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そして、わたしは屋敷を去る。
「ストマ」の病気が治まるのに1週間ほど時間がかかった。
軽症の人は薬で症状も落ち着いてきた。
重症の人はわたしの癒しの魔法でほとんど治った。
そうほとんど。
一人以外。
スティーブ様は「自分が言ったから」と意地でも薬で治すと言ったので、わたしも「ではわたしが手を出すことはしません」とこちらも放っておくことにした。
そして白い結婚から一年が経った。
彼が寝込んでいる間にマリアナと一緒に教会へ行って証明書を取ってきた。
イザベラ様は相変わらず「わたしがスティーブの面倒をみるわ」と張り切って彼の部屋へ通っている。
わたしは着々と離縁への準備をしている。
今までわたしがしていた執務は(心が)元気になったお義母様が「セレンごめんなさい。貴女に酷いことばかりして」と言って仕事はほぼお義母様が引き取ってくれることになった。
「以前わたしがしていたより仕事が減っているわ」と言われたので、「簡素化してそれぞれ仕事は必要な人に振り分けました」と答えたら驚かれた。
「お義母様はお義父様のことも仕事のことも全部一人で背負い過ぎていたのだと思います。
こんなことを言ったら失礼ですが………お義父様は“お金を稼ぐだけの人”だと思ったらいいのです。また疲れた時はわたしに会いに来てください。お義母様は婚約した時からずっとわたしを可愛がってくださいました。母がいないわたしにとってお義母様は母のように思っていました」
ーー初めて心の内を話した。恥ずかしくて下を向いてしまう。
いつも意地っ張りで強いところしか見せないわたしだけど、本当は父や母に甘えてみたかった。
頼りない父には甘えられないし母は亡くなっているし……頑張らなきゃといつも思っているけど、わたしだってたまには甘えたい……
「セレン、貴女を無理やり結婚させたこと本当にごめんなさい。レテーシア様に似た貴女に嫉妬をしていた。貴女をこの屋敷に迎えれば夫はこの家に少しは気持ちが向いてくれるかもしれないなんて馬鹿なことを考えていたの」
「あの………わたしはお義父様はお忙しそうにしていたのであまりお会いしていませんけど……その……浮気はしていないような気がします……たぶん今は……」
ーーだってお義父様はいつも遠くからお義母様をとても優しい目で見ていたもの。
たぶん二人はすれ違っていたのだと思う。まぁ浮気は絶対していただろうけど、そこは許せないけど!
「ふふ、セレンは優しいわね?でもね、あの人はわたしを見ない、話そうともしない……」
「なんだかスティーブ様に似てますね。彼も同じです。わたしはあと三日でこの屋敷を出ます……でも彼とまともに話したのは、執務のことくらいですかね?夫婦という感じで暮らしたことは全くありませんでした」
そして、とうとう離縁の日。
久しぶりにスティーブ様の部屋を訪ねた。
結婚して3回目かな?
「失礼します」
「あら、セレン様、今日やっと出ていくのね?」
最後の日も相変わらずイザベラ様は奥様のようにスティーブ様に引っ付いていた。
「はい、やっと出ていけます」
ーーわたしも負けじと言い返した。
「ほんっと、可愛らしさもないのね?スティーブに捨てられるというのに!」
「あの……いい加減にスティーブ様と話させてもらってもいいですか?」
「な、何よ!わたしが邪魔だとでも言うの?」
「はい」
「わたしはスティーブの為にずっと看病をしてあげているのよ!おば様にもぜひお願いと言われているし!」
「はい、ぜひ看病してあげてください。それよりもわたしは離縁状にサインをしてもらわないといけないのです。それからこの一年間の結婚生活でわたしが働いた分の給金もいただくことになったのでその書類にサインも欲しいので、少しだけスティーブ様に話をさせて欲しいのです」
ーーほんと、空気を読め!
最後なんだから話くらいさせろよ!
あっ、させてよ!
「仕方がないわね。少しだけ外に出ていてあげるわ」
そう言って「ほんっと気が強いんだから!」「もう二度と会いたくないわ」とぶつぶつ言いながら部屋を出て行った。
ーーわたしももう二度と貴女にはお会いしたくないです。
「スティーブ様、まずは最後にその病気治しましょう」
「いや、いい」
「そんなこと言ってもかなり悪かったから完治するのにあと二週間以上かかりますよ?仕事もどんどん溜まっているのでしょう?」
「俺がイザベラを治すように言ったんだ。だからこれは仕方がないことなんだ」
「もう意地を張る必要はありません。だってわたしは今からここを出ていくので貴方に会うことは二度とないのですから」
「君は……また実家に帰るのだろう?そして新しい婚約者を見つけて……ならばまた会うこともあるだろう?」
「いえ、わたしは実家に帰るつもりはありません。それに結婚は懲り懲りです」
「すまない……」
彼が黙ってしまったので、サッとお腹に手を置いて魔力を流し始めた。
「ぐっ」と声がした。
まだかなり悪いのだろう。
しばらくして手を離すと
「ありがとう、嘘のように体が軽くなった」
スティーブ様の顔色も良くなりベッドから起き上がった。
「ではわたしはサインもいただいたし出て行きます」
深々と頭を下げた。
「イザベラ様と幸せになってください」
思いっきり微笑んで手を差し出した。
スティーブ様はわたしの手を握ると……
「えっ?」何故か抱きしめられた。
「すまない……ずっと辛い思いをさせた。ずっと嫌な思いばかりさせた」
そう言ってわたしを離さなかった。
「………スティーブ様?」
驚いてどうしたらいいのかわからなくて……動揺すると人って意味のわからない行動をするのね。
わたしは思わずスティーブ様の頬を……むぎゅっと摘んで引っ張っていた。
「いったぁ!」
スティーブ様が我に返ってわたしを離した。
「ご、ごめん。やっとセレンを解放してあげられるのに………元気で……」
「………うん」
最後はなんだかお互い気まずい感じでお別れになった。
門を出ていく時、騎士団の人達が挨拶に来てくれた。
「この一年間大変お世話になりました」
団長さんの言葉に少しうるっときて、
「また何かあったら呼んでください」と言うと
「セレン様の癒しの力はたぶん誰よりも凄いと思います。まぁあの痛みさえなければですけど」
と笑いながら言われた。
「うん、あの痛みを緩和する方法をこれから探すつもりです」わたしも笑いながら答えた。
使用人達もみんなお別れの挨拶をしに来てくれた。
「皆さん、お世話になりました。ありがとうございました」
深々と頭を下げた。
門を出るとマリアナが馬車の中で待っていてくれた。
馬車に乗ろうとした時……
「待って、セレン!」
エディ様が急いで走ってきた。
「僕急いで学校から帰ってきたんだ。僕に挨拶なしなんて絶対的嫌だよ」
「昨日の夜挨拶したはずよ?」わたしがクスッと笑うと
「僕会いにいくよ。それから……これ、手紙、読んで欲しい……僕の知る全てを書いたから……」
そう言って渡された手紙。
ーーなんだろう?
軽症の人は薬で症状も落ち着いてきた。
重症の人はわたしの癒しの魔法でほとんど治った。
そうほとんど。
一人以外。
スティーブ様は「自分が言ったから」と意地でも薬で治すと言ったので、わたしも「ではわたしが手を出すことはしません」とこちらも放っておくことにした。
そして白い結婚から一年が経った。
彼が寝込んでいる間にマリアナと一緒に教会へ行って証明書を取ってきた。
イザベラ様は相変わらず「わたしがスティーブの面倒をみるわ」と張り切って彼の部屋へ通っている。
わたしは着々と離縁への準備をしている。
今までわたしがしていた執務は(心が)元気になったお義母様が「セレンごめんなさい。貴女に酷いことばかりして」と言って仕事はほぼお義母様が引き取ってくれることになった。
「以前わたしがしていたより仕事が減っているわ」と言われたので、「簡素化してそれぞれ仕事は必要な人に振り分けました」と答えたら驚かれた。
「お義母様はお義父様のことも仕事のことも全部一人で背負い過ぎていたのだと思います。
こんなことを言ったら失礼ですが………お義父様は“お金を稼ぐだけの人”だと思ったらいいのです。また疲れた時はわたしに会いに来てください。お義母様は婚約した時からずっとわたしを可愛がってくださいました。母がいないわたしにとってお義母様は母のように思っていました」
ーー初めて心の内を話した。恥ずかしくて下を向いてしまう。
いつも意地っ張りで強いところしか見せないわたしだけど、本当は父や母に甘えてみたかった。
頼りない父には甘えられないし母は亡くなっているし……頑張らなきゃといつも思っているけど、わたしだってたまには甘えたい……
「セレン、貴女を無理やり結婚させたこと本当にごめんなさい。レテーシア様に似た貴女に嫉妬をしていた。貴女をこの屋敷に迎えれば夫はこの家に少しは気持ちが向いてくれるかもしれないなんて馬鹿なことを考えていたの」
「あの………わたしはお義父様はお忙しそうにしていたのであまりお会いしていませんけど……その……浮気はしていないような気がします……たぶん今は……」
ーーだってお義父様はいつも遠くからお義母様をとても優しい目で見ていたもの。
たぶん二人はすれ違っていたのだと思う。まぁ浮気は絶対していただろうけど、そこは許せないけど!
「ふふ、セレンは優しいわね?でもね、あの人はわたしを見ない、話そうともしない……」
「なんだかスティーブ様に似てますね。彼も同じです。わたしはあと三日でこの屋敷を出ます……でも彼とまともに話したのは、執務のことくらいですかね?夫婦という感じで暮らしたことは全くありませんでした」
そして、とうとう離縁の日。
久しぶりにスティーブ様の部屋を訪ねた。
結婚して3回目かな?
「失礼します」
「あら、セレン様、今日やっと出ていくのね?」
最後の日も相変わらずイザベラ様は奥様のようにスティーブ様に引っ付いていた。
「はい、やっと出ていけます」
ーーわたしも負けじと言い返した。
「ほんっと、可愛らしさもないのね?スティーブに捨てられるというのに!」
「あの……いい加減にスティーブ様と話させてもらってもいいですか?」
「な、何よ!わたしが邪魔だとでも言うの?」
「はい」
「わたしはスティーブの為にずっと看病をしてあげているのよ!おば様にもぜひお願いと言われているし!」
「はい、ぜひ看病してあげてください。それよりもわたしは離縁状にサインをしてもらわないといけないのです。それからこの一年間の結婚生活でわたしが働いた分の給金もいただくことになったのでその書類にサインも欲しいので、少しだけスティーブ様に話をさせて欲しいのです」
ーーほんと、空気を読め!
最後なんだから話くらいさせろよ!
あっ、させてよ!
「仕方がないわね。少しだけ外に出ていてあげるわ」
そう言って「ほんっと気が強いんだから!」「もう二度と会いたくないわ」とぶつぶつ言いながら部屋を出て行った。
ーーわたしももう二度と貴女にはお会いしたくないです。
「スティーブ様、まずは最後にその病気治しましょう」
「いや、いい」
「そんなこと言ってもかなり悪かったから完治するのにあと二週間以上かかりますよ?仕事もどんどん溜まっているのでしょう?」
「俺がイザベラを治すように言ったんだ。だからこれは仕方がないことなんだ」
「もう意地を張る必要はありません。だってわたしは今からここを出ていくので貴方に会うことは二度とないのですから」
「君は……また実家に帰るのだろう?そして新しい婚約者を見つけて……ならばまた会うこともあるだろう?」
「いえ、わたしは実家に帰るつもりはありません。それに結婚は懲り懲りです」
「すまない……」
彼が黙ってしまったので、サッとお腹に手を置いて魔力を流し始めた。
「ぐっ」と声がした。
まだかなり悪いのだろう。
しばらくして手を離すと
「ありがとう、嘘のように体が軽くなった」
スティーブ様の顔色も良くなりベッドから起き上がった。
「ではわたしはサインもいただいたし出て行きます」
深々と頭を下げた。
「イザベラ様と幸せになってください」
思いっきり微笑んで手を差し出した。
スティーブ様はわたしの手を握ると……
「えっ?」何故か抱きしめられた。
「すまない……ずっと辛い思いをさせた。ずっと嫌な思いばかりさせた」
そう言ってわたしを離さなかった。
「………スティーブ様?」
驚いてどうしたらいいのかわからなくて……動揺すると人って意味のわからない行動をするのね。
わたしは思わずスティーブ様の頬を……むぎゅっと摘んで引っ張っていた。
「いったぁ!」
スティーブ様が我に返ってわたしを離した。
「ご、ごめん。やっとセレンを解放してあげられるのに………元気で……」
「………うん」
最後はなんだかお互い気まずい感じでお別れになった。
門を出ていく時、騎士団の人達が挨拶に来てくれた。
「この一年間大変お世話になりました」
団長さんの言葉に少しうるっときて、
「また何かあったら呼んでください」と言うと
「セレン様の癒しの力はたぶん誰よりも凄いと思います。まぁあの痛みさえなければですけど」
と笑いながら言われた。
「うん、あの痛みを緩和する方法をこれから探すつもりです」わたしも笑いながら答えた。
使用人達もみんなお別れの挨拶をしに来てくれた。
「皆さん、お世話になりました。ありがとうございました」
深々と頭を下げた。
門を出るとマリアナが馬車の中で待っていてくれた。
馬車に乗ろうとした時……
「待って、セレン!」
エディ様が急いで走ってきた。
「僕急いで学校から帰ってきたんだ。僕に挨拶なしなんて絶対的嫌だよ」
「昨日の夜挨拶したはずよ?」わたしがクスッと笑うと
「僕会いにいくよ。それから……これ、手紙、読んで欲しい……僕の知る全てを書いたから……」
そう言って渡された手紙。
ーーなんだろう?
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読了後にお立ち寄りいただけましたら、幸いです
* 他サイトで公開しています。
どうぞよろしくお願い致します。