて、胸を張って言った。
「にこるがアイリス まもったの」
「うん、ニコルちゃんがずっと守ってくれたわありがとう」
「やぁ!せるまの、ままは」
セルマ君はニコルちゃんを見て「うーっ」と唸り出した。
「セルマ君置いて行ったママが行けないのだけど、ニコルちゃんともお友達になって欲しいの。ニコルちゃんはママのお友達なの」
「ままとりゃない?おともらち なるとうれしい?」
わたしは二人に顔を近づけるため、屈んで二人の顔を見た。
「セルマ君、ニコルちゃん、三人で仲良しになってお友達になれたら嬉しいな」
「……あいりす、なかよくしたら うれしいの?」
「うん、嬉しい」
「………せるまとなかよく ………なるわ」
「せるまも にこるとなかよし しゅる」
「ありがとう」
ニコルちゃんは年上のお姉ちゃんらしく、セルマ君の手を握って一緒に遊び始めた。
わたしはやっとスカートの裾を離してもらえて、普通に歩けるようになった。
二人で仲良く遊ぶ姿はとても可愛かった。
「せるま あなたはあかちゃん、わたしがままよ」
「まま?ままは あっち」
「ちがうの、あそび。せるまはあかちゃんのまねをするの わたしはままのまねをするの」
「はーい、あかちゃん する」
二人の会話を聞いているだけで面白くてわたし達はみんなで声を出さないようにして笑い合った。
やっと以前の明るい私たちの関係に戻れた。
「わたし、最近傷薬にとても効果のある薬草をこの屋敷で見つけたの。それをたくさん栽培しているからお手入れを手伝って貰えると嬉しいのだけど」
「ここでもお仕事をしていたのですか?」
リイナは呆れながらも言った。
「アイリス様らしいですね、でも自分の体のことも大事にしてくださいね、聞きました。癒しの加護は本人には効かないことを。もし大怪我したら治せないのですから、無理はしないでください」
リイナはわたしのお母様のよう。
わたしは心の中があったかくなるのを感じた。
「ありがとう、リイナ、大好きよ。
そして、みんなにも住み慣れた家を離れてここに来ないといけなくなってすみません。
しばらく慣れない生活になると思いますがよろしくね」
わたしは改めてみんなにお詫びとお礼を伝えた。
「わたし達はアイリス様とご一緒にいられるので幸せです。しばらくはこちらの屋敷でお料理を教わったりするつもりです。帰ったら美味しい料理をまたアイリス様に作って差し上げますね」
「わたし……またいつかみんなで暮らしたいわ」
あの家で過ごした幸せな時間、もう一度取り戻したい。
「ロバート様とも一度きちんと話し合いたい。旦那様だもの、逃げないで向き合わなくっちゃね」
『アイリス……』
『ラファ?ラファなの?』
『アイリス、ごめんね。ラファの所為で嫌なことばかり。ラファ、今度こそ守るから。何があっても守る』
『うん、まだよくわからないけど何かがあるのね?わたしもみんなに迷惑をかけないようにこの屋敷から出ないようにするわ』
『まだ何も言えないけど、ロバートもパルバンもネイサンも他の人もみんなアイリス守るって』
◆ ◆ ◆
すみません、しばらく感想欄は閉じることになります。
ラストまでは……ごめんなさい。
少し、一人で書きたいと思います。
いつも感想ありがとうございました。
庭に出る時も部屋に居る時もずっとわたしのスカートの裾を持っている。
お茶を飲む時は……わたしの膝の上から降りない。
お昼寝の時は、わたしの膝の上でそのまま寝てしまう。
(うん、重たい……何も出来ない)
少しでも離れると涙をためて
「まま、いや、だっこぉ」
と泣き出す。
その様子を横でじっとニコルちゃんが見ていた。
「おねえちゃん にこるも こっちもつ」
と言ってわたしの反対側のスカートの裾を持って、わたしは二人に捕まって動きづらい………
「アイリス様は、セルマ様だけではなくてニコル様にも懐かれてしまったのですね」
ミナは二人の可愛い姿を見て笑った。
「ニコルちゃんはずっとこの屋敷でわたしのお世話をしてくれたの。おかげで寂しいけどなんとか過ごすことができたの。ニコルちゃんがいなかったらみんなと離れて寂しくて辛くてまともに過ごすこともできなかったわ」
「あら?わたし達を置いて行ったのに、本当は寂しかったのですか?」
ミナは嬉しそうに言った。
「ええ、すごく後悔しました」
わたしはシュンとなっていた。
ニコルちゃんがそれを見ていて、胸を張って言った。
「にこるがアイリス まもったの」
「うん、ニコルちゃんがずっと守ってくれたわありがとう」
「やぁ!せるまの、ままは」
セルマ君はニコルちゃんを見て「うーっ」と唸り出した。
「セルマ君置いて行ったママが行けないのだけど、ニコルちゃんともお友達になって欲しいの。ニコルちゃんはママのお友達なの」
「ままとりゃない?おともらち なるとうれしい?」
わたしは二人に顔を近づけるため、屈んで二人の顔を見た。
「セルマ君、ニコルちゃん、三人で仲良しになってお友達になれたら嬉しいな」
「……あいりす、なかよくしたら うれしいの?」
「うん、嬉しい」
「………せるまとなかよく ………なるわ」
「せるまも にこるとなかよし しゅる」
「ありがとう」
ニコルちゃんは年上のお姉ちゃんらしく、セルマ君の手を握って一緒に遊び始めた。
わたしはやっとスカートの裾を離してもらえて、普通に歩けるようになった。
二人で仲良く遊ぶ姿はとても可愛かった。
「せるま あなたはあかちゃん、わたしがままよ」
「まま?ままは あっち」
「ちがうの、あそび。せるまはあかちゃんのまねをするの わたしはままのまねをするの」
「はーい、あかちゃん する」
二人の会話を聞いているだけで面白くてわたし達はみんなで声を出さないようにして笑い合った。
やっと以前の明るい私たちの関係に戻れた。
「わたし、最近傷薬にとても効果のある薬草をこの屋敷で見つけたの。それをたくさん栽培しているからお手入れを手伝って貰えると嬉しいのだけど」
「ここでもお仕事をしていたのですか?」
リイナは呆れながらも言った。
「アイリス様らしいですね、でも自分の体のことも大事にしてくださいね、聞きました。癒しの加護は本人には効かないことを。もし大怪我したら治せないのですから、無理はしないでください」
リイナはわたしのお母様のよう。
わたしは心の中があったかくなるのを感じた。
「ありがとう、リイナ、大好きよ。
そして、みんなにも住み慣れた家を離れてここに来ないといけなくなってすみません。
しばらく慣れない生活になると思いますがよろしくね」
わたしは改めてみんなにお詫びとお礼を伝えた。
「わたし達はアイリス様とご一緒にいられるので幸せです。しばらくはこちらの屋敷でお料理を教わったりするつもりです。帰ったら美味しい料理をまたアイリス様に作って差し上げますね」
「わたし……またいつかみんなで暮らしたいわ」
あの家で過ごした幸せな時間、もう一度取り戻したい。
「ロバート様とも一度きちんと話し合いたい。旦那様だもの、逃げないで向き合わなくっちゃね」
『アイリス……』
『ラファ?ラファなの?』
『アイリス、ごめんね。ラファの所為で嫌なことばかり。ラファ、今度こそ守るから。何があっても守る』
『うん、まだよくわからないけど何かがあるのね?わたしもみんなに迷惑をかけないようにこの屋敷から出ないようにするわ』
『まだ何も言えないけど、ロバートもパルバンもネイサンも他の人もみんなアイリス守るって』
◆ ◆ ◆
すみません、しばらく感想欄は閉じることになります。
ラストまでは……ごめんなさい。
少し、一人で書きたいと思います。
いつも感想ありがとうございました。
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